転生愉悦部の徒然日記   作:零課

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 ハンティングクエスト。皆様順調でしょうか? こちらはコツコツやっております


タイムリープ始まりまーす

 私がサバフェスでサークル活動をしようと思ったのはカルデアに落ちていた一冊の本だった。薄い、同人誌という本の一種。

 

 

 魔女に呪いをかけられた少女と自身の醜さを嘆く怪物の物語だ。二人は惹かれ合い、すれ違い、共に魔女と戦い、そして結ばれる。

 

 

 呪いは変わらず、怪物は変わらず。それでも二人は、二人のまま愛を育むことを選ぶ。そんな漫画だった。

 

 

 それを無我夢中で読んで、わずか数十ページの作品を一晩かけて読み込んだ。そして私は心底憤り、そして叫んだ。この漫画がいい作品なのは認めよう。だが、これを描いたやつは認めない。

 

 

 「私のほうが絶対にいい話を思いつく!!」

 

 

 こんなことを思いついた私は、一転修羅場に転落して作家たちの締切への恐怖と焦りを味わうことになるとは思わなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あれ・・・? 私達確かホテルにいたはずじゃ・・・?」

 

 

 「夜でもないし・・・どうなっているの・・・?」

 

 

 「・・・・!!? 先輩、これは一体・・・?」

 

 

 夜、打ち上げの食事を終えてホテルで一休み。と思っていた中急に目の前は空港になり、明るい日差しが外で輝いている。あまりにリアルな夢を見ながら寝落ちしたのかと思うがみんなも同じ反応だし。夢・・・いや、夢・・・なのか?

 

 

 「チックッタック、チックッタック。チックタック、チックタック。電子時計を飲み込めば体内時計を咽せ返す。時間通りにこなしたところで結果が出なければ水の泡。

 

 

 本を完成させただけで満足ぅ? 仲間との絆と青春が最高の宝物だとか言っちゃいますか? そんなルルハワのド級に甘いプディング並に甘い展開。このBBちゃんが許しません!」

 

 

 その答えは私ですと言わんばかりに出てくる褐色肌のBBペレちゃん。

 

 

 「いや何をしたの!?」

 

 

 「え? 時間を巻き戻しただけですけど。クリアできなかったらコンテニューですよね? はい。というわけで皆様おめでとうございます! ここはルルハワに到着した1日めでございます!」

 

 

 まさかまさかのトンデモ展開。いや、時空を操れるって、この特異点では文字通りの全権を持っているのBBペレ!?

 

 

 「ま、待ちなさいBBペレ! 私達は確かに売上もなかったけど本を完成させて、サークルでサバフェスに参加したわよ。それなのに何でコンテニューしないといけないのよ! 貴女の頼む条件はクリアしたじゃないの!」

 

 

 「そのとおりだ。たしかに我々は仕事も条件も果たした。これは仮に契約としてもかなりの横暴ではないのか?」

 

 

 「まあ、お二人の言う通りなのは認めます。ですがちょっと問題がありまして・・・サバフェスの売上部門。華奈さんらのサークルも「ふもふ首輪付き」と「鉄棒ぬらぬら」は今回は売上部門には不参加。なのでメイヴさんのサークルが優勝したのです。

 

 

 しかし、メイヴさんはその聖杯を自分のために使うといいましてね。それだと私もですが、何よりペレさんの約束と彼女のためにも目的が果たせないといいますか」

 

 

 「えーと・・・? 要はこのサバフェス優勝は本当に僕らじゃないと駄目ってこと?」

 

 

 「殊勝なことをいうけど、何があったのよ」

 

 

 そう。基本根はいい子だけどいたずら好き、愉快犯な考えもあるBBペレにしてはなんというか珍しい。義理堅い部分は知っているけどそれにしたって時間を巻き戻すほどのことをするってことはかなり大事な話なのだろうか。

 

 

 「えーと。それだとなんでしょう? アメリカでのこともありますし特異点を作ろうとしていたので時間を巻き戻したとか?」

 

 

 「あ、いえいえ。それはBBちゃんに責任は無いですし華奈さんたちに頼めばいいでしょうし気にしていないのですが、今回に限っては聖杯を回収するのとその聖杯を「正しいこと」に使ってほしいのです。わたしとハワイのために」

 

 

 なんというか、要領を得ない。けどもこの聖杯をわざわざ自分で用意したうえでそれを他者に使ってもらいたい。回りくどいけども・・・うーん?

 

 

 「それはBBペレちゃんが自分でやっては駄目なの?」

 

 

 「ええ。みなさんも遭遇したあの謎のフォーリナー。実はあれが原因と思われるのですがそれが女神ペレを倒し、そして実はあの怪鳥やアンモナイトを発生させていると思われるのです。

 

 

 私の姿を見せた際にもいいましたがそのせいで弱っていた女神ペレをやむなくわたしが組み込み、そしてルルハワの権能として扱っているわけですが・・・」

 

 

 「キラウエア火山の女神であるペレを?」

 

 

 「それは・・・なかなかに一大事ですね」

 

 

 火山の女神を倒せるほどの実力者も健在で、そして神様を元気にさせないとBBちゃんの中で休んでいる? らしいペレも無事にハワイに戻って過ごすことが出来ないと。

 

 

 「はい。女神ペレはいま力を失い死に体です。取り込んだといいましたが実際はほとんど保護しているようなものですね。そんな彼女を元気にできるのは信仰の力かハワイ島の平和を願う心からの魔力リソースだけ。

 

 

 わたしが祈ってリソースを使うのではなく、善良な人間による心からの願い。それが必要だったのです」

 

 

 「なるほど。それで先輩たちを!」

 

 

 「ええ。そして、祭りを盛り上げたり、熱気を集めてしまうためにもあまりにもサークルの規模と経験が違いすぎる華奈さんのサークルは運営側なのもあって不正が疑われたり出来レース過ぎるので除外しないといけなくて先輩たちを待っていたのです。なのに・・・皆さんったら本づくりをおろそかにルルハワ観光に現を抜かす。

 

 

 元さんはもうハーレム新婚旅行状態ですし、結果はメイヴさんの優勝。これでは女神ペレを復活させることは出来ません」

 

 

 「ペレを復活させるのはいいんだけど、まだその原因であるフォーリナーは倒されていないし、そっちはいいの?」

 

 

 話を聞けば聞くほど人のためで殊勝ですごくいいこと。だけど同時に僕らがタイムリープ? で今度はサバフェス優勝してペレを復活させられてもまたフォーリナーとぶつかりそうだし、僕らは戦う用意はいいのかな? と疑問が浮かんだ。

 

 

 「たしかにね。実際、いくらループできるとはいえあの英霊たちの中で人気一位の作品を作るほど。それを一週間以内で仕上げてしまって、その後連戦。となると流石に厳しいわよ?」

 

 

 「あ、そこに関してはまあ元さんたちや、何より華奈さんたちに手を貸してもらいます。そのためにこのループもネロさんとエリザさんのMVはすでに完成した状態で固定しているので。

 

 

 そのうえでちゃんと華奈さんたち銀嶺隊と、関係者も記憶持ち越しで時間を巻き戻して事前にメールを送っているので問題ないです。で、女神ペレもまあ困った女神ではあるのですがこのハワイ島の守護神でもあるのでフォーリナーに倒されたまま。というのはいい話ではないです。人理的にも」

 

 

 「ふむ・・・かの遊星のこともあるし、たとえ小さな規模とはいえそういう事象がおきた。異星の侵略者がこの星の女神に勝利した。ということから更にフォーリナーが来ても困るし、なるほど。私達がサークルで優勝して聖杯を用いてハワイの平和とペレの復活。

 

 

 その一方でペレを倒したフォーリナーを倒せる。あるいはそれを懐柔できる戦力としてサバフェスの売上部門に参加できない華奈、そして元たちで対応と二正面作戦が必要だったというわけか」

 

 

 「なるほど・・・そういう事情でBB殿はルルハワを管理していたのですね。しかし、それを言ってくれれば私達も本気で手を貸しましたのに」

 

 

 「そこは持ち前のいたずら心が抑えきれなくて♡ 奔走する人類のさまを見ていたかったのです☆ 私が先輩、オルガマリーさんに求めるのは願いの放棄。

 

 

 自分のために手にした聖杯を他者のために、誰かのために惜しみなく捨てられるか。それをぜひぜひ!」

 

 

 「分かった。そんなに念押ししなくても大丈夫だよ」

 

 

 「ええ。それに今回はそれがカルデアの動く事件の解決につながるのならある意味願いは叶うようなものだしね」

 

 

 所長も納得してくれたようで良かったし、なるほど。エミヤのいう遊星? はよくわからないけど、要は異星の侵略者。外なる神たちにここにむやみに手を出しても痛い目に見るよ。ってことを見せたいのかな。BBちゃんは。

 

 

 「言質いただきました~! さすが先輩たち!」

 

 

 「それでまあ、具体的にはどうするればいいの? 聖杯でペレを助けて。と願えばいいの?」

 

 

 「あ、いえいえ。キラウエア火山で使ってください。「世界が平和でありますように」と。それでこのハワイ島の霊脈も正常化、ペレの方も力を取り戻してフォーリナーに対抗。

 

 

 その間に華奈さんたち、ティアマト神にあのブリテン一家がぶつかれば問題ないかと」

 

 

 なるほど、筋は通っている。お祭りとかって神様に人の元気な姿と神様に感謝する姿を見せる部分もある。って聞いたこともあるし、その集大成みたいな聖杯のエネルギーをペレに使えば。いいのかも?

 

 

 「それでは私はこれで。七日目の夜。マウナケア天文台でお待ちしています。聖杯で女神ペレを救った報告お願いしますね」

 

 

 「了解。BBちゃんも気を付けてー」

 

 

 「はいはーい♪ ご声援感謝です!」

 

 

 ピューと元気に走っていくBBペレを見送りつつ、みんなで再度一致団結。頑張っていくことに。

 

 

 この後黒髭に最初と同じように声をかけられて、何でも借りるホテルの部屋の隣に刑部姫と、清姫の二人がいることが判明。刑部姫? はオタクらしいし、何か色々助けになるとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ふーん。どれどれ・・・? ・・・・!! ・・・っっ~~~^^^~~~~!!?!?? すご・・・凄っ1!? なにこれ凄い!」

 

 

 「な、何よアンタ急に!?」

 

 

 あの後、刑部姫のいるという部屋に移動して一緒に、というか同人仲間からのアドバイスといい友達作りということで頼み込みに来た僕ら。

 

 

 刑部姫は拒否していたけど、オルタが何で創作活動に乗り気なのかの理由と、そのスタートになる同人誌を読ませた刑部姫の感想が、すごかった?

 

 

 「いやこれ、同人、ええ。同人誌なのは確かだけどアマチュアなのにベテランみたいな同人漫画パワーを感じる・・・! 画力のセンスも練り込みも凄いし、なのにどこか青臭い。そしてキラッキラしている・・・! あのオルレアンのサークルと、華奈先輩の作品くらいよここまでキラキラで凄いエネルギッシュなの!

 

 

 世界の美しさをありのまま描いているというか・・・これを描いた人は本当に天使だわ!!」

 

 

 「ふん。やっぱあの聖女なのね」

 

 

 うーん。凄い。英霊の中でも黒髭がいうほどのオタクかつ、同人活動歴も長いという刑部姫にそこまで言わせるなんて。やっぱりそこまでのものがあるんだなあ。ジャンヌが書いた? と言っているけど、彼女なら納得かも。

 

 

 「これをジャンヌさんが・・・? そして、オルタちゃんはこれを越えたいのよね?」

 

 

 「そうよ」

 

 

 「ん~・・・一応言っておくけどこれはメチャクチャ大変。文字通り人外の努力と練磨。そして漫画を一度も描いたことがないのにそれをする。

 

 

 気合いはあるようだし、そうね。いちばん大事なことを教えるわ。みんなもオルタちゃんに協力するのなら、これは大事だと思うからちゃんと聞いてね?」

 

 

 同人戦士の姫から何を教えてくれるのか。少し気構えて耳に意識を集中する。

 

 

 「超絶ド素人のオルタちゃんとそのみんながこのベテランの作者さん、作品に負けちゃ駄目なものがあるの。それは情熱。創作欲求。本を描きたい。たとえ今が駄目でもよりよいものを描きたい、挑戦したい。その思いだけは絶対に持っておく、絶やしちゃ駄目。

 

 

 技術と技工でサラリと書き上げる。こなせるのはきっとプロだけ。でも私もオルタちゃんもプロじゃないし、だったら情熱だけは負けないほどに持っていかないとね?」

 

 

 なるほど。それは納得する。描き続けて、進めていくことが大事。オルタも最初の方でもコマ割りとかの理論や経験を学んでいたしねえ。そういうことを学びつつ進むためにも情熱は大事と。

 

 

 「・・・・私はあの女の作品に負けたくないだけだけど」

 

 

 「それもまた情熱だよオルタ」

 

 

 「そうそう。負けん気。そこからでも作品を作れるのを楽しめる。進めるのは情熱っていうものよ」

 

 

 「ん。藤丸君とオルガマリーちゃんの言う通り。後はそのベクトルが漫画に比重が傾けば最高ね。・・・・それとだけど、華奈先生もたまに来てくれるってのは確かだし、そこの藤丸くんも、アシスタントするんだっけ?」

 

 

 「あ、うん。ここのホテルのオーナー華奈さんだし、一応少しは漫画や話を考えることはしたことあるから」

 

 

 まあ、本格的な経験は今回が初めてだけど、友達に創作好きな子がいてその子と一緒に作品の世界観をねったり、ネタ出しをしたり、そういうのはしていたなー

 

 

 「ええ。コイツたまに凄い事言いだすからね。マスターちゃんのネタ出しの才能、作品の設定補完を練るのは本物よ」

 

 

 「ほほう・・・あのサバフェスの中で超大規模サークル。自由すぎる創作をだしてくるあの先生も協力するかも・・・ね。じゃあ、分かった。あなた達隣の部屋でしょ? 私も分室・・・セカンドハウスを設置したいから物を運ぶのを手伝って?」

 

 

 「え。それは嬉しいのですが刑部姫さんは大丈夫ですか?」

 

 

 「いいのいいの超渡りに船だし。私もちょっと気合い入れたかったから。頑張る同人仲間がいるほうが筆が進むってものよ。さー頑張って同人誌書くぞー!」

 

 

 「書くぞー!」

 

 

 みんなで気合を入れて再出発。一応、アシスタント実習ということでオルガマリー所長が刑部姫の方の手伝いも開始。よりよいものを出せるように。だね

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ゲームや掃除に逃げない! その思考もネタに活かす! 背景や小物に活かしていく! さあさあ、ゲームや休憩は満足いく原稿、ページに進んでこそです!」

 

 

 「ひぃ~っ!! も、もう少し休憩を・・!」

 

 

 「印刷所に極道入稿なんて私が許しません! さあキリキリ書く! はい、背景とモブの描き終わりましたよ。ハリーハリー!!」

 

 

 「「「「「お、恐ろしい・・・」」」」」




 ここからループ。色々大変ですよねこのイベント
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