転生愉悦部の徒然日記 作:零課
壱与「えーずるいですよ~卑弥呼様だけ! 私にも紹介してください! あの未来さん以外にもなんか魔獣たちをまとめていた銀髪のあの人とか、若い男の子のあの子とか! 紹介! 紹介! 紹介!!」
卑弥呼「はぁ!? 駄目です! 何で貴方に未来ちゃんを紹介しないといけないんですか! あ、でも他の人ならいいかも? じゃーあのマシュちゃんといっしょにいる子は紹介するってことでいい? でも、巫女としてのお仕事はしっかりすること。それなら紹介しますから!」
壱与「やったー! これで私も未来に行けるー!!」
卑弥呼「もーみんな驚くでしょうから、第六天魔王様にも口添えをしてちゃんと挨拶をですよ?」
壱与「はーい」
「いやー私もこれでこれたわカルデアに! これからみんなよろしくね。そして未来ちゃんも。はぁー・・・肩の荷が降りたわー」
「私もここは色々と話題になっていたので楽しみです。あ、卑弥呼様の後輩にして元邪馬台国二代目女王、現職巫女で英霊の壱与です。皆さんよろしくお願いします!」
「うーむ・・・このたくあん・・・うまい! それにこのピーマンという野菜とちくわの炒め物。うん・・・酒に合いそうだな」
「おお、壬生狼にしては話がわかりそうじゃのお。普段はあれじゃがどうじゃ? こいつでも飲まんか」
あれから一時の宴と食料を抱え込んでの卑弥呼の力を用いての疑似レイシフトをカルデアとあわせて双方向からの通信を用いての帰還という荒業かつ神業でカルデアに戻ってこれた私達。
その際に卑弥呼、壱与ちゃん、土方さん、以蔵さん、坂本さん、お竜さん、信勝らも来たのだけどコレに関してはクコチヒコの溜め込んだ怨念や常闇を卑弥呼が浄化しつつ反転させた魔力をリソースに使ってくれたおかげでカルデアにいくらかの魔力の余裕と彼らは負担なくカルデアに召喚&そのまま契約という形で実行。
ウルクに続いて日本の神代時代の食材も大量に持ち込めたことで歓喜。
モードレッドが早速生きたエビとハマグリ、ホウネンエビをアヴァロンに持ち込んで繁殖を計画するようだ。
「ささ、皆さん。良ければこのジュースをどうぞ。ウルク産マンゴージュースとプリンです」
「あ、ありがとうマシュちゃん。じゃあさっそく・・・なにこれうんまっ!!? あーすっごく美味しい!」
「え? この山吹色の飲み物が? あ、いい匂い。ん・・・・ー・・・美味しいぃいい!! すっごいなにこれ!?」
「フハハハハハハ!! 我がウルクで育った神代の果実を現代技術で調理すればこうなるというものよ。味のわかる女のようだな。どれ、この麦酒も飲んでみろ。飛ぶぞ?」
「「え? いいの!? いただきまーす!」」
いつの間にかいた賢王様が早速女王巫女コンビニビールと豆を振る舞って餌付けしていくという珍妙な光景が。おかしいなあ。どっちも神代の時代の一国の王で、千里眼とそれに同類の能力を使える者同士なのになんか全然そんな感じがしない。
「いやはや、僕らまでいつの間にかお呼ばれして申し訳ないけど、歓迎してくれるのは嬉しいよ。色んな人も英霊も仲よくできている。素晴らしいね」
「おいリョーマ。これを食え。うまいぞ。ただ、ちくわの唐揚げもいいが、カエルの肉はないのか?」
「あ、それだったらあるわよ。えーと・・・お竜さん。でいいのよね? 揚げ物にしていいかしら?」
「おお、いいぞ。じゃあそれを6人前頼む」
「はーい。ふふふ。今日はとり天風にしてみようかしら」
「あ、一応私もいただこうかな。賢王様たちの分も」
マタ・ハリはお竜さんたちの頼みを受けてカエルのとり天風天ぷらを作ってくれる。そういえば割とカエルとか緊急時に洋食を考えていたっけ。あと欧州の魔術師の皆さんの食事には割とあるからということで。
「さあさあ、カエルのとり天ふう揚げ物とカレー定食ができたぞ。みんな食べてくれ」
「福神漬けとソース、トッピングもあるのでどんどん頼んでねー?」
「うわははははは! じゃあわしは福神漬けとソース!」
「私はチーズですね。福神漬けは別の小皿に」
戦が終わり、食の心配もなくみんなで仲良く過ごせる素敵な時間。ああ、いいなあ。こういうのも。
「やあやあ。みんな無事なようで何よりだよ。ところで元。君から聖杯は回収するがセイレムで手にした聖杯を今回リソースとして使用したね?」
そんな中に入ってくるダ・ヴィンチちゃん。あ、そういえば・・・聖杯を起動してエレナといっしょにさんざん攻撃をしていたっけ。
「あ。はいー・・・その、処罰を・・・?」
「いやいや、緊急事態だったしことの大きさはマシュから聞いている。聖杯を回収してくれたし、一応始末書は書いてもらうけど、その聖杯一つ、使用方法は魔力リソースの確保や英霊の補助、強化であれば問題ないと所長からも許可をもらっているよ」
「あ、ありがとうございます。いやーすいません」
「今回は本当に唐突に、あのレフ爆弾張りに事故のスタートだったししょうがないよ。むしろその中でよくやってくれた」
「でも、それはみんなの協力あってこそだよ」
「はい。ここにいるみんなに謙信さんにお母さんに銀嶺帯が・・・ぎんれい・・・あれ?」
「・・・そういえば、銀嶺隊は?」
たしかにそうだ。そういえばカルデアに戻ってからちびノブたち以外では銀嶺隊のみんな、狼や馬たちにも会っていない。
「えーと君たち、もしかして、華奈たちを忘れてここに戻ってきちゃった?」
「「・・・た、多分」」
「いやー全く、まさか置いてけぼりを食らうとは。ま、しょうがないですねえ」
「あははははは! まあ、私でも感じるほどの邪気渦巻く相手との激闘と勝利の余韻に浸っていたのでしょう。仕方なし」
「そうか? うーむ・・・美味しい。私も華奈さんに付いていきたいな」
「そんな軽く受け止めちゃっていいんで? あ、この味噌汁行けるねえ」
無事に本体の藤丸様、元様たちが凶つ神を撃破できたのはいいことですが、まさかまさか、レイシフトする際に卑弥呼様の力で半分できた分私達を確認せずに戻っちゃうとは。面白い事故もあるものです。
ただ、今回の場合は最初から卑弥呼様や壱与様のいない時代かつ、狗奴国も滅びているので基本平穏なまま。そしてこの特異点大分強固なせいでなんかすぐに崩れる、崩壊する気配がまるでない。
具体的に何もしなければ1年は優にそのまま行けるんじゃないかってくらい。なのでまあ、とりあえず思い出してもらうまではここの集落でお邪魔しつつ稲作稲作。ついでに品種改良をしてカルデアとアヴァロンで育てられる最高の美味しいお米を目指して頑張る他無いですねえ!
沖田オルタ様も、一様も謙信様も私についていくつもりのようですし、とりあえずのんびり邪馬台国時代の日本の食生活を改善しつつ稲作と品種改良、そして美食の探求でもしましょう。気分はまるで美食屋!
「・・・ということで、まあもう一つの特異点ができたのだが、華奈たちがずっと戻ってきていない。そこで救援部隊ということで華奈の方には元。もう一つの方には藤丸と久しぶりにオルガマリー所長に出てもらう。
二つとも日本の特異点だけど、片方は現代あたりの方だし、範囲も狭い、二人の助けはするから安心してくれ」
あれからしばらく立っても華奈たちが戻ってきていない。というかレイシフトを出来ない理由があるのかということで行くことになった。
「まあ、邪馬台国の方は恐らく邪馬台国が米まみれになりすぎて銀嶺隊のみんなで必死に消費をしているのに間に合わないという状態だからねえ。そこも解決しておかないといけない」
「は、はあ・・・」
「んー米だらけになるのは豊かでいいことだけど、そこをどうして解決しておかないといけないの?」
「実はどういうわけか君たちが戻ってきたあとに新種の稲が広まってね。その繁殖力が凄まじすぎてあっという間に凄いことになってねえ。しかも華奈の方は半ば気にせず品種改良に手を出していて、邪馬台国の生活基準や治水や土壌整備に関してもやっているので栄養も豊かになってとでまあどんどん豊かになっているんだ。
そのせいでまあ文字通り米まみれ、稲まみれになるってわけでどうにかしてほしい」
まさかの外来種の稲によって大変な騒ぎになりかけていましたというのは・・・おおう・・・うーん。でも、新種の稲。かあ。あの時にそれを成し得る存在なんていないはずだけど。
「あー・・・それに関してはレオナルドが華奈に渡したいざという時に銀嶺隊や現地のみんなの食を賄うために作った種籾があってね。『カルデア式水稲ダ・ヴィンチ1号』どうやらこれを華奈は植えて当座の食料を稼ぐどころか増えまくって、それを消費しつつ品種改良しているということらしい」
「・・・まあ、それってつまりは・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
ダ・ヴィンチちゃんのせいで華奈も半分ここから戻れなくなったと。
「お米オーダー発令! さあ行った行った!」
「あ、こらごまかすようにコフィンに押し込まないで!」
「ここからの戦いはグダグダするわね!」
うん。卑弥呼が言うまでもないねこれは! あああー・・・見事なスクラムで押し込まれるうう
「あ、皆さん来てくれたんですねえーいやー助かりますよちびノブも」
「いやー・・・なんというか、この状況下で品種改良まで始めるのは君らしいというか」
レイシフトすれば、早速何やら手なづけている現地の狼やイノシシにも米をあげて稲刈りをしている麦わら帽子姿の華奈と銀嶺隊のみんな。
繁殖しまくるこの稲を刈り取り、食べまくり、動きまくるというある意味筋トレならぬ農トレをしている始末。いやはや・・・高倉式倉庫をいくつも作り空堀も逆茂木も立派なもの。水路も堤もより凄まじいものに。
ほんと、銀嶺隊隊員やりたい放題だなあ。
「うんうん。お餅もいいな。お米なのに甘味も合う。うーん」
「あはははは。ここの米酒、まだ粗はありますが良いですねえ。前よりも美味しい。うんうん。塩が進みます。そうなれば酒も進む。永久機関です」
「いやー・・・田舎道場の頃を思い出すなあ。あ、元。あのときは助かった」
なんか、沖田の褐色バージョンの方も増えたけど、うん。聞かないでおこう。もうこの際はまずお米の処理からだ。
「ふぃー・・・漸く一息つけそうね」
「ああー・・・あつつ。いやー農作業と筋トレで使う筋肉は別物ってよく分かった」
稲刈り、治水整備、あれこれとしていればあっという間に数日が過ぎて夕方。明かりが松明しか無いから暗くなるの早いけど、星や月明かりが照らしてくれて問題はない感じだ。卑弥呼とも一緒に過ごせるし、平和な時間を特異点で過ごせるというのも良いことだ。
「あ、未来ちゃん。今夜は私の神殿にいきましょう? あそこに色々良いものあるの。秘蔵の神酒もまだあるしね? いいでしょ?」
「うーん。まあ、広いし、きらくに過ごせる意味では良いかも。うん。付き合うよ」
二人でゆっくり行水で汗を流したあとに神殿の松明に明かりをつけてゆっくりと神酒を飲んでの時間。疲れた体に染み渡るようだ・・・製法技術とかが荒いけど、これも持ち帰って調理酒にしたり使い方次第ではかなり化ける。シンプルに旨味がすかっと来るのが良い。
「うふふふ。ね、未来ちゃん。私ね? 今までずっと女王として過ごしていたけど、その間神殿にこもりっきりで、顔を合わせることができたのも弟くらいだったの。
だから、今回はこうしてあちこちを移動してみんなでドタバタ過ごすのがすごく楽しかったの」
卑弥呼は嬉しそうに目を細めながらそっと私に近寄って抱きついてその豊満すぎる胸、そしてすぐにずれれば中身がまろびでそうな衣服なので柔らかさが直に伝わる。
ふにゅん。むにゅんと形が変わり温かい感触が伝わる。
「卑弥呼・・・?」
「それで・・・うん。私未来ちゃんといっしょにいたいし、こういう事も、恋愛も、してみたいなって。ね。いいでしょ? 未来ちゃん」
「・・・いいの? 私、かなり気が多いよ?」
「うん。魏とかだと幾人かの女性を侍らせるのも当たり前なんでしょ? 私もその一人に加えてほしいし、未来ちゃんを助けたいな。だから今はこうして。さ」
ぐいっと私を床に寝かせて覆いかぶさり、潤んだしっとりとした瞳で見つめて服を外していく卑弥呼。
「わかった。じゃあ、今夜はこの神殿は、神の声を聞く場ではなく、私の声を聞いて、自分に素直に甘えていく場所にしてほしい。いいね?」
「♡ ええ・・・ふふ。やっぱり貴方を呼んで良かった。大好きよ。未来ちゃん」
私も服を脱ぎ、互いに一糸まとわぬ体で愛欲と情欲を貪り、弟以外とは孤独だった女王に、色恋と快楽、そして愛される本当に良さを思い切り叩き込み続けた。
何度でも何度でも。彼女が満足してももっと満たし続けてしまう。
ああ、最高だよ卑弥呼。君のような元気で太陽のように明るい君が切なげに鳴いて、悶える様は。私の前で見せてほしい、その顔を、明るさをもっともっと・・・
後日、どうにかダ・ヴィンチ1号の稲をもとの稲に戻せる20号が完成したけど、それを地道に植えて1号を駆逐する案件になったけど、華奈がそれをある程度繁殖力を増やして病気に強く頑丈、そして何よりうまい華奈&ダ・ヴィンチ合作の『白い天使1号』を完成させてアヴァロンの方で出荷できる品が一品増えたのはまた別の話。
こうなっちゃうよね。ぐだぐだだもの。召喚回もぶっ飛ばしてのおしまいって初めてかも?