転生愉悦部の徒然日記   作:零課

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 ベガス編スタートしまーす。あ、ちなみにルルハワ、ぐだぐだで大量に来てくれた英霊の皆さんはもし第二部へと筆を進められると思った際に活躍してもらいます。


何度目かのアメリカへ

 「うーん。この微小特異点。僕らも行くべきなのかな?」

 

 

 「お母さんとアルトリアさん、武蔵さんたちがでていって早数日。先行していたアルトリアさんたちに至っては一週間を越えていますしねえ」

 

 

 ハワイでの日々も終わりまだまだ夏も半ば。その中で僕らは微小特異点の攻略について話す。というのも、あのルルハワの騒動からすぐにおきたアメリカで三番目に発生した微小特異点に調査に行ったきりで戻ってこない華奈さんたちが少しきになるのだ。

 

 

 「マシュも心配?」

 

 

 「それなりには。お母さんの場合、生きているとは思いますがどうにもカルデアの方でもまた通信ができていないのも、危険度も低いというのも前もって聞いているんですがやはり・・・」

 

 

 「やっぱり所長とロマニに聞くほうがいいかも」

 

 

 「ですね。やはり私も一緒に」

 

 

 二人でなにかあったかと聞くべきだということに話がまとまったところで、眼の前からでてくる女性。

 

 

 「おお? いよーお二人さん! どうしたんでぃそんな辛気臭え顔しやがって」

 

 

 ビキニ水着と四振りの大太刀を履いた北斎ちゃん。いや、お栄ちゃんがでてきてニッコリと笑っている。いや、そっちもその水着はどうしたの?

 

 

 「ほ、北斎さん。一体どうしたんですか? その衣装は。もうハワイからは戻りましたが・・・」

 

 

 「ん? マシュも藤丸も聞いていないのかい? 今の微小特異点、どーにも愉快な事になっているようでねえ。その催しと騒ぎに参加してやろうといっちょ水着霊基になってやろってなあ!」

 

 

 「愉快なこと?」

 

 

 「おうよ。今回の特異点の解決のためにちーっとばかし催し物をしつつ過ごそうということになったそうでなあ。その中で英霊同士の果たし合いがあるんだ。やールルハワではろくに動けなかったってもんで、鬱憤晴らしも兼ねて行こうととと様と話してよ」

 

 

 「「ええ・・・」」

 

 

 また、ルルハワのような騒ぎかあ・・・でも、今回はフォーリナーの騒ぎもないし、アルトリアさんたちがいたうえでそうなる・・・どういうことだろう。

 

 

 「えーと北斎さん。良ければ私達も今司令室に話しを聞こうと思っていまして。良ければ同行して構いませんか?」

 

 

 「いいねえ。一緒に話を聞きに行こう。マスターの方も気になるしなあ」

 

 

 話は早い。ということで一緒に司令室にいるであろうロマニたちに話を。一体全体どういうことだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「やあ、マシュたち。なんというかもう何を聞こうとしているのかはおおよそ見当がついているよ」

 

 

 ロマニの方に顔を出せばやっぱりかと言わんばかりの表情で苦笑いしつつケーキを頬張っている。いやもう・・・自分の義理の姉みたいな存在が変なこと起こしているのにこの対応なのはホント平和そうでいいけどさあ。

 

 

 「ドクター。真面目な話をしにきたので出来ればそのケーキは後にしてもらえると」

 

 

 「いやーそうは言うが、今回は本当になんというか、気を抜いたものになりそうなんだなこれ」

 

 

 「と、いいますと?」

 

 

 「うん。先ほど戻ってきたマーリンと、通信が回復した華奈からの連絡が入って。微小特異点の強度が上がったのと同時に、その問題の対処法と思えるものが通達されたんだ。

 

 

 その特異点はアメリカのラスベガス。歓楽と賭博の街。そこであらゆる催しで一定以上の成果を出したものが聖杯を手にできるチャンスを手にする。という感じなんだって」

 

 

 「しかもその内容も基本ゆるいものであるようで、ベガスの中でカジノでギャンブルを楽しみつつでも、いくつもの大きなイベントや娯楽を味わってもいいというものさ。やー享楽にまみれた場所。

 

 

 今回は私も出かけていこうかと思う。君たちはどうしたい?」

 

 

 なるほど。なんというか、華奈さんやマーリンは信頼できる情報だし、BBのほうはペレも含めて今もカルデアにいるから変な仕込みもないだろうし・・・うん。今回は安心できるかも?

 

 

 「はい。また夏を楽しみつつ特異点攻略というのであれば一石二鳥ですし、先輩もどうです?」

 

 

 「うん! カジノ入ってみたいかも」

 

 

 「おおっ! それだよそれ。おれが求めているのはそこでのバトル! 切合をしたいって思ってなあ。せっかくの英霊という戦える肉体。色々試してみたいと思っていたのさ。ささ、急いでいこう!」

 

 

 北斎たちに押される形でダ・ヴィンチちゃんも一緒にコフィンの方に移動。あ、そういえば。

 

 

 「所長はいかないんです?」

 

 

 「あー今回は流石に短期間で、しかもハワイのこともあるから今アメリカ政府とそこの魔術協会の方で話をしてるんだ。短期間で特異点が連発。今回のケースはこちらの世界の方に問題はないようだけど、それでも特異点発生。言質での対応と指揮をとるために数日前からアメリカだよ」

 

 

 「そういうこと。まあ、護衛にエミヤもつれているし、問題ない。あと、一足先に君たちの補助をする英霊もいるようだから、そこでいい具合に楽しんでいこう」

 

 

 所長もいけないのは残念だけど、それはそれとして今度はベガスのお土産をたくさん用意していこう。アメリカのすごい色のケーキとか、あるのかな?

 

 

 コフィンに入っていざ、ベガスへ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ここがラスベガス・・・?」

 

 

 「の、仮というか、特異点ゆえの変化でしょうか。少し本で見たものとは色々違いますが、この歓楽街、賑いのそれはまさしく本場のそれに負けないかと!」

 

 

 レイシフトして早々に見える摩天楼、巨大なホテルの数々に道路を走る高級車、世界の色んな車の数々。何より、とんでもない暑さ。

 

 

 ハワイのときよりもカラッとしているけど日差しも暑さも種類が違う。あちらはまだ大丈夫だけどここの暑さはまるで熱風、ドライヤーを全身で浴びているように思えちゃう。

 

 

 「まさしくその通り。実際に、この都市をぐるりと囲うような巨大な水路、プールのようなものは実際のベガスにはないものだからな」

 

 

 そして僕らを迎えてくれたのはおしゃれなスーツを着こなしているジークフリート。メガネも掛けて似合っている。

 

 

 「おお。そうなのかい? ってーと。そもそもこの都市自体は最初はこの特異点にはなかったってことでいいのかねえ?」

 

 

 「恐らく。微小特異点ではあるが強度も増していることを考えれば膨大な魔力リソースが集まってここで局地的に顕現。聖杯に近しいものがあるのかも知れない。

 

 

 俺以外にも華奈もいるし、合流をするのもいいとは思う」

 

 

 ふーむ。なにはともあれこの特異点をある程度知っている人に聞くべき。ということだよね。

 

 

 「あ、みなさーん。きましたかー?」

 

 

 じゃあ早速華奈さんを探そう。そう思えば眼の前から可愛い栗毛色のワンボックスカーが走ってきて止まり、ひょいと顔を見せるのは華奈さん。噂をすれば影がさす。ということかな?

 

 

 何やらいつもの服とは違い、胸元を開いたディーラーっぽい衣装をつけているけど、既に何かが起きているのが感じられる。

 

 

 「お母さん。その衣装もですが、この特異点について色々教えてほしいですが、知っている部分はありますか?」

 

 

 「なるほど・・・皆さんに任せるべきでしょう。ええ。この特異点について話します。が、まずなんですがその問題解決のための力量をここにいるみなさんと、元凶に示すためにやってほしいことがあります」

 

 

 「ほほーう。ここはラスベガス。いわば世界の遊び人や富豪、博徒が揃う場所。英霊たちや住人に博打でカジノというカジノから金を巻き上げろって言うのかぃ?」

 

 

 「はははは。ある意味そういう形も必要になるかも知れません。しかし、ベガスはそれだけではありません。ここベガスの方はカジノだけではなく娯楽の都。ボクシング世界タイトルマッチや、水上ショー、マジックの一大イベントも行われます。

 

 

 なので、皆様はこのベガスの中でも特に大きなカジノ数カ所、そこの代表、代表が認める戦士たちと戦い、あるいはイベントをこなしてここベガスにいる皆さまを盛り上げてくださいませ。興行で戦うもよし、博打で勝利してしまうもよし。あ、興行の方でもちゃんと報酬が出るので皆様こぞって参加をしてくださいね?」

 

 

 比較的平和だし、チャレンジも何度もできるかもだけど逆を言えば今までの特異点みたいな不意打ちやとことん荒事をやるというのはだめ。と。ちゃんと真正面から実力を示すか、自分のギャンブルの強さを示すか。うーん。楽しめそう。でいいのかな?

 

 

 「ふむ。俺なら戦ってもいいが・・・黄金絡みの方でもいけるからギャンブルをしてもいい。まあ、選択はマスターに任せるが、自分のお小遣い程度なら遊んでいっていいか?」

 

 

 「勿論。ジークフリートは頼りにしているけどだからこそ休むときや遊ぶときは遊んでね?」

 

 

 「感謝する」

 

 

 「で? 華奈もどーせどこかに所属しているんだろ? そうなりゃ、かなりの大きな場所のカジノにいるはずだ。どこにいるんでい? あの金ピカ王様のところかい?」

 

 

 あ、それもそうだ。この特異点で既に色っぽい衣装に着替えて車を乗りこなしている華奈さんだし。既にどっかで働いている可能性もあるのか。上手く行けばそこで戦いの場所を用意できたり、拠点を用意できるかもしれない。

 

 

 「いえ。今は私はカジノ・キャメロット。アルトリア様の方でバイトのディーラー、後は業務提携でレストランを出しています。デリバリーサービスも弁当もあるので、よければご利用くださいね♪」

 

 

 まさかの料理での進出? と、クーポン券とこの特異点での地図に星マークのある場所が華奈さんの拠点。で、赤丸で示されているのが恐らく・・・ここからでも見える白亜の豪奢なお城のようなカジノ。あれが獅子王・・・もといアルトリアさんのカジノかな?

 

 

 砂漠のどまんなかにある巨大な白亜の城・・・第六特異点を思い出すなあ。

 

 

 「あ、ありがとうございます。そういえば、栗毛ちゃんやハチちゃんたちは?」

 

 

 「あ、この車が栗毛なんですよー特異点に向けてなんかトランスフォームしたいってことで。信長様といいなんか水着の力を手にすると色々できるようでしてねえ。

 

 

 ま、そういうことですから皆様もベガスを満喫しつつも、腕利きたちを揃えている巨大カジノで如何に戦うか、盛り上げるか。考えつつ過ごしてくださいね♪」

 

 

 そう言って次の配達先があるようで車を走らせていく華奈さん。なんか馬が車になっているとかいうのに驚きつつも・・・うん。とりあえずこっちもこっちで拠点を確保していかないと。どーしようかなあ。




 ラスベガス編スタート
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