転生愉悦部の徒然日記   作:零課

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 いつかイラストを新たに用意したいですね。仕事で頑張らないとなー


できる限りの最高を

 「ふーむ・・・・・ここをこうして・・・えーと・・・コマ割り、こうしない?」

 

 

 「たしかに良いかも。じゃあ、怪物の方は戻す?」

 

 

 「いえ・・・うーん・・・うーん・・・」

 

 

 オルガマリーといっしょにビーチでこの漫画の方を相談。もう少しで何かをつかめる。そして、同時にこの作品は今までで最高の出来になりそうだと思える。

 

 

 マスター・・・藤丸には夜の息抜きにもアイデア出し、客観的視点からの編集。オルガマリーとマシュの背景やモブを描いてアシスタント技量も高い。しかも知識量からも私の作品に肉を持たせてくれる。牛若丸のベタ、トーン塗りの技術もプロ級。

 

 

 そしてエミヤのスケジュール管理とアシスト、道具の用意や軽食もすごくいい。刑部姫と清姫の協力、華奈の指導と手伝いもあって画力も引き出しの刺激ももらえた。本当に技量は向上したと言える。

 

 

 「もう少し、全体のプロットが出来ているけどそこの細々としたところを改良したほうが良いから、出来れば今日で仕上げていかないと」

 

 

 「わかっているわ。ロボ、銃器、怪獣の作画の練習で速度も増したしページ数も増やせる。けど、今日の夜にでも始めないと時間は足りない」

 

 

 「とりあえず、後で藤丸たちにも意見を聞きましょう・・・」

 

 

 「あら。お疲れ様ですお二人共。夕のビーチでゆっくり打ち合わせです?」

 

 

 「うふふ。可愛い妹に、所長さん。お疲れ様です」

 

 

 やっぱり自分たちだけの意見では足りない。藤丸たちの意見も欲しい。そう思っているところに華奈と。アイツが、ジャンヌが来た。二人共顔を真赤にして・・・この匂い。まあ、盛っていたのでしょう。

 

 

 どうにも生やしてからは枷が飛んだというか、いや抑えていた欲求が暴走している? 今度そういう漫画も書いて良いかも・・・マスターと私・・・いやいやいや。いまはそうじゃない。

 

 

 「お疲れ。ヤッていたの?」

 

 

 「ええ。可愛かったですよ。うふふふ」

 

 

 「も、もう・・・華奈・・・! その・・・恥ずかしいです」

 

 

 「華奈・・・流石に避妊はしてよ? 英霊同士で子供が出来たら流石に時計塔、魔術協会大騒ぎ待ったなしだから」

 

 

 「最悪アヴァロンに籠もります。で、何を話していたのです?」

 

 

 「あー実は次回作のことで少しプロットの細かなところの修正を・・・」

 

 

 基本ぶっ飛んでいる内容の作品を書くけど、王道から恋愛、戦記、軍記、ギャグも描ける華奈の意見も聞いておくか。なんのかんの言ってふざけているが技量と経験は本物だし。

 

 

 「ほほう・・・そうですね。まず。少しここにこのシーンをテコ入れしておくほうがいいですね」

 

 

 「なるほど・・・」

 

 

 「で、エンディングの方は王道をゆくにしても、そちらの変更を信じるにしても何を重視するか。順風満帆なハッピーエンド。もしくは、ネックや引っ掛かりを感じつつも互いの心を見据えていくか。

 

 

 そこを決めたうえでエンディングを演出すればきっと・・・ええ。メイヴ様の写真集に、ジャンヌ様の作品も超える作品ができるかも。ですね?」

 

 

 「ええ。すごくいい作品になると私も思います。と、いいますか創作を始めてたった1、2日でこんなプロットを練ることができるというのは私達の立つ瀬がないと言うか・・・」

 

 

 「あー・・・まあ、一応カルデアでそういう妄想、想像はしていたから・・・」

 

 

 そういや、コイツの方はループの影響を受けていたんだったわね。そこは少し申し訳ないか。しかしまあ・・・コイツも今回華奈と仲よくなれたのに、私達が1位になれないとこの記憶も失うのよね。

 

 

 好きな人とのあの時間を・・・ふぅ・・・もう少し気合を入れる他無い。か・・・

 

 

 「でも、本当にお姉ちゃんは嬉しいです。これほどの作品を描ける才能と努力を持っているというのは誇らしいですもの」

 

 

 「だーかーらそういうのを言うのやめなさいって。でもまあ、わかったわ。もう少し頑張って煮詰めてみるから」

 

 

 「ええ。想像に限りはないですが、創作はどこかで一度限りができる。それを壊すのはきっと時間と刺激。満ち足りず終わらないものです。創作というのは」

 

 

 「そ。じゃーそれを少しでも埋めるためにやってくるわ。あんたらも精々楽しく乳繰り合ってなさい」

 

 

 「応援感謝しますよー」

 

 

 あーもう・・・なんでこう。アイツも華奈もこういう皮肉を意に介さないのよ・・・ムカつく。それに華奈。ちゃんとBBの方を監視しているのかしら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「うーん・・・やっぱり、怪物が元の姿に戻る。というのはありきたりかも。もし続編を考えているのならそこを上手く料理できるかもだけど、オルタはそういう事は考えていないでしょ?」

 

 

 「やっぱそこよね。華奈も同じことを言っていたし。うーん・・・ここのコマ割りを一度変えていくしか・・・」

 

 

 「でも、そうなると・・・時間が足りない・・・んー・・・でも、どこからやればいいかを思い浮かばないし・・・」

 

 

 「一度頭スッキリするほうが良いんじゃない? 運動してくる?」

 

 

 そのほうが良いか。大真面目に、なんかへんに煮詰まっている気持ちがある。気が急いていると言うか。この作品を落としたくない。という気持ちが強い。

 

 

 でも、変に暴れるのよりもあのバカ二人に当てられたか。それと、創作の喜びや意見を共感できる藤丸と一緒がいいのか。

 

 

 体を動かすにしても、頭をスッキリするにしても。今はこれが欲しい。

 

 

 「じゃあ、付き合いなさいよ運動」

 

 

 「ちょ、オルタ? そこは・・・っ」

 

 

 「アンタも凄いわよね。すぐにこれだし・・・ほら。アンタもスッキリしたほうが意見を出しやすいしそれに・・・私も・・・ハマっちゃったみたいだから」

 

 

 怪物と姫の愛の物語。その恋愛や惹かれ合う様子を見て自分も何度でも愛されたい。藤丸、マシュ。清姫たちとの時間を過ごすうちに、ずいぶんと自分も変わったか・・・

 

 

 でも、今はこうしたい。ひたすらに。コイツと・・・

 

 

 ここからは、普段は優男のハズの藤丸が、マスターがまさしく獣、怪物のように私を求めてくれた。気持ちよくしてくれた。愛してくれた。それだけに満たされて、余計なことを考えずにふけることが出来た。ああ・・・私は。幸せだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・・・・で、あんたらまで手伝いに来たの?」

 

 

 「ええ。私の作りたい作品は出来上がりましたし、残りのゲームとかの仕上げは次回のサバフェスに回します。なので今はオルタ様の渾身の作品を最後までより良くできるようにするよう余裕を作る手伝いをしますよ」

 

 

 「おうさ! おれも自分のサークルの方は問題ねえし。ちょいと手を貸す。ささ、楽しもうぜ?」

 

 

 「私も実際にオルタちゃんのこの新作をちゃんとした形で見てみたいし、手を貸す。華奈さんが後で地獄のシゴキで助けてくれるみたいだし・・・!!」

 

 

 藤丸と一夜を過ごしてからスッキリしたとはいえ、そのプロットを仕上げるには大変。そう思っていた中に私達の部屋に押しかけてきたのはまさかのこのプロ同人作家集団。刑部姫は・・・うん。締切間に合わせなさい。としかいえないが。

 

 

 何にせよ。ありがたいのは確か。急いで仕上げていくほかない。華奈と北斎も自分に合わせた絵柄を描けるし、さっさとやる他無い。

 

 

 最高の作品を。今出せる私の全力を出すほかない。このへんなループと、私の感じていた違和感の正体も掴むために・・・!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ほう・・・これは一廉の作品と認めよう。最大部数印刷してやる。フハハハハハ!! 当日まで書き込んでいた甲斐があるというものよな! 貴様らはつくづくウルクから楽しませてくれる!」

 

 

 「それはどーも。ふぅ・・・あの妨害も対処済みってのは助かったわ」

 

 

 サバフェスに来ている賢王とドルセントに印刷を無事に頼み込めて眼の前にドサリと段ボールに入った大量の同人誌。私達の今出せる最高傑作。

 

 

 この会場に付く前にメイヴの部下の妨害があったけど。うん。ケルト兵士だからヘリで移動して、撹乱役に私に変装したウイングダイバーたちで囮になってくれたりとで本当に無事に間に合った。

 

 

 「こういう催しもいいものだと我も学べるものだな。では、励むが良い」

 

 

 「私もいいものだと思いますし、完売できるはずです」

 

 

 「ふふふ。まあ、もうもらうものは貰ったので私は問題ないですし、一応応援しておきますね。ではではー」

 

 

 あの三人を見送って、いざ勝負。さあ、どうなるか。ね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「売上、完売、全てでサークル『ゲシュペンスト・ケッツァー』の優勝です!」

 

 

 「はいはい、完売で完敗よ! ビーチバレーのみならずこっちでも負けるなんて!」

 

 

 無事本は完売。ほぼ全員が手に取ってくれたみたいで常に長蛇の列が出来ていた。それでも時間いっぱいまでかかったし、やっぱりこれくらいしないとメイヴには叶わないのは凄いことよね。

 

 

 「待ちなさい」

 

 

 「なによ?」

 

 

 立ち去ろうとするメイヴに声を掛ける。基本何回も敵対したとはいえ、サバフェスは交流の場。基本、こういうことをする場所ではなく。

 

 

 「サークル同士での交流。本の交換も醍醐味でしょ。はい。こっちの本をあげる」

 

 

 「・・・要らないけど、こっちもお返しに私の本をあげる。ま、次はもっといいものを作るからその価値はすぐ落ちるでしょうけど」

 

 

 コイツならそれを本当に成し遂げるのでしょうね。なにせコイツも初参加っぽいし。いやほんと・・・自分の強みを最初から理解しているってのがどれほど創作に転用できれば強いか。そういう意味ではコイツからも学ばせてもらったか。

 

 

 私はまだいろいろな作品を描いて我武者羅にやっただけだけど。今度は方向性を定めた作品を出すのも。まあ、いいかな?

 

 

 互いに同人誌を受け取り、サークル同士で交換した同人誌入れに収納。後で一応見ましょう。ポーズとか、資料になりそうだし。

 

 

 「次回のプランも既にあるとは見上げたプレゼン能力よ。さて・・・それでは受け取るが良い『ゲシュペンスト・ケッツァー』よ。サバフェス1位の報酬たる聖杯だ」

 

 

 賢王はそう言って私達に聖杯を渡してくれる。いよっし。

 

 

 「たしかに聖杯です・・・これをキラウェア火山で使うことでこの特異点は解決。でいいのでしょうか?」

 

 

 マシュの言う通りかもしれない。だけどそれを考えるのは一歩早い。頭の中に浮かんでいた疑問。それがはっきりする報告を聞くまでは。

 

 

 「待ちなさいマシュ。それをするには少し、華奈の報告を聞いてからでも」

 

 

 「失礼します皆様。報告を」

 

 

 「待っていたわ」

 

 

 「む。華奈。どうしたのだね?」

 

 

 噂をすればなんとやら。華奈もいいタイミングで来てくれるわ。BBのやつがくる前に来てくれて。いえ、アイツの場合は私達が1位を手にした情報を手にした時点で待っているかしらね。

 

 

 「ええ。オルタ様に頼まれていたことへの報告ですね。オルタ様の言っていた場所にBB様はやってこなかった。ですよ」

 

 

 「ふーん・・・そう。じゃあ行くしか無いわね。BBペレの待つ決戦の場所。マウナケア天文台に。元と武蔵の方も呼んでおくわよ」

 

 

 「わかりました。では、そちらはサークルの片付けをしつつお願いします」

 

 

 「・・・決戦です?」

 

 

 「そ。まあ、ここずっといそがしかったのと、アイツが真面目にあの大いなる闇に困っていたりとかであんまり深くここハワイを調べない。最初から見直さないからそう思うのよマシュ。まあ、私も浅い知識だけどね」

 

 

 ここに関しては最初からハワイを調べていた私と、知識をある程度持っている華奈くらいでしょう。藤丸とマシュのキョトンとした顔が面白いしまあ、良いとしましょう。

 

 

 「まあまず片付けつつ話しましょう」

 

 

 「フォウ」

 

 

 「は、はい」

 

 

 「女神ペレ・・・マウナケア天文台・・・ああ・・・なるほど・・・! 見落としていたわ・・・!」

 

 

 所長はもう気づいたようね。ひとまず片付けをしてから外に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「まずハワイの神話では女神ペレの拠点はキラウェア火山。これは正しいの。だけどなぜかBBのやつはペレの拠点ではなくマウナケア山だった。

 

 

 マウナケア山は神話において女神ペレが一度も立ち寄れなかった最悪の場所。そこでペレを復活させるために聖杯を使え? 下手するとそこを拠点とする女神ポリアフまで起きて平和どころか神話の喧嘩が起きてしまうわ」

 

 

 「・・・それはつまりあのBBペレはペレではあるが、それ以外のなにかがある。ペレの名前を持つがそれ以上に別の側面や要素を持つということか?」

 

 

 「そうなると、この順番よね・・・あの大いなる闇。フォーリナーの発生が先なのか、それ以外なのか・・・」

 

 

 「その通り。まずこの特異点ができてから少ししてメドゥーサ様はダイビングをした際にガタノゾーアに干渉してしまった。そうなると、まずこの特異点の中で神性持ちながらも、不確定な情報が多い人は」

 

 

 えっちらおっちら登山。とはいいますが行く場所はマウナケア山。道も整備されているので持ち込んでいた道具も苦になりませんね。

 

 

 そう。女神としては最悪の組み合わせの場所にいく。主導権がBB様とはいえ女神ペレにとっては相性最悪。イシュタル様が単独でエレシュキガルのいる冥界に行くようなことをしているこの状況。これを難なく頼める。そして下手すればハワイ神話の大喧嘩が聖杯のエネルギーで起きそうなことを何故するのか。

 

 

 しかもその願いが世界を平和に。とペレに願う。いや真面目に他の神様の拠点でこんな願いをするって侮辱以外の何物でもない。と、すればこの山にある別の要素が大事。

 

 

 「え。そうなるとカルデアと連絡が取れなくなり、こうなっているのも・・・」

 

 

 「ええ♪ カルデアハワイ支部が嘘のように虚数空間に飲まれてしまったからです。ようこそマウナケア邪神天文台に。歓迎しますよ愚かな皆さん♡」

 

 

 「BB!!」

 

 

 「やれやれ。どうりでここががらんどうなわけです。ここにあった天文台、そしてハワイのカルデア支部を飲み込んでしまったと。

 

 

 で、その強引な証拠隠滅と、ただまあ。同時に気になるのはあの大いなる闇。ガタノゾーアを出現させてしまうのは大真面目に火山の女神であるペレに取ってはかなりの問題。いくつかの矛盾と齟齬があるのはどうしてです?」

 

 

 話が長くなるほどにめんどくさいかつややこしそうなのでちょうどいいかと軽食の時間をするために鍋に水を入れて火を入れて温める。ふぅー・・・夜のルルハワは少し冷えますね。

 

 

 「姉上。今そういう時間じゃないのでは?」

 

 

 「・・・あいっかわらずの肝の座り具合。こういうところ好きですが同時に嫌いですよ。ですがまあ、そうですね。この私のたくさんの属性と魅力を教えなければ意味がないでしょう。なので、まずですが私の方はちゃんと女神ペレさんと交渉をしてここハワイをサバフェスの会場にする許可を得ました。

 

 

 その際に軽い気持ちでカルデアハワイ支部の天文台にお邪魔しまして。今の人類の天体観測のレベルを見ようとしたのですね? いやまあ、そしたら私の遠見の権能と天体望遠鏡の相乗効果でなんと今の宇宙の先まで見えてしまいまして。その際にその深淵と目があったのです。

 

 

 深淵を覗く際、深淵もまたこちらを見ている。邪神と偶然目があったBBちゃんは同調して見事この美しい褐色肌と邪神の権能を手にできたのです!」

 

 

 「うーむ。なるほど。恐らくその邪神はかの外なる神。私の知る中でも一番の娯楽と刺激を求めるトリックスターなのでしょう。しかし。です。恐らくBB様とペレ様、そしてあのニャルの能力だけで自分たちの望む箱庭、行動を用意できるでしょう? 時間を巻き戻す事もたやすくしているのですから。

 

 

 そこにあの邪神を起こしてしまった理由はなんです? 下手すると、あれの存在の動きが特異点の外に、いえ。外宇宙を観測できる邪神の力を使えるBB様がそこにいるだけでそれを起点に邪神が来かねないですよ?」

 

 

 そう。あの存在自体が触媒になる。何より、あのガタノゾーアの父神たる存在の力をものにしてしまった北斎親子もいる。時空間を自在に動ける邪神の力を持つアビー様もいる。一歩間違えればサバフェスを壊しかねないあれを起こす理由はあったのか? と。

 

 

 「ああー・・・あれに関しては本当にBBちゃんも大変でして。というのもあの邪神さん。並行世界であの大いなる闇を復活させる手引をしていた経験もあって。まあ、それだけならいいんですがよりにもよってこのハワイはムー大陸があったとされる場所。しかもペレさん。それも過去にある存在たちと封印していたようなんですね?

 

 

 で、『ほーん。コイツいるんだ』って感じで私を通してペレさんの封印を見る。邪神同士が引き合った上に、BBちゃんは邪神と同調。要はまあ、私とペレさんの中にさらなる力が押し込んできたせいで力の比重も変化。しかも基本相性は悪い存在だったので」

 

 

 「一時的にペレの存在が薄まったこと、邪神同士の関わりが誘発してしまってガタノゾーアを・・・主神レベルに近いかもなあの邪神の封印を緩めてしまったと・・・はぁ~・・・」

 

 

 「昔からお山の祠には下手に手を出すな。捧げ物をするにも神職の人を呼ぶ。というしきたりがあるときはあるけど、今回のことを知れば納得だわ。まさしく藪をつついた結果邪神が二柱もここに関わってしまったと・・・」

 

 

 「で、うーん・・・フォーリナーの側面も持つムーンキャンサーのBB様爆誕。と。要は侵食されたか同調したか。と」

 

 

 いやはや。ひどい玉突き事故もあったものです。好奇心からこの宇宙とは別の宇宙にいるニャルを見てしまいそのチカラを一部譲渡。ないしチカラのデータをスキャン。しかもその際に邪神同士の連鎖反応で・・・頭が痛いですが、割と神話ってこういうものなので、ええ・・・ルルハワで起こった神話騒動。と・・・全く、ハワイの美味しい塩もしばらくは食べたくなくなりそうで。

 

 

 「ああ、いえいえ。私は深淵の邪神と同調しても侵食はされず。むしろ意気投合したのでそっちの人類は任せるねって感じで分かれたんです。大いなる闇は問題でしたがまあー華奈さんやストーム1さんがいるのなら大丈夫かな? って」

 

 

 「ひっどい信頼もあったものです・・・」

 

 

 「まあまあ、実際に応えてくれたでしょう? 流石ですよ♪ そのうえでまあ、この永遠の夏の中で享楽を味わってもらおうかと。華奈さんもようやく一線を越えて色欲を味わいましたし。でもー・・・なんで、先輩も、華奈さんも聖杯を使おうと考えなかったので?」

 

 

 要はこの箱庭の中で永遠に人を封じ込めようと。うーん悪趣味なロンゴミニアド。

 

 

 それと聖杯の方を何で素直に使わなかったのかとBB様の方は疑問に感じていたようですが。いやまあねえ・・・? 藤丸様も同じことを考えたようで私と目を合わせてから頷く。

 

 

 「普段の行いが悪いしなんとなくこういう時に悪さするだろうと思ってたので」

 

 

 「いいことが素直に起きる。ってBBはしないだろうなーって。何か仕込みを起こしそうだったから」

 

 

 「ガーン! そ、そんな理由でこの計画を最後にくじくことに・・・? まあ、その聖杯は実際に願ったことと逆のことが起きる聖杯。なので、それを善意100%で平和を願えば・・・ねえ?」

 

 

 ずれた善意と、邪神の意思、神の視点が混ざりに混ざった結果の最悪の願いを叶えかける一歩手前だったと・・・ほんと、オルタ様の超ファインプレーがなければあわや。でしたね。最悪BB様は藤丸様やオルタ様ではなく私にサバフェス売上1位を取らせるかもだったでしょうし。目的を最優先した場合。

 

 

 さてさて。麺を茹でて・・・~最近はあえるだけのパスタソースもあるんでありがたいことです。

 

 

 「全く悪趣味ね。で、まあ人をさんざからかって、弄んだ挙げ句人間の知恵に自分が負けるようなタイプの邪神と同調して、果てに滅亡を願わせるって。いくらなんでも悪ふざけが過ぎるわよ。アンタ」

 

 

 「あらぁ。それはないですよ? そんな人類の知恵に負けるなんてレアケース中のレアケース。例外は多い英霊ですが早々起こり得ない。それに、これからも弄び続けるのですからね私は。皆さんのその様を見て・・・ね♡」

 

 

 「なるほど。私達の、ストーム達の戦力を見てもそういい切れるほどの力と備えを持っているからこその啖呵。でしょうね。じゃあ、神様同士ではどうなるのでしょうね。あ、アルトリア様パスタは何がいいです?」

 

 

 「私は今日は明太子を」

 

 

 いやはや、この答えにたどり着いてから用意をしていましたが、大真面目にこの神性とも相性がいい神様だったのは幸い。

 

 

 「お、お母さん!? BBさんが戦闘態勢に・・・!」

 

 

 「だからなんでさっきから裏でパスタ茹でているのよ! 後カップ麺もあるとか!」

 

 

 「ん・・・え・・・? あ・・・華奈さん貴女まさか・・・!」

 

 

 アメリカで生まれた一人の作家が言い当てた神話形態。ある意味では最新にして最古の部類にはいる邪神たち。それと同時にアメリカで見出された、見つけてしまったこれまた偶然が見出した神様。

 

 

 全く、ハワイは独自の文化を持ちますが今はアメリカの一部。そして邪神の連鎖召喚。しかも外なる神がこの特異点に二柱。ならまあ、この方も呼べるでしょう。

 

 

 「へ・・・あれ・・・空が晴れて・・・・・・な、何よあれー!!!?」

 

 

 マウナケア山を覆っていた分厚い黒雲は晴れてキレイな夜空に浮かぶふわふわとした巨大なパスタの塊。両方に大きなミートボール。体はパスタ麺で触手もパスタ。上の方にはカタツムリのような突き出た目玉がチャーミング。

 

 

 全なる教え、生物の幸福を願う最新の善神にしてユニークの塊。空飛ぶスパゲッティ・モンスター様です。

 

 

 「やっほー華奈ちゃん。お元気?」

 

 

 「もぐもうぐ・・・ん・・・お久しぶりですスパモン様。いやー元気ですよー。あ、これ日本のパスタソースの商品。捧げます」

 

 

 「え! ちょ、こ、この方も神様なんですかお母さん!?」

 

 

 「はい。空飛ぶスパゲッティ。モンスター様。通称スパモン様です。今回私が今の時代、この世界で呼べたのかですが、実はそこのBB様なる方がちょーっとおいたしていまして」

 

 

 「ん? あーニャルちゃん。ホテップの影響だねー。ペレちゃんもいるけど、なんか色々手にしているようだね? この特異点の状況が僕を呼べたんだー」

 

 

 先程まで饒舌でノリノリだったBB様も動きができずに見るばかり。そりゃあ、彼も外なる神。しかもその格はかなり高いので今召喚をした私とその関係者に手を出せば。危ないですよねえ。

 

 

 「くっ・・・! スパモンを呼ぶなんて卑怯ですよ!」

 

 

 「最初からごまかしまくりの貴女に言われたくないです。とりあえず、この方の邪神の考え方の意識の汚染。性癖の暴走を抑えるためにちょっとどうにかしたいですが、どうでしょう?」

 

 

 「うーん。いいよーでも、下手に暴れると困るし、ちょっと押さえる手を貸してほしいかな?」

 

 

 「それでしたら私がしましょう。この槍は銀河の秩序を守り我が刃となる二振りの聖槍! 対邪神兵装ロンゴミニアドR/Lセーフティー解除!」

 

 

 「私は一度英霊の座に登録された英霊故にBB様の英霊同士の戦闘はここルルハワではご法度。ですが、生身のアル様はその誓約はないですよね」

 

 

 「え? は? ちょっ、なんですかその武装! 本当に対邪神の切り札じゃ・・・きゃぁああああーーー!!!!」

 

 

 アル様のダイナミック切りとスパモン様のビームが炸裂。その爆炎が起こった後に煙が晴れるといつもの白い肌のBB様と・・・・・・・褐色肌のBB様の二人が。あれ・・・?

 

 

 「えーと・・・スパモン様?」

 

 

 「あー対神様の威力の中で対処したら手元狂ってペレとニャルちゃんの能力メインと、ノーマルの方で分けちゃった。まあ、一応邪神成分は抜いたし、力は均等にしたから・・・どう?」

 

 

 「うーん・・・まあ、いいかも? なんやかんや火山の女神の力とかは便利ですし・・・はぁー・・・流石にBB様を二人同時に藤丸様が相手するのは大変でしょうし、そこの男性。元様に契約をお願いします」

 

 

 「ほいほーい」

 

 

 「か、軽いなあ・・・・」

 

 

 でも実際にすぐにこれくらいはできる神様ですからね。ほんと、基本ゆるいですがその分親しみやすい。

 

 

 「ありがとうございましたスパモン様。また今度アヴァロンでタコと山芋の和風山海パスタかラーメンをごちそうしますよ。ラーメン」

 

 

 「ラーメン。ありがとー。じゃ、いいサバフェスをねー」

 

 

 そう言ってふわふわと宇宙に戻っていくスパモン様。さてさて・・・後はこの二人のBB様をどうしたものか。




 改めてジャンヌの創作センス、オルタも含めて凄いですよねえ。


 アメリカで生まれたラヴクラフト神話。アメリカで生まれたスパモン教。何方も新たな神話ですが影響力が凄いと共通点が多いですね。あと、スパモン教は基本平和と生物の幸せを願う宗教ですがその中に電話料金の値下げを掲げる目標にしているとかなんとか。


 エジソンが霊フォンを作ればお手軽にカルデアでもいつか連絡ができるかも。
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