転生愉悦部の徒然日記 作:零課
「えーと・・・ここをこうして・・・」
「そうそう。うん。あ、ここのバランスは少し訂正して。そう。このポーズ人形の、関節をイメージしてくれれば」
「はえー・・・うーむ」
サバフェスで一位を取る。というトンデモ発言と、そのために午前中は絵の、最低でも人物画を練習したい。と私に頼み込んだ水着邪んぬ様。スケベな体を揺らしつつペンを走らせて四苦八苦。
でもその絵の上達はかなり早い。うん。少なくても同人ショップで委託してもそこそこ手に取れるくらいには・・・いや。大分早いですねえ。もとよりそういう趣味をしていたのでしょうかねえ。
「とりあえず、フィギュアとかでポーズを参考に。このムチムチ、スレンダー、ロリ、高身長の美少女、美女フィギュアと、ガチムチ、ノーマル、細マッチョの男性フィギュア。そして服の資料の3Dデータを置いておくのでもし困ったときはこれらで人の動きを見直すこと」
「分かったわ・・・後は漫画の背景に小回りとかは・・・うーん・・・この漫画とかは・・・」
「いやー書き込みがえげつなさ過ぎてまずそちらでやるのは難しいかと。この漫画くらいでやるべきですね。4コマ漫画。ないし4~5ページくらいの中で解説をするのならエッセイとかそこら辺を参考にしたほうがいいですね」
わりかしの見込みは早く素直なので可愛く面白い弟子ですねえ。いやまさか同人作家でも弟子がでてくるとは・・・
「ふー・・・じゃあ、この感じで練習して感覚を鈍らせようにしつつ、うーん。この漫画をスキャンして、動画風にして読みつつ絵を描いて彼奴等が戻ってくるまでは待つわね」
「ええ。その傑作同人誌。それは相当に練り込まれた。私では描けないほどの個性を持つので良い教材でしょう。ふふふ。そこにコーラと、お茶を置いておくのでどうか善い時間を。
私はちょっと他のサークルでヘルプに回ってきますよ」
とりあえず手取り足取りしすぎても甘えかねないので程々にしつつ。邪んぬ様も自分でうまくなってやるという炎が見えるので問題ないですしねえ。ふふふ。これは、戻ってきた皆様の顔が楽しみです。
「ありがとね。でもさーまじめに休みなさいよ? 私から見てもあんた顔死んでいるわよ」
「原因はマシュが仲間を引き込む際のあの内容ですからね・・・三日三晩戦をし続けたときよりも嫌だと思いましたよええ・・・」
本当に・・・うん。もう二度と関わりたくないですね。あの歌声は。ネロ陛下とかは人としても面白いので好ましいですが歌は・・・うん。
「ん! 美味しい・・・! これが同じアメリカの食事なんてとても思えないわ!」
「ふふふ。ハワイの人気ハンバーガー屋さん。とてもいいわね。お代わりもいいからね?」
「ああ。そこは気にしないでいい。ジュースもお代わりいいよ」
今日はブーディカ、マタ・ハリと一緒に食事処巡り。とフォーリナーとしての知覚を活かして探せないかな。と思ったのだ。
まあ、それはそれとして私は邪んぬの同人誌活動にかかわらずに済んだので色々巡っていくほかあるまい。んーこのガーリックシュリンプバーガーもなかなか。しかし、サイズが大きくて実にアメリカン。
二人も心地よさそうにあの陰気なセイレムとは真逆の自由に食事も娯楽も味わい、開放的に過ごせるアメリカでの一時は心が晴れる思いだ。
「んーところでアビー。ここにフォーリナーの反応とか、わかるかい?」
「いえ。でも多分私と同じ外なる神の系譜だと思うの。能力で探りを入れてみても回避ができているし同じ神話形態の人。でしょうねー」
「うーん。確か、華奈さんに聞いてみたけどこの外なる神の神話。神様同士でも戦うし、信者同士でも互いに滅ぼそうと動くのもちらほらとあるから何らかの察知回避方法を持っているのかも?」
ポテトをかじりつつなるほどと思う。神様同士でも基本バカスカやり合っていてそこに何らかの形で英霊・・・例えばエルメロイ二世に宿る諸葛孔明とかのようなケースでごまかしているのもあるのかも。
「うーん。じゃあ、何らかの形で尻尾を出すまではコツコツと動くほかない。かな?」
「うふふ。私とアビーでも探っておくわね? ちょうど買い物とかをしつつマスターが行きづらい場所。下着売り場や水着売り場とか、化粧店とかでもね?」
「それは期待していいのかな?」
「うふふ。マスターさん。座長さんの大きな大きなものにご奉仕してあげるから♡」
うーん。あの日以来抱かれるのも積極的だし実年齢不相応の色香。外見に中身が。いや、マタ・ハリたちとの日々の女磨きでアビーも、そしてマタ・ハリも色気が凄い・・・反応しちゃうよ。
でも助かる。空間を自由に行き来できるアビーと人混みの中に紛れ込む。違和感なく過ごせる気配遮断のマタ・ハリのコンビは案外こういう地道な調査に向いているかも。
「ふふふ。それじゃあ、お小遣いとご飯を食べる際のものをね。ラヴィニアはどうしているの?」
「わっ。いいの? こんなに・・・ラヴィニアはホテルや建物の中で聞き込みをしているの。ほら、彼女の肌にはハワイの日差しは強いから基本外での聞き込みはガウェインさんとかを護衛に頼んでからになるの」
「三人分のお小遣いと調査の手間と考えればね。せっかくのサバフェスの中でこうなってしまったんだし、その分贅沢はして?」
「あらあら。ふふふ。それじゃあ思い切りきれいになってマスターをメロメロにしちゃいましょう? その前に。もう少しだけ三人でデートしましょ? マスター♡」
ふふふ。ありがたい。両手に花のまま、昼になりつつあるルルハワを歩いて行こう。
「さて。昼の取材はビーチ。海辺の写真もだが、うむ・・・やはり人が多いな」
「ゴミ一つ無い白い砂浜。そして・・・見目麗しい英霊の皆さん。私はまだお会いしたことがない方もいますし、ふふふ。みんな楽しんでいるようですね」
頭のたんこぶも落ち着いて昼食を取ったマシュと僕ら。うーん。青い海に空。そして白い砂浜。美男美女にいい男。まさしく昔観光パンフレットとかテレビで見たのがそのままでてきたような光景に思わずウキウキだ。
「どうしても被写体が増えてしまうが資料撮影のためにも仕方ないもの」
「ええ。そろそろ撮影も開始しましょう」
「じゃあ被写体の候補は・・・おや?」
でも撮影の許可。まあしっかりとポージングとかを頼む相手の許可はとるべきだからこの浜辺で誰がいいかなと思うと歩み寄ってくる金髪の美少女。
「マスターに藤丸君。そしてみなさんもアーロハー! ルルハワに来ていたのですね」
「ジャンヌ。貴女も水着で満喫しているのね」
「ええ。すっかりこのルルハワの楽しさと海の美しさに思い切り遊びたいと思いおニューの水着を購入して! マリーと一緒に遊び、華奈さんにお世話になっています」
黒ビキニの上からジャケットをはおり、カチューシャを付けたジャンヌ。浮き輪も持っていてすっかり夏を満喫している。でもいいね。綺麗なのもあるけど生前のことを考えれば遊びまくるくらいがいいんじゃないかなーって思うし。
「それはいいけど貴女の得物の武器の戦旗はどうしたの? ホテルにおいてきた?」
「あ、いえいえ。それは今この浮き輪になっていまして。新たな守護天使との出会いや攻撃方法も獲得して、華奈さんにも手助けをもらって戦闘能力の自由度は前に負けないほどと自負しています!」
「う、浮き輪があの戦旗に・・・水着英霊って・・自由なのね。あ、まあそれはいいとして。ジャンヌ。バカンス中で悪いのだけど実は私達もサークルを作りサバフェスに参加することにしたけど、その資料としてジャンヌを被写体にしたいの。どうかしら?」
「おおー私をモデルに。それは構いませんが・・・」
「あなた達目の前に最高のごちそうがあるというのにジャンクフードに手を伸ばすなんて。目にゴミでもはいったの? それならここで洗っていきなさい? この浜辺の女王。メイヴの姿を見てね!」
ジャンヌをモデルにできる許可をもらえたことに早速と思っていたけど急に聞こえた声と記者会見とかでもないほどのカメラのフラッシュ。
思わず眩しくて目をつぶった後に現れたのは、アメリカで戦ったケルトの女王。メイヴがいた。きれいな水着姿で。
「この浜辺で今一番まばゆい存在はこの私。アメリカでの敗北から立ち上がった最も新しく、麗しいポカピカも女王メイヴ。セイバークラスと水着を引っ提げて参上よ!」
「おおー・・・うん?」
「ケルトの女王。相変わらず元気そうで・・・む」
「あ、あのメイヴさん。一つよろしいですか?」
「いいわ。発言を許可します」
「えーと。私達にモデルとして撮影を許可することなどですが、もしかしてメイヴさんも撮影会を?」
あ、そうだよねそこが気になってた。メイヴの方もご明答。という感じらしくニヤリと笑顔を浮かべる。
「その通り。今も絶賛撮影中よ。私もサバフェスに出るのだもの。私の写真集でね?」
(む・・・スタイルがいい英霊はいるけど、女体美とか、振る舞いはまさしく男性を虜にする魔力や魅力は本物。というか・・・エロ系もOKだから、まだ手加減しているのよね・・・本気だとまさしく生前の男を侍らせてのアレコレをやりかねないし・・・ああ・・・私ったら何を・・・)
(思わぬ強敵かもしれないな・・・あのケルトの戦士たちを侍らせて近衛兵を作れるほどの美貌と魔性の色気。そのうえで現代風の水着や撮影のイロハなどを取り入れてよりブラッシュアップしている。もとより魅了で国を牛耳れる渓谷の美女。これはサバフェスもどうなるか)
「ふむ。しかし、カメラマンのたぐいはどうしたのだ?」
「ふふふ。それは私の魅了で落としまくった哀れで可愛いスレイヴたち。100人を超えるカメコたちよ♡」
メイヴの声に合わせてそこかしこからズラっと出てきたいろんな姿のカメコ。いや戦士たちもなんかいない? なメンバーでフラッシュを焚き、メイヴもそれに合わせてポーズを取る。絵になる。うん。実際綺麗だよねえ。そして自分に自由で突き抜けていると言うか凄い。
「・・・癪に障りますねこの女。やりますか。主殿」
「まあまあ、ここルルハワでは基本英霊同士での喧嘩はご法度ですし、抑えて牛若丸さん」
(うーん。カメコたち。えーと。カメラ小僧。だったかしら? それが100人。色んな角度で取れればいいものも出てくるだろうし情報や技術を共有すればあっという間に凄腕になるでしょうし・・・これは強敵だわ。あ、それと一応気になるけど)
「女王メイヴ。今回のサバフェス参戦だけど、貴女たちはどこの方で参加するの?」
「もちろん壁よ。変な名前のサークルが壁にあったからそこに交渉の末に譲ってもらったの。ええと・・・何だっけ? 『鉄棒ぬらぬら』だったかしら。まあ、代表がいなかったからちょっと借りた感じだけど」
「「え!?」」
鉄棒ぬらぬらって確か葛飾北斎のネーム? だったよね。あの人レベルの人が不在って何があったんだ!?
「ええー・・・世界でも有名な画工葛飾北斎が不在って何があったんだろう?」
「はい。あの方がサバフェスで不在って人理崩壊案件ですが・・・」
「ああー・・・すいません。少し事故がありまして。今は養生しているんですよ北斎、お栄様」
メイヴがどうやって壁サークル。絵師の場所を手に入れたか不安になったなかで出てくるのはヒョウ柄ビキニに身を包んで帽子とクーラーボックスを持ってきている華奈さん。
普段が普段。基本鎧姿や派手な服をつけない分、その派手さと、爆乳に大きなおしり、鍛えつつも程よい肉付きの手足に細い腰が映える・・・色気が凄い・・・
「あら。お疲れ様運営さん。全く、この体にどうやってクーちゃん相手に戦えるのかと思うけど・・・ま、そういうことね。そこのテングガールもさっきからピリピリしているけど、私は正当な話し合いで壁サークルの場所を手にしたのよ」
「ぬぐぐ・・・華奈殿。その水着も似合っていますが、まずそこの女の言うことは確かなので?」
「はい。まずお栄様。北斎様のお二人は少し今体調を崩しておりまして。サークルの手伝いのアビー、ラヴィニア様も少し別件で席を外していたのですよ。で、体調不良から復活の兆しはありますが下手に動きすぎるのも怖いので私達のサークルのスペースを一部分けて、北斎様達の場所は彼女に譲ったのです」
「分かった? だから私は何の後ろめたいこともなく壁サークルとして行けるの。さ、次の撮影場所に行くわよ私のスレイヴたち。この連中に絡んでも得は少ないしね」
華奈さんが、サバフェスの運営スタッフが来たので下手に暴れるというのはしないようですぐに場所を変えるメイヴ。グルルと唸っている牛若丸をなだめつつ、ほっと息を吐く。まず牛若丸とメイヴ。相性が最悪みたいだし。
「やれやれ・・・下手に暴れたら私も流石に双方にペナルティを課さないといけないので良かったです。お疲れ様です皆様。資料集めは大丈夫です?」
「ええ。それと華奈はどうしたの?」
「私の方はフローレンス様とライフセーバーをしているうちのメンバーにスポドリや麦茶の差し入れ。それと北斎様のホテルに様子をですね。少し体の手足がしびれているようでして。熱射病のたぐいかもしれないですし、食事の差し入れもですね」
そう言ってクーラーボックスからドリンクとサンドイッチ、冷やし中華を見せてニコリと微笑む。なるほど。華奈さんも運営をしているけど基本ゆるいのかな?
「なるほど。あの・・・お母さん。その、流石にアメリカでネロ陛下とエリザさんを引き入れるために運営であるのを忘れてお母さんの部隊を勝手に動かす許可を出したの申し訳ありません」
「ああ、もういいですよ。ちゃんと仕事も終えましたしね。それよりもマシュも藤丸様たちと楽しくルルハワを楽しんでくださいな。巨大鶏やたまに海から出てくるエネミーは基本食べられるんで買い取りしてくれる業者に売れば小遣い稼ぎになりますのでね」
僕らにも塩分補給タブレットを渡してひらひらと手を振ってビーチを歩く華奈さんに手を振って見送る。華奈さんも余裕があれば被写体にしてよかったかも?
「ふー・・・じゃ、変な感じになって悪いけどジャンヌ。それとせっかくだし牛若丸も撮影のモデルになってくれるかしら? ふたりとも綺麗だし、お願いするわ」
「はい。私で良ければどうぞどうぞ!」
「おお。私もですか。光栄です! ではどうぞ主殿に皆さん。この牛若丸の体をしっかりと見てくだされば!」
「こちらどうぞ。ミネラルウォーターです先輩」
「ありがとう。マシュ。ふぅー・・・漸く一息つけたね」
邪んぬと一緒に漫画の作業を一息ついて、食堂は貸し切りになっていたのでキャットにおにぎりとおかずを少しもらってから夜の浜辺でゆっくりと座る。
昼の眩しいほどの白い砂浜は海と一緒に真っ黒で、ホテルの明かりもいくつか消えているのも相まってすごく星が綺麗に見える。
「星・・・綺麗ですね・・・」
「んっ・・・マシュの方も綺麗だよ?」
「え? あ、せ、先輩・・・あ、ありがとうございます」
そばに座り込んで少し顔を動かせば顔が当たりそうな距離でつぶやくマシュにどきりとしつつも本心が出てしまう。マシュも驚くけど顔を真赤にしたまま動くことはなく互いに肩が当たる距離でゆっくり夜の海と星を眺めて涼しい夜風と、温かい互いの体温。
手を重ねて握る心地よさがちょうどよく。バクバクと内心興奮をしつつも冷静にいるように。
「それにしても・・・フォーリナー案件に、サバフェスで本を完成させて・・・色々とやることが増えましたが、何方も無事にこなして帰りたいですね。先輩」
「うん。それに・・・んー・・・その、できれば・・・マシュとも・・・色々シたい」
ぎゅっとマシュを抱き寄せて、そのたわわな胸を。まだ成長できる年齢でこれはすごいと言えるサイズのそれを感じつつ見つめる。その美貌も、顔も。本当に普段から色々とそういう妄想が浮かんだけど、このハワイのせいかな。欲しくなってしまう気持ちが抑えきれない。
「い、いいですよ・・・我慢されなくても私も・・・先輩を・・・あ、でも。他の女性にも手を出すにしても、私をちゃんと愛してくださいよ?」
「もちろん。だけど以外。マシュもそういうのを知っているの?」
「えっと・・・一応知識は・・・それに、元さんの周りのところを見ればですし・・・お母さんからも最低限学びなさいって言われて・・・で、先輩なら私も、ほしい・・・なって・・・」
「分かった。マシュ。もう・・・抑えないからね・・・」
「せ、せんぱ・・・♡」
ここからは、夜闇の深いところで護身用のハンドガンを忍ばせておくだけで、食事を程々に済ませてからひたすらにマシュを愛して、貪って、今まで我慢していた分の欲求を叩き込み続けた。
ああ、カルデアの美女、美少女たちを見続けてムラムラしていたのを。そしてそれを第一にしていた僕の愛しい後輩に腰をぶつけて、ひたすらに互いに知識だけだった行為を実戦で埋めていく。
気がつけばもう夜更けも夜更け。それになって、漸く理性が戻れば予約していた部屋の一つの空き部屋。風呂場でも明け方までマシュを。僕の後輩と楽しんだ。
いやー熱いですねえ