転生愉悦部の徒然日記   作:零課

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 ゲーティアを首領パッチエキスをぶち込んでハジケワールドに招待すれば弱体化しつつただの杉田になります。


答え合わせ

 『相変わらずキミはぶっ飛んだ戦い方をするね』

 

 

 んぉ・・・フォウ様? んあー・・・夢の世界でしょうけど、はっきりと聞こえます。

 

 

 『人を助け、人を愛し、だからこそ戦い、そして滅茶苦茶も平然とする。でも計算しているし、愉快で、楽しく、人の輝きを見せてくれた』

 

 

 ふふふ。そうですか? ブリテンと同じ頃のように。いえ、仲間も増えたので思い切り戦い抜けたかと。

 

 

 『そうだね。僕もとても楽しかったし。マシュに藤丸。あの二人を守りつつ、育てて、見守った。母親として、人類の先輩として。とても、とても美しいものを見た。ここに宣言しよう。第四の、比較の理を持つ獣はここに倒された。

 

 

 僕の持っている記憶以外の力すべてをこのカルデアの善き人たちにほんの少し、残りは華奈、ストーム1、藤丸、マシュ、元、オルガマリー、ロマニにあげよう。冠位は無理だけど、どうかこれからも善き旅路を』

 

 

 そこには貴方も一緒ですよきっと。まだまだ続くであろう日々、一緒に馬鹿やりましょう♪

 

 

 『そうだね。さぁ、目覚める時間だよ。獣を二度も倒した。このプライミッツ・マーダーを倒した銀狼騎士』

 

 

 「ほわ・・・? んー・・・鮮明な夢・・・ふふ・・・なるほど」

 

 

 目を覚まし、嫌にしゃっきりしている体と溢れる力。フォウ様。ありがとうございます。

 

 

 「フォー♪ フォウ、キャーウ♪」

 

 

 「おおーおはようございます。いえ、さっきぶりですかね? フォウ様。ふふふ。今日の荷下ろしで欲しかったスモークチーズとアーモンドのおやつが来るので、どうです?」

 

 

 私の胸に乗ってきたフォウ様を肩に乗せて人理焼却をリセットしてようやく仕事で仕入れたおやつを食べる? といえばいい返事。ふふふ・・・あー・・・人類、世界を救ったんですよねえ。私達。

 

 

 なんか私はいつもどおりなノリですが、ま、いいですか。備品課は変わりなく平穏が常のほうが良いものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「さーて。7つの特異点を攻略し、魔神王ゲーティアを討伐して人理焼却をリセット。これらの報告と情報提供。殉職した職員の葬儀に、コフィンの冷凍しているマスターの皆の処遇の対応。監査の目などもはいったりで全く我々の疲労を鑑みてくれない仕事の山。

 

 

 それも一段落した。というかオルガマリー所長以外のマスター勢は落ち着いた。なので、これから召喚を行いたいと思います!」

 

 

 人理焼却からのあれこれ。まあ、寝ておきていたら一年日付が跳んでいましたとかの驚きなどなど、これらへの対応に追われていた私達ですが、第七特異点で縁を紡いだ皆さまを召喚する運びとなりました。

 

 

 「えーと、でもカルデアって今監査とかあれこれで派手な動きは厳禁じゃ?」

 

 

 「ええ、それは確か。でも、魔術協会の方と英国、フランス、アメリカのほうが動いてくれて人理焼却という比類なき大事件。そのゆらぎは未だあるのなら特異点攻略、似たような騒ぎがあったときの有事の備えは良しとする。

 

 

 ってお達しが来て。まあ、ここらへんは絶対華奈と・・ソロモン王の弟子ブリシサンの伝手もあると思うわ」

 

 

 「アハハハ。何のことやら」

 

 

 んまあ、だいたい正解。というのも、ソロモン王の弟子にして伝承科の学長。あそこは地球外、宇宙の脅威、関連の品々を扱う、保管、調査する学科なんですが、アメリカではかつて行われたプロジェクト・ブルーブックなどもあって今も極秘で地球外の脅威や技術を探求しているアメリカとは意外と繋がりがある。

 

 

 そこでソロモン王であるロマニの言葉で動いてもらう。

 

 

 で、私の方は今も元気に続いている創立1000以上も続く魔術師も一般の方も受け入れる世界でも屈指の名門校。あそこを設立したのが私ですし初代校長がウチのクラーク、教頭などはアンナ様がやっていたのもあってそこの校長と、ここから排出された財界、政界の大物たちに動いてもらったり。

 

 

 そこに私が特異点で銀嶺帯で集めておいた魔術的に使える素材に、EDFの技術や合金製造技術などを一部教えたりする見返りにカルデアを今後も助けてね♪ とお願い。

 

 

 時計塔に関してもブリシサンとアムニスフィア、そして咲様とここにいるエルメロイ二世の指示でエルメロイ教室からも動いてもらってと魔術側、一般、国連側の三方向にうまい具合に恩を売りつつ自由な余裕をもらいましたとさ♪

 

 

 まあ、それにもともと英霊である私がずっとカルデアの内外で10年位備品課で働いているのもあって英霊でもちゃんと今の時代に適応できる。提出した記録から本気を出せばどうなるかというのを見せつけているのでまあ、そうなるか。と。

 

 

 「そういうわけで、まあまず呼ばないと下手すれば何かの力技で無理矢理にでも来そうなメンバーも多い。だから今のうちに召喚して、戦力を整えつつ、もう一息頑張ろう」

 

 

 「ようやく死者の方々をそれぞれの出身地で葬儀と手当、カルデアの修理も終わりましたしね。ささ、参りましょうか」

 

 

 長くなる話はこれだけにしておいて、いざ召喚へ。

 

 

 「まずは私。ふむ・・・いいの? このメンバーを守りにおいて」

 

 

 「いいですよ。私達の中ではオルガマリー所長が一番大事。刃は私が受け持ちますが、貴女を守ることも考えて」

 

 

 「わかったわ。じゃあ・・・」

 

 

 フェンサーの武装を召喚陣に置いてスイッチオン。

 

 

 「ガンナーとランサーのダブルクラス。ストーム3。参上した。ほう。お嬢さんがマスターか。守りもできるが、倉庫仕事もできる。まあ気楽に頼んでくれ」

 

 

 漆黒のフェンサー。ストーム3。今回は部隊はいないですが恐らく召喚できるんでしょうね。そして、パワードスケルトン。やっぱり精鋭でも暇な日は雑用に活かしていたと。

 

 

 「ふふふ。助かるわ。私はオルガマリー。気楽にね。じゃあ、これでストームチームも再結成と」

 

 

 次の触媒を置いてスイッチオン。

 

 

 「ガンナーとアーチャーのダブルクラス。元スプリガン隊隊長、現ストーム4だ。過酷な任務は私に任せるが良い」

 

 

 「よろしく。私はオルガマリー。ストームチームの力は知っているし、頼りにしているわ」

 

 

 「ああ、ストームチームが揃えばこの拠点も鉄壁だろう。空中戦がメインの私達だが、砲台としても戦える。指揮官の手腕。見せてもらおう」

 

 

 んー変わらず。でも前よりも柔らかい笑顔を見せる美女ストーム4。これでストームチーム全員集合。プロフェッサー様も含めてこれでEDFの有名なメンバーはある程度揃いましたか。

 

 

 ではでは、早速次は元様。触媒を置いてスイッチオン。

 

 

 「アーチャーイシュタルここに見参! ふふふ。見事に人類悪を叩き潰したようで何よりよ。んー? 魔力量も増えているし、うんうん。私にふさわしいマスターになったようね。いいわ、この女神が守ってあげる!」

 

 

 「あはは。ゲーティアを倒したのは華奈だけどね。うん。よろしくイシュタル。頼りにしている」

 

 

 「ふふふ。ん? あら。あの子も呼ぶの?」

 

 

 イシュタル様を召喚して、その触媒を返してから次の触媒をセット。

 

 

 「ランサーエレシュキガル。参上したわ。ここがカルデア・・・外の世界・・・あ、ありがとう。元。私、ちゃんとここにこれたわ。うぇっ!? イシュタルもここにいるの!?」

 

 

 「よろしく。エレシュキガル。うん。君たち姉妹が一緒のほうが良いかなって。多分」

 

 

 「ま、良いじゃないの。ようやく地上にこれたんだし、今は気楽にしましょう?」

 

 

 「うーん・・・まあ、そうするわ。神様として守るのはもちろんだけど、もう冥界とかあれこれ考えずに少し肩の力抜けそうだし」

 

 

 なんやかんや神話のような殺し合いが速攻で始まらずに何より。最悪私とストームで抑え込むつもりでしたので。 

 

 

 今目の前で元様の腕を左右から掴んで取り合っているのはまあ、良いですか。平和平和。

 

 

 次は藤丸様。ふふふ。

 

 

 「ハァーイ! 太陽の神にして最高のルチャドーラ! ケツァル・コアトルここに参上デース! んー藤丸さんちゃんと召喚してくれたんデスネー! お姉さん嬉しいわ♡ そして、華奈さん。人類悪ゲーティアの討伐お見事でした。ただ、その種明かしは今度教えて下さいね?」

 

 

 「むぐふぅ! お、お願いします・・・あ、そこの件は」

 

 

 「ええ。召喚が終わればちゃんと話しますのでね?」

 

 

 ケツァル・コアトル様は召喚されて速攻で藤丸様を熱くハグをして愛情表現しまくり。うーん。マシュ。頑張らないと、もしくはハーレム容認しないと藤丸様をオルタ様かコアトル様に取られるかもですよ?

 

 

 そして、ふむ。一応気になっていたんですねあれ。まあそれは置いておいて召喚スイッチ起動。

 

 

 「ジャガーの戦士ここに見参! タイガーじゃないからそこんところヨロシクゥ!」

 

 

 「ジャガーマン。こっちこそよろしくね」

 

 

 「もちろんだにゃー。じゃあ早速心臓・・・ヒィッ! ククルん!?」

 

 

 「おやあ? 今私のマスターの心臓を取ろうとしましたカー?」

 

 

 「そ、そんなことナイわよぉー! あ、早速見回りいってきまーす!」

 

 

 うーん。見事な逃げ足。風のように走り去っていくジャガーマン。様付けは何か出来ないのは気のせいか。人柄。ですかねえ・・・

 

 

 気を取り直して、麦酒をセットして召喚。

 

 

 「ふむ。我を呼んだか。そして。藤丸。貴様もよく戦い抜いたな。キャスターギルガメッシュ。ウルクの危機を、人理の危機を救済した褒美に馳せ参じた。まあ、せいぜい我のもとで腕を磨け藤丸」

 

 

 「ハッ! 賢王様」

 

 

 「うむ。良い返事だ。そして銀狼。酒で呼んだということは、種明かしをするのか?」

 

 

 「ええ。あ、ロマニ様と喧嘩はしないでくださいね?」

 

 

 「良かろう。では、それまではゆるりと過ごさせてもらうぞ」

 

 

 賢王様も無事に召喚が終了して、次は私の番。多分私の召喚が一番多いんですよねえ。まずは第一回目。

 

 

 「ライダー、神王オジマンディアスである! 銀狼殿。此度の戦。まさしく人類の勝利である! これほどの戦士の英霊となるのなら余も許す。時が来ればその力を十全に振るってやろうではないか!」

 

 

 「有難うございます神王。貴方ほどの英霊が一緒で心強いです」

 

 

 「そうであろうそうであろう! それと、ニトクリスめ。無事に一皮むけたようで何よりだ。あの神罰の執行者たる側面、あの成長はまさしくカルデアだからこそ出来たものだろう」

 

 

 「ええ。元様と相性が良かったようでして。ではでは、次は貴方様にはこの方がいてこそですよね」

 

 

 続いての召喚は当然この方の御婦人。

 

 

 「キャスター、ネフェルタリ。華奈さんの声に応えてここに来たわ。あら・・・ふふ。ラーメスと一緒にいさせてくれるなんて。英霊として、王妃としてできる限りのことを頑張るわね」

 

 

 「うむ。ネフェルタリ! よくぞ来た。銀狼殿であれば采配も問題ない。ふはははは! 早速余の神殿とカルデアの見回りに行くぞ! その後で種明かしをして皆の驚く顔を肴にしようではないか!」

 

 

 「あらあらもう。ふふふ。これからもよろしく。華奈さん」

 

 

 「ええ、お二人もどうぞお気をつけてー」

 

 

 ウキウキで新婚旅行で見回るようなノリの二人を手を降って見送り、次はこの触媒。いやーくれるとは思いませんでしたね。

 

 

 「山の翁。呼び声に応えて姿を晒した。銀狼。この刃、末永く使うと良い。それと、我に名は無い。好きに呼ぶと良い」

 

 

 「感謝します翁様。これからもどうぞよしなに。まだまだカルデアには戦力が必要ですので」

 

 

 「うむ。なら、早速一仕事が来そうであるがな。どれ。抑えるがゆえに迎えてやるが良い」

 

 

 「え?」

 

 

 初代翁様も無事に召喚できてこれで備えができたと思えば早速私のそばに立って。は? 召喚陣が勝手に起動していませんかねこれ? しかもクラスがエクストラクラスの反応?

 

 

 「我が名は、ティアマト。お母さんとして、娘の、力になりに来た。驚いたか・・・ヒィっ!!? お、翁!!? は、あはわわわ・・・」

 

 

 「え・・・ー・・・・え? なんで?」

 

 

 うーん・・・多分、虚数の海で眠っている本人の魔力をほんのり使って接続してから召喚してきた感じですかね? で、あーうん・・・そりゃあ、死の感覚を叩き込んだ初代翁様はそりゃ怖いですか。

 

 

 「安心せよ創世の母。我は銀狼の英霊。そなたも銀狼と契約を結ぶのであれば、諍いは起こさないのであれば我が刃は向けることはない」

 

 

 「だ、そうなので。とにかくお願いしますティアマト様。私の助けに来てくれたんですよね?」

 

 

 「そ、そうよ娘よ。はわぁ・・・あ、あんなに熱く戦い続けていく戦士を、獣を二匹も倒した勇者に、母は感動して、一緒にいたいなぁって・・・」

 

 

 「・・・良かろう。では、母子仲良く過ごせば良い」

 

 

 ふっと消える翁様と私に抱きついて怯えるティアマト様をなでつつ。とりあえずこの状況どう説明したものか。地母神、創世神クラスの神霊。しかも冠位に近しい実力者が元冠位のアサシンと、ビーストで来ました。ですからねえ。

 

 

 後でケルヌンノス様へも挨拶させておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あーではでは皆々様。色々ありましたが落ち着いたので、気になっているであろうことをお話していこうと思います」

 

 

 あのあと、ティアマトが仲間になったということでそりゃあウルク組、カルデアの皆さん全員驚いての大慌てになりましたが翁様も説明と説得に協力してくれてどうにか事なきを得ました。

 

 

 現状グランドガンナーストーム1、元冠位アサシン、技量は変わらずの初代翁様。冠位に近しい実力者の元ビーストのティアマト様とまあ私のもとに戦力がやばいことになっていますがもう真面目に何かあったときの暴力装置としては申し分ないのが笑うほかない。

 

 

 で、召喚とカルデアの施設見回りも一通り終えたのでゲーティアを討伐したそのからくりはなにか。その説明会を頼まれていたので怯えるティアマト様をなでつつ広間に集合。入りきれない方々にはモニターを通して生配信で伝えることに。

 

 

 「いやー皆申し訳ないね。実をいうとこの作戦はカルデアが特異点を攻略する。フランスやローマからあったものではある」

 

 

 「だけど、ロンドンでゲーティアがでてきたようになにかのきっかけでバレる可能性があるからその情報漏洩を防ぐ意味でも僕、レオナルド、そして華奈、メディア以外には伏せておいたんだ」

 

 

 ただ、この用意は私だけでは出来たものではない。ロマニ様、ダ・ヴィンチちゃんもいてこそですし、その情報を防ぐための最大級の結界を用意してくれたメディア様のお力添えもあってこそ。戦略や戦術を考えることが出来ても、やはり私はそこまで魔術や科学は明るくないですしねえ。ほんと最初からお二人がいないと出来ないことでした。

 

 

 「では、その作戦の草案を立てた。ゲーティアをぶち殺した英雄から聞いてみよう。いいかい?」

 

 

 「そんな立てすぎないでくださいよダ・ヴィンチちゃん。ではでは・・・私が今回ゲーティアの叩き込んだ弾丸ですが、そこの弾丸には、あるものを中に仕込んでいました。

 

 

 それは、冬木の特異点で殺したレフ。魔神柱に変わりつつあったときに隠れキャラスリー地蔵で倒したときです。覚えていますか?」

 

 

 「え、ええ・・・あの時に人の死体を生で見て気絶したけど・・・あと持ち帰っていたのも・・・いや、ビーストの端末、魔神柱だったというのも今思えば絶句ものだけど・・・」

 

 

 「その肉体の、魔術回路や人の肉体と魔神柱の肉片を弾丸の中に入れて、ゲーティアの肉体に叩き込んだ後に炸裂させるようにしました」

 

 

 「あ、あれをただ検死するだけではなく、そういうことに・・・!? で、でもそれがどういうことに?」

 

 

 マシュやカルデアの面々がざわつく。そして英霊のほぼ全員も。まあ、そんなのが、いや魔神柱は使い捨ての端末にもできるもの。レフの死体をフランスで爆散させてもローマで、そして時空神殿で出てきたのを見ても、何度殺しても復活していた魔神柱に叩き込んでそれが何でそうなる? と言わんばかり。

 

 

 神王様はその顔と反応を肴に賢王様と一緒に酒飲んでいますけどね。

 

 

 「ええ。それはいわば持ち主に返したもの。そして、その際にはバスターショットにガトリング、スレイドの威力も凄まじいので再生したり再度肉体を構成する際には気がつかないでしょう。マーリン様の幻術もダメ押しで仕込んでいましたし。そして、再生した後にその肉片、回路には一つの仕込みをしていました。

 

 

 それは健全な、完全なゲーティア、魔神柱たち。受肉した『術式』、『肉体』を悪性腫瘍、悪性変化を及ぼすものにするもの。肉体を作るエネルギーを、魔術回路を変えさせていく全人類が今も完全に治療をするには切除などでしか出来ない病」

 

 

 「癌。そう。華奈は魔神柱の肉体の強さとこれからを想定して魔神柱の肉体の性質と本の持ち主の情報をもとに毒を盛るわけでもない。ゲーティアの肉体の強さと魔神柱の性質、再生でも逆行でも再構築でも良い。その術式や在り方を維持するための魔力回路や肉体の力で自らその悪性腫瘍、情報を育てるシステムを弾丸に紛れ込ませて叩き込んだんだ。

 

 

 なにせまあ、毒や病ならそれを癒やす魔神もいただろう。だけど、それを病と気づくことが出来ないんだ。だって、あくまでも毒ではないからね。悪性情報と言ってもそれも本当にかすかすぎてわからない」

 

 

 「しかもご丁寧に神代最強格の魔術師メディア、グランドキャスターマーリン、其れに並ぶ実力者のモルガンの幻術でもともとゲーティアの肉体の一部を更にごまかして、あの弾丸の雨でどれが華奈の弾丸かを見極めないようにと徹底的に物理的にも魔術的にも隠蔽させて弾丸をヒット」

 

 

 「そうすれば後はダメージを回復させるか、外の魔神柱が再生したり、再度生み出されたり、魔力を回すだけでいい。その魔力を喰らい肉体の一部が悪性変化をしていく。その悪性腫瘍は成長していき魔神柱たちの肉体を、術式を、その魔神たちの個性を、獣の存在の在り方を、神殿を蝕んでいく。というわけです」

 

 

 だからあの人理焼却砲を叩き込むほどの魔力を回し、秒間72本を殺し尽くすほどの英霊とEDFの連合軍の攻撃で私達を殺す間壁となり続けた魔神柱たちへの魔力の用意。それが全て全て、知らず知らずのうちに自らを滅ぼす自分の悪性変化した肉体へも魔力をあげていることになる。

 

 

 皆さんゾットしていますかねえ。まあ、これだけではないのですが。

 

 

 「で、まあ大丈夫とは思っていましたが万が一それを回避されてはたまらないのと、おまじないを兼ねて勝負の前にカクテルを」

 

 

 「私の振る舞ったカクテル。シルバー・ブレット。あれには魔弾の射手の概念も一つおまけしていてね。最低でも1発は確実にゲーティアに当たるようにって。それと、銀の弾丸。それはスポーツ界隈では「エース殺し」の比喩でもあってネ。魔神柱たちの司令塔的存在でもあった魔神王ゲーティア。そいつを、人理焼却という大問題であり企みを砕くという意味でも、ハハハ。まさしくぴったりじゃあないか。

 

 

 ただまあ、流石にこの方法を持っているというのは呆れる他無いけどね!」

 

 

 「そういうことです。それに、ふふ。「銀」嶺隊の隊長である私が銀の弾丸を持って魔を倒す。というちょっとしたシャレとゲン担ぎってことで♪

 

 

 ・・・ゲーティアが人の苦である病の癌。それの快癒や、早期発見、切除以外での方法を見出してその後の快癒である楽を。それを求め、治療を広めて人のために動く人々を見ていればきっとこれも対応できたでしょう。だけどゲーティアは憐憫の末にその苦の中身を知り、楽にするために、癒やすための方法をもう見出すことをしなかった。だから、自らも最後はその同胞の術式たちを切り離すことしか出来なかった。

 

 

 癌は転移するもの。何より情報も肉体も神殿を通じて、その存在ゆえに共有できる魔神柱たちの集合体である彼らはすべてがその悪性腫瘍と情報の二重苦で魔神柱を切除していくことでビーストの冠位を持てないほどに力が落ちていき、EDF軍と英霊の皆さんの攻撃と、私のトドメで死んだということです。これが、私、ロマニ様、ダ・ヴィンチちゃんで考えた対ゲーティアの対策でした。と。

 

 

 あ、その関連の素材は全部完全焼却消去をアルトリア様とガウェインさまの聖剣でしたのでもう問題ないかと」

 

 

 これで私達の戦いはひとまず終了。ようやく肩の荷が下りたとお茶を飲んでいると皆さんからの拍手が。

 

 

 ふふふ。嬉しいですねえ。




 はい。答え合わせでしたー相手が死体使いまくるのならこっちもそれでぶっ潰してやるという皮肉で返しました。


 最初からこの殺し方を考えていたのでそうやって動いていました。ロマニの医術の知識と魔術の知識やいろいろなものに秀でているダ・ヴィンチちゃん。その二人が華奈の考えを形にしていましたとさ。
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