転生愉悦部の徒然日記   作:零課

200 / 222
 小話を少し組んでからいざサバフェスに。その間に元と藤丸には地獄に行ってもらいます(ボトムズ並感)まあ、特異点なんですけどね。


アヴァロン旅行

 「長期休暇をほしい?」

 

 

 「はい。少しアヴァロンの方で手伝いと少しあちらで動かないといけないことがありまして」

 

 

 ぐだぐだ特異点もなんとか終わり特異点も速攻で解消できた分更に魔力リソースも安定。それにまあ、基本的にあの二人とオルガマリー様がいれば問題ないということでちょっと別件に取り掛かるかということで有給消化とあることへの対応へ。

 

 

 「うーん。まあ、備品課も華奈がいなくても問題なく回せるくらいには大丈夫だけど、一応理由を聞いてみて良い?」

 

 

 「アヴァロンのモルガン様たちの畑と私の領地の旅行にオジマンディアス様とかの御夫婦おそろいの英霊のみなさんが観光に来ます」

 

 

 「分かったわ。手当だしてあげるからとりあえず無理せずに過ごしなさい」

 

 

 「ありがとうございます」

 

 

 うーんあっさり。でもまあ、うん。ラーマ夫妻、オジマンディアス夫妻、ロマニ夫妻、そして龍馬夫妻と最低でも4組の御夫婦たちと何名かがアヴァロンに来ると言っているので、騒ぎが起きた際の対処と一応私領主なので気楽な旅行でも対応できる窓口は確保しないとなんですよね。

 

 

 オルガマリー様もそこは理解しているようで良かったです。近い内にオルガマリー様もご招待しますからね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~オジマンディアスご夫妻~

 

 

 「フハハハハハハ!! ここが銀狼殿の領地、そして騎士王たちの理想郷か!」

 

 

 「美しいですね。ラーメス。私達のエジプトとはまた違う趣。緑溢れ狼もイノシシも馬も町中を歩いて妖精もみんなで人と過ごす町。これが銀嶺領」

 

 

 前々からラーマの話を聞いて是非とも華奈たち銀嶺領地を旅行したいと考えていたオジマンディアス。ネフェルタリ。人理焼却も解決し、最近のぐだぐだ騒ぎのお陰で一気に日本英霊の有名どころも来たおかげで戦力も一気に充実。

 

 

 そのお陰でできたカルデアに常に待機せずに良い時間。それを活かさない理由はないということで二人も早速アヴァロンに足を運んだが、その花と農作物咲き乱れる緑と野菜の楽園。遠くに見える美しい青い海。空を飛んでいる不思議なゆるい見た目の妖精や生物。

 

 

 ベコベコの黒塗りの高級車を乗っている妖精に、更には二人の目で見ても大都市の発展をしている銀嶺領は刺激的だった。

 

 

 「ふむ。しかしここでも麦酒に、ワインもあるのか。品揃え、野菜でいえばこちらの方も負けずだな」

 

 

 「あら。魔術道具まで普通に売っているのね。水の浄化に、悪臭対策? トイレに置くの?」

 

 

 「む。いい弓だ・・・おい店主。それは売っているものか?」

 

 

 「おや、おお、神王の旦那ですか。これはウチの領主様が作ってくれたものの一つでして。一応、銀嶺隊隊員3人で張るほどの弓ですが、引いてみますか?」

 

 

 神代の時代にいたせいなのと、銀嶺隊の魔術師メンバーが基本魔術使いの思考に近いせいで普通に魔術道具が露天市で安く量産されて売り出されているなど現代の魔術師が見れば絶句しそうな光景を見つつ、ふと武具店に目を向ければ見事な大弓が目に入る。

 

 

 オジマンディアスも興味深いと手に持って引いてみれば、軽々と引いて見せて周りの皆が驚く。

 

 

 「おおー・・・すごいねえ王様! それをまともに引けるのは領主様やガウェイン様、銀嶺隊の弓兵部隊たちくらいのもんだよ!」

 

 

 「ふむ。余の剛弓に比べれば少し軽いが、それでもいい弓だ・・・」

 

 

 「おお? 言うねえ。それなら、ちょいと待ってな! おーい母さん! あれ持ってきてくれ! あ、すまん二人で持ってこないとだったな!」

 

 

 ドタバタと奥に走っていく店主。そこからしばらくして持ってくるのは二人がかりでプルプル震えながら持ってくるオジマンディアスの背丈よりも大きな布袋。

 

 

 それをはらりと外せば特大サイズのコンパウンドボウが出てくる。その威圧感と存在感には思わず二人も息を呑む。

 

 

 「うちの工房で一緒に作ったんだがガウェイン様くらいしか引けないものだが、どうだい王様。一つ試してみないか?」

 

 

 「はぁー・・・凄い大弓・・・ん? 竜種の素材もふんだんに使っているし・・・うーん。なんか、聖弓の類に近いような?」

 

 

 「フハハハハハハハハ!! 良いではないか! 余にこの弓を試せとな! いいだろう。しかしこの弓を引けたときはこの弓を買い取るぞ店主よ!」

 

 

 「武器は使い手を選ぶという。ウチのバカ息子が250人将になったときの祝に作ったがそのままうちの倉庫の肥やしになるよりはよっぽど良いってもんだ。さあ試してくれ!」

 

 

 「言うではないか。・・・・・・むっ・・・おお・・・よい、良いなあこれは・・・!」

 

 

 ギリギリ・・・! と凄まじい音が弓から鳴り、オジマンディアスの筋肉も隆起して弓を引く。先程の大弓とは違う真剣に弓を見定めつつ引いていき、限界間近まで弓を引き、そしてゆっくりと戻していく。

 

 

 この大弓。オジマンディアスよりも大きなコンパウンドボウ。それを店内で不用意にすぐ戻せば弦が戻る反動だけで店の一部が壊れるかも知れないのだ。

 

 

 「ふぅ・・・相当な曲者であったが・・・うむ。善い剛弓だ。店主! いくらだ! 買わせてもらうぞ!」

 

 

 「流石よラーメス! 戦場ではこんな顔をしていたのね」

 

 

 「うむ。しかしできればお前の前では気楽に過ごしたいので見せたことはたしかになかったな」

 

 

 「熱いねえお二人さん。お代はコレくらいだね」

 

 

 店主も呵々大笑してコレくらいだよと紙に金額を見せるとネフェルタリは思わず首を傾げる。安くないか? と。いや、武具の類では高いのだが、このレベルの剛弓をもらうのに至っては安すぎるのだ。

 

 

 「いいのですか? コレだと捨て値位の値段では」

 

 

 「本当はただであげたいけど、商人なんでね。コレくらいはほしいなと。そのかわりに二人のサインと写真をもらえないかねえ? 良い宣伝になるし、それに漸くこの化け物弓に持ち主が来たんだ。サービス値引きよ」

 

 

 「良かろう。余とネフェルタリ。共に撮影する名誉とサインを渡そう。食事の方も楽しみであるな」

 

 

 「フォッフォッフォ。いやー神王夫妻は元気ですなあ」

 

 

 にこやかに撮影会とサインを貰っている武具店の店主さんとオジマンディアスたち。そこに豊かな白いヒゲを蓄えた巨躯の老人が二人を微笑ましく見守っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~ロマニご夫妻~

 

 

 「やーまさかここにも来れる機会が来るなんてね」

 

 

 「ふふふ。ウルクは来れませんでしたけど、これでグラ友の故郷、住まいに行けましたかね? 義姉様達の領地。経済のノウハウを学ばせてもらいましょう♡」

 

 

 ムギュ。と腕に当たるシバの柔らかい胸の感触にドギマギして、ワタワタしつつもどうにかこうにかエスコートをしていくように頑張る。

 

 

 今日は僕が人間になって初めての休暇らしい休暇。しかも長期休暇。コレが春休みというやつなのかな? いやー・・・本当に感無量だ。人として感じる休暇。地域の豪族とのつながりのための婚姻ではなく自分を心から愛してくれる姫といっしょにこうして旅行もできる。

 

 

 華奈には、レオナルドには、カルデアのみんなには感謝してもしきれない。僕の願いは聖杯を使わずとも常に叶い続けている。

 

 

 「ふふ・・・そ、その・・・シバ。あんまりくっつきすぎるとその・・・ドキドキしちゃって」

 

 

 「おやおや。良いではないですかロマニ様。今は二人での旅行・・・砂漠やラクダのいない場所ですが、義姉様の領地を旅行。思い切り楽しみましょう?」

 

 

 「今回は気ままにね。節約も気にしないで楽しんでいこう」

 

 

 「はい!」

 

 

 ああ、かわいいなあ。目をキラキラと輝かせて手を取って一緒に領地に向かう。その間の空気も心地よく小春日和。心地よい風が頬を撫でる。そういえばこうして外を歩いたのも何時ぶりだっけか。

 

 

 「いらっしゃいいらっしゃい。霜降り揚げ豆腐とスナックサンチュのヘルシー巻き、美味しいよお!」

 

 

 「白銀タラバ入りの海鮮丼。さあどうだい。おお、お久しぶりです。どうですかね一杯」

 

 

 銀嶺領の街は妖精も人も魔獣もひしめき合い、後は最近だとアルトリア達の農地を見に来る、勉強に来るユニヴァースの農業学校の生徒たちに農家さん、企業の営業マンたちがここでバカンスをしたり遊びに来る場所として良いようで色んな人たちが様々な食材を食べて満喫したりとで賑やか。

 

 

 「シャーベットりんご・・・?? わ・・・! 中身が既にシャリシャリ? んー冷たいですしまるでかき氷いちご味をそのまま食べているような。美味しいです!」

 

 

 「黄色と黒のメロン? タイガーマスク3メロン。へえー・・・一つ食べようよシバ。あ、コレのカットを二つ」

 

 

 「あ、ありがとうございます。ではあっちで。ん・・・あま~い・・・・蕩けそうです」

 

 

 「ああー・・・すっごい。甘さもだけど、メロンなのにトロットロの果汁がまるではちみつのような味もしてくるし、果実なのに2つの味を足したスイーツを食べている気分だよ」

 

 

 ベンチで腰掛けて二人で大きくカットされたメロンにかぶりつく。表が黒と黄色と緑のへんてこなメロンだけどコレもアヴァロン、ないしユニヴァース世界の食品なのだろうか。とにかく甘く、ジュワーとその甘味が舌だけではなく口いっぱいの中で味わっているような感触。

 

 

 ゼリーのような柔らかく、でも果肉の噛めばその分だけ口の中で甘味の爆弾が炸裂する。コレは美味しい。

 

 

 「あ、これのジュースとメロン酒? もあるんだ。二つ、いや三つ買おうかな。お願いします」

 

 

 「え、あの。ロマニ様。でもこれ結構いい値段ですよ?」

 

 

 「はははは。大丈夫大丈夫。コレくらいなら問題ないよ。なにせカルデアで10年以上頑張り続けた貯金があるし」

 

 

 なにせずっとカルデアで未来の人理焼却に備えてひたすら勉強漬けの日々でお菓子とあいど・・・まあ、パソコンで見れるだけの娯楽だけしかなかったから貯蓄はたっぷりさ!

 

 

 「それに、シバの分でもあるし、こういうときにはお財布の紐は緩めていいでしょ? あ・・・ー・・・その、デートでもあるし・・・ね?」

 

 

 う、キザだったかなあこの言い方は。でも本心だしシバにも感謝はあるからなあ。そこには嘘はつきたくない。

 

 

 「っっ~~~~・・・! あ、ありがとうございます。ロマニ様。その、それならどうか思い切り楽しみましょうね!」

 

 

 な、なんか目をうるませながらすごく嬉しそうに飛び跳ねるシバ。そんなに嬉しいかな? 僕は嬉しいけど、本当にアラサーのなよっちい部分あるのに。

 

 

 「あ、ロマニ様。図書館と領主館にいきましょうよ! あそこ気になっていたのですぜひぜひ!」

 

 

 「ん? いいの? せっかくの旅行なのに」

 

 

 「だからこそですよ。銀嶺領の知識の集積所と、領主の館故にあらゆる武具や宝飾品、王たちの生活がここにあったという場所。大変楽しみではないですか?」

 

 

 「そういうことね。いいよ。小さな博物館を見るようなものだし許可を取って見に行こう。銀嶺領主の、華奈の館は宝飾品や武具とかの置いているエリアは許可証をとらないと入れないし」

 

 

 アメリカで領地をだしてくれたけど、そのときは基本武器庫とか、そういうところにしか意識がいかなかったし、キャメロットのように華やかで美しい白亜の城ではないけど、賑やかで、でもたしかに大きくてしっかりとした館と城塞のあるヘンテコまみれな住民が住まう場所の隅々。ふふふ。楽しんでいこう。

 

 

 「ところでシバ。美容とか、整体には興味はある?」

 

 

 「? ええ。もちろんです」

 

 

 「銀嶺領、軍の調練場所といくつかの広間の方には公衆浴場と砂風呂、岩盤浴、プロの整体師がいるようだけど見に行かない? 女性には女性のマッサージ師を当てるようだから。ちゃんとお金は出すからさ」

 

 

 「ではでは・・・そうですねえ。行きましょう! ディナーの前の楽しみということで!」

 

 

 「だね。僕もいわゆる銭湯っていうのが気になっていて」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~ラーマ夫妻~

 

 

 

 「人理焼却計画を叩き壊して、それでもなお一緒にラーマ様と一緒にここを旅行できるのは嬉しいことです」

 

 

 「余もだ。いやはやそれにここが理想郷。彼の岸王と花の魔術師、そして神域の魔女と銀狼の還る場所。住まう場所か。空気に花の香が漂い息をするだけでも心地よい」

 

 

 本当にシータの言うとおりだ。ゲーティアを倒せば我ら英霊はカルデアから退去をする。英霊の座へまで届いていたあの離別の呪いはないが、それでも一時でもシータともう離れたくない。その気持と華奈殿たちへの恩義を返しきれていないと思っていた。

 

 

 だけど人理焼却ほどの大規模な人理のゆらぎ。それと特異点もいくつも騒ぎが起きるのでその出撃の際の戦力や、魔術師たち以外にも騒ぎへの対処ということでこうしてカルデアに現界をし続け、かつこうして二度目の、気兼ねなく過ごせる銀嶺領とアヴァロン旅行というのは本当に感無量。

 

 

 「妖精たちも、精霊も、竜も飛んでいますし、ふふふ。かと思えば宇宙から食材を運ぶ宇宙船タンカーがいたりで、神秘と科学の両極端が同時にいる光景も凄いものです」

 

 

 「うむ。たしか・・・すてらりす? とかでも似たようなものを見た気がする・・・いや、あれは超能力はあれど神秘は・・・まあ、いい。今回は銀嶺領で弁当を買った後にマーリンおすすめの花畑と、釣り堀に行ってみたいと思うけどどうだろう?」

 

 

 「私もぜひぜひ! とても美しい。あのティアマトのケイオスタイドを止めた花が咲き乱れ、それ以外にも色とりどりの花畑。素敵ですもの」

 

 

 「ああ、そこで。余も少ししたいことがあるし、ふふふ。いつぞやのあの店の店主にも顔見せをしたいと思っていたのでな。宿の予約を取りつつ行こうじゃないか」

 

 

 アメリカのときは戦の間の休暇だったけど、今回はそれもない、完全なる休暇、気兼ねない二人だけでのデート・・・幸せだなあ。生前では、何度もなかった。しがらみを考えれば今が初めての二人きりのデート・・・ああ、本当に欲しかったのはこの時間なんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ふーむ・・・なるほど魚粕を使った土壌への神秘の外部からの再補給。魚の場合、食べない場合魚油などを作ることしか考えていなかったけど、こういうのもあるのだなあ」

 

 

 「しかも日本でも北海道から輸入して関東や日本各地で土壌改善をしていたと・・・なるほど・・・興味深いですね」

 

 

 「私達も当時は疑問でしたけど、お陰で豊作を維持できましたのです。後から思えば神秘の減少による土の栄養の弱りでしたけどそこをまるでだしを継ぎ足すことでスープやソースの味と量を維持するようで本当に不思議でしたよ」

 

 

 「はもっ。んーむ・・・んくっ。神代の時代が終わる時、そういう大きな変革の中でも食うことを何より大事にしたか。なるほど。勉強になる」

 

 

 「ふふふ。もう国は遠い子孫たちが今治めていますがこういう刺激を得るのはいいものです」

 

 

 シータと一緒に海で釣りをしつつサザエや牡蠣を醤油やレモンをかけて食べている中、釣り堀、道具貸出のお店にある当時の銀嶺領、ブリテンの農業への政策や工夫のあれこれ、そして現代知識での解説も踏まえた漫画を読みつつ釣り竿からのあたりを待つ。

 

 

 そんなゆったりとした時間の中、神秘の補給や魚粕に貝殻の利用という判断には舌を巻く。聖杯の知識とカルデアで学ぶ歴史を知れば。いや今もだが為政者は民衆に植えさせない、余裕をもたせることを第一として、それをできなければ滅ぶ国も歴史には多くがあった。

 

 

 権威や自分への財貨、金銀よりも食と目の前の大地を何よりの宝であると考えていた華奈殿と騎士王達の考えは今でも通じるものだろう。もう一度王様をするのはシータのこともあるのであまりしたくないがそこは王の性か。ついつい調べてしまう。

 

 

 「お、来たぞ・・・むっ! で、デビルフィッシュ! こ、コレは逃がすしか・・・」

 

 

 「おおー大きいタコだ! いやいや! こいつは大当たり! ラーマさん。ちょいと待っていてくれ!」

 

 

 少し離れた場所で仕事をしつつ軽く補足をくれていた釣り堀の店主殿の補足を聞きつつ釣り竿に強いあたりが来たので引き上げれば背丈ほどもありそうな巨大なタコ。流石にコレは・・・と思っていたが、すぐさま店主はそれをタモに入れて持って行く。

 

 

 あ、あれを食べるのか・・・? 西洋でも悪魔の魚とされる。恐ろしい見た目のものだが・・・いや、インドの魔王たちに比べるとマシなのか・・・?

 

 

 牡蠣とレモンを味わいつつ、とりあえずあの怪物を、海魔のようなやつをどう調理するのか? 怖いもの見たさ、ゲテモノ料理を見る気分とはこのことだろうか。食べられるのではあるのだろうし美味しいのだろうけども・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~龍馬ご夫妻~

 

 

 「初めての海外旅行がまさかの騎士王達のいる理想郷とはねえ。いや~わからないものだ」

 

 

 「でもここ、空気が美味しいし体に馴染む気がするぞ。リョーマ。新婚生活の家、別荘はここでもいいんじゃないか?」

 

 

 お竜さんは龍だし、神代の空気、神秘が満ち溢れている場所だからいいのかな? なんか邪馬台国でも空気が良いとか言っていたし。

 

 

 いやーほんとカルデアに召喚されたと思えば待遇はいいし、旅行も今はアヴァロンだけとはいえ海外旅行ができるとは夢に見ていたことが叶った気持ちだよ。元くん、藤丸君たちと頑張ってあの騒ぎを収めた甲斐はあるってものじゃないかな?

 

 

 「そうだねえ、ここならカエル料理も多いかも? 欧州だとカエル料理も多いそうだよ?」

 

 

 「なんと。それはいいな。カエルの養殖業者をするのもいいのかな?」

 

 

 「お竜さんが全部食べてしまって儲からなさそうだなあ」

 

 

 「ひどいぞリョーマ。私だって我慢できる・・・はずだ」

 

 

 はははは。それなら副業として考えていいのかもね。冷凍肉とかで販売もできればカエルの養殖業者ならそこまで大きな土地はとらないし。

 

 

 にしても、どこから回ろうか。農地以外にも広大な自然、幻想的すぎるあらゆるスポット。妖精たちに不思議な生き物、狼の騎士たちが集う大都市。何日もかけてじっくりと見ていきたい。

 

 

 パンフレットと観光本を見ているが・・・ま、こういときは気ままに動くものか。以蔵さんにもお酒のお土産を用意しつつ回ってみよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「このパン。ふわふわで・・・もちもち・・・甘い・・・」

 

 

 「はちみつとバターを多めに入れているのか。だから外はサクッとしつつも中はふんわり香ばしい。うーん・・・紅茶がしみるね」

 

 

 「西洋のお菓子とご飯はおしゃれだな。帝都でもあったが、なるほどうまい」

 

 

 とりあえずは朝食ということで喫茶店で食べるモーニングセットは甘味、塩味、香ばしい香りに食感もあらゆる食材を彩りよく、バランスよく用意しておりそれは食欲を刺激されつつも食べ飽きない。分厚い食パンとスープ、ごまプリンなどもあったりとデザートも可愛らしい。

 

 

 「ふぅ・・・しかし、ここにイゾーがこなくてよかったな。あいつが来たらあちこちで騒ぎを起こしているぞ。デートどころじゃなくなる」

 

 

 「はははは。流石に以蔵さんも騒ぎは起こさないと思うよ?」

 

 

 「いや、起こすな。下手に騷いでオオカミたちに襲われるのが落ちだ」

 

 

 うーん。想像はできちゃうなあ。でも、天下の銀狼の拠点で流石に・・・しない、よね?

 

 

 「ま、とりあえずあいつにはカエル一匹だけは土産をやるとして、私はコレに乗って移動したいぞリョーマ。呼んでみないか?」

 

 

 「狼の人力車。おや狼車? かな? ふむ。いいね。京の人力車を思い浮かべるし楽しそうだし。じゃあ、食事のお代を払いつつここのマスターさんに頼もうか」

 

 

 「お昼はここのカエルと魚の香草鍋を食べに行きたいぞリョーマ。あ、それとできれば牧場も」

 

 

 「それもいいけど、この服屋さん、古布屋にも行ってみない? お竜さんににあう服もあるかもだけど」

 

 

 「お、いいぞ。このセーラー服以外でもお竜さんの魅力にリョーマをメロメロにさせてやるぞ?」

 

 

 「いやー今でもお竜さん美人なのに、これ以上素敵になったら僕どうなるかなあ?」

 

 

 本当に美人だし頼りになるから、彼女になら食べられても本望だね。外で待ってくれていた狼車に乗って、街の中を見ていけば、思わず色々と溢れ出るものがある。

 

 

 人同士だけじゃない。異星の人でも、人も獣も魔も妖精も。みんな頑張って仲よく生きているこの時間。僕の、わしの見たかった光景が見れるなんて。お竜さんといっしょに英霊も頑張っていた甲斐があったというものだよ。ますます持って、この機会をくれたカルデアには尽くさないといけないね。




 老人は過去に一度出ています。一般通過爺(淫夢)ではないです
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。