転生愉悦部の徒然日記   作:零課

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因みにですが華奈はソロモンに座から本人が引きずり出されています。


取り敢えず、後悔?

 暗く、鋼鉄で出来た部屋に銃声が響く。四方八方から絶え間なくその鉄の筒から鉛玉を吐き出し、硝煙を吹いてその銃口が向いた先の獲物を屠らんと遮二無二に撃ちまくる。それに加えてその銃達に寄り添うように設置されているクロスボウも遠慮なしに矢を放ち続ける。

 

 狙う対象は華奈。さして身を護るためのものを着ておらず、防弾チョッキは愚かコートも着けていない。スポーツブラに動きやすいスポーツ用の長ズボン。その長い銀の髪は後ろで一纏めになっており、両手にはサバイバルナイフ。腰には二丁の拳銃のみ。

 

 普通なら、いや超人でも生きることを諦めてもおかしくない状況。けれど女はたじろぐこと無く身体を動かし、銃弾矢玉が飛び交う中で舞う。

 

 「・・・一つ、二つ、三つ・・・」

 

 

 ナイフで銃弾をそらし、猫のように体をしなやかに動かして庇いきれない、手数でかばえない場所を避ける。その動きの中で華奈の手にする銃から火を吹き、その数に応じて部屋中に設置されたクロスボウ、機関銃が動きを止める。

 

 

「よっ・・・・四つ、五つ・・・・・七、八・・・・・・・・・十・・・十九・・・」

 

 

 時折外すもののがあるがそれすらもせわしなく体を動かし、同じ場所をコンマ〇秒も見ない時間で設置物を把握し、自身を襲うもの、流れ弾、跳弾を全て理解し、時にはそれによる破壊痕を手足の引っ掛かりにして避けることに活用。そうこうして、数分立った頃だろうか。部屋に設置された全ての自動式設置機関銃、クロスボウは銃弾、ナイフによってその停止スイッチを全て押され、機能停止。華奈の訓練の一つが終了した合図だ。

 

 「ふぅ・・・残弾は・・・」

 

 自身の持っていた銃のマガジンを確認し、残弾を確認。おおよそ四発に一つは外している。身体は愚か服にも傷は付いていないが、自身の目標には今ひとつ届いていない。といったところか。はあ。とため息をついて武器をしまい部屋を出ていく。

 

 「やはり銃は慣れませんね。ナイフのほうがまだ当てやすい」

 

手軽で威力もある。けれどまだナイフの方が良い。あくまでも護身用、万が一の札の一つと考えるくらいだろう。シャワールームで汗を流し、簡単なシャツとズボンに着替えて端末とこの部屋に設置されてあるPCを繋ぎ、先程のリザルトを出す。

 

 「命中率73% そのうち的中は44% ナイフは96% 的中は100%終了タイムは早いんですが・・・うーん、スランプですねえ」

 

 聖杯戦争を終えて受肉をしてから十年続けてきた日課。鍛錬、身体の稼働効率の追求。反射神経の練磨。神秘、超越的肉体を持つ肉体を持つものが多い古代には現代の人間は貧弱かもしれない。けれどそれでも尚英霊に善戦、防戦だけならどうにかなるような人間も一応はいる。

 

 理由としては個人の才覚によるところが大きいのは確かだが、同時に昔と比べれば天と地ほどの食生活環境の改善、そして現代に至るまで研鑽され続けた「体を動かす」という技術の向上によるものだろう。神秘は失われていくが技術は向上していく。それに時折英雄級の才覚を持つものが合わさることで怪物が現代でも生まれていく。

 

 だからこそ華奈も改めて肉体を形成できる時期まで若返り、神秘を多くまとい、何度もの転生で磨かれた技術と経験に現代の効率を極めた体作り、無茶な限界を壊す鍛錬を同時に課していった。自身の限界はどこまで行けるのか、武人として高みを見てみたい心で。

 

 その途中で家族に再開し、女性らしい体作りも同時並行するはめになったが、まあそこは女の意地。ブリテン時代よりも肌艶とスタイルを獲得することに成功。その後もまだこうして練磨は続いている。

 

 「ナイフはこのまま。銃は・・う~ん・・・・私の修練不足でしょうね。口径、モデルの変更はなし。もう少しこのまま・・・今回の買い付けも終了。咲様の帰りを待ちましょうか」

 

 実は今回の買い出しの帰りのついで、燃料補給と整備のために日本に立ち寄り、そこのセーフハウスの一つで今回の修練をしながら咲を待ってたのだ。

 

 もう買い物は終わっているのだが咲の実家のある国。ちょっとした里帰りと、どうにも欲しいものがあると言って聞かなかった。そこで早めに買い物を終え、どうにか出せた一日を利用しているのが現在。

 

 「・・・お願いですから、変な本は買ってこないでくださいよ・・・冗談は抜きで」

 

行き先を聞いた時、頼むから穏便な買い物で済ませて欲しいと切に願った。行き先は秋葉原。しかも「本」を買ってくるといい出した瞬間「もしかしたら夜更け突入、若しくは羞恥プレイ実行」と考え、鍛錬で何もかも忘れようと練習量を増やしたくらいだ。

 

 自覚はと言うか英霊になって交流やのんびりと時間を過ごしていて忘れていたが、その英霊となるまで暴れまわった舞台があの「アーサー王伝説」で、しかも第1世代の円卓入り、若き頃とは言えアーサー王を打ち負かすという大暴走をしていた。アルトリアは公式の場では男性として振る舞っていたのでモルガン、イグレーヌなどの女性を除けば戦士、それも円卓にはいるほどの女性は華奈だけ。

 

 後にアンナも同格と比肩されたがそれも華奈の引退やスカウトもあっての部分で伝説では「アーサー王時代の円卓で唯一の女性騎士」という扱い。世界中で愛された物語の異端、変わり種、しかも女性で容姿についても悪くかかれない、人物関係の滅茶苦茶さ。後世で大いにネタにされ、更には日本人の目にも止まったことが運の尽き。

 

 古い時代はファミコン、新しくはブラウザゲーム、スマートホン、漫画はモデルにされるわのフリー素材。最近のゲームで美女として描かれて大ヒットする。しかも無駄に華奈に近い容姿にネタにも忠実なので歴史オタクに掘り下げられ、あらゆるカップリングを作られ、アーサー王との禁断の恋、円卓との同僚同士の社内恋愛、義理の姉妹での百合だのガウェインとの師弟関係を超えた情愛・・・・・・ネタの幅広さとそのアイディアの濃ゆさ、それを自身がされたことの衝撃に目を回し、混乱したのは記憶に新しい。

 

 華奈自身の事を気遣い買ってくるのは穏やかなうんちく本、パロディくらいだろうがそれでも自身がこうも魔改造、ほんのネタにされていくのはもどかしく恥ずかしい。買ってきた内容次第では過去の細かな説明と補足。知らない間に記された失敗談を見せられ恥ずかしさに悶えるかのどれかが待っているかも知れない。そう思うだけでも顔が赤くなる。

 

 「姐さーん。ただいまぁ。えへへ~漸くゲットしたよぉ・・・」

 

 「お帰りなさいませ咲様。それで・・・そのぉ・・・その、本の内容は・・・?」

 

 その心配の種を持ってきた家族、咲のにこやかな笑顔を此方も笑顔で返し、その手に持っているものを見て息を呑む。

 

 間違いなく同人誌ショップの類のビニール袋、そしてその模様、袋に入っている本の大きさと妙分厚さ。複数買ったのだろうが、それにしても何冊買ったのか、その種類は。まるでびっくり箱を開ける時の心境だ。

 

 「ん、ん? これはねえ。姐さんのことを描いた同人誌と、最新の歴史解説本! 絵もキレイで私好きだし、とってもわかりやすいの」

 

 「そ、それは何より・・・私に聞けば良いものを・・・」

 

 「だって、絵もあったほうが想像しやすいでしょ? それに、姐さんをきれいに描いてくれる人で大好きなの。今度姐さんもあおうよ~」

 

 少し興奮気味にまくしたてる咲に少し押されながら少し心で安堵を漏らす。内容も見たところほのぼの、短編のようで細かな補足と絵での想像の補填と言ったところだろうか。これくらいなら軽い講座のようなノリで過ごせる。

 

 それに咲の言う通りきれいな絵で描かれる自分たち、ブリテン、オークニーの皆のドタバタ具合を見ていると何だか心が緩んでしまう。一度会うのも、いいかもしれない。

 

 過去の記憶を思いついたように言って描いてもらうのも一興。出来るのなら礼金は積む。モルガン、イグレーヌの美しさや特徴もしっかりと描けそうだし、写真がない時代、記録も終始絵におこす時間の余裕もない。疑似アルバムみたいなことが出来るのなら幸い。・・・お色気などは除いて。

 

 「そうですね。出来れば私も個人的に依頼をしたいものです。まあ、無茶はさせたくないので出来る限り余裕のありそうな日を選んで。咲様、連絡先は分かります?」

 

 「う、うん! あ、じゃあカルデアに戻ってから教えるね? 全部終わってからのほうがいいもんね」

 

 「お願いします。少し私は元様。ダ・ヴィンチ様に呼ばれていますので、うーん・・・帰って、一日置いてもらっていいですか」

 

 「了解~♪ びっくりするだろうなあ。だって、本人が来ているんだもんね。そっくりさん、コスプレと思われちゃいそうだけど」

 

 「コスプレイヤー、熱心なファンくらいに捉えてくれればいいですよ。さ、少し早めに帰りましょうか。最後の仕事を終わらせて休暇をもらいましょう。その方が連絡や情報も探りやすいですしね」

 

 取りあえずは話を切り上げ、帰省と買い出しも終わったのなら後は帰って仕事の仕上げと新たな楽しみへの期待を消化していくだけだ。一応の片付けを済ませ、空港で休んでいた操縦手に連絡を取って空港へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「はぁ・・・・・・・ぁあ・・・っ。これで一段落・・・急な触媒の調達には骨が折れましたが、これで一応はメンバー全員の英霊の準備ができる訳ですか・・・一応はそれぞれの魔力量、魔術の相性に合わせて少しは用意しましたが・・・どれだけの面々が馴染めるか・・・英霊なんて性格の面でもトンデモな方が多いですし、派閥抗争や仲違いが怖いです・・・」

 

 買い出しの資材、道具、確かなルートから仕入れた英霊の触媒たるものを幾つか。全てをそれぞれの部署に配り、予算の余りをオルガマリーに報告して一段落。その後は呼び出しをされていた人物のもとに足を運ぶ。

 

 レイシフトに移行していくマスターたちの人数も後一枠の到着を除いて皆が揃っている。Aチームに至っては訓練、連携も仕上げ。そこにいる女の子・・・マシュも問題なく、出来ているようだ。時折話をしては歴史講座、豆知識解説をしているが、顔色は問題はない。まだ「あの」状況になっていないのもあるだろうが。

 

 「やぁ、華奈。お疲れ様。今回も大変な買い出しだったね」

 

 此方ににこやかに話しかける男性。カルデアの召喚課のスタッフの一人、家族の一人の源 元。カルデアの召喚課では英霊への関わり方への講義で使い魔と見ないことで変わり種とみなされ、更にはロードの一つエルメロイへの出資者なのにも関わらずアムニスフィアの施設で働くということもあってなお異端。華奈ほどではないがまた変人扱いされている男性だ。

 

 「ヤッホー♪ やぁやあ。今回の買い出しもご苦労、ここまで何でも揃えるスポンサーはそうはいないさ。私だって一回二回くらいの経験だよ。でも、疲れは大丈夫か~い? 華奈。説明の途中の寝落ちは悲しいぞ?」

 

 そして、カルデアの技術部特別名誉顧問。このカルデアの技術を纏める・・・・・・・モナ・リザの姿そのもの、声すらも美しい女性のそれをまんま体現した変質者の具現。レオナルド・ダ・ヴィンチその人。華奈の古い付き合いの一人。

 

 この二人が自分に今呼びかけること。時期も考えればあれしか浮かばない。

 

 「いえいえ。お二人の激務、調整に比べればこれしき。して、マスターたちではなく後方の私に声を掛けるということは、私にも予備として?」

 

 「うん、まあね。お守りになるし、渡しておいて損はないだろうから」

 

 「それに、やっぱり出来る限りは外部の干渉、余計な戦力の逐次投入は避けたい。そういう意味でも華奈は私達のジョーカー、隠し玉というわけさ。受け取って欲しい」

 

 そう言って二人が渡してくるのはラウンドシールドと十字架を組み合わせ、装飾を施した手のひら大のネックレス。銀と黒、白のコントラストが美しく、純粋な装飾品としても中々のものだろう。

 

 「これは、所謂簡易式召喚装置。生憎と霊脈の上でないと召喚ができないが、そうであれば海底だろうとどんな山の上だろうと英霊を召喚できる。一回限りで壊れちゃうけど、持っていて。華奈にも必要かもしれないから」

 

 「こっちも出来る限りの配慮、注意はするさ。けどね、魔術師に世界から才能を集めた変人奇人に自信過剰も珍しくないというおまけ付き。そして英霊は皆それぞれが卓越した戦闘能力、そうでなくても世界に今尚語り継がれるだけの特技がある。これを悪用したり、馬鹿する奴らはかならず出る。そうでなくてもレイシフト自体が危険な行為だ。アクシデントを何度も経験して、聖杯戦争を、英霊との戦いを、協力を知っている華奈だからこそ。わかるね? この意味が」

 

 二人の視線が穏やかなものから鋭いものに変わる。言わんとする事、その理由も全て察している。

 

 「秘密警察。万が一、主戦力すらも叛意を起こした時の制御、レイシフトの際に生じるアクシデント、任務の際の予備兵力の最後。ということですね」

 

 最終手段、暴力装置としての側面。妥当にして当然の配慮の一つだろう。何せあの英霊を数十騎以上も呼び寄せる。しかも中にはどんな英霊を呼び寄せるかも決めていない、そもそも自身の才覚に溺れる輩もいる。使い魔として英霊を見下して仲違いの果に反乱。あるいはチームごとの派閥でカルデアの主導権を握る、そうでなくとも同士討ちの危険性。

 

 これらの事が起きた場合は華奈が英霊を呼び寄せ単独、又はカルデアに協力的なメンバーと共に鎮圧。それらが起きなくてもレイシフトでの危険、外部の余計な介入、戦力不足を補うためのもの。必要であり、こればかりは仕方ない。

 

 「そういう事。出来れば無いほうがいいけど・・・でも、それを願って準備をしないのは違う。だから受け取って欲しい。出来れば、何事もなく事が済んでこれを返してくれたら万々歳なんだけど」

 

 「人ってのは大きな衝撃を受ければ変わる、そうでなくても揺らぐものさ。英霊とのコミュニケーションとなれば尚の事ね。世界中のスーパースター、超人に会ってしまえば例えそれが影法師、一部としても何が起きるかわからない・・・あ、そうそう元。新しい触媒の管理、その金庫が出来たからしまってきて欲しい。いやぁ~失礼失礼。忘れていた」

 

 テヘッと舌を出して元に笑いかけるダ・ヴィンチちゃん。すっかり全てを終わった、備えの話をしていた不意を突かれて元、華奈は「またかあ」という顔になる。

 

 「またなの? ん・・・了解。しまってくるのと、金庫別のリストを後で送るから確認してよ。じゃあ、またね。華奈」

 

 やれやれと仕方なく部署に戻っていく元を手を振って華奈、ダ・ヴィンチちゃん。そして振り返り、先程の緩んだ空気が一変。

 

 「さて・・・ダ・ヴィンチ様。あの装置は出来ましたか?」

  

 「ああ、勿論さ。フラムもよく頑張ってくれたし、一応は問題はない。可動自体もすぐ出来る。マシュがあの力を使わなければこれもお蔵入り、最悪何かあった時の外交カードにでもするが・・・皮肉なものだね」

 

 「いくら英霊とは言え、二度目の生でここまで再現されては・・・今回は時間やダ・ヴィンチ様がいるからどうにかなりそうですけども」

 

 カルデアに招かれて知った実験、更には自身の義理の息子のギャラハッドも利用していたことには腹を立て、マリスビリーを殺そうかとも考えた。殺さなくてもカルデアを破壊しようかとも考えたが、朧気ながらにこの先を見据えると堪えるしか出来ず、更にはソロモンの頼みに、このロードの後ろ盾なしにマシュを守れることが出来るのかと考えた結果剣を収め、耐え忍ぶことにしこの生まれをどうにか克服できないかと医療方面の投資に力を入れ、機材を探した。

 

 知り合い、友人のいざこざに何も知らぬうちに巻き込まれてしまう。しかも寿命も短く、目的のために生み出された。ここまでまんま再現されなくてもいいではないかと嘆き、どうにかしようと自身のできる範囲で探し続けた。その結果がかき集めた財、資材で特級の技師のダ・ヴィンチに依頼して作らせた医療ポッド。カルデアのレイシフト用のコフィンの見た目に似た形状のものでこの南極にわずかに残る神秘をかき集めてそれを治療、延命の術式に転換、濃縮した液に体を浸して細胞の寿命、そのシステム自体を長寿に作り変えていくシステム。

 

 ネズミ、猿、昆虫などで試したが従来の数倍の健常、寿命を維持できたし、人の細胞でも壊死のスピードが落ちた。現時点でも一応は使える。後はアップデートしていき、マシュに同意をとって使用するだけだ。

 

 余計なおせっかいと言われるかもしれない。けれど母として、組織の同僚としてこの施設だけに留まらずに娯楽も多いこの外の世界を知って、楽しんでほしいという老婆心からくるものも大きい。そしてそれはきっとダ・ヴィンチちゃんも同じ考えなのだろう。

 

 「そうさ。これもきっとどうにかなる。私のような天才が君の協力者であり、そして君の財産運用の手腕があったからこそこれ程の準備が出来た。少し独善的な嫌いもあるが、拒否されたのならまあそこは使わなければいい。この寿命で満足するなら蛇足だ。そうだろう?」

 

 「ええ。もしこの世界だけで満足するのなら私・・・いえギャラハッドも受け入れるかもしれません。一度は引き止めはしますが、それ以上は彼女の選択です。決して中にいるギャラハッド、そして私の感情に任せてマシュ様の人生を無理やり引きずるわけには行きませんもの」

 

 一度人生を終えた家族の勝手に今を生きる少女の運命をあれこれと引きずり回すのは勝手が過ぎる。そこの線引だけは間違ってはいけない。それを忘れぬようにと互いに念を押す。

 

 少しの空白の間が空き、くすりとダ・ヴィンチちゃんが笑みをこぼす。

 

 「互いに過保護だね。まあ若人を心配するのは老人の特徴であり、ある意味特権だ。マシュがどんな道を選ぶか見届けようじゃないか。元気な若い子は見ていて楽しいからね」

 

 「違いありません。そのためなら結構無茶な注文も付けちゃいますからね? 頼みましたよ」

 

 「お代はしっかり貰うぜ? ご飯でも素材でもね。君みたいな有能スポンサーならこの万能の天才をタダ働きさせることをしないだろう?」

 

 「ツケにする可能性もあるので。又はローン」

 

 少し芝居がかった動作で華奈が肩をすくめるとダ・ヴィンチちゃんも同じような動作を返し、いたずらめいた視線で華奈を見つめる。

 

 「そう言って今まで一括のくせに。まあいいさ。後で医療用ポッドの微調整をしておくから小休憩のオヤツにチーズとワインを用意し給えよ。君の料理はいい心の栄養剤だから」

 

 「はいはい。ああ、年代物と私のオリジナルワインを用意しましたので後でどうぞ。ピザも付けておきましょう」

 

 他愛のない言葉をかわし、手を振ってそれぞれの持場へ戻る。もう少ししたら過酷な戦いが始まる。もしまだ猶予があるのならどう動こうかと互いに思案をめぐらしながら。




 今回、少し作りが雑かもしれませんが申し訳ありませんでした。取り敢えず、次回は華奈が何で半ばカルデアで干されているのかを書けたらなあと思っています。また、お時間をくださいませ。


名前:源 元(みなもと げん)
部所:召喚課スタッフ

経歴:フリーランサーの魔術師で、エルメロイ教室の外部出資者。一度エルメロイの派閥に招かれるもあくまで出資者の姿勢を貫く一方で家族たちの存在を知ってカルデアに参加。召喚魔術への理解や技術を買われて雇用。メインスタッフの一員に。

サーヴァントマスターとしては英霊に敬意と愛情をもって接する異端。またマスターたちへの講義でもそれは現れるのだが、魔術師の一般的な認識とは噛み合わず半分聞き流される事が多い。現在は講師は別の人物に変わって今は召喚システムにのみ関わるオルガマリーに命じられる。

前世では女性との英霊との縁が多いらしく、中々に愉快な関係が多いそうな。マスター適正、レイシフト適正はあるがレイシフト適性はある意味片道切符レベルで低く、一度行えば体に無理が出るレベル。

家族はこれで皆様出ました。関係はまあかなり複雑です。

また書いていけるようにがんばります。どうかお願いします。

最後にUA 41898件 しおり 127件 お気に入り 348件 応援ありがとうございます! 皆様夏の暑さに気をつけてお過ごしくださいませ。

それでは皆様また次回まで、さようなら。さようなら。
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