転生愉悦部の徒然日記   作:零課

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ギャラハッドがメイン? になるかもしれません。


親の心子知らず 子の心親知らず

( ;∀;)月。・゚・(ノД`)・゚・。日

 

 蛮族の大規模な再襲来が始まり、はや数年。まるで浜辺の波のように際限なく押し寄せる蛮族のとの戦いに私達の国も疲労が見え始めてきました。作物は育てども、戦費に費やされ、それを補うための荒れ地の開拓も敗残兵の彷徨う場所もあって上手くいかず、戦場後は血潮のせいで作物が育てられるはずもなし。

 

 兵自体も緊張の連続のせいで心身共に疲労がたまり始めており、銀嶺も部隊を三分割して一組は休養、もう一組はオークニーの拠点で待機、もう一組は私やヤマジ達と共に戦場やブリテンで蛮族と戦ったり、民の避難のために走り回り、治安を見るために犬馬の労を文字通りこなす日々です。

 

 そんな最中、ギャラハッドも肉体年齢で大体14~16位の肉体になりました。そして、騎士になる、私の部隊に入れて欲しいと言って聞きません。国を救う、使命があると何度も言って引き下がらない。親のランスロット様の王族、騎士の血が騒いだのか、母方の先祖、アリマタヤのヨセフの血か。それとも・・・『最高の騎士』たるべきという魔術が残っているのか・・・

 

 魔術なら、出てきた時に私も分かるでしょうし、誰も入れない個室で話をゆっくり、じっくり聞くことにしました。

 

 そして、国を救いたい、騎士になる。というのはあくまで建前、何よりも、私、そして私の親しい人を救いたいと言ってきます。自分の出自の特異さ、酷さ、これを抱える覚悟、何ら差別すること無く受け入れてくれる皆。何より、厄介者と両親が手放した自分を受け入れて、養子にまでしてくれて両国を支えながら自分にも愛情を注いでくれた母(私)が日に日に疲れの色を見せる、それが悲しくて仕方ない。

 

 美しい銀の長髪はボサボサなのを油で軽く湿らし、目のクマも普段はしなかったはずの化粧で誤魔化す。銀嶺の皆がいつもどおり休めるように夜通し働き、時には朝暴れまわり、夜に夜襲を単独で仕掛ける。ヤマジ達もそれに続いて無茶をさせるなと頑張り通しなのに、自分にはそれを感じさせないように笑い、面白おかしい話をしてくれる。

 

 そんな家族を、皆を救うために戦わせて欲しい。と涙と嗚咽混じりに訴えかけてくるギャラハッド・・・・・・あああ、もう・・・そんな事言わないでくださいよ、貴方が穏やかに過ごせるように頑張ったのに・・・こんな道になるなんて・・・悔しいのに・・・私達を助けたいという思いが嬉しすぎて・・・私も涙が、止まらなくなるじゃないですか・・・何も出来ていない私のために身を危険に晒すなんて・・・もっと、いい道があったはずなのに、もう・・・もう・・・・・・・

 

 二人して抱きしめあいながら泣き通し、その後、どうにか感情を落ち着けられた二人で再度話し合った結果、私の部隊で騎士になることは認めるし、拒まない。けれど、今まで護身術の範囲内で抑えていた以上の訓練を始める。いきなりであろうが将官、円卓に課しているものを遠慮なしにすること。ヤマジの部隊に入れて戦術を学び、ダンカンからも魔獣とのコミュニュケーションをより細かに学んでもらう事を約束させました。

 

 私の養子であろうと、生みの親の意思も血も関係なく自由に育てようとしましたが、結果は戦場に身を投じる覚悟を決めた。ならば、絶対に死なないように、強く、何者にも負けぬような武力を持たせなければ。死なせはしない。けれど、戦場に絶対は無い。短期間で何処まで磨き上げることが出来るか・・・

 

 

 

 

 

 

(´・ω・`)月(;・∀・)日

 

 ギャラハッドが騎士になる。この事はすぐさまブリテン島全てに広まり、これまたいいニュースとして扱われました。

 

 銀嶺騎士団、カナの後継者。モードレッド様に続く次世代の誕生と持ち切り状態です。・・・騎士の道には進ませたくはありませんでしたが、こうなれば仕方なし。死なないために毎日殺しかねないほどの過酷な訓練を課し、肉体を徹底的に磨き抜き、業を練磨していきます。矛盾しているような状態ですけども、戦場で何も出来ずに死なないために、自分に言い聞かせて鍛え上げる日々。

 

 ただ、良かったのはギャラハッドが思った以上に才能に溢れ、私、皆で課す訓練を吸収し、メキメキと実力をあげていることでしょうか。実年齢はまだ4,5歳という頭が固くならない前に色々な教えを施し、すぐさま成長し続ける肉体は誰よりも早く厳しい鍛錬を血肉に変え、より激しい訓練に耐えうる肉体となる。

 

 円卓にあと半年も在れば比肩するほどの成長ぶりには皆が驚き、そして安堵と心配がありました。安堵は戦場でも問題なく戦える才能があること。心配は、才能に溺れて天狗にならないかと言うことです。穏やかで配慮も分別もありますが、そこばかりはまだまだわからない部分が大きく、教えてはいますが果たしてどうなるか・・・

 

 ギャラハッドが銀嶺に参加するということでオークニーも動きがあり、アグラヴェイン様、ガウェイン様、ガヘリス様の方々から精鋭500騎の譲渡、それとモードレッド様が私の部隊に無理やり参加してきました。

 

 説得(物理)のドタバタ相談会第二弾を繰り広げた結果、私の部隊でなら仕方ないということで皆様を黙らせたそうです。そして譲渡された部隊500騎もモードレッド様がガレス様と銀嶺に参加したい騎士たちを選んで入隊選抜試験で選りすぐった者ばかりだそうです。

 

 あはは・・・相も変わらずのお転婆具合で・・・まあ、ここまでしてくださって断れはしません。お願いしますね。モードレッド様。騎士の皆様。悪いですが、銀嶺にはいる以上は魔獣との連携と足を合わせられる馬術を手にしてもらいますので、再び扱かれてもらいますからね? 代わりに美味しいご飯は私達で準備しますから。

 

 ダンカン達に早速練兵をさせている間、ガレス様達とご飯を作りながらモードレッド様の部隊での扱いをどうするか。という話になりました。500も引き連れた参加故にすぐに銀嶺内の部隊の一つとして組み込み、動かすことは出来ますが、役割はどうしようかというもの。何を学ばせ、どういう将の器なのかを知るのも重要。

 

 その話に関してはモードレッド様の意見はクラークの部隊と共同で動き、援護、予備兵として動く中継ぎの部隊でいたい。というもの。

 

 今回の集まった騎士たちはそれぞれが毛色の違う将に鍛えられ、戦い方を知る者ばかりのため、援護や様々な戦況に対応した部隊を選出しやすいとのこと。そして、先の戦いから前軍が孤立しないようにするための後押しや、上手く後ろから戦況を見据えて必殺の一撃を出すのも面白そう。という至極真っ当、そして嬉しい申し出でした。

 

 ガウェイン様は円卓内でも攻めの強さで有数の破壊力故にその攻撃をこなす兵は衝突力は侮れず、ガヘリス様はアグラヴェイン様やジャック将軍らの守りに攻めあぐねている敵の横腹を食い破る、ほうぼうの兵への援護と援軍に動く機動力とその対応力。アグラヴェイン様は円卓にもその噂が耳に入り、演習でもガウェイン様と引き分けることもあるほどの防御術に長けた将。この中で私達に参加するほど、そしてモードレッド様達の選抜を抜けた猛者なら確かに万能でしょうし、助かります。

 

 ただ、それだけでは済まずにモードレッド様はもう一つ提案。というかお願いをしてきました。それは、ギャラハッドを自分とともに行動させて経験をもたせるといもの。

 

 後衛のヤマジ、アンナ様の部隊では戦場の熱気しか分からず、二人共少し特殊な戦い方ゆえに対応が難しいかもしれない。私とダンカンは最前線で暴れまわるゆえに危険が大きく、前の自分のように孤立したり、舞い上がって逸るのも考えると得策ではない。

 

 クラークと自分なら中継ぎ故に前線を押し上げる、援護する事で前線に触れることもあるが、深入りはあまりしない可能性があり、前線の動き、それ以外の軍の動きも理解できる視点だからここで経験を継がせるのが面白そうだ。というもので、皆も納得したので採用。ギャラハッドもまさかモードレッド様と同行するとは思わず驚きましたが、受け入れて納得。

 

 あの戦い以降、私達のもとで色々学んだり、ガウェイン様たちとも行動していただけあり、成長していますね。嬉しい限りです。

 

 その後はギャラハッドはモードレッド様の雑談を交えた組手をこなし、盾の扱い方も学んでいました。一部間違っているような戦い方も教えられて戸惑っていましたが、まあ、自分なりに吸収して物にするでしょう。きっと。

 

 話し込んでいるうちに完成。クラムチャウダースープ、海鮮パスタ、オヤツにハニーラスク。これなら大丈夫でしょう。いい匂い・・・

 

 訓練でヘトヘトになった方々にご飯を振る舞い、新たな住居の準備の相談などで日が暮れたので本日はおしまい。部隊編成もありますし、まだまだ頑張ることは目白押しですね。

 

 

 

 

 

 

 

(ー_ー;)月(。゚ω゚)日

 

 ギャラハッドの初陣は無事に事を済ませることが出来ました。モードレッド様とクラークがまだ拙い場所をカバーしていたことが功を奏し、うまい具合に戦えました。38の首。兜首5つはかなりいい滑り出しではないでしょうか。

 

 その後も2,3戦起こりましたが、事もなげに済ませ、装備はモードレッド様、そして自分の立ち上がった理由からでしょうか、巨大な盾を主兵装にして戦い始め、私達の部隊の盾として振る舞い、銀嶺仕込みの機動力を活かした動き回る盾、敵の勢いを殺す部隊として活躍。

 

 モードレッド様はクラークと共に攻め手の私、ダンカンの攻撃の補助を行い、アンナ様、ヤマジの手足となって敵の穴を突く。 新たに参戦した二人は銀嶺の穴を埋めて有り余る活躍をし、蛮族もその名前を聞けば青ざめるように。

 

 ギャラハッドには私達の部隊から500を与えましたが、それよりも少ない人数で3000以上の敵を食い止めることを成すのですから大したもの。それに、この二人の参加はより部隊を分けても守備に秀でた二人がいるので安心して戦えるという事、新たな戦力、将の台頭は銀嶺、オークニー、ブリテン全ての活力となり、少しばかり厭戦気分が漂っていたこの島の軍は活気づき、疲労も忘れるように騒ぎ、祝ってくれました。

 

 そして、この騒ぎには当然といいますか、ギャラハッドの本来の両親が反応しないはずもなく、私がオークニー、ブリテンの両国で騎士、将官をしていること、両国の王、元王姫と義理の姉妹関係でもあるので2つの国でギャラハッドの騎士としての任命式が執り行われましたが、エレイン姫は一応は自分が生んだ子ということで祝の金品と祝いの手紙を持って来ることが起きました。まあ、それを理由にランスロット様に近寄ろうとしていたのは見え見えだったので、特に気にすることはない。とギャラハッドに伝えて事もなく任命式も終了。

 

 一方のランスロット様はオークニーの防衛戦に援軍という形で参加した後に時間が空いたのでギャラハッドと対面。かつての自分の愚行を詫び、親としての覚悟も、努力もギャラハッドの姿を見たら決心がついた。縁を取り戻したいと告げましたが、にべもなく断られてしまい『今は話す気になりません』と突き放して実の親子の話は終了。完全に意気消沈したランスロット様はキャメロットに戻るために軍をまとめて帰っていきました。

 

 流石に生まれてすぐに呪いの人形扱いをされたらそう扱われるのも仕方ないのでしょうけども、どうも引っかかります。何と言いますか、複雑そうな顔と声色。ランスロット様にはこれが突き放すように聞こえたのでしょうけども、そうしきれていないと言うかなんというか・・・?

 

 で、やっぱりと言いますかギャラハッド、自分を捨てたランスロット様が何を今更やって来て虫の良いことを言うものだと憤る一方で騎士として、同性としては部下や同僚のために柔軟に立ちふるまい、武技も文句なしな姿に尊敬は抱いているようで『親としては認めたくはないが、先達、騎士としては見習いたい』という複雑な感情で自身も対応が難しかったようです。

 

 あらあら・・・? もう少し、頑張ればもしかしたら本当の家族として扱うことも出来るようになるのではないでしょうか? この事は少しだけランスロット様に手紙を渡して教え、取り敢えず『もう少し父親の良いところを見せてあげてくださいませ』という内容にしましたが、それ以降いつもよりも励んで戦い続けるようになりました。

 

 お二人の関係修復には時間は掛かりそうですが、きっかけはあったのでうまくいくことを願うばかり。それなりのフォローはしますが、こればかりは二人が心から歩み寄らないと駄目ですものね。

 

 

 

 

 

∞月゚(´∀`*)日

 

 こうして日記を記しているのですが、基本夜に綴るものですから、少しばかりロウソクなどを使ってしまいます。これも消費を抑えようかと考えていたのですが、そのロウソクのオレンジ色の炎と夜の暗さでハチを連想してしまいました。

 

 ハチ・・・蜂の巣・・・・・はえ・・・? あっ・・・・・あぁ!!

 

 夜中に大声を出してしまい、皆に少し心配されましたが、また一つ部員時代、TV番組で見た知識が思い浮かんだので早速活用できないか試すことに。

 

 翌日、もう養蜂でも使われなくなった蜂の巣、養蜂箱からはみ出てしまった巣のかけらを持ってきました。これを使ってロウソクを拵えようというもの。肥料は現在魚肥が多く出回っていますし、これもただ肥料にするのではなく、少しでもロウソクなどに作り変えて経費削減、蜜蝋は化粧品など、軟膏にも使えますから、これで蜜蝋の精製方法のノウハウがものに出来ればまた一つ収入源になるはず。

 

 この試みには皆さん大喜びで、引退、老兵の皆様はかつて国を豊かにするために走り抜け、あれこれ試し続けた日々の記憶が思い出されるようで、若い方々には銀嶺の新たな産業誕生の瞬間に立ち会えるかもと期待をしています。

 

 そして、この蜜蝋、といいますか蜂の巣はマーリンの生み出す花の花粉、蜜がタップリ染み込んだものなので、魔術礼装、道具の材料にもうってつけ。作業に必要であろうということで、呼び出したモルガン様、イグレーヌ様、アンナ様、ガレス様は大喜びで蜜蝋づくりを開始。

 

 露蜂房なるものも試したいのですが、あれはスズメバチなどですからね。危険が大きすぎますし、生薬なら既に生姜もありますから下手に探して刺されるのはごめんです。

 

 精製自体も醤油などで慣れたもの。簡単ですのですぐに蜜蝋は集まり、さっそくロウソクを皆で作成開始。取り敢えず300本ほど完成しましたが、匂いや明かりを堪能してみたいので片付けをしてから食堂に移動。

 

 灯してみると・・・はぁ・・・柔らかい光・・・煙も出ないですし、匂いもいい香りで落ち着きます・・・細いろうそくを作って寝る前の香代わりにしても面白いかもしれません。特にガレス様は気に入ったようで、自分でも養蜂を始めてみたいと言われたので引退した元銀嶺の夫婦に教育、手伝いを任命。王城でもまた一つ養蜂箱が増えちゃいました。

 

 完成した蜜蝋は香にも使える高級品として輸出。クリームとして、化粧品、薬品としても売り出して少しばかり国庫の減りを抑えることが出来そうです。

 

 これ以外だと何があるのでしょう? 一応、砂糖と塩で所謂スポーツドリンクに近いものを考えてもいますが、加工や保存の手間を考えると砂糖そのままで売るほうが良いですし、流通させるにも今の所はオークニー内だけでしょう。

 

 冗談抜きで国庫の蓄えも減ってきていますから、どうにかしなければ・・・はぁ、求める平和は遠いですね。もう・・・




ギャラハッドの騎士としてのデビュー。親子としての再開。まあ、最初のギャラハッドのへの扱いはあんまりですが、同性で考えてあの一連の騒ぎは同情できますし、遅まきながらに親としていたいと言い出すだけランスロットはいい人ですよね。本当に複雑な親子だなあ。この二人は。

モードレッドの銀嶺騎士団参戦。主な理由は「華奈と一緒にいられる」「円卓、アルトリアと一緒に戦える」「モルガンの話を聞く限り面白そう」「ギャラハッドが少し心配」という理由からです。原作でも姉御気質な部分ありますよね。あの子。

そして蜜蝋の完成。チョークに座薬、本当に多様な蜜蝋は素晴らしい。

最後に UA 30291件 しおり 103件 お気に入り 298件 応援、有難うございます! 

とうとうUAが3万、そしてしおりが100以上に! いやあ、本当に此処までになるとは・・・嬉しい限りです。いつもいつもありがとうございます。これからも宜しくお願いします。

それでは皆様また次回まで、さようなら。さようなら。
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