転生愉悦部の徒然日記   作:零課

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~セイバー討伐前 洞窟移動中~

華奈「ん~・・・やっぱり、これくらいですかね・・・・・・」

ストーム1「そこまで気にしなくていいんじゃないの? 美人は何に食っても美人なんだからよ」

華奈「いえいえ、褒めてくれるのは嬉しいですけど・・・維持のための努力も必要というか・・・・それに北欧のレーション、しかもチョコ味はさすが一気に食べる勇気がないと言いますか・・・・・」

良馬『華奈さん、ストーム1さん。戦闘が始まりました。救援は・・・』

華奈「今は待ちます。あの方たちなら問題ないはずですから。それと、そちらへの質問をしたいのですが・・・いいですか?」

良馬『・・・・・・はい、大丈夫です』

華奈「元様、所長様だけでもいいので合図があればすぐさまレイシフトできる準備をしてください。私は最後で構いません。出来ますか?」

良馬『了解しました。藤丸君達はその分頼みましたよ?』

華奈「相わかりました。では、またあとで」

良馬『はい。どうかご武運を』

ストーム1「さて・・・お前さんの言う黒幕・・・どう動くかねえ?」

華奈「さぁ? 何にせよ、私達は迷子にならないようにここを歩いて合流するだけですよ」



隠れキャラスリー地蔵

 狂った聖杯戦争はマシュたちの奮戦で無事にセイバー、アルトリア・ペンドラゴンを倒すことで終幕を迎え、協力者であるキャスターも消滅。カルデアのメンバーも無事に皆が合流して後は聖杯を手にして戻るだけとなる。

 

 『皆おつかれ! 後はもう帰るだけだよ。レイシフトの準備も整い始めているからもう少しだけ待ってね』

 

 「ふぅ。では、所長様、元様ですね。優先としては。取り敢えずそのための準備を・・・」

 

 今にも気絶しそうな元を横に寝かせてレイシフトのための準備を進めていく華奈、ロマニ、良馬。それを尻目に聖杯を見つめながら上の空のオルガマリ-。いの一番に帰還となれば飛びつきそうな人物のまさかの反応に藤丸は不思議に思って声を掛ける。

 

 「・・・グランドオーダー・・・あのサーヴァントが何故その単語を・・・・・これで終わりじゃないの・・?」

 

 「あの、所長。帰還の準備ができているそうです。これで切り上げる方向でいいですか?」

 

 腕を組み、眉間にシワを寄せながら考え込むオルガマリーに声をかければビクンと体を震わせて驚き、我に返ったのか周辺を見回して状況を整理、理解していく。

 

 「!? えっあ、何? な・・あ、ああはい。皆お疲れ様。不明な点もありますがこれでファーストーオーダーは終了。元ももう負担が大変みたいだし、急いで帰還。その前に聖杯を回収。帰還後はカルデアの立て直しを・・・」

 

 「聖杯は私が預かりましょう。さっさと行かないと藤丸様も魔力をマシュ様に流した、ラインを繋いだことの影響も念入りにチェックしないといけませんし・・・」

 

 取り敢えず思考を一度打ち切り、帰還、この狂った特異点の元凶であろう聖杯の回収。そして何よりも自分の帰る場所の立て直しに思考を回し始めたその時、声が響く。

 

 「いや、まさか君達がここまでやるとはね。計画の想定外にして、私の寛容さの許容外だ」

 

 よく通る声と共にいつからそこにいたのか、緑のスリーピースを身にまとい、同じ色のシルクハットを被る。独特なくせっ毛と穏やかな笑みが特徴の男性。

 

 魔術師にしてカルデアの顧問。オルガマリーの右腕たる存在。

 

 「レフ教授!?」

 

 レフ・ライノールその人であった。何時も通りの笑みを浮かべてマシュたちの前に数歩歩いた後に立ち止まり、此方を一瞥する。

 

 『レフ!? レフ教授だって!!? 彼がそこにいるのか!?』

 

 「うん? その声はロマニ君かな? キミも生き残ってしまったのか。すぐに管制室に来てほしいと行ったのに指示を聞かずに・・・全く、どいつもこいつも統率の取れていないクズばかりで吐き気がおさまらないな」

 

 ロマにも思わず声を上げて呼びかけるも耳を疑うような発言を放ち、まるで此方を同じ人間とみなしていないように見ている。まるでゴミ、虫以下の何かを見るように。

 

 「――! マスター、下がって・・・下がってください! あの人は危険です・・・あれは、私達の知っているレフ教授ではありません!」

 

 『・・・おかしい・・・ログに反応が一切ない。それに、カルデアのレイシフト適性があるのならすぐさま反応が来るはず・・・なのに今さっきまで反応しなかったぞ・・・?』

 

 「ふぅ・・・まあ、ロマニ様のサボりぐせはともかく、酷い言いようですね。レフ」

 

 その視線、視線をぶつけるレフに警戒するマシュ、華奈ら英霊。レイシフトしていることを確認しようとログをあさり始める良馬。明らかなイレギュラー、顧問である存在が今までの探索に一切助力をしない、この街に投げ飛ばされて救助を求めず、反応が分からなかったこと。疑問と警戒が渦巻く中、一人レフに一切の警戒をしていない人物がいた。

 

 「レフ・・・・・ああ、レフ、レフ、生きていたのねレフ! 良かった、貴方がいなくなったら私、この先どうやってカルデアを守ればいいか分からなかった!」

 

 まるではぐれた親と再会した子供のように目を輝かせてレフに近寄ろうとするオルガマリー。

 

 「所長・・・・・! いけません、その男は・・・!」

 

 「ええ、行ってはいけませんよ。あれはもう人ではない」

 

 それ以上は駄目だと肩を掴む華奈、オルガマリーとレフの間に入って盾を構えるマシュ。その行動に納得がいかないと不思議がるオルガマリー。彼ほど頼れる男に何を警戒しているのだろうと、邪魔するなと視線をぶつけながら肩を掴んでいる手を振り払おうとする。

 

 「やれやれ・・・二人はもう気がついているのに全く馬鹿な女だ・・・いや、サーヴァントの感覚と喚くだけが取り柄の女と比べては駄目だな・・・私が「人ではない」事に気がつくとは。まあそれはいい。ちょうどいい機会だ。華奈君・・・いや、銀狼騎士カナ・フナサカと呼べばいいか? 教えてくれ。なぜ私の計画を知っていた? あれ程の爆弾の数々を察知し、内部からの害意に備えようと提言するとはね。あしらって遠ざけるのに苦労したよ」

 

 「・・・・・・・・え? ・・・れ、レフ? あ、それっ・・どういう・・・」

 

 爆弾、計画、そして信頼していた男の発言に理解が出来ず硬直するオルガマリー。それに意を介さず、殺気も侮蔑の意識も隠すこと無く放ち始めるレフに皆が警戒を引き上げる。

 

 その反対にストーム1はガムを噛み、華奈も緊張の色もなく構えていたが、オルガマリーを庇うように前に出て、マシュの前にも立つとゆっくりと口を開く。

 

 「ん~・・・そうですね、強いて言うなら親切すぎたんですよ貴方は。私の生涯は基本戦場と畑でしたし、知り合いの魔術を使うものは皆私に心開いていたり、変態女好きのどっちかで魔術師という人種をあまり深く理解できない部分もありました。けど、私は備品課、ついでにお金稼ぎの事で現代の魔術師、魔術使いと関わり、交渉し、殺すこともありました。そうやって関わっていった感想は『貴方は異常』だったんですよ」

 

 其の感性は自身の知らない人種、考え方、理念や倫理観を抱えた集団、理解するのには時間がかかった。それでも銀嶺時代にスカウトで部隊を作り、長年の経験で感じて、咀嚼して理解しようとするうちに違和感、異常さは浮き彫りになる。

 

 「魔術師というのはそこらの人間よりも多くの秘密や隠し事を持ちます。今までにあってきた魔術師の多く、私も何度か足を運んだ時計塔でも隣の部屋の人間が何をしているのかわからない。それが高位、実力者であればひた隠し、万が一のための備えを怠らない。けど、貴方はそれをしなかったでしょう? 自身の教えをすべて教えた。それも自分の家系、後継者でもない人間にすら関係なく「カルデアのため」といえばあっさりと教えた」

 

 鍛冶師でも自分の技術は門外不出。魔術の世界でもそれは同じであり、より重いもの。更にはレフほどの技師であれば駆け引き、万が一の備え、引き出しがあってしかるべき。それがまるで見当たらずにひたすらにカルデアに貢献する。不気味なほどに。

 

 「それは不気味なんですよ。カルデアみたいに科学と魔術が融合できた凄まじい技術は隠したい部分、機密も多いはずなのに貴方はそれを隠したりする部分もなく過ごしていた。それって、教えた後でもどうとでも出来る。どのみち使うことがないから教えた。って考えに至りました」

 

 「なんだそれは・・・つまりは、私が善人のフリをしていたからこそ分かったと・・・?」

 

 驚愕の表情を浮かべ、視線を鋭くして殺意を増すレフ。完璧なはずの計画の齟齬、その前の段階から疑われていたことへのいらだちを微塵も隠さずにぶつけていく。

 

 「そのくせ足を外に運べば裏社会にも足を運ぶ、大切な技術の結晶を守る気概も何処か抜けていた、私の内部への備えも却下していましたしね。ズレすぎてたんですよ。で、念の為と探りを入れたら爆弾がゴロゴロ。それをオルガマリー様に言ってもその時点では私は遠ざけられて何を言っても信じてもらえない状況。もしカルデアの支部に飛ばされて被害を減らせない、仕方ないので陰ながら解除。という感じです」

 

 「小さな違和感からそこまで動いて計画にも気づいていた・・・っはははははは・・・! はっははははっはは!!!」

 

 突然大声を出して笑い始めるレフ。声がそこらじゅうで反響しては響き、暫くの間満たされた後に突如止まり、殺意の籠もった視線をぶつける。

 

 「・・・・・・マリーを殺して、腑抜けた馬鹿がここで悶え死ぬさまを眺めようとしたことも出来ず、カルデアのゴミも完全に殺せなかった・・・! 不愉快で仕方がない!!」

 

 「・・・な、何を言っているの! レフ、ねえ・・・私達を殺すつもりだったの・・・? あんなに優しく、教えて、支えてくれたじゃない・・・・・・貴方も疲れて、混乱しているのよ・・・ねえ、レフ、そうでしょう? あんなにカルデに貢献してくれた貴方が・・・何で私を・・・」

 

 フラフラとよろけながらすがりつこうとするオルガマリーを視線で退けて見下す。いつもの優しい紳士の仮面を捨てたその目は怒りと侮蔑、同じ人間を見るものではなく、心底下らぬ者といった感情が籠もっていた。それを見たオルガマリーは小さく喉を鳴らし、その場にへたり込む。

 

 「全く・・・最後まで不愉快でどうしようもない・・・まあ、思わぬ余興が出来たことは最後の価値ということか。死んでも尚魂が残っているというのはゴミなりの執念なのかそれとも・・・・・」

 

 「は、ええ・・・な、どういう意味よ・・・私が、死んでいる・・・・・?」

 

 「そうだろう? そこで気絶している元、華奈はレイシフトへの適性があった。だからこそここに来れたが、君はその適性がない。だが、適性がないのは肉体であってそれがない状態の魂であればレイシフトに巻き込まれてここに来れるのも不可能ではない。私は爆弾を君の足元にも設置していてね。肉体は完全に吹き飛んだだろう。カルデアに戻ればその魂を受け入れる受け皿もない。ここで消滅するか、カルデアに帰還して完全に死ぬだけだろう」 

 

 「・・・・・ぁあ・・・・あぁあ・・・・・」

 

 先程よりも顔は青ざめ、完全にうなだれて絶望するオルガマリー。それを見て悪魔のような表情。悦に入ったものを出してほくそ笑むレフ。

 

 「ここで君を殺すのは簡単だが面白くないさて・・・どうしたものかな・・・」

 

 「では、どんでん返しはどうでしょうか?」

 

 そうつぶやいた華奈は髪をいじっていた指を鳴らした。それがスイッチとなりそこら中に仕掛けてあった箱が姿を表して形を変え、数本の足、その頂点に銃の取り付けてある固定兵器。タレットガンが火を噴く。

 

 銃弾、レーザーの雨あられはもれなくレフを貫き、穴だらけにしては身体の生命機能を奪い、壊していく。

 

 「かっ・・・! なぁあああ!! きっさ・・・」

 

 「だまりなさい。意地悪なおじさんはここで退場です」

 

 攻撃を仕掛けた華奈に穴だらけの身体でありながらも何らかの攻撃を行使しようとするよりも早く華奈の陽炎が心臓を貫き、念には念をとAF99で仕掛けておいたワイヤーを切り、石造りの地蔵がレフの頭上に落下。頭を潰す。大きく体が跳ねた後に完全にレフの動きは止まった。

 

 「ふぅ・・・メディア様。結界を」

 

 「はいはい・・・ああもう、面倒な雇い主に雇われたものだわ・・・」

 

 言うが早いか即座にメディアも結界を作って陽炎を刺しっぱなし、蜂の巣状態で息絶えたレフを封印。あらゆる動きを封じるものをかけていく。

 

 「おーい皆ドッキリに驚くのはいいがサプライズパーティーはこれでおしまいだ。帰る準備をしようぜ。二次会、打ち上げは自宅でもいいだろ? 無茶なパーティーの参加で疲れた人もいるだろうしよ」

 

 『え!? いやいやいやいや何を・・・ってそうだ元! 元君だけは緊急でレイシフト! 今すぐだ!』

 

 ストーム1の言葉で突然の出来事に我に返ったロマニはすぐさまコンソールを叩いてレイシフトを起動。適性が低いながらに無理やりレイシフトした元、その契約した英霊のメディアを霊子変換。カルデアに帰還させる。

 

 「ねぇ・・・華奈・・・」

 

 まだまだ修復は万全ではない、応急処置故に元、メディア以外の面々がまだ残る中、オルガマリーが幽鬼を思わせるような動きでふらりと立ち上がり、華奈の方に近寄る。その表情はあらゆる希望も、望みも絶たれ、打ちひしがれたもの。その顔色は先程戦ったアーサー王よりも白く、生き物と思えないほどだった。

 

 それも仕方ない。若い頃から誰も信じることが出来ず、権力、利権争いに巻き込まれ、先代の残した自身の一族の全てとも言える施設は唯一信頼できた協力者に踏みにじられ、殺されて後はこの特異点で死ぬか、カルデアで魂が消えるのを待つのみ。

 

 「お願い・・・助けて・・・・・・今までの行いも、発言からしても筋違いなのは分かっているの・・・けど、漸く、漸く認められたの・・・! 貴方に! ストーム1に! カルデアのトップにふさわしいって、いい子だって褒めてもらえたの! 嬉しかった! こんな地獄でも助かって、特異点を解決できた・・・希望があるって分かったの!」

 

 一気に感情のダムが壊れ、涙ながらに華奈に抱きつく。孤独ながら寂しさに負けず、なんとか進んだ先での裏切りによる死。その死んだ先ですら魂は地獄に放り込まれ、自覚すら無かった。けれどマシュ達に助けられ、華奈達に救われ、そのふるまいを褒められた。英霊とも一緒に戦い、勝利できた。

 

 認めてくれる、評価してくれる人がいる。そんな希望、自分の価値が独りよがりではないものと理解できた。だからこそ、進みたい。たとえ死んでいようとも、それでも生きていたい。矛盾なのは百も承知。けれど、それでもと感情を強くぶつける。

 

 「やりたいことが出来たの! やらなくちゃいけないことが自覚できたの! 自分なりに頑張ろうと思えたの・・・! だから、だから・・・お願い・・・助けてよ・・・助けてよぉ・・・・・・・・・」

 

 「何だ、そんなことですか。それならもう所長様・・・いえ、オルガマリー様が既に自分で勝ち取っているではないですか。その願いくらいなら確率100%の最高の手段が」

 

 そう言って指差すのは先程までアーサー王の持っていた、守っていた聖杯。あらゆる願いの過程をすっ飛ばして叶える魔法の産物。誰も願いを願っていない、魔力のリソース満タン状態で残ったもの。

 

 これを手にするためにオルガマリー自身もキャスターとの魔術を使った連携で戦い、レフの手に渡る事無くそのまま。本人は気づいていなかつた生き返るための手段をオルガマリーは自分の手で掴んでいたのだ。

 

 「聖杯よ。私の手に。そして、この明日を願い、生きようと願う彼女の想いに全て応えなさい!」

 

 それを手元に引き寄せるとそのままオルガマリーの身体に叩きつける。魂だけの状態オルガマリーの中に入った聖杯はまばゆい黄金の輝きを放ち、体全体を包み込んでいく。

 

 「おっと、おまけです。オルガマリー様。カルデアに帰還することも願ってください。そうじゃないと結局レイシフトが出来ないままここに残っちゃうかも」

 

 「うぇえ!!? あぁ、ああ! わわあわわわわわ分かったわ! 聖杯よ。そのまま私の帰る場所、カルデアに空間をつないで帰還させて!」

 

 忘れていた懸念事項も付け加えて聖杯に実行させ、オルガマリーは光りに包まれたまま何処かに消え去る。その神秘的な光景、本当に助かったのかと思案するしばしの静寂の後

 

 『ファッ!!? 所長が、所長が帰ってきた!! 生きている! いき『わ、私・・・本当に・・・・あの地獄から・・・へ、う、ウソ・・・・じゃないのよね・・・・・』やったああああ! 生きていた!『本当かよこれは!』『ひゃぁあ! すっげえな聖杯は!!!』』

 

 カルデアサイドから鳴り響くけたたましいロマニ、オペレーターたちの声、そしていつの間にやら切り替わった画面にはコフィンの前でへたりこんで辺りをしきりに見渡すオルガマリーの姿が写り込んでいた。

 

 「所長!」

 

 「本当に蘇ったんだ!」

 

 それに喜びの声を上げるマシュ、藤丸たちの分のレイシフトの準備もできたようで喜びの声を上げる間に転移し、再び画面に写り込んでくる。

 

 「ふぅ。これにて一件落着。とはいっても私は何もしていませんけどね」

 

 「そうだなあ。あそこに所長さんが帰れたのも必死に自分なりにここを生き抜いて、キャスターの兄ちゃん、皆にどうにかこうにか連携して生きることを願ったお陰だ。じゃなきゃ聖杯もああもすげえ輝きはしないだろうよ」

 

 先にカルデアに戻っている面々の無事を確認して微笑んだ後、蜂の巣にされ、陽炎で心臓を刺されて華奈の仕掛けた手作り地蔵に頭を潰されて、トドメにメディアの封印術式をかけられたレフの骸を華奈とストーム1は拾っていたバッグにしまい込む。

 

 「さて、ここからですね。忙しくなりますよ。ストーム」

 

 「なあに、忙しいのは慣れっこさ。何せ俺ぁ戦場の何でも屋だったからな」

 

 「違いないですね。これからそれを発揮してもらいますからね?」

 

 苦笑を浮かべながら互いに残していたレーションをかじって軽口を飛ばしていると二人の体も光りに包まれる。どうやらレイシフトの準備が整ったようだ。それに特に抗うこともなく目を閉じて身を委ね、独特の雰囲気を味わって数瞬。

 

 目を開けるといくらかの損傷はまだ目立つが応急処置のお陰でどうにか設備と機能は果たせるであろうレイシフト装置のある広間。そこに先に到着していたマシュ、藤丸、オルガマリーの姿があった。




華奈「ん~一応は大丈夫そうですね・・・」

ストーム1「しっかし・・・さすがにこのままってのはなあ・・・」

オルガマリー「華奈! ストーム1! 無事だったのね! 良かった・・・!」

マシュ「お二人も! これで全員生還ですね! 元さんは先に緊急治療を受けているそうでメディアさんはその手伝い、命に別状はないそうですが、極度の疲労があるそうですので、起きるのは数日あとになるかもだそうです」

華奈「それは重畳。取り敢えずあの方には一つ頼みたいことがあるのですが、話は後日になりそうですね」

オルガマリー「・・・・ありがとう、華奈・・・私を助けてくれて・・・認めてくれて・・・本当に・・・って・・・あれ? そのバッグは一体・・・」

ストーム1「あ、やべっ・・・」(死体の一部がぽろり)

オルガマリー「いやぁああああああ!!!! レフが、死体が! や、私また死にたくない! 死にたくない!!!!いやぁああああああぁあぁぁ!!!・・・・・・・」(気絶)

華奈「・・・・・取り敢えず、オルガマリー様を医務室に運ぶこともしましょうか」

藤丸「・・・・ZZZZZZ・・・・・」(到着してすぐに爆睡)




また深夜通しで書いたので出来が悪い意味で怖い・・・・・・!


取り敢えず所長は無事? 生還。ぶっちゃけると魂自体はあるので肉体の復元(ホムンクルス技術なら現代の魔術師でも可能)とその肉体と魂の定着。さらにはカルデアへの帰還なので聖杯のリソースは余っていそうですよね。ロマニが所長のことで最後まで慌てなかったのは華奈が落ち着いていたからです。

藤丸くんは魔術師でもない一般人だったのに爆破テロに巻き込まれ、気がついたらいきなりの死地にぶち込まれて、連戦、魔術回路も半ば強引に起動させての慣れないことだらけだったんでカルデアに帰れたと思ったら緊張の糸が爆破解体されて即ダウン。

普通に考えるだけでも精神壊れないのが凄まじい。どういう精神力なのやら。

レフへのトドメの地蔵はボーボボから。知っている方はどれほどいるのやら。タイトルも分かるでしょうかね?

次回はカルデアに戻った一行の行動、華奈も自重をなくしていきます。

最後にUA 55701件 しおり 155件 お気に入り 418件 応援ありがとうございます!

それでは皆様また次回まで、さようなら。さようなら。
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