転生愉悦部の徒然日記 作:零課
「カナ、カナ。起きて。起きて」
「ふにゃ・・・おぉ・・・あ・・・ティアマト様。頼光様・・・」
「おはようございます華奈。ふふふ。さぁ、母と一緒に今日は食堂で料理をする予定でしょう?」
「そうだぞカナ。母と一緒に、楽しい料理の、時間だ」
目覚ましがなる30分前。ゆすられて目を覚ますと大人状態のティアマト様と頼光様が私の枕元で甘い声で起こしてくれました。
今日は非番。なんですがせっかくですし朝の料理の手伝いを私達でしちゃいましょう。という話が出たので三人で料理をすることに。
「ほふわぁ・・・じゃあ、少し待ってくださいね。お風呂すぐはいってくるので、んー・・・んー・・・・じゃあ、まっていてくださいー・・・」
二人におはようのハグ。ティアマト様に頼まれている日課をしてから顔を洗いシャワーを浴びて、着替えてと・・・
「うふふ。ささ、行きましょう? 美味しいご飯を作るために♪」
「うん、カナの料理、楽しみだ」
「ええ。今日は楽しい日になりそうです」
「はーいゲイザーのコリコリ卵スープ1つ。世界樹の種のシーザーサラダ、ワイバーンステーキいっちょ上がり♪」
「銀嶺領、アヴァロン産の肉じゃが、大根サラダ、味噌汁。うふふ。金時。どうぞゆっくりと」
「ヒュドラのスパイシー焼き、春玉ねぎ多めのマッシュポテト、豚汁。出来た、ぞ。さぁー食べて」
「うーむ・・・すごい光景だな・・・」
食堂ではちょっと銀嶺領と、アヴァロンの野菜を買い込んだのでそれと特異点で確保していた冷凍肉の賞味期限が近いやつを使って料理を思い切り作りまくり。
今回は私とティアマト様、頼光様と三人がキッチンで回っている分エミヤ様たちも仕込みに動いてくれるのでいや~楽ですね。
「ふむ、カナの、剣技と頼光の剣技、母も、できる、か?」
「おや。ええ。出来ますよティアマト神。貴女様の素早く的確な包丁さばき。文明ができる前の神々の母である貴女様もそれができる飲み込みの速さ。あっという間でしょう」
「ふふふ。良ければ私がご指導しましょうか? 剣術の弟子は何人もとってきていますしね」
「ほんと、か。母は嬉しい・・・!」
「む、華奈さん。わたしもぜひ。翁様相手に見せつけたあの剣技。わたしも学ぶ分がありますし模擬戦でもぜひ」
グイグイとくる二人に待って待ってと抑える。三人とも包丁やら調理器具を握っている状態でずいとくるのは危ないですって。ふふ。
「あ、あの。このタンパク質と野菜マシマシ定食をぜひ!」
「お、ブリトマート様。了解です。タンパク質定食入りましたー!」
ブリトマート様もカルデアに馴染んでいるようで今日もジャージをつけてヘロヘロのまま食事を欲しがっています。ふふふふ。
あ、ちなみの銀嶺隊250人将と、私の直下兵の最精鋭。円卓の騎士に近しい武力持ちと同格と打ち合って多めに勝利を掴んだので見事ランサーのアルトリア様と護衛の地位と、臨時の際に指揮権を預ける顕現を銀嶺隊独自の勲章と一緒に授与しました。
泣きながら喜んでくれたんですが良いんですかねえ? 私達あくまで3500騎の一部隊だけなんですけど。
「ささみとしそのチーズはさみに冷奴、納豆にもやしとキャベツの野菜炒めに、玉ねぎとじゃがいものもの味噌汁。ふふふ。出来たぞ、ブリトマート。定食だ」
「はい! 有難うございますティアマト様。しかし・・・うーん」
「? 母の顔に、なにか、ついているか?」
「いえ。アヴァロンにいる祭神ケルヌンノス様と同じできれいで立派な角だなって。ふふ。定食いただきます」
明るくハキハキ。ティアマト様にも優しく接するブリトマート様。私とストームチーム、翁様、ブリテン組の皆様が基本怖がることがないので数日はちょっと怖がられていましたティアマト様もここ最近はしっかり馴染んで食堂のお姉さんとして大人気です。
「華奈。パスタセットを一つ頂戴?」
「私はとろろそばと、うな重を・・・」
「おや、おはようございますエレナ様に元さ・・・ま・・・おぉう・・・大丈夫で?」
次のお客様はエレナ様に、少しやつれている元様。ここ最近は特にやつれているというか、少し昼寝の時間が増えていたりで疲労が見えますが理由は簡単。
わたしや藤丸様は「未だ」英霊の皆様に手を出したりとかはしないようにしているんですが、元様は契約した女性英霊の皆さまとはメディア様以外とは全員経験を結んでいる。
しかもまあ、女性英霊の皆様もメロメロにしているのでそりゃあっちも乗ってくる。しかも現代の貞操観念なんて知ったことかな恋を求めるイシュタルにエレシュキガル様。奔放なアンメアコンビのお二方。あの時代の中でも自由人で今は二度目の人生大エンジョイ中のエレナ様。自分の可能性を引き上げまくって、支えてくれることにメロメロのデロデロのニトクリス様。
とまあ、魅力も肢体のサイズも様々なハーレムを形成。そこに咲様にフラム様と家族も混じってもうドッタンバッタンギッシギッシの大盛りあがり。
具体的には部屋がサザエさんのように揺れてライブハウスのように盛り上がります。
「うん。いやあ、昨晩も色々とみんなで楽しんで。ふわぁ。精のつくものをお願いね」
「全くもー多分、部屋ではアンメアコンビのお二人が寝ているんでしょうねえ。昨晩酒を飲みまくってそのままなだれ込んでいましたし、今頃爆睡でしょう?」
「あ、あははーさすが。わかる?」
「私の嗅覚でわかりますし、部屋を通る際に寝息も聞こえましたからね。狼の鼻と耳は聞こえますよ」
エレナ様は顔を赤くしつつパスタ定食を受け取ってそそくさと奥の方に。4Pしていたと。しかもかなり刺激的だったようで。この様子では武蔵様ともとっぷりは遠くないですかあー
「はい。うな重にととろ蕎麦。おまけで子マムシの唐揚げもつけておきます。とんでもない精がつきますが、無理はダメですよ?」
「元。早く来て! もう。流石にここで赤裸々に話すのはよろしく無いわよ?」
「あはは。ごめんごめん。華奈もおまけありがとう。今度埋め合わせするから」
笑顔も明るい色男ぶりで食事をトレーに乗せてエレナ様の後をついていく元様。
この後に海賊コンビが良いざましの蜆の味噌汁と焼き魚定食。化粧に時間がかかったらしいエレシュキガル様は豚の生姜焼き定食。寝坊してきたイシュタル様は海鮮丼を頼んで、ニトクリス様はオジマンディアス様ご夫妻と一緒に来てからフレンチトーストセットを頼んでと、数分後には元様を囲んでのハーレムが食堂でも。
「うーん・・・元様。まさかの色恋での過労死は勘弁してくださいね? 冥界・・・の方でも取り合いが起こりそうですし、いやーモテる男は辛いですねえ」
主に時間の余裕的な意味でね! 訓練中でもデートをしているのが本当に一人の時間あるかなあと心配ですよ私は。
「では、午後の食材の仕込も終わりましたし私はこれで」
「ふふふ。私はもう少しここで・・・あ、そうです華奈さん。少しお願いがありまして」
朝のラッシュも一段落。お昼の食材の仕込、下準備が終わり私は軽く昼寝とか図書館でゆっくりとしようと思っていましたがお昼も食堂で動くらしい頼光様からお願いが。なんでしょうか?
「どうしましたか?」
「いえいえ。大した頼みではないのですが、貴女の一番弟子のガウェイン。太陽のもとでは剛力無双、太陽の熱を扱える戦士と聞いています。手合わせの機会を金時も所望していまして。良ければ今度お願いしていいですか?」
「おお、ありがたいです。あの子も金時様の怪力、戦いもですが性格も気に入っているようでして。今は春先なので、種まきや畑を耕して空気を混ぜたりとかして忙しいですが、それが終わればぜひ呼びますので」
「感謝します。うふふ。太陽の戦士ということもあって自分とは別の力を持つ怪力自慢同士でぜひ語り合いたいと」
「剣でも、話でもですね。お菓子は用意しておきますよ。私の弟子を好いてくれて感謝です」
「こちらこそ、我が子金時のために感謝します華奈さん。ふふふ」
母親同士と言って良いかも? な会話を交わしつつ手を降って食堂を後に。んー図書館で本でも・・・あ、そうです。
「ティアマト様。ちょっと時間良いです?」
「いいぞ。カナ。でも、母は、様とか、神、よりもカナには、お母さんって、呼んでほしい」
「うーん。じゃあ、お母様。ティアマト母様。でいいです?」
「・・・っ♡ ああ、いい、ぞ。カナ。それで、どこに行くんだ?」
なにかすっごい目を見開いてビーム射たれそうな感じがするほどに輝いた瞳の後に抱きついてその肢体でよしよししてくるティアマトお母様。むぐふ。もー頼光様は私を同性ながら恋慕を抱いているのは感じるんですが、この方は文字通りこの星の、星以外のすべての母親。イグレーヌ様、頼光様? とティアマト様と母親が三人もいるのがすごい状態です。
「図書館です。ちょっと一緒に見たいものがありまして。どうでしょう?」
「いいぞ。なにをしようか・・・?」
この後、二人で一緒に家庭調理器具、包丁、まな板、フライパンなどを軽く見てティアマト様が使いやすいものがあるとか興味のあるものはあるかな? と話して、お昼は模擬戦。
圧倒的魔力量を生かしてストームと一緒に固定砲台となって弾幕を張りまくり。そこを如何に突破できるか、対応して私の傍に近づくか。を藤丸様、マシュ、オルガマリー様と英霊を選出してしごきました。
「ふーむ。藤丸様の魔力量も回路もすごい上昇。魔術師としては二流のレベルになりつつある。と。良いことです」
「色々できるようになっているのが嬉しいようで。ふふふ。雷撃の魔術が秀でているようですが治療魔術も特に良いですね。あとガンド」
「コレは私も追い抜かれるかもしれないなあ。頑張らないと。体力でも銃の腕でも負けているのに魔術者としても負けては先輩の立つ瀬がないぞー」
「はぐはぐ。うーん。この肉まんうまい」
「お、冬利。それ私にも一つ」
久しぶりに家族の皆さまと集まって小さな会議室で座談会。というよりは各々で気になったことや感想をつぶやく井戸端会議? をしています。
「しかし、なるほど。ガンドの効果が強いのは修練の成果と、魔力回路の質が向いているのと魔術の電撃がスタンを強化してくれているのでしょうかね?」
「おそらく。というか英霊、スケールダウンしたとはいえ神霊たち、ジャガーマンもスタンできるのは本当にとんでもない。私ならまだしも、色位レベルの魔術師では死にかねないほどの弾丸です」
「それ、もはやガンドではなくガン。ですねえ。魔術のライフル弾ですか?」
藤丸様、とんでもない事になりつつありますねえ。しかし、雷撃に銃にガンド。支援の方は問題なさそうで。
「あ、そうだ船坂さん。ちょっと咲さんから気になることが」
「おいおいーそれは俺に言わせてくれよ。姐さん。最近、ロシアで勢いを増しているPMCのNFFサービスってのが急にこっちに接触してきた。しかも銃火器の販売もしているってことで」
「ほう・・・ロシアのPMCが?」
「ええ。しかも性能はアメリカに負けないほどと言っているようですが、実際にその武器の性能はいいということで勢いを増しているとか」
良馬様と冬利様からはロシアのPMCの話。しかし、アメリカに匹敵する武器を。ねえ? あと魔術協会や時計塔では話も聞かない存在が急にカルデアに接触。ですかぁ。
「ふぅーむ。冬利様はどうしたいのですか?」
「少し接触して、話せるのなら武器を少しだけ買ってみたいかな。こっちに声をかけられるようにしたパイプも気になるし、意図も気になる。ここ数ヶ月で急に、あの傭兵、軍事会社はたくさんある国で台頭したPMCだし」
「同じ意見ですね。魔術使いが絡んでいる可能性もありますし、少しだけ見ておいて損はないかと」
なるほど。まあそうでなければ南極の極地のカルデア。武器も基本警備用で最低限の組織にPMCが声をかけても利益にならないでしょうし、裏があるかもしれないと。
「良馬様も同行して、写真魔術で解析、モデルをここで製造して性能を見てみましょう。その際に魔術などの痕跡が見れればいいですし、何かの仕込みがあればそこでわかります。
資金は用意しておくので、冬利様もカルデアを出る際は長めに外出申請をしてからお願いします」
「うーい。サンキューな姐さん」
「ありがとうございます船坂さん」
「ただし、深く探ろうとはしないでくださいね。今は国連の方もカルデアの方の調査や査問同行で動いているのは同じですし、変な感じがする相手。冬利様の警戒も正しいですがやぶ蛇だけは簡便です」
何より武装であれば数年後の、世界中の科学技術を詰め込んだEDFの武装がありますし、変に刺激をせずじっくりとあっちの出どころを伺うほうが良いです。
なにせここに来る以上どうしても環境的にも相手の動きは限られますし。
「でー元様。今日はこうして皆さんで話せて嬉しいですが、いや、ホント大丈夫です? 目にくまが少し出来ていますよ」
「いやー求められるのは男冥利に尽きるし、その・・・私もついつい」
「だからといって今も生卵ジョッキで飲んで、山芋スティックを鰹節とポン酢で食べるほどに精を付けないといけないのは大変ですよ」
「い、いやー私と咲も求めに行っているので、そこは申し訳ないですがついつい・・・」
たははと苦笑いをしているフラム様と元様。うーん。どうしたものかなあー・・・エレシュキガル様にイシュタル様、ニトクリス様は神霊にファラオ、アンメアのお二人も色恋抱き合いの楽しい話は早々に話を聞く耳持たないでしょうし・・・
「うーん。とりあえず、当番制を考えてやりましょう。ニトクリス様とイシュタル様、エレシュキガル様には私とティアマトお母様で頼んでおきますので、残りは皆様でお願いします。特異点でどころか招いた英霊の皆さまとの夜伽のせいで死ぬとかなるのは流石にあれですし」
話はここで終わり、後日当番表とその登板の方の名前の表札を用意。
あと、ティアマトお母様に私手作りの包丁セットの入ったアタッシュケースとお手製エプロンをあげると泣いて喜ばれたり、頼光様や他の皆様も私も私もと詰めより大騒ぎに。
う、うーん・・・しばらくコレはアヴァロンの私の領地。そこの加工場でしばらく籠もって作らないと・・・! 私がしちゃったことですし。しばらく備品課の仕事は冬利様たちに任せてちょっと集中です。
料理メンバーが増えましたが、紅女将はティアマトママと会ったときに彼女にも指導できるのでしょうかね。