転生愉悦部の徒然日記 作:零課
そして、お気に入りがまさかの29件・・・・・・冗談でしょう? こんな駄文に?
頑張ります。でも、ゆっくり書きます。
今回は国の食料関係に改善策を。そして、華奈の部隊もちょい改造・・・出来るかなあ
(ヽ´ω`)月+日
モルガン様が妊娠していました。この事に国は大いに騒ぎ、私達も心の底から喜びました。特にイグレーヌ様、ロット王、そして古くからロット王に仕えている家臣の喜びようは凄まじく、涙を流して床に倒れ伏す方までいました。
しかし、この時代の出産は母子共に命がけ。安産祈願や栄養たっぷりの柔らかい食事、魔術の修練の一時中断と妊婦ゆえの息苦しさには抗議の声を上げ、私からも少しの運動は安産のためにもモルガン様の健康のためにも必要。と説得。栗毛に乗って散歩したり城の庭を散歩するくらいの自由は許されました。
かなり過敏な反応でしたが、モルガン様の安全と大切な世継ぎが生まれるかもしれない。そのことで心配しているのでしょう。ロット王も何やかんや初老を過ぎかかっているお方。年齢やこの時代の病での死亡率を考えたらこの子しかいないかもと何処かで考えているのかもしれません。モルガン様も「気持ちはわかるのだけど・・・お姉さまが助けてくれなかったら牢獄みたいに閉じ込められていたかも」とふくれっ面で話していたのはとても可愛らしく、ついつい頬が緩んだ所を怒られてしまいました。
そして、この嬉しい知らせに重なるようにハチと花子がパートナーを連れて帰還。少し身体も大きくなり、大型犬の二回りは大きい体になっていました。毛もそこらの刃物では切れないほどに硬く、力、速さ共に騎士は愚か魔獣すらも圧倒するほど。なついた頃のまだ少し小さい時期が懐かしく思えます。
一方黒介もいつの間にやら花嫁を見つけ戻ってきました。キノコ探しの為に森に入ったこの短時間で見つけるとはなんとも手が早いというのか何というのか。黒介の嫁・・・魔猪から取ってマチコもこちらになついてくれたためにキノコ探しの効率が格段に上がりました。
この子達の子供が生まれたら頭の隅で考えていた計画が動かせるかもしれない。幻想種の子供がどれ位の速度で大きくなるかは分からないが、取り敢えずはこの子達にも産休届を出さなければ。・・・動物の産休を王に出すなんて私くらいでしょうね。
その間は私の下に配属された部隊の編成と調練に力を入れることに。取り敢えずはじめに部隊の説明としては「騎士団ではなく雑用、何でも屋を目指します」だった。突然の発言に食って掛かる騎士がいたが取り敢えずなだめ、話を聞いてもらうことに。
この部隊はロット王から好きにしてもいいとお許しを頂いているので、自分たちは戦いだけではなく、国の食料関係、農業にも手を伸ばして国全体に影響を与える部隊を目指す。そのためにはあらゆる行為や百姓の真似事、山師のようなこともするので心せよ。という意味合いだったと教えたところ、三分の一は賛成してくれたが、残りは納得がいかない、迷っているようで責任は私が持つので不満のある人達は抜けてくれても構わない。と通達して解散。
私も修練をイグレーヌ様と修練をしながら頭の中で農業に関わる草案を練り、夜にその案を文字に表してみる。一部はなんとかなるが、残りの案は村のトップや王、それぞれの関係者も巻き込まなければ駄目なものばかり。少し、長い目で見なければなりませんね・・・
(・∀・)月www日
本日は私の部隊・・・名前は「銀嶺」(モルガン様から拝命)部隊の初仕事。残ってくれたメンバーは約半数。早速私に懐疑的な方からの嘲笑の視線やあざ笑う声が聞こえますし、宮廷スズメ達もせせら笑う。ロット王も心配そうな視線を向けています。それはそうでしょう。なにせいきなり半数が反りが合いそうにないと離脱。これに私もお咎め無しとしたのだから「剣の腕だけ」「体を売ってつなぎとめた」等など陰口が絶えない。腹も立ちますが、堪えて仕事に。今回は漸く実ってくれたソバの収穫。そして試食会の予定だ。これが上手く行けばこの国の新たな穀物として栽培出来るし、より国が豊かになる可能性を模索できる試金石の一つと捉えている。残ってくれた騎士の皆も農民上がりだったり、現場を理解、若しくは戦にあえぐ民草の気持ちが分かる子たちなのでしょう。騎士の仕事ではない収穫作業にやる気を出している。
・・・・・・・・・この作業の大変さも知らずに
早速道具を配り畑に向かうとロット王にイグレーヌ様、モルガン様も付いてきました。理由は「収穫される過程も知ってこそ」「どんな料理が出るか楽しみ」とのこと。私は構わないのですが・・・部下の皆さまが緊張してそれどころでは・・・そんな事を考えていると早速鼻の効く子が顔をしかめ、次々と皆の表情が歪む。畑についたときには私以外の全員が差はあれど同じ顔をしていました。
そう、ソバの花の臭い。今回はわざと一部植える時期をずらして植えたために収穫期にも関わらずまだ花をつけているものも。それから香る臭いがはっきり言って糞の臭いそのもの。私は前世で慣れていますが、他に皆様には少しきついようです。しかし、これに慣れてもらわねばいけないので我慢してもらい作業開始。集めた物を用意した道具で脱穀、その後はモルガン様の魔術で乾燥させ、石臼で挽いた物で麺を打ち、今回はお手製麦味噌汁で実食。
皆様の反応は上々。さらに小麦等と栽培、収穫の時期が少ししか被らないことから裏作も可能であること、また、荒涼した土地でもちゃんと育つことを説明すると、皆様の顔色が変わった。
これを使えば今まで農耕に適さなかった土地も使えるかもしれないし、その分浮いた小麦を他の国に回したりすればこれを元手に麦転がしや貸しを作れる。それにより多くの人の飢えを救えるかもしれない。そんな所でしょうか。気がつけば皆で意見を飛ばしながら時間は過ぎていき、夜になって漸く解散。結果としては上々で早速商人様を通じてソバの実を輸入、領内で栽培に向けて動くそうです。
※月:日
ソバの栽培が国内で広まり始め、少しづつではありますが国に明るい光が射し始めていると感じる今日このごろ。「銀嶺」の皆様と哨戒をした後の訓練後、肥料についての講義を始めることにしました。まずは収穫した作物から出るゴミや不要な葉、コレを纏めて腐葉土にして使用する方法。次に日常生活から出る食事の残り、肉の骨や魚の頭等、若しくは人や家畜の糞尿。これらが具体的な案となりました。腐葉土の案はすぐにでも出来るのですが、糞尿はしっかりとした肥溜めの準備とある程度民家から離すこと、衛生害虫などの対策が課題となりました。ソバはある程度荒れていたほうが良いのだが、小麦などは栄養が必要だし、ごぼうやエンドウなども栽培して味噌を普及させたい。何にせよ、肥料の確保と今まで使用していなかった物資の活用。これが私達の目的と言っても過言ではない。他にも薪などを燃やした際に出る灰も肥料に使えるのでこれも集めるように指示。
他にも水路や下水など、湧いてきたアイデアの泉の数々を纏め、専門家も含めて後日議論するために草案、アイデアを纏めておく。
野獣対策や害虫などまだまだ問題はありますが、上手く行けばここはブリテン島随一の穀倉地帯になれるでしょう。頑張らなければ。
この幸福は、一体何なのだろう。自分のために用意された豪華絢爛、必要なものは全て揃えた家具に宝石、化粧道具の数々、国民は私を受け入れてくれたし、母も壮健。婚約者。つまりはこの国の王も素敵な男性。蛮族の襲撃もあるが、それも小規模で撃退は出来ている。妹・・・アルトリアの心配は尽きないが、それでもこの環境は幸福そのものだろう。ここまで導いてくれたのは、あの美しい剣士。私の義姉様だ。
父が死に、私達を慰み者に、金を手に入れるための道具にしようと迫るゲスな男達から逃げようとしたあの夜、抵抗しようにも母は病で動けず、隙を突かれ魔術の行使に必要な詠唱も出来なくなった。女としての意地も矜持も、母を守れぬ悲しさも、王族としての誇りも通せずに汚されそうになり、諦めかけた刹那、私の喉と腕を掴んでいた男の腕は持ち主からズリ落ち、次の瞬間には足も突然、まるで人形のように離れて見上げていた男は私を見上げる形になり、その男の後ろにいたのは、芸術品のような美しい剣を携え、変わった衣装を身にまとう。銀の剣士でした。
私は、呑まれた。月を背に輝くその美しい姿に。優しくこちらを見つめる優しそうな目に。かすかな風になびく銀糸の髪に。「大丈夫? 何処か怪我はない?」と優しく、鈴を転がすような落ち着いた声。そして、漸く状況を飲み込めた男と、その取り巻きの騎士たちを容赦なく切り捨て、細切れにする。無駄の無い美しい剣舞、その業。動きに合わせて揺れる衣装。鉄の鎧も剣も斧も柔らかい粘土のように斬り裂き、さっきまで生きていた人間を肉塊に変えていく。
母に駆け寄り、支えながらその光景を、自分たちを犯すつもりだった男の痛みに悲鳴を上げ、芋虫のように悶える姿を見て、ああ、私達は助かるのか。と安堵の息を漏らし、緊張が緩んだせいか涙が流れた。恐怖のあまり声を上げて逃げていた最後の騎士の悲鳴が途絶え、何かが落ちる音が聞こえた後のしばしの静寂。それを破ったのは私達の救世主の足音。感極まり、御礼の言葉を言えずに焦っていると、彼女は私達を見て一言謝り、倒れていた男の手当を開始。
一体何をしているのかと考えた矢先、底冷えするような目と声になり「貴方以外でこのお二人に手を出そうとした連中全て教えなさい」と傷口に、恐らく奪ってきた剣を音からして骨だろうか。に突き刺し、股ぐらを押しつぶしながら尋問を始めた。痛みのあまりに男が応えなければ足のあった部分を蹴飛ばし、余計な口を聞けば刺した剣を踏む。泣き言を喚けば鼻を折り、尚言わねば歯をへし折った。
全く必要な答え以外を許すことのない尋問という名の拷問に男は情報をすべて洗いざらい吐いて、私や彼女に許しを請うた。四肢を切り落とされ、自信に満ち溢れていた下卑た男の顔は見るも無残なモノに変わり果て、整った歯も欠け落ち、滑稽だ。これがさっきまで私達を貶めようとした男の姿。その姿に彼女は何の感情も抱かない目で一言「情報提供有難う。『私は』もう手出しをしない」と言って私達に向き直ると、すぐそこの小屋に行くように頼み、更には隠蔽の魔術をつかってここに隠れて欲しいと申し出てきた。理由と聞くと今から城にいる私達を付け狙う輩を皆殺しにしてくるといい。戻ったら三回のノックとコインを落とすと伝え、最後に小さく「あの男を好きにしなさい」と呟いた直後には姿が消え、数瞬おいて城から悲鳴と怒号がかすかに消え始めた。それを聞きながら、私は目の前の男に怒りをぶつけ、殺した後に母と共に隠れ待つことにした。
どれ程待っただろうか。三回のノックとコインを落とす音。扉を開けると彼女が鍵束を持って立っていた。その鍵は国庫の鍵で、一応持ち出すにも関係者の許可が必要かと。などと言ってくる事に思わず笑ってしまい。母と共に許可。城に繋いであった馬と馬車に国庫に残っていた財産と必要なものを出来る限り詰め込み、一度人目を避けるために森に隠れることになった。私もそうだが、母が人目を気にするだろうし、落ち着いて静養できない。何より今は男性に会いたくなかった。
その我儘を初めから分かっていたというように彼女は快諾。そのまま森での生活が始まった。朝になり、改めて見ると美しいが幾分彫りの浅い顔つきに、肌の色が少し黄色いことなど、別の国の人種とわかったことも驚いた。
しかし、そんなことは関係なかった。妖精から教わる多くの技術、騎士が可愛く見えるほど凶暴な魔物の退治、なついてくれた狼やイノシシの世話。今まで味わったことのない程の美味しい料理。そして彼女・・・カナの強さ、美しさ、器の広さ。こちらに常に礼を尽くし、慮って行動してくれる察しの良さ。王宮のような豪華さはないものの、楽しく、気負うことのない生活が続いた。母の身体も薬の材料を用意し、頼りにしていた王への連絡もしてくれた。
どれだけの大恩だろう。どれだけの働きだろう。どれだけ救われたのだろう。
仕官の考えもないし、捨て置け無いだけでここまでしてくれた。我儘も聞いてくれた。私が長女のはずだが、この人を姉のように慕っていた。ずっといて欲しいと想っていた。母にも相談したら是非とも頼みなさいと背中を押してくれた。彼女なら受け入れるだろう。と。
はたして、その通りにカナは受け入れた。ただ、公的には呼ぶことを禁じたことや付いていくが功績は別人のものとし、ただの侍女としてついていくことを頼んできた。どこの馬の骨が手柄を立てるのなら行方知れずの人間にして下手な注目を集めたくないと言ったのだ。此程の才能を持ちながら栄達を好まずに私達を気遣い、立てる。まさに聖人ではないか。ロット王の元に着いてからも国有数の武人たちを余裕綽々で下し、新たな食材の発見に蛮族の殲滅。合間を縫って私や母の修練や遊び相手にもなってくれる。本当に勤勉で優秀で・・・理想の姉だ。
離すつもりはない。ずっと一緒にいてもらう。この素晴らしい家族を引き裂くものがいたら私が始末する。
・・・・・・・早くアルトリアにも会いたい。再会して、カナを紹介して、共に暮す。そのためには力をつける。私達を引き裂いたマーリンを一泡吹かせるために。この国を護るために。自身の根源も覚醒して、上手く使いこなしつつある。この幸せを、もう離すものか・・・・
私のためにも、ロット王のためにも、母のためにも、カナのためにも・・・・・絶対に。
今回はモルガンの心情描写? をメインに書きました。原点でも型月でも憎さ100倍であそこまで突っ走れる女性がちゃんとした家族、理解者やヒーローに出会えたらどんな心境だろうかと思いやっちゃいました。
そして華奈サイドは騎士団と農作業。そして下水などのインフラにまで考え出す始末。暴走させたいのに華奈の性格だと難しい。そして時間軸も進まなかった。次回こそは・・・!