転生愉悦部の徒然日記   作:零課

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タイトルから分かるネタバレの香り


○○「不倫は文化」 銀嶺「「あんたは黙っとれい!!」」

_(:3」∠)_月c(`Д´と⌒c)つ日

 

 ギャラハッド、モードレッド様の両名が銀嶺に参加したことでより細かで綿密な連動戦術をこなせるようになり、数日前にはアルトリア様の部隊と連携してもう何度目かもわからない大規模な蛮族、サクソン人の撃退、帰り際に襲ってきたピクト人達を全滅。補給物資も全部頂いて戦費を賄う事ができたいい結果になりました。

 

 この際に私達銀嶺メンバー全員の有給をもぎ取り、一週間の夏休みに突入。皆、のんびりだらける者、魔猪、魔狼達のブラッシングや散歩に勤しむもの、畑仕事を手伝いに行くもの、貯まっていた貯金で買い物に行く者と思い思いに過ごしています。

 

 私は拠点の自室でのんびり景色を眺めながらベッドに転がり夢気分。寝ているか、お風呂に入っているか、ハチたちのブラッシングを楽しむかの日々を過ごして体の疲れを抜く。久々の長期休暇と普段から前線に張り付くことも多い私達が帰ってきているのでメンバーの家族も喜んで食事を振る舞い、賑やかで、和やかな空気が流れる日々。

 

 その間は飲み物で水に砂糖と塩を混ぜた飲料水の味見、分量も試して皆で飲んでみたりと、さほど体を動かさないまま出来る事をこなしていたりで、何やかんや皆で何かを試すことは変わらないのですけどね。

 

 丁度いいので拠点の今の生活、オークニー自体の行動への声も私の領地の皆さまや、引退している銀嶺の皆様から聞いてみることに。古参の皆様なら、私にも忌憚なく、隠すことなく正直に行ってくれるでしょうし。

 

 まずはオークニー。国の税は今の所ギリギリ重税の域には入らず、民の生活もどうにかなってはいるとのこと。ただ、同時に侵攻を再度繰り返すサクソン人を追い返せない事にはガウェイン様、そしてヴォーティガーン様を打倒したアルトリア様の手腕を疑うものも出始めているそうで、未だ噂の域を出ないが、貴族、諸侯の独立を囃し立てるものもいるのだとか。

 

 うーん、まあ、あれだけの御方を倒したのだから万事解決。なんて考えなんでしょうが、そんなおとぎ話みたいには上手くいきませんからね。裏で手を引いているローマに一撃を与えることが必要でしょうけども、そこまでの軍備を整えようにもその端からサクソン人に割り当てなければいけないのでこれまた上手くいかない。

 

 どうしたものでしょうかねえ。ローマに蜂蜜や砂糖、生姜を上手く高値で売りさばき、麦ころがしも行って出来る限り財を此方に入れるようにしてはいますが、それでも勢いは衰えない。ままならないものです。

 

 ブリテンはアルトリア様の求心力の低下も少しづつではありますが現れていること。税金も、私達よりは幾らか重いですが、こちらも重税の域には紙一重で入らず、私達の資金援助、ランスロット様のフランスの領地からの食料輸入で食いつないでいる状況。

 

 これに比例して食料、大陸へのコネがあるランスロット様の人気は諸侯、貴族にも及び、実質アルトリア様と同等、それ以上の人気を、支持を得ているようです。

 

 まあ、先立つもの、食料、避難先があるのであればこれも仕方なし。それでもあれだけの支持率を保つアルトリア様のカリスマ性、敏腕ぶりがよく分かるというもの。

 

 一度意見の聞き取り会は終了して休暇を再開。この声をうまくいかせれば良いのですけど・・・・・ふぁわ、眠い・・・

 

 

 

 

 

 

( Д ) ゚ ゚月゚(´・ω:;.:...日

 

 ブリテンは・・・・・・もう駄目かもしれませんね・・・・・・・

 

 先日、ブリテンでの勤務を終えてオークニーへ帰還する前にランスロット様が死人のような形相で迫ってきて『相談があります』と言って来ました。始めはフランスの領地の件や、蛮族の対策かと思いましたが、私の部屋に入るやいなや防音用の結界、人払いの術式を刻んだものをそこかしこに貼り付け始める。

 

 そして、言いよどんだり、無言だったり、何かジャスチャー? らしきものを繰り返した後出してきた言葉が

 

 『ギネヴィア王妃と不倫関係にある』

 

 というものでした・・・・・

 

 

 

 (次のページまで丸ごと吐血で書ける状態ではない)

 

 

 

 何でこの国が疲弊し、団結しなければならない時にこの様な爆弾が・・・血反吐吐きましたが気絶しなかっただけ大したもんだと自分を褒めたい気分です。

 

 気を取り直して聞いてみれば、その不倫関係は数年前からであり、既に肌も重ねているそうで、もう互いにゾッコンなのだとか。

 

 そして、何故私に相談したのか? ということに関してはこの不倫関係、アルトリア様の妻を寝取っていることの罪悪感に耐えきれなくなってのこと。

 

 寧ろ数年間もよくもまあ耐えきれたものだと感心するやら、肌を重ねておいて今更それを言うのですか? と呆れるやらでもう色々言いたいことはありましたが、言っても意味ないですし、取り敢えず次善策を考えることにしましょう。今の混乱と動揺が抜けきらない頭で出来るかはさておいて。

 

 この件に関して、何か希望はあるのでしょうか? と聞いてみると『ギネヴィア様と添い遂げたい』というもの。あ、これ私だけじゃ到底どうにか出来るレベルじゃないですね。アルトリア様に相談することと、どうしてこうなる前にギネヴィア様と魔術でどうこうしたり、悩みを聞いてあげなかったのかと少しばかりの説教もしなければ・・・場所は私の拠点でアンナ様の魔術で防音やらして貰い、そこでじっくりと話さねば。

 

 ランスロット様はこれを私に伝えるだけでも相当なプレッシャー負担が来たはず。これ以上は何らかの拍子に発狂して阿呆な行動を取りかねません。

 

 『アルトリア様には伝えますし、そちらの希望も通らないかと打診もします。けれど、これだけの大事へのケジメ、落とし前は必須でしょうから心構えはしておくこと、暫くはギネヴィア様と距離を置いて噂の火種を出さないように努めて欲しい』という事を伝えてこの場は解散。

 

 その後はアルトリア様とケイ様を呼んでその場ですぐに休暇を取るように頼み込み、手続きを済ませたらすぐさま私の拠点に移動。アンナ様とたまたまいたモルガン様に頼んで防音、人払いの結界を張って醤油などを製造、貯蓄している地下室の一室でこの事を暴露しました。

 

 この事を聞いたケイ様はお腹を抱えて青ざめた顔になり、モルガン様も頭を抱えて苛立ちを隠せない様子。申し訳ありません・・・余計な火種を持ち込んでしまいまして。そして、アルトリア様は何故マーリンの魔術を使ってでも男性と認識させなかったのか、若しくは、魔術で男性器を準備して肌を重ねたり、女性としての幸せを満たさなかったのかと質問を開始。この事も一因かもしれませんし、手心は加えません。

 

 少し涙目になるほどに問い詰めた所、国の政務に忙しすぎて相手ができず、休暇に一緒にいるくらいが精々だったこと。女性同士の肌の重ね合いにどうしても抵抗があったこと。その他にも色々ありましたが、どうにもギネヴィア様には構える状況ではなかったということです。

 

 まあ、今の国の現状では確かにそうですが、結婚した当初、数年くらいなら余裕もあったでしょうに、国のシステムづくりに熱を入れすぎて忘れていたり。ギネヴィア様、ランスロット様の浮気自体がなければこのようなことにはならなかったでしょうけども、そうなる火種を作っていた私達にも問題がある。

 

 二人がくっつくこと自体はアルトリア様も賛成だそうですが、国としてはどうにかギネヴィア様、ランスロット様の勢力、支援者が抜けることはどうにかしたいと頭をひねる始末。

 

 片やこの国の中でも指折りの勢力を誇る貴族の娘に、片や円卓最強、避難する民の受け入れるフランスの領地を持ち、多くの食料を輸入して国を支える騎士。この二人が抜ける、何らかの理由でいなくなる事自体国力を半減、その後の国の行く先を真っ暗にするには十分すぎる損失ですものねえ。ただ、それをするには不倫が発覚する前に迅速に処理をして、互いに大きな傷がつかないような措置を取らなければいけないもの。

 

 案自体は二つあるのですが、片方はギネヴィア様への多大な不名誉があるもの、もう一つはランスロット様もギネヴィア様も無事にできるかもしれませんが、賭けが過ぎる上にアルトリア様の支持が確実に下がるというもので、どう転ぼうとも誰かが傷ついてしまう。

 

 どちらの案も聞きたいと皆様は言ってきますが、そのためにはギネヴィア様、ランスロット様の両名の承知も必要かと思うので、案の詳細は次回にして両名の謝罪と参加もした上でしましょうということで解散。ケイ様、アルトリア様には二人が逢い引きを行わないか監視を頼んで起き、私も紙にその案をまとめてみることに。

 

 もう・・・こんな事件、ギャラハッドには絶対に教えられませんよ。折角チャンスが来たのにこれでおじゃんは台無しすぎます。

 

 

 

 

 

 

(;´д`)月。・゚・(ノ∀`)・゚・。日

 

 あの国の崩壊がかかった会議から数日後、ランスロット様が私の拠点に向かって来てくれるそうです。アルトリア様も私への労いという名目で先に来てくれたのはいいのですが、ギネヴィア様が部屋に閉じこもって出てくれないとか。

 

 アルトリア様から浮気の件を打ち明けられてから閉じこもって出ないそうで。そりゃあ、王の信頼を最悪の形で裏切ったのですから死刑になると考えて怯えているのでしょうけども、そちらが幸せになるためには、最善の形で済ませるために必要なのですから今更籠もることは許されません。

 

 すぐさまキャメロットに向かい、ギネヴィア様の部屋の扉の一部を気付かれないように斬り、その隙間から睡眠用の香を焚いて眠らせた後にレギアに運んでもらいます。

 

 侍女や家令、他の円卓の方には『ギネヴィア様は自分も銀嶺の拠点で少し休みたい』ということで先程城を護衛と共に向かっていると伝えておき、扉の修繕はヤマジに任せ私はレギアと拠点に急行。会議室について漸く会議が開始。

 

 早速、意識を取り戻して混乱するギネヴィア様をなだめて、ランスロット様と共に土下座して謝罪。幽鬼を思わせるほどに青ざめた顔に、痩せこけたほお、目のクマを見るだけでも二人がどれだけ精神的苦痛、重圧を感じていたのかということが分かります。

 

 その後ギネヴィア様から今回の浮気に走った理由が話されたのですが、長年素敵な王子様と思っていたアルトリア様が同性であり、しかも政略的部分も多分に含んだものであることに自身の純愛がなじられた気持ちになるが、アルトリア様の気持ちや志、この島の現状も理解しているゆえに理解者として支えようと気持ちを切り替えて結婚も受け入れたそうです。

 

 始めの時期は誰もが素晴らしい結婚だと祝福してくれていた。けれど、時間が経つごとに子を身に宿せない自分の事を誰もが石女と陰口を叩き、アルトリア様はそこに理解をあまり寄せてくれずに政務に励む日々。その手腕も正に素晴らしいもので、自分と釣り合うのかと不安に駆られる。

 

 女としての幸せも、王妃としての事もこなせず、女としても自身は年老いて美しさも、子を産める時間も減ってゆくのに、アルトリア様は聖剣の鞘の加護でその若く美しい姿のままでいられる。その気になればこっそり素敵な誰かと結婚もできる時間など残されすぎている。

 

 時間がすぎれば過ぎるほどに姫として、女としての価値は失い、その比較対象もまた公私含めて素晴らしすぎて自身の誇りも自身も何も無くなっていく。そんな最中、手を差し伸べたのがランスロット様で、その手を取ってからというもの、女としての幸せに、快楽に身を委ねて針のむしろから逃れたのだと。

 

 この悲痛な独白には誰もが押し黙り、沈痛な面持ちになるばかり、アルトリア様も自身の行いの大きさに顔面蒼白になり、泣いて二人に謝罪を繰り返していました。

 

 しかし、泣いてこの問題が済むわけではない。一度大きく手を叩いて場の空気を切り替えて私からの意見を出します。

 

 一つはギネヴィア様との離婚。理由としてはこの十数年子が生まれなかったことからであり、体の相性が悪かった。ギネヴィア様が石女であったことでこの結婚を破棄するというもの。ランスロット様はフランスの領地が蛮族の侵攻にあうという情報を察知してその防御に着くという理由から一度ブリテンを離れ、その際にギネヴィア様とフランスで合流。

 

 また、ギネヴィア様の行動に関してはブリテンからは何も追求、関知しない。石女の情報を探すよりも新たな花嫁候補、山積した問題の対処に向けるべきだと家臣を説得させる。

 

 蛮族からの防衛という名目でランスロット様は数年間フランスの領地で守りについてもらい、その間にマーリンやモルガン様と言った魔術師に陣中見舞、遠征見舞いという理由で出向いてもらいながらギネヴィア様に一部を除いた認識阻害魔術を徐々に深く組み込んでもらい、恋人、妻として共に帰っても問題がないようにするというもの。

 

 問題点としてはギネヴィア様が多大な不名誉を背負ってしまうことや、この離婚からほとぼりが冷めるまでの間ランスロット様がブリテンから離れるので大きな戦力の低下が起こるということ。また、ギネヴィア様の家が反発して後妻の準備を始めてしまうだろうということでしょうか。

 

 メリットとしては責任をギネヴィア様に押し付けているのでアルトリア様の支持率はあまり下がること無く、ランスロット様も一時ブリテンでの激務をこなすこと無く過ごせることでしょうね。その際に子も成せたら暫く後になりますがその子にフランスの領地を頼めるでしょうし。

 

 当然といいますか、ギネヴィア様はこの件に悲鳴に近い声で泣きじゃくり、十年以上もこの苦痛から耐えて最後は石女扱いされて国から追い出される。あんまりにも酷すぎると言って私に食って掛かる。落ち着いてください・・・というのは難しいかもしれませんが、少し待って下さい。もう一つ案がありますから、これを聞いてから考えましょう?

 

 もう一つの案というのは、アルトリア様が不能になっちゃうことからの離婚。戦場での流れ矢が下半身に刺さり、その毒によって男性器の機能が使えなくなったことでギネヴィア様との子を成すことが出来なくなったこと、王妃としての重大な勤めを果たせてやれないことから離婚。

 

 これなら後妻を押し付けられる理由もなくなりますし、虚報だと、自分のところから後妻をと迫ってくる声はマーリンを戦場に同行させて、演技をさせて治せないとでも言ってもらえば良いでしょう。何やかんや言っても彼ほどの大魔術師の言葉、信じざるを得ないでしょう。

 

 その事を承知で後妻を押し付けて王家の利権、メリットを望むであろうギネヴィア様のご実家に関しては、もう一つの、王家にも負けないほどの利権を貰える結婚相手をギネヴィア様と婚姻させることが出来ないかとアルトリア様、私達からも打診する。その相手がランスロット様。

 

 結婚もしていない上に、円卓の中でも最高峰の騎士、今の国を支える食料、領地持ち、しかも王族の血もある。現状のブリテンのことを考えればランスロット様との結びつきを強くするほうが先が見えると考える可能性は高い。

 

 何せ、ブリテンを支えるほどの食料を輸入して尚重税や不満による反乱が起きないほどの領地を持ちながらあくまでフランスの一部の都市国家、ローマとの間もフランスを挟んでいるのですぐには攻め込まれない。

 

 万が一このブリテンが滅んでもそこに逃げ込める避難の最優先権を手にするのですから、悪くはないはず。私達も裏からランスロット様との結婚を養護できるように手を回したりすればいいのですから。

 

 問題としては、アルトリア様の子が残せなくなったという理由からの離婚であるゆえに、今後ブリテンを残すためには養子を取らないといけない。

 

 しかも、王族の血であれ何であれ、皆を納得できるほどの才能に溢れた子を探しださねばいけない。そして、後継ぎの出来なくなったアルトリア様の支持が下がる一方で悲劇の離婚をされたギネヴィア様を助けたランスロット様の支持率は上がり、ランスロット様を王に据えようとする輩も出てくること。

 

 ですが、これならランスロット様、ギネヴィア様も大手を振って結婚生活を出来ること、両名の力を失うこと無くブリテンに留まらせる事が可能。アルトリア様の支持率の低下も、今は思いつきませんが大きな一手で払拭できれば問題はないでしょう。

 

 この案にはアルトリア様も『今更ながらだが、これで二人が公的に結ばれるのなら』と意気込んで賛成し、ランスロット様、ギネヴィア様もアルトリア様に押されながらも賛成。ただ、ケイ様、モルガン様から反対意見が出てきており、理由としては『その矢傷の演出のために本当に死んだり、大怪我をして戦線離脱されては元も子もない、そもそも、どうやってその大怪我を演出するというのか』というものでした。

 

 まあ、そこは想定済みですよ。少々お待ちを。

 

 少し地下室を抜けて持ってきたのは鉄と木の板、その間に何かが挟まれた腿あて。これを壁に立てかけ、ナイフを思い切り投げて突き刺す。すると腿あてから血のような液体が溢れて腿あてのみならず周りの地面を赤く汚す。

 

 驚く皆様に説明をしますと、これは銀嶺の鎧の作りを応用して鉄にも木にも強化の術式を刻み、弓矢はこの腿あてだけで問題なく防げる程度。その間に手作りの血糊もどきを袋に入れて挟み、圧縮魔術で縮めています。それ故に、かすり傷、鎧を貫通しなくても大怪我を演出できますし、薄く作っているのでアルトリア様の鎧、バトルドレスの下にでも仕込めるはず。

 

 この案に皆様飛びつき、早速蛮族との戦いの絵図を考え始めました。ああ、因みにですが、私の部隊の上級弓兵を敵軍に潜り込ませ、矢羽の一部に赤の印を刻んだものをわざと受けさせることも考えていますが、どうでしょうか? 敵軍の編成情報はトリスタン様から聞いていますが、若い兵が多いそうなので、私達の部隊の顔すべてを把握はしていないでしょうし。

 

 それも採用されてアルトリア様、ケイ様、ランスロット様、ギネヴィア様はすぐさまキャメロットに飛んで帰り、私達は下準備と腿当て、鎧の採寸、血糊もどきの色合いの調整を開始しました。不義で国を滅ぼす一因を作ったウーサー王、それに近い形で国が滅ぼされるなんてまっぴらごめんです。イグレーヌ様も嘆きのあまりに死にかねませんよ。

 

 

 

 

 

 

(*'ω'*)月゚( ・`ω・´)日

 

 作戦が開始され始めてからというもの、私達は本当に忙しい日々でした。モルガン様はアルトリア様と鎧の採寸と血糊もどきの色合いの調整、戦場にて連れて行く騎士に合わせた幻術の用意、万が一の保険に励み、私はギネヴィア様の実家の家臣たちに少しづつランスロット様への支持を持たせるように裏工作。

 

 ランスロット様とギネヴィアは互いに密会、逢い引きは控えてもらい、普段どおりに振る舞うように努めてもらう傍ら、領地からの食料の輸入を少し増やしてもらったり、前線での仕事を増やしてもらってより人気を集めてもらいます。

 

 アルトリア様は戦場の選定、その際の布陣の仕方、どうすれば違和感なく傷を負うような演出ができるか戦略、戦術、その結果のために部屋に籠もり、ケイ様はそのいない間の仕事をひたすらにこなしてアルトリア様の仕事の負担を減らす。

 

 

 弓兵も潜入は成功しましたし、マーリンの協力も問題なく取り付けることが出来たそうなので、一応の準備は万端。後は、戦の時を待つばかりでしょう。

 

 その後、アルトリア様から話があるそうで私、ガウェイン様、モルガン様、アルトリア様、ベディヴィエール様、ランスロット様を集めて密会を行いました。最近、そういう事だらけですねえ。

 

 内容というのはブリテンの限界、自身の求心力の低下などから国を緩やかに解体し、大きな災禍を起こすこと無く世代交代を行いたいというもの。この発言に皆様は驚きましたが、何処かで納得もしていました。一時は立て直しましたが、この国、いえ島自体が既に危うく、いくつも破裂寸前の爆弾を抱えたようなもの。

 

 大きな動乱や戦で民草が、騎士が死に絶えながらの流血を伴う世代交代ではなく、自ら積を負いながら王位を手放し、世代交代を早めに行いながら今のこの流れを受け入れていけないだろうか。という意見であり、私、ガウェイン様、モルガン様は賛成、ベディヴィエール様、ランスロット様は少し悩んでいました。

 

 今のブリテンの懐事情は苦しいものであり、負債も徐々にではありますが、溜まりそうな状態。諸侯もまだ一部ではあるものの不穏な空気を出しているものもいるので、大小の差はあれども反乱の気配もあるのは確か。以前よりも勢いを増すサクソン人、ピクト人の侵略に内乱まで起きればそれこそこの国の土台は愚か民草も何もかもが吹き飛んでしまう。

 

 そうなる前に世代交代をしながら常に新しい風を吹かせ、時流を受け入れ、自分たちはその新たに台頭する者達を支え、見守り、意思を次代に残していくことが今できる最善なのではないだろうか。とアルトリア様は説き、ベディヴィエール様、ランスロット様も賛成。

 

 また折を見てその際の手段を話していくそうで、このことは他言無用と箝口令をしっかりと誓い合って今回は解散しました。

 

 恐らくは、ギネヴィア様の離婚をきっかけにするのでしょうが、はたしてどうなることでしょうか・・・私としては、もう十分なほどに働いたのですから、王位を捨てて、その後は自由に旅をしたり、やりたいことをしたり、妖精郷で過ごされたほうが嬉しいですけどね・・・モルガン様、イグレーヌ様ももうじき妖精郷に行き、そこで暮らすそうですから、親子仲良く、過ごされることが叶うといいのですが。

 

 そのためにもまずはランスロット様とギネヴィア様の件を無事に片付け、最大の不安の種を取り除きましょう! さぁ・・・もう一息。私も、皆様に負けないように励まなければ!




今回は円卓崩壊の最大の爆弾とも言ってもいいランスロットとギネヴィア姫の不義。

華奈の作戦が甘いかなあ。と不安にもなりますが、私の緩い脳みそではこれくらいが精々でした。皆様、申し訳ありません。

そして国家解体の秘密裏に行うことへの始動。そりゃあ、国を象徴する王妃の不倫に、今の蛮族達の侵攻、かさみ続ける戦費、作物を品種改良しても田畑を荒らされて、思うように開拓できずに減り続ける税収。諸侯の不信感。爆弾が多すぎるにも程がある。

アルトリアのこの判断は、原作よりも片意地になりきらず、周りに相談役が多いからこそ出来た判断と私は考えております。

最後に UA 31901件 しおり 105件 お気に入り 303件 応援ありがとうございます! とうとうお気に入り数が300超え! 本当、こんな拙い作品をいつも見てくださり、応援してくださり、感謝、感謝です! 次回もよろしくおねがいします!

それでは皆様また次回まで、さようなら。さようなら。
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