転生愉悦部の徒然日記   作:零課

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オークニー領での日常編スタート。かなりふざけています。そして個人的には長いかもしれません。


アーサー王伝説外伝 凄いよ!!華奈さん

 ブリテンの姫君との婚約は成功だった。それも、この人生の中でも最高の成功と幸運だと言い切れる。豪奢な装飾と家具に囲まれた寝室でロット王は隣で眠る姫。モルガンを横目で見つめながら思い返す。

 子がいなかった時にブリテンの美しい姫からの縁談。自身の身を守ることが目的であったのは理解していたし、この立場ではそう自由に結婚もままならないことも理解していた。それ故にこちらも美しいから、後継ぎのためだけではなかった。こちらの人望を高める。それも話題性と懐の深さをアピールするために。

 今ブリテン島にいる諸侯の悩みのタネとなっている卑王ヴォーティガーン。それと先頭切って戦い続けていたウーサー王。その娘が窮地に自分を求めて縁談を持ちかけてきた。これを受け入れる。英雄の娘の窮地に受け入れて国の混乱を収め、揺らぐ臣民を落ち着かせる。正直な話、崩壊寸前の国の姫君を受け入れることはあちらの問題も引き入れかねないから反対も出たし、自分も迷っていたが受け入れた。かつての勇者の血筋の救援を断ることは後で自分たちが窮地になった時に信頼がなく切られる可能性がある。王も人の子。いざという時の情や保険。恩は売っておくし、上手く悲劇の主人公になれば世間が生かすように動くはずだ。

 

 それに、いまこの島は英雄の存在を欲している。あのサクソン人を率いる卑王を打ち砕く王が、奇妙な外見だが決して油断できないピクト人を屠る戦士が。モルガン、イグレーヌ達の血筋はこの島の土着の女神の末裔。英雄を彼女達に生んでもらうにしろ、支えてもらうにしろ育てるにしろ、見つけるにしろ、必要な存在のはず。手元に置いておきたい札だ。

 予想外だったのはウーサーの家臣の謀反の速さ、鏖殺という鎮圧手段。モルガンが自分に期待以上の好意を抱いていたこと。そして、母娘共に術士として高い水準を有していたことだ。国庫の金も嫁入りの際に渡されたのは驚き、変な声が出そうになった。

 政略結婚だったが、心からこちらに思慕を抱いてくれるのは嬉しかったし、年甲斐もなく興奮した。思っていたよりも楽しい夫婦生活になりそうで期待に胸が躍る。

 

 術士としての才は二人の根源からくる素養もあるが、暫く過ごした神秘の濃ゆい森での生活や修行が引き起こしたのものもあるだろう。これなら実戦向きの訓練や修行対策を教えれば後方支援の将としても頼れるし、こちらも自衛の手段があると出陣しても安心できる。薬剤調合に至ってはこちらの魔術師も舌を巻くほどだ。これからの成長を見てみたくてしょうがない。

 

 最後は・・・侍女を名乗る女・・・カナ・フナサカだったか。あれはとんでもない怪物だ。やもすればこの親子を手中に収めること以上に心血を注いだかもしれにほどに。

 モルガン達が貴族共に犯される前に颯爽と現れ騎士20人以上を即座に鎮圧。その後は逆臣、参加した騎士諸共100人以上を殺害。これを彼女は上司の騎士がやったと言っていたが、嘘だ。答える時に少し動揺が感じ取れたこともそうだが、騎士ですら近寄らない森で二週間魔獣や妖精との関わり方も知らない。一人は病人の女をただの侍女が守りきり、心身ともに回復できるまでに出来るのか? 

 

 騎士は常にこちらとの連絡網を取っていたことを踏まえて、手紙を渡しに来ていた村と森の距離を考えれば森には長くは寄れないはず。となれば侍女が二人に着くことになる。その時点で只者ではないし、魔獣になった馬や魔猪、狼も手懐けている手腕も素晴らしい。極めつけはその剣の腕。会場にいた剣士は誰もがこの国の勇者、剣豪を名乗るに相応しいものばかり。始めにカナへあてがった兵士はせいぜい什長程度の部隊長達だったが、それを容易く制圧し、飛び入り参加した会場の剣豪20人も即座に倒した。

 

 此程の剣の腕、もし彼女の話が本当なら上司の騎士はどれ程の実力か? そして嘘だとしても彼女の剣の底は? 組手が終わり尚余裕のある彼女の本気は。それに、結婚式での料理の数々。今までのどんな豪華な食事よりも美味で、皿まで食らいつかんとするのを必死に抑えたほど。あれを頼めば毎日食べられるのか。既に満たされた腹を無視してよだれが出そうになる。

 

 容姿も美しい銀糸の長髪、宝石のような澄んだ蒼の瞳、豊穣の女神を思わせる程に豊かな胸、引き締まった腰、まろやかな尻と女性の美しさを我が物にしている肢体。スラリと伸びた、けれど大きすぎない背丈。あれなら諸侯の王も嫁に欲しがるし、地位を渡して新たなカードにも出来る。その際はモルガンやイグレーヌも納得させることが大変そうだが・・・まあ、なんとかしてみせよう。彼女らの信頼と仲の良さは傍から見ても最早本当の家族のそれだ。下手な刺激をしないように、穏便に。自分もこの家族を失いたくはないのは本心からだし。

 

「取り敢えずは・・・彼女の器を図り、どうさせるかだな・・・・・」

 

 思案にふけり目を光らせるその鋭さは普段のおちゃらけたフランクな王ではなく清濁飲み干す王の眼光。自身に転がり込んできた宝石の原石を如何に輝かせるか。それに傾倒する。

 

「しかし、ここまで幸せと人材が来るとはな。美しい嫁に相談役にもできそうな嫁の親、そして剣の姫・・・くっくっく・・・・・・頑張らなくてはな」

 誰にも聞かれない呟きは闇夜の帳に吸い込まれて消えた。

 

 

 

 

犬月猫日

 

 オークニーでの生活にも慣れ、婚姻も初夜も終わりました。それからはイグレーヌ様と魔術の研鑽、その練習相手兼私自身の修行で組み手を行い、城の料理人達と食事の準備。合間合間に栗毛達に乗り領内を散策する日々を満喫しています。今日も仕事を終え、散策の真っ只中。

 イグレーヌ様はウーサー王の后だったことや自身の先祖のこともあり、姫としての在り方だけではなく政務にも強く、魔術も宮廷魔術師でも最早敵うことのないほどの実力者。平たく言えば才媛です。よくロット王からも相談を持ちかけられ、それに対して的確な回答をしては国を支えている。立場自体は弱いはずなのですが、自身の才覚で宮廷内でもイグレーヌ様に相談する方が日増しに増えてきた。元気なのは嬉しいですが、同時に負担が気になるのも事実。お疲れの出ぬようにと釘を刺すと、なんでも女神の末裔としての力が目覚め始めており、体力もアーサー・・・ではなくアルトリアを生む前よりも増えており、更には歳を取らないのだとか。

 

 しれっと爆弾発言を放り込まれた事に思考が固まっているとモルガン様もすでに覚醒。自分よりも魔術の才能があるので近い内に自分を超えるとさらに爆弾と油を投下。この自分にはどう処理していいのか分からない問題に目眩を覚えていると、目の前に鎧を着込んだ兵士が走ってきました。確か、以前組手をした騎士の一人だったか。

 話によるとサクソン人が村に入り込み狼藉を働いているので手を貸してほしいとのこと。私はすぐに栗毛に乗り、騎士も乗せると戦場へ走らせる。一緒に来ていた花子とハチはイグレーヌ様の護衛を頼んだ。

 

 結果は私の介入と栗毛の大暴れで被害は最小限に抑え、勢いのままに領内へ侵入したサクソン人も残らず屠った。その時にフランスでお世話になった商人様と再会し、ロット王の計らいで城に招くことに。

 

 その際に褒美として何か欲しいものはないかと言われ「私がこの商人から欲するものを一つ買って欲しい」と頼んだところ、またもや爆笑。ロット王だけではなく家臣にも笑われた。少し恥ずかしかったのですが、承認。早速相談と行きたかったのですが、サクソン人の処理でもう夜半となっていたので翌日に持ち越すことに。

 

 何はともあれ、再会できたことが嬉しかったことも書いておきます。

 

 

 

 

(ー_ー)!!月(≧∇≦)b日

 

 商人様の訪れた理由はオークニー領に姫が嫁いだこと、そして料理がそこいらの国よりも美味しくなっていること、そして私の旅路を探した結果、ここに私が居ることに気づき、来訪。この騒ぎに紛れて商売が出来ないか、私への再会の挨拶とパイプ作りが出来ないかの相談のために来たらしい。さすがは商魂たくましい。取れる時にシッカリと動く所は好感が持てます。そして早速商談となりましたが、特に私が目を引いたのは食料の種。その中で前世から見覚えがある種があったのです。種を手に取り聞いたところ、東欧で手に入る穀物で、花がとても臭いらしい。

 

 それを聞いた時、私は思わず跳ね上がり、歓喜しました。私が求めていたもの。日本、ロシアの人には馴染み深いもの。ソバの種です。荒涼した大地でもすぐに花を咲かせ、収穫も早い。栄養もあるし間違いなくこの島にうってつけな植物。これを私は前日の褒美としてロット王に頼み、すぐさまあてがわれた畑に飛び出し植えに行きました。

 

 後で商人様から聞いたところ「その時の自分たちはなんとも間抜けな顔をしていた」らしいです。私の取り乱しようは相当だったということを自覚させられ、王と商人様からからかわれ、後でモルガン様からも笑われてしまいました。うぅ・・・恥ずかしい・・・・・・

 補足しますと、商人様とロット王は互いにパイプを手に入れたようで、挨拶代わりに食料と武器を少しばかり購入したそうです。

 

 

( ゚д゚)ハッ!月(^q^)日

 

 本日、ロット王、イグレーヌ様から食料関係の仕事。具体的には食の供給率上昇や味の改善を主軸とした仕事をするように任命されました。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え? そんな大役を任せてもいいのでしょうか。他の大臣からのやっかみもそうですが、専門家でも何でも無いものにそんな仕事を任せても如何なものなのですが・・・・

 

 しかし、既にロット王の目は本気で期待しており、そして早速今晩の夕食に期待しているのかよだれを垂らしていました。少し荷が重いですが、まずは山菜の確保方法や、調理方法、取る配分を纏めねばならない。そしてここはブリテン。そちらの食べられるキノコを探すために黒介を呼んでキノコ探しの為に森へ突入。イノシシが食べられるキノコは人間が食べても問題がないからこれを纏め、さらにモルガン様達に魔術で毒がないか再確認してもらい、私が毒味。という風に作業を開始。取り敢えず5,6種類の食べても問題ないキノコを発見。これを専用の本に記し、今晩の夕食はキノコのソテーとキノコと山菜たっぷりクラムチャウダーにした。皆様最初は不気味がっていましたが、一度食べればあっという間に完食。直ぐにキノコの在庫はなくなりました。黒介の分まで出したので黒介に怒られて機嫌を取るためにおやつの木苺をあげることに。食べたかったです・・・

 

 

 

 

☆月△日

 

 今日も今日とて食料改善に走る事に。取り敢えず、調味料を準備できないかと考え、思いついたものが味噌だ。味噌は汁物に良し、米やパンに入れてもよし。長期保存も可能。戦国時代の兵士も縄に味噌を染み込ませた物を持ち、食事の時にお湯で溶かして食べていた。使えるはず。それと山菜もえんどう豆やごぼうなどの根菜も見つけられた。野生のクルミもあるので取り敢えずこれらの調理方法を記し、味噌は私の部屋に置くことに。いくら王命で動いているとは言え新入りの得体も知れない女。下手な動きは喧嘩を売りかねない。お二人のためにも慎重に動かねば。

 

 その傍らで料理人の方々にも味の改善のために調理方法を伝授。皆様始めは私のことを毛嫌いしている方が殆でしたが、今は素直に言うことを聞いて熱心に励んでいます。最近は調理方法だけではなく、食材も新しいものが来るので毎日が楽しいとイキイキしていました。心の活性剤を用意できたようで何よりです。今は私が植えたソバの調理が知りたいらしく、ずっとその噂で持ちきりだそうな。

 

 まだあれは収穫ができないので我慢してもらい、本日はごぼうと豚肉の炒めものを肉汁を混ぜた専用のソースに掛けたものと、えんどう豆の塩ゆで。大変お酒に合ったそうで皆様痛飲していました。翌日の政務は大丈夫なのでしょうか。

 

 他にも私が料理や食料探しに奔走している間は私の代わりにハチ、花子がイグレーヌ様、モルガン様の護衛をしてもらっています。狼の分不審者の臭い、音には敏感なので安心して任せられるのが大助かりです。因みに、お二人もハチたちの毛並みをモフモフして癒やされたりしているそうです。思わぬアニマルセラピー効果も付いてきたので私も試してみることに。

 

あぁ・・・・・癒やされます・・・・

 

 因みに動物達とは普段は会話の反応で、細かく知りたい時は簡単なカードで質問に答えてもらっているのですが、完全にこちらの言葉を理解しているので、お互いの予定の相談をしていたところハチたちがもう少ししたら結婚相手を探すとのこと。この子達にも春が訪れるのですかと考えたら感慨深くなりました。この子達も完全に護衛なので代わりの護衛を黒介、私で行うことに。いいパートナーを見つけられるとよいのですが・・・

 

 

 

 

ω月♣日

 

 ハチと花子がパートナー探しに出て数日。

 

 最近、山菜、香草、食の改善でオークニー領を走り回り、それぞれの区域で取れる食料の地図、調理方法の改善の為の調理教室を開いているせいでしょうか。よく領地へ侵入してくる蛮族達の相手も同時進行で行う事が増えてきました。各地に移動する以上、前線に近い村にも行くから当たり前なのですが、キリがない。の一言です。

 

 サクソン人は早い話が世紀末モヒカン達の1500年前のバージョンだと考えてください。基本粗暴な方が多く、ヴォーティガーン王が傭兵としてブリテンに入れているため、戦闘力もそれなりにはある。まぁ、私は問題なく殺せるのですが、何せ村に入れば略奪、強姦、殺人なんでもござれな野蛮人。今の所戦線を押し上げて対処していますが、果てのない殺し合いに辟易していることも事実。もう一つの蛮族ピクト人。この蛮族は・・・SF映画の住人でしょうか? 外骨格を持ったプレデター。とにかく人種云々ではなくヒューマノイドと分別したいレベルで人間離れした外見。そしてその見た目に見合った高い身体能力でこちらに攻め入ってくる。純粋な力押しで来る分、兵士個人の力量も求められるためにこちらも中々に厄介です。しかし、いくら神代の世界とは言え、よくピクト人を「蛮族」で片付けているものです。

 

 どちらの対処も手早く済ませ、この国の平穏を取り戻したいものですが。

 

 今回もサクソン人の拠点を一つ栗毛と一緒に壊滅させたところ、ロット王や将官の方から「君は功績を十分に上げているし、大切な存在だから一応の部隊は持ってほしい」と頼まれました。信賞必罰を示す部分と恐らくは個人的な部分もあるのでしょう。自分にこんこんと説得を続ける将官は現場主義の方でよく戦場にをご一緒することから交友関係もあり、よく奥様の相談もしていた間柄。私でも分かるくらいには心配そうな顔で説得してくるのだ。

 

 下手に断り続けても王に失礼ですし、他の方が功績を上げても褒美を取りづらいことになるのもまた大変。謹んで褒美を受け取り、50人部隊を率いる身になりました。これにはイグレーヌ様、モルガン様も喜んでくれましたし、動物たちも声を上げて祝ってくれました。嬉しいものです。

 

 

 

 

◇月~日

 

 本日はモルガン様と久しぶりの休暇を楽しんでいます。私の部屋に来て、持参した茶菓子を食べながら雑談を楽しむ。良い休暇です。モルガン様も最近は料理の腕を上げてきており、厨房にも立たれることが多くなりました。

 

 最初は困惑した方が多かったですが、今となっては厨房の皆様とも打ち解けて、私が立てない日はよく城の皆様の食事を用意してくれるので「厨房の女神」なんて呼ばれているようです。

 そんな女神様と最近の進展を話していくうちに、話はまだ会えていない種違いの妹、アルトリア様の話になりました。ここで過ごす傍らに使い魔を飛ばしたり、あの手この手で探してはいるのだが、マーリンに邪魔をされて一向に進展がないと愚痴っていました。こちらもマーリンの送ってくる使い魔は潰しているのでいいのだが、赤子の頃に引き離されてから会えていない妹がどうなっているのか知りたくて仕方がないと憤りを漏らす。イグレーヌ様も同じで、時折親子で相談したり、嘆いたりすることもあるそうです。

 

 ・・・・こればかりは私程度の力量ではどうにもなりませんし、そもそも足が掴めていないのでは探し出すことも出来ない。相手も私程度の考えは読めるでしょうから裏をかかれるのがオチ。マーリンがこちらの干渉を拒むのも、恐らくはアルトリア様に「理想の王」以外の道に動くことを恐れてのことでしょうか。目の前で家族の心配をする心優しい妹分の思いに応えたいのですが、今の状況ではそう簡単に投げ出せない立場になってしまいました。

 

 取り敢えず少し気の長い話にはなりますが、私達自身が力をつけてマーリンに少しでも追いつくこと。オークニー領を少しでも強国にして彼らが動いた時に協力でも対立でも安々と踏み込めないレベルの勢力を持つことを目標にして、今は研鑽、雌伏の時と説得したところ、モルガン様も快く応じてくれました。必ずあの魔術師の好きにはさせない。そう誓ったモルガン様の瞳の炎は、美しくも荒々しかった。女神の末裔の本気。いかなる結果をもたらすのか・・・

 

 

 

 

n月⑨日

 

 今日はロット王からの呼び出しがあり、急いで向かったっ所とてもいい笑顔のロット王に肩を叩かれ「進行役をしてほしい」と頼まれました。

 まるで意味がわからず困惑する私に周りの方が説明したところなんでもこの領では毎年「オークニー・ナイスミドルコンテスト」といういわゆる中年の男性メインの国内ボディビルコンテストを毎年開催しているそうな。

 ナチスドイツよりも約1400年も前にボディビルを競技にしていることも驚きだが、この大会、身分も出自も関係なく公平に執り行う大会と名高く、かれこれ8回目の大会だが、ロット王自身が一回目、そして4回目以外は優勝できてはおらず、農民や貴族、はたまた死刑囚が優勝と本当に自由で公平な大会のようだ。

 

 私にはその大会の司会を努めてほしいらしく、特に嫌でもないし、このような催し物は民の潤いにもなるので喜んで引き受けました。この大会、規模が大きくなりすぎる事を防ぐために各村から数名の代表者を出し、最終的には予選は数十名、本戦では十名前後でナイスミドルを決めるそうだ。参加賞も村への麦100キロ。優勝者には村からの騎士の選抜、税金の10%免除とかなり美味しい商品だ。そのためか会場の熱気は凄まじく、まるでサウナのような蒸し暑さ。その暑さで滲み出た汗が男たちの肉体を輝かせ殿方はその筋肉に憧れ、淑女の皆様も感嘆の息を漏らす。

 

 そんな筋肉と大人の色気満ち溢れる肉体の祭典はモルガン様と結ばれて元気ハツラツなロット王が見事三度目の優勝。その際のスピーチで「今回は妻のおかげで優勝できたしかっこいい所を見せられて気分がいいから今年の税金15%オフにしまーす!」と締めの発言で更に会場は盛り上がり、そのまま宴会となだれ込んだ。その影でイグレーヌ様と私、内政を担当する大臣でやりくりのための緊急会議を始めたのは言うまでもないです。

 

 ソバの収穫が待ち遠しいです・・・・・・・それと、ハチ、花子も帰ってきて・・・




ブリテンにそばの実が参加。そして華奈の武官への昇格に食糧事情改善のために食文化の改造計画、後進育成開始。モルガン親子も益々進化していきます。

因みにイグレーヌの立場が低いと書いた理由は国自体もアルトリアが復興しないと既に無いですし、そもそもモルガンの結婚の際に保護を求めている、居候に近い身ですからはっきり言ってパット見ではロット王は切り捨ててもおかしくなかったかな。と考えたからです。(后の母という立場を振り回して増長するのを恐れる、嫌がる家臣もいたでしょうし)

次回はかなり時間軸が移動すると思います。

最後の元ネタは「パプワくん」のマジック総帥の経歴に「ワールドナイスミドルコンテスト」優勝経験があるのでコレを採用。ドイツが生み出すよりも早くに肉体の美を競うまつりが生まれました。そして自由さ加減が増していくロット王。家臣たちは色々な意味で頭とお腹を痛めているかと。その中にイグレーヌと華奈も巻き込まれてしまいましたが。

近い内にロット王ファンクラブでも生やして握手会やサイン会でもさせてみせようか。
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