転生愉悦部の徒然日記   作:零課

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取り敢えず一段落? な話


華奈「休暇を貰います」

(´Д`)月( ´∀`)日

 

 ランスロット様、ギネヴィア様のお二人を結ぶための作戦「膝に矢を受けてしまってな」は、どうにかこうにか成功しました。

 

 今回の戦の流れは私、ランスロット様、アルトリア様の三部隊で蛮族の攻勢を受け止め、その間に遠巻きに残りの円卓の皆さまが大包囲網を敷いて敵を殲滅させる作戦となり、円卓の中でも副長、多くの将を率いている私が敵の継ぎ目、隙間を突いていき、切れ込みを作る。そこにアルトリア様とランスロット様が攻撃を仕掛けて切り崩す戦法は大ハマリ。

 

 この戦法は三人が共に前線に深く入り込む形となり、自然と矢も槍も剣も飛び交う戦場での乱戦場がいくつかできていく。その中で打ち合わせの赤い矢羽の矢にアルトリア様は「わざと」受けて矢傷を負ってしまい、血糊もどきも上手く破裂したせいで出血量も多く見えてしまい、周囲は騒然。

 

 そんな中でもアルトリア様は味方に檄を飛ばし、鼓舞して前線に切り込んでいく。実際はかすり傷も良いところな怪我なのですが、真相を知らない兵士の皆様は大出血をしても尚敵に切り込む勇猛果敢な騎士王と映り、動揺で一時落ちた士気は爆発。蛮族を一気に責め立てていきました。

 

 相手も総崩れとなって逃げ出したため、銀嶺もその隙に潜り込ませた弓兵の銀嶺メンバーと合流、潜入していた部隊を全滅させてから包囲網を完成させた円卓の皆様に任せ、アルトリア様の治療をマーリンに任せるために私達は逃げる敵軍を深追いはせずにそのまま待機。

 

 到着してくれたマーリンには早速天幕で休ませているアルトリア様に治療魔術を施すために入ってもらい、その結果(演技)を皆様に伝えました。

 

 アルトリア様の腿、腰に刺さった矢の毒、鉄が体を蝕んでおり、そのまま暴れた結果、更に悪化。治療のかいあってまた今までのように戦場に出られはするが、その毒が一部男性器に悪影響を及ぼしており、もう治ることはないと皆様に伝達。

 

 そこまでの怪我でありながら雄々しく振る舞い、鼓舞し続けた偉大な王と称えるもの。この王の後を継ぐご子息が望めなくなったと嘆くもの。二つの反応に別れながらも誰もがアルトリア様の体調を気遣い、心配し、気落ちしないようにと皆がこの戦の大勝利はアルトリア様のお陰なのだと声を張り上げながらの帰路に。

 

 その際に血糊もどきは解析、気づかれぬように『毒の混じった血故に部下への感染を配慮して私が厳重に処分する』とマーリンがアルトリア様に具申。それを認めて少し部隊から離れた場所で焼却処分。更には浄化に煙の種類も幻術で見せるようにと念の入れた処分も終了。

 

 その後の早馬の報告で円卓の皆様も逃げてきた蛮族の軍を全て討ち果たし、作戦は大成功との勝報が入って更に大騒ぎ。『アーサー王万歳!!』の声がキャメロットに帰っても響き渡り、噂、帰還兵の話を聞いた民の声も重なりさらに大きくなる。

 

 この騒ぎの中『アーサー王の大怪我』『もう子を残せる身体ではなくなった』という噂に貴族、諸侯、臣下は食いついてきますが、戦疲れ、怪我もあるので後日に延長。

 

 尚も迫る方々には疲れた身体に大怪我、更には王、男性としての重要な部分が損なわれる事自体アーサー王が一番参っていると押し返しておいて私達も休息。

 

 後日の戦勝報告と噂の真偽を確かめる会議では不能になったことをすべて伝え、妃ギネヴィア様との世継ぎを作れなくなった、女としての幸せを与えてやれないという理由から離婚を宣言。

 

 これには当然ギネヴィア様の実家の兄。いわば当主と(形だけだが)ギネヴィア様が猛反対しましたが、アルトリア様が反対する二人に新たな嫁ぎ先を提案。

 

 自分よりも騎士の鏡であり、豊かな領地、優れた配下も持つ。王の血を継いでいるので格式、位も問題はない。ランスロット様と結ばれることはどうだろうか。と。ブリテンの再興からの古株であり、信も置ける最高の騎士。自分との繋がりや円卓との関わりを保ち、以前変わること無くその利点を手にして欲しいと提案しました。

 

 これには政略結婚によるメリットを見ていたギネヴィア様のお兄様も今のブリテンの現状とギネヴィアをランスロットの妻にすることでの天秤をかけた結果、渋々承諾。

 

 ギネヴィア様も子がいない状態でのこともあるのであまり強くは言わずに兄の決定に従い、ランスロット様もアルトリア様を守れずにこの様な自体になった。それにこんな形ではあるものの、ギネヴィア様ほどの方と結ばれるのならばと話は成立。

 

 また、この事による跡継ぎの問題は自身が聖剣の鞘で年を取らないので長い目で後継者を養子として探し出す、または、この体の状態を治療できる方法を探してみると伝えて戦勝祝いを開始。堅苦しいことはなしで騒いでほしいと言うことでキャメロットも我慢していた分大騒ぎになり、円卓の皆様もあちこちに引っ張りだこ。

 

 私達はこの騒ぎに乗じて集まり、アルトリア様、私、モルガン様、ランスロット様、ギネヴィア様、ケイ様、マーリンで集まって騒ぎを見届けた後にへにゃりと座り込みました。つ・・・・・・・・疲れましたぁ・・・後は、結婚式で公私共に結ばれるのを見届ければ問題はない。ということでしょうか・・・

 

 アルトリア様もその手はずは既に下準備やら諸々出来ているので後はそれをランスロット様、ギネヴィア様の従者、部下にそれとなく渡しておいて手早く段取りを拵えてやれば後はよし。はぁ・・・今日はお酒を飲みましょう。流石に疲れ・・・・・・ん?

 

 何やら肩を震わせて泣き出しそうになるランスロット様にギネヴィア様。あ、モルガン様、遮音結界、人払いの結界、マーリンは外から見える此方の景色を和やかな飲み会風にしてくださいませ。

 

 案の定、号泣して謝罪するお二方。いいのですよ。気づけなかった私が愚かなのですから。確かにとんでもない大罪でしょうが、それを差し引いてもギネヴィア様の嘆きや辛さは女として捨て置け無いものなのは確かですし、公式で結ばれるのですからもう私達に後ろめたい気持ちは抱かなくても良いのですよ? 

 

 ランスロット様も、もしこの事を嬉しく思い、アルトリア様の負担、今後を心配してくれるのならこれからもアルトリア様の剣であり、盾であり続けてくださいませ。それが何よりもアルトリア様の助けになり、ギャラハッドとの縁を取り戻せる近道。そちらの未来の幸せ、心の傷を癒やすためにも、今はお辛いでしょうが、励んでくださいませ。

 

 今回の戦働きでの報酬は私自身は金も名誉も貰わずに、部下への報奨、それと長期休暇を貰って休むことを頼むことに。知り合いの魔術師から貰った薬に、知り合いからもらったジュースを飲んで今回の心労、疲労を癒やしたいです。

 

 アルトリア様、モルガン様からも許可をもらって半月に休暇を頂くことを言質として貰っておいて私は一足先に銀嶺の拠点に帰還。モルガン様はガウェイン様と一緒に帰るそうで、その事もガウェイン様、国の留守を守るガヘリス様に伝えておきました。

 

 はぁぁあ・・・・・・どうにか、どうにかここまで行けました。後は、もう・・・あちらに任せて・・・眠い・・・今日はもう寝ましょう。流石に疲れが・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

(。-ω-)月(。゚ω゚)日

 

  どうにかこうにか不倫騒動は表に出ること無く始末をつけて、無事に結婚式を済ませることが出来、今はこうして緩やかな日記を書き進めることが出来ます。

 

 アルトリア様も祝福の言葉を捧げ、二人の門出に皆が大いに喜び、更に結婚式でのランスロット様のスピーチでより会場が沸き立ってもはや声の爆音のるつぼ状態。

 

 アルトリア様への謝罪とこれからも不甲斐ない騎士ではあるがこれからもお仕えしたい。と言い、アルトリア様もまたこれに私からもお願いしたいと返し、改めて円卓のつながりの強さが示されたと皆が喜んで騒ぎまくる。その勢いを消さないまま、賑やかなまま結婚式は終了。

 

 これからの二人の生活がうまくいくことを願うばかり。これからは相談も沢山持ちかけてほしいです。トリスタン様も、あれからよく私に部下との付き合い方や悩み解決のために来ることがありますし、ランスロット様、ギネヴィア様も相談して、問題をいち早く解決してくれる様になれば幸いなんですけどね。

 

 まあ、今の私は人のことを心配できませんかね? 帰ってくるなりフォウ様にガレス様、イグレーヌ様は心配してきましたし、ガウェイン様はもう少し休暇を伸ばしても良いのではないだろうかと言ってくるほど私の疲労具合は周りから見るとひどく見えるようで。

 

 今もこうしてゆっくり日記を書いてはベッドで睡眠を貪り、外の景色を眺めたりしています。何せ、近くの部屋でアンナ様やヤマジが訓練し始めないかと監視するのですからもう動けない。そこまで私って休まない人間と思われているのでしょうか。それなりには有給も貰っているのですけども・・・

 

 しかし、こうしてのんびり空を眺めたり、拠点の景色を眺めるなんて最近はなかったので嬉しいですね。どうしても蛮族対策の防衛ラインの考察、市街戦を想定した際の動き、空も天候による戦術の変動、行軍中の速度、休憩の取る時間の目安くらいにしか見ていませんでしたから。

 

 こうやって明日の天気を見てのんびり畑のことを考えたり、モルガン様、イグレーヌ様と散歩できるかどうか話したりと・・・どうにも動かないと昔のことも多く思い出してしまいます。

 

 ふわぁ・・・忙しさに殺されそうな日々だったのに、いざ休むと少し回復したら動きたくなる。何でしょう・・・あれ? これって社畜? ワーカーホリックなんでしょうか?

 

 ん~・・・お風呂に入りましょうか。なんかこう・・・湯船に浸かりましょう。それならと許可ももらえましたし。

 

 はぁ・・・いい湯でした・・・用意してもらった氷室で冷やした牛乳も風呂上がりには最高でしたし、やはり殺菌加工、処理などを挟まないもの、搾りたてのものは前世で飲んでいた市販品の牛乳とはレベルが違いますよ。衛生面、安全さでは処理を挟んだほうが良いのですけども、これもしぼりたて、新鮮ゆえの楽しみですねえ。

 

 まあ、サウナルームでレスリング、ガマン大会を繰り広げていた皆様のせいで危うく盛大に吹き出しそうになったんですどね。いやもう、暇を持て余してこの行動に走る辺り、私の部隊は本当変わり種ばかり。あ、誰かのぼせましたね。倒れた音が。

 

 外では養蜂場で蜂蜜を採取したり、生姜を収穫したりと農業に励むモードレッド様にギャラハッド、シーマ様。ダンカンはまた今朝漁に行ってきたのか鰻の蒲焼と蟹のソバ雑炊を作って食べていますし。皆様思い思いに過ごされています。

 

 うーん・・・明日、いや明後日にでも参加して皆でまた土いじりをやりたい。ウナギ漁をしに行きたいですね。夏休みのようなワクワク感待ち遠しさはこういう事を言うのでしょうか。

 

 そんな楽しげな風景を見ているとイグレーヌ様、ガレス様、ラグネル様がお菓子を持って私の部屋に来て皆でおしゃべり、そのまま晩御飯を食べて一日がゆっくり過ぎました。

 

 明日は何をできるか聞いて、私も外で皆様と過ごしたいですね。軟禁気味の休暇はもうこりごりですよ本当に。

 

 

 

 

 

 

 

( ・∀・)月・ω・日

 

 本日はキャメロットにてベディヴィエール様と料理教室。痛みそうなお肉、野菜を痛む前に処理しつつ、アルトリア様の身の回りの手伝いをする彼に料理のいろはを確認、私の出来る物を教えていきます。

 

 そもそも、戦場では仕方ないこととは言え、普段でもゲテモノですらそのまま食べさせたりしたりと料理に関しては普段のベディヴィエール様の穏やかさ、細やかさが消えて中々にワイルド、又はアバウトな面がある。それの矯正と調理方法の伝授。料理は味だけでも、栄養だけでもないのですから。

 

 目玉などは細切れにして水分を抜いた後に野菜も入れたつみれ団子にしてスープに添えていくならあの触感もアクセントになりますし、発情期のオスの猪の肉などしかない場合は固くなっている脂肪を除き、肉も牛乳に漬ける、水に晒したりして刺激臭の原因を取り除くなど、見た目の変え方、季節によって味を変えてしまう獣の調理方法を伝授。

 

 考えてみればブリテンは私やモルガン様、ガレス様に私と一緒に料理をしたコックの皆様がいないのですよね。美味しいですし、悪くはないですが、それ以上が何故かいないという状態。だからこそ自分が王にできる限り最高の食事をと張り切っているのでしょうけども、ベディヴィエール様は何やかんや男の料理に走る気がするので念入りに。

 

 そして今回できたのはつみれ団子の味噌汁に、猪の角煮、サラダにジャーマンポテト。十分でしょう。では、そろそろ昼食ですし、アルトリア様や他の円卓の皆様の分までお願いしますね?

 

 さて・・・鳥も数羽手に入れたのとウナギが来ていますし、下ごしらえでもして夕餉の準備でも・・・と考えていたらマーリンから呼び出されてしまい、すぐ出来るものをしてから談話室に。

 

 呼び出された内容というのは私が今からでも妖精郷に行って過ごさないかというもの。はい? 何でこのタイミングで? 色々まだやることも残っているというのにそれは少し無理な相談ですよ。

 

 理由としては私の影響で抑止力なるものが動き出そうとしているらしく、一年以内には何らかの形で私を殺そうとしてくるらしいです。それでこの世界から隔離された妖精郷で過ごして抑止の手から逃れて余生を過ごして欲しいというもの。

 

 私にここまで気にかけてくれるのは嬉しいですが、先程も言ったようにやることが残っていますし、伝えてはいないですがブリテンの緩やかな終焉を終えるまではここに残りますからね?

 

 私の姿勢に少し頭をかいた後に『引退して後を託すよりも、死んでからの後継者争いや遺産の奪い合いのほうが大きな傷になるよ』と私に告げ、この国の解体に関してもアルトリア様の夢の中で見たので知っているとのこと。

 

 いつの間に・・・この事を知っていての忠告は嬉しいですが、夢を盗み見? 夢に出てきた記憶をたどった? のは少しどうかと・・・はぁ・・・それも一理ありますし、仕方ないですね。

 

 抑止の何らかのアクションがありそうだったらすぐに私に伝えること、それがない間は半年くらいの間だけ活動しながら後継者を見繕う、または銀嶺の持ちうる財産を誰かに譲り渡して引退、妖精郷に去って抑止をやり過ごす。これでいいでしょうか?

 

 あちらもそれで了解してくれたので取り敢えず晩御飯の味見をしてもらってから話は終了。しかし、あの方が私をここまで気にかけるなんて何でしょうねえ。どんな心境の変化があったのか気にもなりますけども。

 

 しかし、抑止力ですか・・・随分と前に聞いたくらいなので忘れていましたねえ。私が病死、年齢を理由に引退ならその間に色々引き継ぎやら出来ますけども、力技で来ると周りへの被害も大きいですし、マーリンの言う通り、引退して抑止から逃げる形で妖精郷で過ごすのも一つの手段でしょう。

 

心配や、心残りも大きいですが・・・私も、そろそろ退く時期ですか。せめて上手いことやれるようにしませんと。

 




ランスロットとギネヴィアの問題も一段落。そして漸く訪れた穏やかな時間。

そして漸く腰を上げた抑止の存在。そりゃ、国庫もなんとか借金は現在の時点で少ない状態、反乱、円卓崩壊の種はあらかた阻止。食料もどうにかなっている。いいかげん「この女殺さなきゃ・・・」と考えているでしょう。

次回はハッピーエンド、バッドエンドの二つを出来る限り同時に上げたいと思っています。なので、いつも以上に時間がかかるかと思います。どうかご了承してくれたら幸いです。

最後にUA 33399件 しおり 108件 お気に入り 310件 応援、有難うございます! 誤字報告に高評価、感想など、本当に励みになっています。いつもいつもこんな変わり種な作品を追っかけてくれて有難うございます!

それでは皆様また次回まで、さようなら。さようなら。
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