転生愉悦部の徒然日記 作:零課
「いくぞ! アイツラが全員来ている!」
「ええ、そして、特異点の旅路で知り合ったみなさんが、殺し合った皆さんが来ているのなら!」
「「もう玉座まで一直線!!」」
「! 了解です! 藤丸、マシュは姉上たちに続いて! モルガン姉上!」
「ええ。おいでなさい。元獅子王の騎士たち、そして、聖槍のアルトリア。嵐の戦士よ」
EDFの戦士たちも全員来てこのソロモンを埋め尽くすほどの爆撃機、戦闘機、空母、潜水母艦、バルガ、EMC、AFV。全て、すべてがここに集結した。
本来はここでは創作。ゲームの世界の存在だけどその代表の戦士がいるからこそその縁をたどってきてくれた。並行世界の地球だろうとストームチームが守るというのなら、それに応えるんだと。
わたしとストームは先陣を切り、背後ではモルガン様が元獅子王組のメンバーとストーム2のメンバーを呼んで殿を頼んで即座に合流。
「城門をふっとばす! 進め英雄よ! そして英雄のマスターに若き戦士たち! お前たちを踏み潰しはしない。安心しろ!」
「ダン少尉!」
青いバルガが玉座の間を塞ぐ城門をふっ飛ばし、魔神柱の攻撃を防いでくれる。
「俺達が盾だ。それが専門なんでな。毛先も傷つけさせやしない」
「おお、ガードマン部隊! 感謝します。マシュ様の反対についてくれれば」
自分たちの身を犠牲にしてでも作戦の重要な部隊を守る覚悟の決まったフェンサー部隊が盾となり
「敵の攻撃なんざ攻撃で吹っ飛ばせ! 俺達の攻撃なら行ける!」
「無数の敵だろうが今度は怯まんぞ! 俺達でアイツラの道を切り開け!」
「あ、ブルージャケットの皆!」
「バズーカチーム?」
「モールチームですね。彼らのバズーカの威力は頼りになりますよ!」
「地底でだした結果ギャグになりましたが。ふふふ」
ブルージャケットチームの狙撃とモールチームのバズーカが魔神柱の攻撃を押し留め、私達を進ませてくれた。
「まさか敵本陣。本拠地に攻め込む作戦があるとはな。ついてこいお前ら! 英雄たちの邪魔をさせるな!」
「注意をひくくらいはやってやる! だから早く仕留めてこい!」
「曹長、中尉。ありがとよ! 何度もこうしてくれて!」
敵の心臓部を感じ取れる勇猛果敢な教官の曹長と、義理堅く情に厚い中尉も助けてくれる。
『ゴーンチーム全機バトルオペレーション! ストーム1にカルデアの戦士たち。今回は全員で闘う。人類の意地と強さを魅せつけてこい!』
「ゴーンチーム! おお、6機いるんだな!」
「うふふふ。これはこれは。このメンバーだけでもマザーシップを落とせるのでは?」
ストームチームと終局を戦い抜いた戦士たちが。
「ストーム1、そして戦士たちよ。また貸しを作ってしまったな。コマンドチーム全員で魔神柱を仕留めに行くぞ! もう何度目かもわからないほど俺達人類はストーム1に貸しがある! ここで成果を上げるぞ!」
「また戦えるとはな。ストーム1。人類が最後のときでも戦い抜く。ああ。それでこそ、お前さんだ。暴れてこい! あいつにも負けねえさ!」
コマンドチーム、オメガチーム。EDFの最精鋭メンバーの一角が魔神柱の壁を薙ぎ払う。
「ストームチーム! 全員で玉座の間へ魔神柱を殺到させるな! 俺達で出入りを防ぐ壁となり、アイツラの帰る道を守りつつ闘うぞ!」
ストーム2,3、4が最後の道を切り開き、守りながら私達は玉座の間に到達した。
「まったく・・・英霊たちに加えて名もなき戦士たち、その組織が英霊の格を得て来るとは全く持って予想外だ。1秒毎に私の魔神柱がすべて死んでは復活を繰り返す。ここまで敗戦を重ねるとは」
「もっと未来の可能性も探るべきでしたかね? ソロモン。いえ、ゲーティア」
「EDFが数で勝り、英霊たちとともに共闘をしている。そんならお前さんがこれから何をしようが。俺達は負けねえ。追い詰めたぞ」
玉座の間。そこではまだロマニ様の肉を被っているゲーティアがソロモンのふりをしてこちらに向かい対峙をしている。秒間で魔神柱たちを殺し尽くせているようで、なるほどそれならさっきから魔神柱たちの声も聞こえずに大暴れする音だけしか聞こえないわけです。
「同じ術師としてまさしく規格外であり、わたしも召喚術においてはあと1000年は習熟を重ねないと届かないほど。この神殿もわたしより一枚上手。しかし、その強さと魔神を持って尚人類史の情熱を。地表と生物すべてを熱と魔力に変換して何をしたいのです? ソロモン。アヴァロンでの畑仕事中にあれは驚きましたよ」
「ふん。キミほどの魔女がなぜわからないモルガン。無論、私が至高の座にたどり着くためだよ。誰も成し得なかった死の克服。それを私が行うのさ。今の人類を薪にしてな」
「それならウルクでのティアマトの生み出したラフム。あれをより人に良くした優しいものにすればいいのでそもそもの熱量もいらないのでは・・・」
「黙れ騎士王。あのような茶番劇など我が偉業には不要。これから成す大偉業から見ればまさしく見るに耐えないものだよ」
ほう。個で成立して英霊に迫れる強さを持つラフムでも駄目。でも死の克服。うん。やはり成そうとしていることは・・・そのためにこの熱量を持っての賭けをすると。
まったく・・・人類悪は人類愛とは英雄王はよく言ったものです。しかし、だからこそその行いは度し難い。
「その準備が終わるまでの間に貴方を叩き潰せば終わりになりますかね。とっとと、叩き潰して帰りましょう皆さん」
「はははっはははは!! ギャハハハ!! お前が、お前たちが俺を殺せると!? 神代の時代から生きた騎士王にその姉であり冠位に匹敵する火力を持つ魔女! 円卓最強と人類最新の英雄が聖杯を持ち、カルデアのマスターコンビで俺を!? できるものか!
むしろ愚の骨頂! あの英霊たちの軍は確かに底の尽きない脅威だが、お前たちマスター、そしてEDFの楔となっているストーム1! 全員殺してその場で終わりにしてやろう!」
魔神柱。いえ、そのコピーか何かを用意して数本出してきた。これを持って戦力とすると。
いや、足りないですよそれでは。コレは、当たればそれで良いのですからね・・・!
「行きましょうマスター! 私達とお母さんたちでゲーティアを討伐します!」
「やってみろ!」
魔神柱からの光、いや熱線が放たれて来るのをそれぞれ半分に分かれて移動して回避。
「「そこっ!」」
「はぁっ!」
「これで!」
私はスレイド、そしてストーム、アルトリア様はバスターショット、モルガン様はハンドガトリング。それで弾幕を持ってソロモンの肉体に叩き込む。
「はっ! っ・・・つっ!」
「エクスカリバー!」
「ロンゴミニアド、12連射!」
魔神柱のレプリカで防ぎますがそれでも特効スキルで貫通していくつかがソロモンの肉体に突き刺さり血しぶきが舞う。
更に片手でアルトリア様がエクスカリバーを。モルガン様は術式を展開するだけでロンゴミニアドの魔術。疑似聖槍が降り注いで魔神柱を一気にふっとばす。
そこに更に私のスレイド、そしてストーム1のバスターショットがえぐり続け、英霊の肉体でこそ耐えているがもはや骨が見えるほどのボロボロ具合に。
「ちっ。この肉体では核に届くか。なら、もうよい。真の姿を見せるとしよう」
「霊基パターン、変化します・・・! ティアマトのときと同じ、ビースト!」
その肉体はもう良いと肉体を眉のように変化させて無数の黒いリボンのような中から出てきた存在。
「そうだ。そして、先程から私達をソロモンではなくゲーティアと呼んでいたな。その名はもらっておこう。我々はソロモンの遺体を巣としてその内部で受肉を果たした『召喚式』。貴様らを糧として極点に旅立ち新たな星を作るもの。
人理焼却式。魔神王、ゲーティアと」
筋骨隆々な金と白と無数の文様が走る肉体。異様なその存在感とサイズはヘラクレスと同じくらい。そこにビーストとなれば、思わず身震いがしちゃうというもの。
「ようやく化けの皮をはがしましたか。この大馬鹿ものが。いやはや・・・まーったく・・・星を作るとは大きく出ましたね」
「ふむ・・・時間航行。そして・・・この星の時間も、地表もすべて焼けるほどのもの。なるほど・・・」
「天地創造どころではない、星産みをしようとでも言うのですかゲーティア!」
「そうだ。神ですら消滅を免れないこの星にはもう関心もない。私は、我々が求めるのは終わりも争いも苦しみもない健やかな知性体を育む環境。この惑星は間違えた。終わりある命を前提にした狂気。
だから私は極点に至る。46億年の過去に遡り、この宙域に天体が生まれる瞬間に立会い、そのすべてのエネルギーを取り込み・・・『自らを新しい天体とし、この惑星を創り直す』創世記をやり直し、死の概念のない惑星を作り上げる。それが我々の大偉業」
計画と視点の規模が違いすぎる。
「ガイアの存在そのものになり、星そのものとして運営を行う。まさしく原初の神々の真似事をなそうとは・・・まあ、させるつもりはないですがね」
言ってしまえば世界の創生神であり、星の意思であり、更には知性体。まあ、仮に人類と同じものとすればその抑止の存在でもある。ガイア、アラヤ、アルテミット・ワンの三つ全てを内包する存在となるために動いていたというのですから。
「ハジケモードに、その首領パッチエキス・・・それだけは、唯一我々も理解できず不明なもの。それを行う前に、我が宝具で焼き払ってくれる。第三宝具、展開。惑星を統べる火を以って人類終了を告げよう」
「そうは行きません。行きますよ。ストーム。聖杯起動」
「おうよマスター! 聖杯起動!」
「クラスチェンジ・・・いえ・・・『『クラス、戴冠!!』』」
神殿から見える奥地、黒い太陽? 黒点? のようなものに樹木の根っこを下から見たようなものが重なり、一条の極太光線となってくる。
それに合わせて私とストームも聖杯を起動して、ストーム1をクラスチェンジ、いえ。彼、彼女が本来持ち得る器に変更。冠位を持つものに。
「グランドガンナー・ストーム1! 準備完了!」
「それがどうした! これを喰らうが良い! |誕生の時来たれり、其れはすべてを修めるもの《アルス・アルマデル・サロモニス》!!!」
ゲーティアも放つまさしく星を貫けるであろう超特大の熱線砲。
「ぐぉおぉおおお!!!」
ストームはフェンサークラス。そして、補助装備をすべてシールド強化、Wグレートシールドという完全防御態勢で其れを受け止める。
「そんな盾で受け止めきれるものか! 人類すべての熱量だぞ!」
「受け止めきれる! ウルクの間でのでもたった4600年ちょいの熱量だろうが! 俺は・・・その何倍以上ものものを背負ったことも、受け止めたこともあるんだよぉ!!! 俺の名は、俺達の名前は・・・!!」
「人類の苦を見続けたゆえに楽を見落とし、そして苦を学ぶことなかった獣。ゲーティア。この人を、戦士を舐めないほうが良い。彼の名前は」
そう。ストームなら受け止めきれる。ゲーティアは知らない。ストーム1は一人で空を飛ぶ巨大都市。無数のUFOとレーザーの雨をかいくぐり撃墜した。
マザーシップを一人で撃ち落とし、140メートルサイズの怪獣を、サイボーグ怪獣を殺して見せる。
地球を覆い尽くす天球規模の兵器の核を仲間とともに破壊して人類勝利をしたうえで生還。
インド神話のモデルになったプライマー。時間航行もできる、星間航行もできる異星人のやらかしのせいで始まった異星人での皆殺しの戦争。
何度でも時間を戻り、情報を持って有利に立ち回るプライマー相手にタイムリープで何十年も戦い続け、果てにはたった二人であらゆる戦線を勝利に導き始めた。
そして、最後には10万年以上。いや、もっと先の未来からやってきた、隕石を呼び出し、兵士を呼び出し、無数のレーザーを放ち、空も街も焼き尽くす、時を超える船と合体したプライマーの最強戦力。プライマーの代表と定められた十数キロはあろう巨大な船と戦士。
彼をも倒して一つの星の文明人を抹殺せしめた。時の女神が認めた人類の代表。異星人の代表を殺し、ひたすらに戦い続けることで極地の武力を手に入れた人類最新の英雄。どんな攻撃を受けようとも倒れることなくどんな戦場でも勝利の風向きを味方に運ぶ嵐の勇者。
それが、それこそが
「「ストーム1だ!!」」
「なっ・・・!! なん・・・だと・・・!!!?」
「す、すごい・・・人類史の、この星の歴史そのものの熱量を、受け止めきった・・・!!」
人理焼却熱線はすべてストームが受け止めきった。相手がいかに人類の熱量をまとめようとも其れは星一つの熱量。星2つ分の知性体、数千年以上過去から最低でも10万年以上はるか先の未来の二つの異星の熱量をまとめ、何方が生き残るかを決める時の女神が定めた決戦のコロッセオでも生き抜いた彼の逸話は、其れを受け止めきるのはできることです。
「こいつでも、くらっとけ!」
「ぐおっぉお! ぐ・・・しかし、その盾もすでに溶けつつあり、リチャージにも時間がかかるようだな! それならもういち・・・っっ・・・!!?」
プラネットバスター・キャノンの6点バーストをモロに喰らってもその不死性で耐えるゲーティア。再び先程の攻撃をしようとする前に、異変が起きたようでうずくまる。
ふぅ・・・賭けは成功。いえ、作戦成功とここは言うべきですかね?
「が、ぐぁ・・・! きさま、ら・・・一体何を・・・した!!」
「偉大なるソロモン王の使い魔、魔神王なら知らないわけ無いでしょう? うふふふ・・・慢心と油断のツケが来た。それだけですよ」
「姉上! あちこちで魔神柱の行動に異常発生。あの汚い肉の柱が更に変貌しつつも魔力量は減少。再生するたびに魔力量が落ちていっているようです!」
「ふむ。そしてその魔神たちの集合体のゲーティアも醜く。さっきまでの威容から異形。そして・・・集めた熱量も元ある場所へ帰っていきますか」
「ふぅいー・・・あっつつ! 盾アッツ! ま、作戦は成功。グランドの冠位を即返上せずとも良さそうだな」
うずくまる中でゲーティアの魔力量はどんどん減るばかり。醜悪さを増すも、肉の風船としかなれない魔神柱たちも逃げ出そうとして背を討たれるもの、協力しようとするもの、抗うものと様々。
ただ、同時に言えることは
『ゲーティアのビーストクラスからキャスタークラスに変化! もはや格を落としてただの使い魔に! いや、それどころか自壊も始まっている。皆、急いでここから離れるんだ! 神殿が持たないぞ!』
私達の勝利。ということですね。しかもストームの冠位も返上せずに済むので今後も助かりそうですし♪
「アルトリア様、マシュと藤丸様をストームチームと一緒に急いで連れて行ってください。私はモルガン様たちと。では、最後にゲーティア。一つ言いましょうか」
「8番切断、ぐっ・・・! 70番切除・・・! まだ、まだ、が、ぐぅぉああ・・・!! くそ・・・なぜ・・・だ・・・お前たちなど・・・!」
「生命の終わりは悲しいもの。でも、その生命の火を次に託して思いを残していくのが人間です。苦を乗り越えて楽を味わい、愛を以って進んできたからこそ、私達は人類悪に叩き込める牙を用意できた。これがその最後のマガジンです」
最後の1マガジン。それでゲーティアを蜂の巣にして完全に息絶え、魔神柱もほぼほぼ全員が死に絶え、逃げたものを含めてもここにいる魔神柱は、そのリーダー含めてゲーティアも死んだ。
其れを見届けて、モルガン様の結界で崩れていくこの時空神殿の代わりの足場を用意してもらい私達も撤退完了。おっと忘れていました。
「偉大なる人類史の英霊たち、そして、その思いを、歴史を、人類を守り続けたEDFの勇士の皆様に敬礼!」
「ありがとよお前ら! 最高の支援だったぜ!!」
敬礼と手を振り、まだ退去せずに戦っていた英霊とEDFの連合軍に感謝の意を込めた敬礼を送り、カルデアに戻って私達はようやく人類史を取り戻せたのだ。
ゲーティアをどうやって倒したかの種明かしはまた次回に。
ストーム1、グランドガンナーに。多分グランドフォーリナーのORTへの対抗策にして天敵。