転生愉悦部の徒然日記   作:零課

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 段蔵ちゃん可愛いやったーをしたい。またイベントで出てくれないかなー


打ち合い 加藤段蔵 キャスター・リンボ

 「マシュ。虚脱!」

 

 

 「はいっ!」

 

 

 「今だっ!」

 

 

 「っっ・・・!」

 

 

 今にも死にそうな程に苦悶の顔で身体を人では出来ないような勢いで回転し、両腕から出てくる刃で刃の竜巻となって襲い来るのをマシュが盾で受けてもらい、無理に耐えずに後ろに下がってもらう間にレイヴンの弾幕を段蔵の足元に撃ち込んで足元をぐらつかせて動きを鈍らせる。

 

 

 その間に小太郎が分銅とクナイを放って押し返していく。

 

 

 追撃にレイヴンで距離を取って指からガトリングのように放つ銃弾を一部相殺して、マシュがシールドバッシュで段蔵をふっとばし、妖魔たちの攻撃も鈍らせる。

 

 

 「今だっ!」

 

 

 この隙にマシュから借りたフラクチャー。横に広い射撃で段蔵は巻き込めずともこの戦いに巻き込める妖魔たちの頭をふっとばして段蔵だけを対応できるように。

 

 

 キャスター・リンボの悪趣味な戦い。段蔵だけならまだしも、城の中にいた妖魔たちも入れての軍団戦になっているので必然僕は援護射撃や追撃をしながら妖魔たちの数を減らしていく方針。

 

 

 マシュの固い守りとその盾の一撃は重いし、小太郎はクナイに脇差しに分銅二といろいろ使えるし分身の術で手数も用意できるから基本手数重視でせめて、守りはマシュがやってくれて、その上で攻撃もできるからこそ重さもある。

 

 

 ジリジリと。でも確実にこの戦いは優位に運べているけどそれでも風魔の忍び。そしてからくりの武装は大真面目に油断できないものばかり。

 

 

 「っっつつ・・・・!!」

 

 

 「ふっ!!」

 

 

 「ぶどう弾!?」

 

 

 上空に放たれて弧を描いて飛んでくる大きな木製のミサイル。いや榴弾? それをフラクチャーで一気に叩き込むが、爆発だけで済まずにいくつもの鉄の破片が飛んでくる。マシュが守ってくれるけど、殺意の高さがよく分かる。

 

 

 「くっ・・・焙烙玉の類一つをとってもこれ・・・」

 

 

 「ですが、問題在りません。その技を僕は知っている。教えられているからです。貴女から!」

 

 

 でも、それを前もってしのぎ、対処できる。あるいは即座に対応できる小太郎がいるおかげで戦いは大分楽だ。同じ風魔。そして、その口ぶりからきっと、いや、名前とからくりという正体。ずっと段蔵は風魔を見守り、小太郎にも技を教えていたのだろう。だからこそ対応できる。だからこそ知っている。

 

 

 なにかの細工によって力や速度をましているけどそれでも僕らが支援をしつつ、うまい具合に小太郎の負担を減らし、段蔵だけのこの状況ならうまい具合に機能を一時停止させてその間にリンボを叩けばきっと・・・

 

 

 「ふむ。頃合いですか」

 

 

 嫌な声と、その言葉が響いたとき、段蔵の中でなにかの音が聞こえた。

 

 

 「団蔵殿の内部のからくりが起動した・・・!? 皆さん離れて!」

 

 

 いや、なんとなく予想はしていた。こういうのもありそうだと、薄々、感じていた。すぐに指を三本。拳銃のように構えて段蔵に向ける。

 

 

 「トライ・ガンズ!」

 

 

 雷撃の魔力とガンドを仕込んだ。指一本につき一回分のガンド。それを三発動時に発射する。拳銃。猟銃やショットガンの類の中で銃口が二つあるタイプを見て僕という三流魔術師がシンプルにすぐできる魔術の底上げのアイデアの1つ。

 

 

 イメージを固めないとまともにガンド1つ打てないのなら指先を銃と例えて撃てる回数やイメージを引き出す。それをひたすら練習して、魔力を乗せたいわゆる魔術の雷撃式スタンガン。

 

 

 ローマのときに使った拳銃からゆっくり考えていたアイデアは成功のようで、段蔵の動きと内部のからくりは一時的に止まり、その間に小太郎に僕、そして後ろで今も戦っている元さんたちのかべになるようにマシュと一緒に移動してマシュがスキルと宝具を展開。

 

 

 次の瞬間。自爆をした段蔵の攻撃は、彼女の意思を組むための努力で誰一人傷つくことなく戦いは終わった。

 

 

 「小太郎殿・・・・・皆様・・・ワタシ・・・めが・・・見え・・・皆様とはぐれて・・・ああ・・・妖術師を・・・・・・穢土城を止めないと・・・」

 

 

 爆炎の中から出てくる段蔵は、片手がもげ、服ははだけて人工皮膚の下側の機械の体に脇腹の一部は吹っ飛んでメカもむき出し。火花は飛び、瞳からは血のような油を流し、もはやボロボロ。

 

 

 「母上!!」

 

 

 「記憶も、もうめちゃくちゃに・・・!」

 

 

 「っっ・・・・ひどい・・・!」

 

 

 ガンドで止めるつもりだった。だけど、それさえも許さずに、たとえこの自爆を防げても、生きていたとしてもこの姿を見ないといけない。仲間と思ってくれる人の悲惨な姿を・・・見ないといけない。

 

 

 「ああ・・・もう、忍びとしても・・・ヒトとしても・・・ありたかった・・・小太郎・・・アナタは・・・ワタシと・・・どこか・・で・・・」

 

 

 がシャリ。全身の破損部分からパーツをこぼしながら倒れて完全に動かなくなった加藤段蔵。死んだふりでもなく、この自爆で起動できなくなった。死んでしまったということなのだろう。

 

 

 「・・・キャスター・リンボ・・・!」

 

 

 自分が怒るのは筋違いかもしれない。だけど、だけどこの行いに義憤が湧かないわけがない。絶対にこの騒ぎを止める。皆でそう心に誓う中、魔力の塊が段蔵からこぼれ。小太郎の中に入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ふっ! このぉ・・・!!」

 

 

 「はははははは! 御老人の振るう刃と武蔵の太刀筋この程度か! 胤瞬といい、揃いも揃って嘆かわしい」

 

 

 キャスター・リンボ。呪術師というがその戦いぶり相当手練れ。武蔵ちゃんの不意打ちに胤瞬さんの十文字槍という特性と槍術を合わせたまさしく千変万化な攻撃を結界でしのぎ、時には押し返してしまう。

 

 

 周りの妖魔たちの物量も大変厄介というものだが、まずその本人の強さ、術の制度が凄まじい。

 

 

 「ちっ。まあ、考えてみりゃあ当然か。安倍晴明を騙るほどの自信と、あの面子を無理矢理に手駒にするほどの術式の精度。それくらいはする・・・そう考えるべきかねえ」

 

 

 「ンンンン。襲い! 実に判断が遅いですぞ村正ァ!」

 

 

 「ははは。しかしそう言う割には拙僧ら相手に数を用意してこもる辺り怖いのであろう? 術者らしい口達者なことで。シィっ!」

 

 

 更にはここに妖魔たちの数。だけどこちらは質で勝負をできる。胤舜さんも含めた英霊級3人がいるので相手が物量を用意してもそれでもリンボ相手に攻撃を与える機会があるほどに接近できている。

 

 

 「リンボ! 貴様もここで終いだ!」

 

 

 「みんな。救援します!」

 

 

 「妖魔のたぐいは私達が受け持ちます。みなさんもどうか思い切り!」

 

 

 藤丸たちが来てくれてこれで妖魔の方は対応してくれる手間が省けた。小太郎くんはより強く、そして怒りも相まってまさしく無双と言っていいほど暴れまわり、妖魔の群れをバッタバッタとなぎ倒していく。

 

 

 「形勢逆転かしらね? 私達はひたすら目の前の外道を斬り伏せるのみ!」

 

 

 「応よ! 行くぞ武蔵、村正殿!」

 

 

 「そうだなあ! この外道をねじ伏せる!」

 

 

 「こっちも行くよ・・・! はあっ!」

 

 

 弾幕と剣戟の嵐がリンボの結界にヒビを入れて、再展開しても、退いてもすぐに追いついて追撃をし続けていく。

 

 

 この攻撃の嵐の中なら。そう思うさなかで先陣を切る武蔵ちゃんに向けられるあの術式、いや、あの空気はおそらく・・・

 

 

 「させるかっ!」

 

 

 「なぁっあーーーーー!!?!!?」

 

 

 呪詛を使い武蔵ちゃんの動きを止めようとしたリンボ。しかしその術を武蔵ちゃんはそれをそのまま斬り伏せ、私も変に建て直される前にガンドの術式を込めたドゥンケルの連射。今だと1回で10発がせいぜいだが、それでもその質の威力は上々。

 

 

 「ぐっ・・・お・・・なに・・・これは!?」

 

 

 「カルデアの魔術礼装と私の魔術。EDFの武装のコンボ。舐めてはいけないよキャスター・リンボ」

 

 

 「何を人間風情が! 我がサタンの、ルチフェロのぉ! 加護を、我が妖術を愚弄するか!」

 

 

 「叫ぶ暇があるのなら呪詛でも紡いで防いでいることね。キャスター・リンボ。成敗!」

 

 

 まずは武蔵ちゃんが結界を徹底的に壊し、宿業を切り捨てて、肉体にダメージを通せるようにしていく。

 

 

 「母の仇討ちだリンボよ。辺獄と言わず、地獄の底まで堕ちてゆけ!!」

 

 

 そして小太郎のクナイを用いた怒りの連撃がリンボをずたずたに切り裂き、バラバラの肉片となりながら退去をしていく。

 

 

 「・・・・・・・全く。こいつは宿業を清めようとも変わらない気がするわね。どこかでまた英霊として出会うとしても」

 

 

 「・・・とにかく進もう。小太郎くん。いける?」

 

 

 「ええ。母の。段蔵殿の目的を僕がついで、そしてみなさんを無事にカルデアに帰す。それが成すべきことですから」

 

 

 流石、強いな小太郎くんは。そして頼もしい。

 

 

 段蔵の亡骸に布をかぶせておき、天守閣を目指す。もう少しだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 倒せど倒せど。出てくる妖魔たちを切り払い、撃ち倒しながら進む。上階。天守閣を目指す中で広間に立っていた人間。

 

 

 「柳生但馬守殿・・・!?」

 

 

 「柳生殿!?」

 

 

 「・・・・・」

 

 

 「待っていたぞ武蔵、新免武蔵。この柳生但馬守。忌み名はエンピレオ。今か今かと」

 

 

 柳生殿がそこにはいた。いや、おかしい。英霊の気配も感じない。恐ろしすぎるほどの剣気をまとえども、武蔵ちゃんと同じ生身の人間。だというのに。

 

 

 「いや・・・なぜ柳生但馬守殿が! 英霊のような霊基もなく、英霊ですら変わり果てるものを持って尚、そういられる。屍人がえりでもしたか!」

 

 

 「いいや、私は生まれ落ちてそのままの人間。英霊でもなければ屍人がえりをしたものでもない。宿業が何だ。業など百八つ。腐る程持ち合わせているのでな。このくらい造作もない」

 

 

 「なっ・・・・・いや、でもなんで! 何で生身の人がそこまでして英霊剣豪に!?」

 

 

 「そ、そうです。柳生殿はこの下総を守るために来た江戸の侍衆の大将では!」

 

 

 明かされる忌み名、そしてそれを生身で背負い尚あり方が変わらないという凄絶さ。どれほどの心胆を持つのか、業を背負っているのか。英霊でも、あの面々でも壊れずにいられないほどのものを。皆絶句する。そして、なんでと疑問が浮かぶ。

 

 

 江戸の守護者、将軍の剣。そんな彼がなぜ英霊剣豪、殺戮の宿業を背負いここにいるのかと。戦国時代は幼子の頃に生きたはずの人がなぜ今になってこれを望むのかと。

 

 

 「ハッ。誰よりも御大層な、高貴な方の側仕えをしているという澄ました顔して誰より持ちと臓腑にまみれた匂いと本性を持つ外道とはな。呆れ果てる。それが剣聖のあり方かよ。臭え臭いがプンプンする」

 

 

 「フッ。あのような化け物共と過ごせばそうもなる。漸く、それを咎めるものが出たか。ああ、江戸から来た下総を守る但馬様など、真逆であるのにの。猿芝居を打ってここまで来た。それもすべて。

 

 

 お前だ。新免武蔵。貴様がワタシの皮を剥いだのだ」




 多分今回のりゅーたんの行いを聞けばげんこつかまして説教をしているのは確定な華奈。
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