転生愉悦部の徒然日記   作:零課

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 真面目に以蔵さんいいキャラしていますなー


蹂躙すべし

 「なんじゃあこらぁ・・・」

 

 

 「うーわ・・・悪趣味すぎんか? 流石に引くわー・・・どんだけそういうことを好きなんじゃよ新選組」

 

 

 「いや流石にあれは私もノー! 鴨さん流石にこれはだめでしょう!」

 

 

 神殿を出れば、無数の巨大な埴輪ノブ。それが歩いて出てくる。たった一体に煮詰めなかっただけましと見るべきか。なんにしろ、高さは最低でも7メートル以上はあるであろうあれが襲うのは色々と恐ろしいとしかいえない。

 

 

 「くそっ・・・向かう方向は私達の集落の方だ! 急いで戻ろう!」

 

 

 とりあえずは情報共有だ。不幸中の幸いか、移動速度は遅い。走れば間に合うはずだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あの巨大な埴輪が各地に・・・!?」

 

 

 「ああ、進行速度自体はゆっくりだけど各地から集落を踏み潰しながらここに狙ってきている」

 

 

 「あれが古代の獣に怨念、まつろわぬものを固めたものですか」

 

 

 「ええ。狗奴国はもともとそういう怨念や良くないものを人に憑依させて「凶つ神」と称して戦士として扱ったりもした奴らなの」

 

 

 呪術を使い、兵士として扱っていたりあるいはその呪いを周辺国にばらまいていたと。本当にたちが悪い・・・しかもそれをより巨大に、かつ英霊の霊基とより強固にしたのは大変すぎる。

 

 

 「ふむ。ヤバそうなのはよくわかりましたがかと言って座して待つのは愚策。片っ端から叩き壊すのはどうです?」

 

 

 「いや、そこもうまくいくか不明だ。もとよりこの大地にいたもの、根付いていた、積み重なっている怨念などを魔力にして動いているようなもののようだ。仮に倒したとしてもこの大地にいたもの。しかもそれを呼び起こし同じ神体。もとい埴輪に当てはめているのなら根源を立たない限りすぐさま復活すると思う」

 

 

 「その土地にあり続ける神体であり、邪馬台国を恨む怨念の集合体だから何度倒しても邪馬台国憎しで蘇り続けると・・・」

 

 

 聞けば聞くほどに厄介だ。謙信さんが討てばいいと言っている当たりあの巨大な埴輪でもある程度抗える強さかもしれないが、無限に再生させられるのは面倒すぎる。消耗戦・・・あれを使うほかないか?

 

 

 「そういえば、信勝は?」

 

 

 「外にいるかと」

 

 

 「ふん・・・あのうつけは放っておけ。・・・気づかなければまずこの先は厳しいかもしれんがのぉお」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「信勝。一緒に戻って謝りに行こう」

 

 

 「いや・・・でも僕は姉上に・・・」

 

 

 「本当にそうならきっと後についていくことも許していないよ。まだ名誉挽回の可能性を残しているからこそだと思う」

 

 

 外で田んぼを見ながらうなだれていた信勝。もはや凶つ神よりも信長に怒られたことが本当にきつかったようだ。まあ、色々と正論もあるしねえ。

 

 

 だけどここでうなだれ続けても結局ますます幻滅するだけだし。動くほかないよ。

 

 

 「何でだよ! 何でそう言えるんだよ! 僕は・・・!」

 

 

 「だって、すっごく優しいしちゃんと見るところを見て評価するからこそ柴田勝家とか、前田利家とか一度大ポカしたけど取り立ててくれているでしょ?

 

 

 今信勝は大きなミスをしたけど、まだ終わっていない。やってほしいことがあるからこそノッブは完全に否定していないと思う。今の戦況を見て何をしてほしいか、何をするべきか分かっているんじゃないの?」

 

 

 「姉上が僕にしてほしいこと・・・そうか・・・! 分かった! それならきっと・・・おい姉上のマスター! 今回ばかりは恩に着る。だけどノッブと呼ぶのはやめろ! 僕より仲良さそうじゃないか!」

 

 

 「いやーもうしわけない。ついクセで」

 

 

 怒られちゃったけど元気が出たようで何より。ふふふ。それなら行けるかな。頑張ろう。信勝。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「お前ら! 今から僕がここの指揮をとる! 姉上もいいですよね! まずはそこの呑兵衛アサシン! お前はさっさと芹沢ってやつの場所を探りに行け!」

 

 

 「なんじゃおまんは。いきなり戻ってくるなり仕切り出して」

 

 

 「こういうときは動くほかない! 動いてとにかく可能性を見出す他無いんだ! それと、ライダー。あー坂本? とお竜。お前らのライダーの機動力をあわせて行けば情報を集めるのも早いはず。動け! ライダーの機動力とアサシンの隠密。それならきっと早くあの埴輪たちがここに来るよりも芹沢たちを探せる!」

 

 

 「・・・・・うわははははは! ああ、任せるぞ信勝。ここの指揮は頼んだ!」

 

 

 戻ってきてくれた信勝の言葉とその指示はたしかに合理的なものだった。一緒に戻ってきた藤丸もニッコリでうまい具合にハジケてくれたようだ。

 

 

 「たしかにそのとおりだ。こういうときは動いてなんぼ。ふふふ。最近だと面倒な仕事ばかりをしていたせいで土佐をでた頃の気持ちを忘れていたよ。よし・・・久々にあちこち走り回るぜよ! さあ、行こうか以蔵さん!」

 

 

 「そういうことならさっさと行くぞイゾー」

 

 

 「何勝手に話を進めちょる! 離せ! 離さんかお竜!」

 

 

 騒ぐ以蔵さんをよそにお竜さんがイゾーの首根っこを掴んで空に飛んでいく三人組。とりあえずこれで安心かなあ?

 

 

 「次。おい軍神! お前が練兵していた兵士がいたよな。あれを僕に回せ。あれらを使って避難民の誘導と空堀や砦を作ってできる限り足止めをする。其の上で・・・元。エレナ。お前たちの切り札とやらは使えるか?」

 

 

 「もちろん。広範囲攻撃の方もできるわ。もう遠慮せず行けるのならね?」

 

 

 「行ける。ただ、できれば土方さん、沖田さんたちを一緒に動かしていい? で、信長は藤丸に」

 

 

 相手が相手だ。こっちも切り札を使うほかないだろうし、真面目に質と無限再生の可能性を考えればどうしたって最終的な数が足りない。後で謝ればいいか。

 

 

 「おう、付き合うぜ」

 

 

 「ええ。良いでしょう」

 

 

 「それと姉上のマスターと姉上、軍神はそっちで凶つ神を叩け。二つの部隊で叩きのめす。そして卑弥呼。アンタはここの民草を鼓舞しつつ、こっちの高見櫓からその2つの部隊のどこに支援を向けるかとかを指示する。いいな!」

 

 

 「了解」

 

 

 「はい!」

 

 

 「いいわよー? 頑張るわー」

 

 

 「この差配は時間稼ぎですか。なんとも凡庸な」

 

 

 たしかにそうだ。でも、これが今できる精一杯だろう。まずこの呪術式と元凶を破壊出来ない限り真面目に動き続けるし。信長も何も言わないのはそういうことか。

 

 

 「いやいや。謙信。今回は大当たりじゃ。奇策ばかりが上策ではない。それに・・・うわははは。わしを倒さずに放置していた芹沢の敗北じゃよ」

 

 

 「? 一体何が・・・!」

 

 

 信長が不敵に笑みを浮かべていたが、その後に聞こえる軍馬の地響きと怒号。

 

 

 『あ、漸くつながった! 元、藤丸! 今カルデアからレイシフトをどうにか起動して華奈を送り込んで、銀嶺隊が全軍暴れていく予定だ。そこでこの信長のイメージを感じる埴輪? が集落めがけて襲ってきているけど攻撃していいよね!』

 

 

 ロマニの声が聞こえてきてその正体もすぐに分かった。銀嶺隊が来たのか!

 

 

 「ドクター! でもどうやって通信を!?」

 

 

 『ここに来ていたという埴輪があっただろう? あれとちびノブとか、信長と波長が合うからそれをもとに逆探知をしていたんだけどなかなか見つからなかったんだ。だけどそちらに喚ばれた信長の存在が明確になって探索がしやすくなったんだよ。

 

 

 それでその光景を見てすぐに華奈が来たという感じ。で、どうだい? 攻撃許可は!?』

 

 

 「問題ないですドクター! 銀嶺隊には攻撃を許可してください!」

 

 

 『分かった。でももうこれ以上の通信は厳しいから、華奈たちの助力をうまい具合につか・・・』

 

 

 ここで通信は切れた。だけど十分だ。魔獣たち、まつろわぬものたちと戦い続けた円卓最精鋭のドラグナー部隊が来てくれたのは大助かり。

 

 

 「信勝。これでおそらく凶つ神4体は優に押さえつけられるはず。卑弥呼と一緒に民衆を動かして欲しい。僕も切り札を使うし、うまく行けば・・・ね」

 

 

 「!!! っ・・・分かった! その策も頼んだぞ!」

 

 

 「エレナ。行こう。ここからが本番だ」

 

 

 私が持ったままの聖杯を起動させて魔力をほとばしらせる。さあ、反撃だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「うーん。とんでもないわね。リスキルされていないあれ? 出落ちってやつ?」

 

 

 「だねえ・・・いやはや、銀嶺隊相手に的が大きいとこうなるってのを見せつけられている気分だ」

 

 

 遠くからでも見える矢とジャベリンと銃弾と爆弾の雨が巨大な埴輪たちを壊しまくってしまい出現した先からすぐに生まれてもすぐにぶっ壊す。

 

 

 動くことさえも許さずランダムにあちこちに出ても刈り取られる。なんなら狼も馬もイノシシも人も飛びついて牙や爪、武器を突き立ててヒビを入れて壊したりと蹂躙とはこのことか。

 

 

 「で、俺達はどうするんだ? あいつを壊せるが、あの火力はちょっと出すのは大変だぞ」

 

 

 「まず私とエレナで削りつつ、それと・・・沖田さんたちには強烈な強化を仕掛けます。それを用いて、蹂躙しましょう。いくよエレナ!」

 

 

 「ええ! 空を支配する人類の叡智の武器の一つ。お披露目してあげる!」

 

 

 聖杯の魔力を開放して魔本を無数に展開していく。さあ、まずはご挨拶だ凶つ神よ。

 

 

 「「重爆撃機フォボスZ プラン4!!」」

 

 

 魔本を魔改造して小規模な爆撃機にしてスケールは幾分か下げるもののその火力と攻撃範囲、殲滅力は確かなもの。

 

 

 上空から変形した爆撃機が爆弾を降り注いでその巨体故に埴輪ノッブの形をした凶つ神にヒット。その範囲故に爆風と直撃で向き合っている凶つ神以外にももう一体も押し返す。

 

 

 「足止め行くわよ! スタンコプター展開! そして・・・奥の手の一つ! パワーポストZM!」

 

 

 魔本から出てくるドローンと電流を纏う本。そして子供サイズのアンテナのような機材が出てきて設置。それから赤い柔らかい光が周辺にあふれると同時に感じるのは力が湧き出る感覚。

 

 

 「おおっ・・・! これは・・・!」

 

 

 「すごい、力が溢れてきます!! というかこれはエアレイダーの!」

 

 

 「そうそう。ふふふ。この力ならあの質量差でもぶっつぶせるはずよ。頼んだわ新選組さん!」

 

 

 「良いじゃねえか・・・行くぞ沖田ぁ!! 薙ぎ払ぇえ!!」

 

 

 「はい! 新選組一番隊隊長沖田総司、参ります!」

 

 

 ここの戦線は問題ない。私もライサンダーZFで支援。回復と魔力を回しまくる。それでひとまず安定はするはず。龍馬さん。お竜さん、以蔵さん。頼んだよ!




 信長は破天荒というか、自由人に見えるけど定説とかの方でも今の分析した戦史を見ても基本的には兵站と兵力、財貨をしっかりと用意して必要なら現地に詳しい武将を味方に引き入れて敵より多い兵力と地理的有利を取って挑むという割と王道。


 まあ、信勝がいた当たりだとどうしてもうつけ時代のほうが強く印象に残るのかも。


 華奈たちからすればそもそも今回の戦い自体がブリテン時代でヴォーティガーンの軍とか、巫女や女神の代理として妖精たちや魔獣、まつろわぬものを星の内海とかアヴァロンに送っていた戦いの日々と何ら変わりないので特異点での経験とEDFの武装でグレードアップした今はますます楽勝という。
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