転生愉悦部の徒然日記 作:零課
~雇用条件~
月収 18万QP(昇給あり、特別手当、賞与、福利厚生あり)
週休三日(各メンバーでおおざっぱな希望シフトの提出求む。 提出期限 2週間後、延長の場合は申し出を)
勤務形態7時間(プラス休憩1時間の計8時間の3交代制) 特異点での戦闘時には変更有
主な勤務内容 特異点での戦闘、カルデア内部の清掃、簡単な通達、物資運搬、戦闘訓練
相談 銀嶺隊隊員、ムニエルへの相談をして用件をまとめた用紙を提出。用紙をコピーしてコピー元を自分で持っておくこと
ちびノブら「・・・ノブー!」
ハチ「わふ・・・?」
(訳 決まったみたい?)
フォウ「キャァーウ。フォウ、フォォォオウ」
(訳 みたいだねえ。うんまあ、いい待遇じゃないかな。手当も弾むだろうし、華奈は基本褒美を惜しまないし・・・というか僕も少し手伝いしたらすごい豪華なご飯食べさせてもらえたっけ)
~メディアのアトリエ~
メディア「下着づくりですって!? 今すぐ特異点の様子をつないで頂戴マスター! セイバーに沖田に信長に・・・ぁああ! 美少女の服作り、下着づくりに何で私をかませないのよ!!」
元「お、落ち着てくださいメディアさん。まずはそれができるかの用意と素材がわからないと作れるわけもないでしょう? それらのめどがついてからお呼びしようかと・・」
メディア「むぐぐ・・・聖杯の私的使用を禁止されているのがつらいわ・・・そうね・・・じゃあ、今は草案でもスケブに書いておいて備えましょう。ああ・・・セイバーやジャンヌの衣装や下着、水着なんかも。うふふふ・・・・」
~食堂~
エミヤ「私も出陣するかもとはな・・・後方勤務でもこの戦いは意義があるものだが・・・年甲斐もなく疼く」
ジャンヌ「おや? エミヤさんも楽しみなのですか?」
エミヤ「む・・・まあね。世界を救う戦い。しかもあのローマをこの目で見れるかもというのだ。料理の勉強にもなるし、私にはただ見るだけでも実りの多いこと間違いなしだ」
ジャンヌ「ああ、オルタも勉強していました。すごく先進的、すごい文明であったと。私の時も村の長老たちの話で聞いたくらいですが・・・楽しみです!」
エミヤ「違いない。どれ、我らのマスターもそのローマが気になるだろう。加勢するにしても、見学するにしても管制室にいたいだろう。サンドイッチでもこさえよう。リクエストは? 聖女様」
ジャンヌ「では、卵を」
~特異点、ローマのどこか~
華奈「ん・・・ストップです。これ以上は危ない」
アルトリア「聞こえてきますね・・・しかし、これは・・・」
「見えてきました・・・ふぅむ・・・」
軍の索敵範囲外から戦闘の様子を眺めることにしたカルデア一行。砂塵が宙を舞い、血汗が肉片とともに地面に降り注ぎ、剣戟と鎧や肉を切り裂く音が腹の底に響いてくる。
「・・・っぶ・・・うぉ”え”え”・・!」
フランスでは怪物と人との戦いに、表立って戦うことも少なく、信長らの騒動では珍妙なナマモノが英霊のように消えて、茶器が出るという奇妙さゆえに戦いという感覚も薄れてはいた。
しかし、目の前で見える、遠巻きにでも鼻の奥に入り込んでくる血と臓物の臭いに、殺人が幾百人、より多い人数で行うという藤丸からしてみれば遠い世界どころか味わう機会何て一生ないはずの異常な光景。
人が人のまま、あるいは人でなくなって殺し合う「戦争」に耐えきれずせりあがってくる吐瀉物を吐き出してうずくまる。
「先輩!? 大丈夫ですか!?」
「ますたあ! お気を確かに!」
「ちょっと!? 私のマントにかけないでよ! ああぁ・・・もう、そういえばフランスでは華奈たちのおかげでまだ現実味がなかったんでしょうけど・・・」
英霊の影響か、戦いで幾度も血を見ているせいかどうにかこらえていたマシュ、まだまだ血なまぐさい時代を生きていた清姫は耐えていたが藤丸の異変に気付いて近寄って背中をさすり、ジャンヌオルタは一度怒るも自身の持っている記録からある意味では藤丸は訓練を終えたばかりの新兵のそれに近いと見当をつけ、仕方ないと思考を切り替えていく。
「藤丸は三人に任せるとして・・・」
「異常ですね・・・あの兵士たちの様子は・・・」
「なんですかあれ? 全員が薩摩武士に見えるくらいぎらついているんですが。士気高すぎでしょう」
「・・・・・ああ、思いきり聖剣であたり周辺をぶっ飛ばしたいです」
思考を切り替え、一度都市を攻め入ろうとしている兵士に目を移すと、信長、華奈たちから見て、すさまじい士気の高さ、痛みを感じていないような勢いに思わず目を奪われる。ああも士気を高揚させる指揮官、主がいるというのだろうか。それとも、別の何かか。
アルトリアのローマに対する王様時代の恨みから二本のエクスカリバーを今か今かと魔力をほとばしらせていることを除き、荒事、戦争の経験者たちはいきなり遭遇したちょっと見ないレベルの気を充実した兵士に思考を巡らせ
『ストップ、ストーップ! まずは目の前の状況をどうにかしよう!? 確か、その士気が高い兵士が攻めているのがローマ方面。今守っている兵士たちがおそらくはローマ側だと思う』
ロマニのツッコミが今やろうとしていた目的を思い出させてくれた。まずは戦場へ足を運び、そこでの情報収集。観察のみに意識を向けるわけにはいかなかった。
『で、なんだけども、どうする? どちらかに加勢をして、恩を売ってここの情報を引き出せたらこれからの行動や敵対する相手もわかりやすいと思うんだけど・・・』
「なら、劣勢のほうに加勢するのがいいでしょう。苦しい時の恩は、大きいですからね」
「私もそうするべきかと・・・ローマに恩を売るのは癪ですが・・・今は人理修復が第一」
「ま、それが一番じゃろ。それに、あの兵士相手にああも立ち回れる強者と協力を今から結べるのならそれがいい」
烈火のごとく攻める兵士からそれを食い止める兵士たちに目を移せば精鋭だろうか、あの何もかもを踏み潰すと言わんばかりの怒涛の攻めを受け止め、いなしながら少数でどうにか受け止めている。しかも、その中でもひときわ異彩を放つのは一人の女性。
赤と白、金を基調としたドレスを身にまとい、小柄ながら少し変わった形の大剣を軽々と振り回す美しい女性。これまたどういうわけかアルトリアと瓜二つな顔立ちながら快活さを思わせる空気で最前線で暴れまわり、常に兵士を鼓舞している。彼女の存在が精神的支柱。そして軍の頭なのは一目瞭然。現に倒れそうな兵士ですらも仕草、檄一つで奮い立って武器を構えるのだから相当なカリスマ、兵士から慕われているのがわかるというもの。
「では、そのように。私とストーム1、沖田様、信長様、アルトリア様で行きましょう。残りはみな待機で。藤丸様・・・いきなり慣れろとは言いません。今は少し休んでくださいませ」
胃の中を全部吐き出して荒く息を乱す藤丸にそういった後に華奈たちは戦場へと駆けていく。
あの軍の熱気には少し慣れる時間が必要だろう。それさえできれば、ワイバーンと怪物の混成軍やちびノブの軍とも向かい合った経験が人同士の殺し合う戦場でも生きてくるはず。少なくとも、カルデアでの訓練と経験はそうさせていくだろうと華奈は考え、意識を先へとむける。
「む!? 何者だ貴殿らは! 一体どこの軍か答えよ!」
多勢に無勢、しかしこの状況を捨て置けぬと剣を振るう少女。ただでさえ援軍が間に合うかも不安すぎる状況下でさらに現れる集団。姿に武装もバラバラではあるが、敵なら自分と近衛兵の実力を見ても尚怯まぬ強者。味方なら天の助けかこの敵対する軍にひるまぬ胆力の持ち主。
単純に頭数の差が埋まる。援軍が来てくれるということならここの部隊の士気は持つ。だから、まずははっきりさせたいと声を上げる少女の声に先頭を走る変わった剣を手にした銀の女性に対して投げかける。すると
「カルデアという場所から貴殿らの援軍に参りました! ローマに属するものであると考えますが、今からそちらの援護に移ります。よろしいですか!?」
凛とした、けど優しい声で伝わる「援軍」という言葉。カルデアという場所はどこかわからないが、現にこちらに向けられる言葉に嘘はないと威圧する気も感じられず、兵士たちも希望を見たような目を浮かべる。
「うむ! 援軍大儀である!! 余はローマの第五代皇帝ネロ・クラウディス。ここでともに戦える名誉と、褒美を後で与えよう! カルデアの兵よ。ここでともに踏ん張るぞ!」
皇帝自らの援軍の受諾。これには気持ちが切れそうな兵士たちも奮い立ち、もう少しだと身体に活を入れていく。同時に敵がカルデアから来たという部隊に兵を割いたおかげで幾分楽にもなり、好転のきっかけが見え始めてきた。
「むん! ストーム、信長様、場を押し上げてください! 沖田様と私で広げます! アルトリア様はその場所の維持を!」
「了解マスター! ほーれほれ! 命とは言わんが、意識は貰うぜ!」
「そらそら! スレイドの威力を試させてもらうぞ! 盾構えた重武装とはいい塩梅の敵じゃあ! うっははははは!」
そして、そのきっかけはすぐに見えてくる。白銀の剣士がすぐさま敵の盾を切り捨てて切込み、左右から兜らしきものをかぶった男と黒髪の美しい女性が音の出す筒を振るい、光ったかと思えば何かがぶつかった音とともに兵士たちを吹き飛ばし、無力化させていく。魔術師の使う魔術、礼装なのだろうか? ああも連射の利く魔力弾など宮廷魔術師でも見たことがない。
「よそ見厳禁。ああも女性に厳しいとモテませんよ・・・っと!」
「甘い! その首もらったあ!」
ともかく、わずかな穴から相手の軍にひびを広げ、あの屈強、苛烈な兵士をものともせずに圧倒していく。ネロと瓜二つのそれぞれが美しくも見たことのない衣装に包んだ二人の剣士も三人に意識を向けすぎた相手を的確に刈り取っては不意を突く形で無力化。そしてその拡充できた場所を維持していく。
少数ながらそれぞれが自分と同じ、それ以上の力量を持つ猛者たちの連携には敵も勢いを失い、ますますネロ達ローマへ割かれる兵士の割合が減って楽になる。まさしく一騎当千。そして、これだけの救援をもらってそのままではローマの名誉、威厳に傷がつく。
「今が反撃の時だ、ローマの兵士たちよ! これだけの救援をもらってすべて任せては帝国の名折れ!! さあ、槍を握れ! 盾を構えよ! 剣を掲げよ! 侵略者を完全に追い返し、勝利を我らが手中に!」
今一度檄を振るい、ネロ自身も剣を振るってローマ兵に吶喊。それに遅れるなと近衛兵たちも再度敵兵にぶつかり、血の花畑が再び咲き誇り、朱に染めていく。
敵の大軍がみるみる減っていき、少し動揺を感じ取れたと思ったが、そうはうまくいかず。
「陛下! 前方から新たな敵らしき人物が・・・し、しかもあの方は・・・!」
「・・・余の、振る舞いは、運命、である・・」
新たにこの乱戦に参加するために激走する人影が一つ。真紅のマントに金の鎧でそのたくましい肉体を包み、人ではないと思うほどの爛々とした輝きを放つ瞳は狂気に彩られている。
「なっ・・・!?」
ネロにとってはとてもかかわりが深く、そして、今会えることが不可解であり、まずい相手。
「おじ・・・いや、いいや! 偽りの連合に加担し、かつて自らが愛した国を踏みにじるとは、そなたは恥を知らぬのか! 亡霊・・・カリギュラよ!」
血を分けた親族、自身よりも前にローマを治めた皇帝でありかつての名君。狂気に支配されてからは暴君へとなり下がった悲劇の皇帝。カリギュラ。
「ほう・・・? なるほど、なんとなくですがこの特異点の異常が少しつかめましたね。アルトリア様。あれをやりましょう」
援軍として加勢して敵を切り伏せ、ストーム1、信長にはロックソルトでの対応を頼んでからしばらく。敵兵を順調に無力化、数を減らしているとネロの方向に一直線に駆け抜けていく英霊の気配。
「偽りの連合」、「亡霊」そしてローマを今治める「ネロ」が前線に出ていること。おおよそではあるが、この特異点の正体の青写真が華奈の頭の中で出来上がってくる。そして、どうにもカリギュラの意識はこちらなんか眼中になく、ネロにまっしぐらなご様子。戦場、しかも英霊が多数いるこの状況下ではすがすがしいほどの無防備ぶり。どうぞ首をもらってくださいと言わんほどだ。
「ああ・・・いいですねそれ。ネロ達ローマへの信頼と情報を引き出すにはここでの働き次第・・・では、カルデアにも連絡を。姉上は銀嶺をオルガマリーにつけてここにレイシフトさせましょう。3000の援軍は大助かりでしょうし」
剣を振るう動きを一度止め、前線を沖田とストーム1に任せてカルデアに連絡を入れる華奈を見た後にアルトリアも一度受け持っていた戦線を離れ、足から魔力を放出して即座にカリギュラの前に移動。エクスカリバーを構えて。ぎらついた瞳を見せる。
「はぁああ・・・・・! さあ、おかえり願いましょうかね・・・っと!!」
「!?」
エクスカリバーに魔力を流し込み、一定間隔を維持。刀身からほとばしる魔力で剣自体のリーチを伸ばして光の大剣を作り出したて思いきりカリギュラめがけて振り下ろす。
ネロにしか意識の行っていなかったカリギュラもさすがに目の前で光の剣を振り下ろされてはバックステップで避けるしかなく、空振った後の光の剣は地面を盛大に切り付けて爆風と剣の勢いで盛大に砂塵を巻き上げ、一瞬視界がふさがれる。
もちろん、この連中がこれで終わるわけもなく、煙を切り裂いて無数の銃弾、ロックソルトでもなく殺傷能力を求めた銃弾がカリギュラめがけて飛び込み、体中に穴をあけていく。
「ぐ、お・・・!!! 余と、余とネロの邪魔をするな・・・! 美しき姪の姿を・・・!」
「遅い」
「しゃべる暇があるのなら、足を動かすべきでしたね」
これに対して激昂を見せるカリギュラだが、その声自体が命取り。砂塵の外からカリギュラを観察でき、更にはその声で位置を特定できていた華奈、沖田の二人による前後からの突きと袈裟懸けは正確に心臓と頭部を貫通。とどめに首を切断。その首を華奈が抱え、沖田とともに上空に大きくジャンプ。
「さて・・・その首、もらいます! ハァッ!」
最後にアルトリアの聖剣にまとわせた爆風を突きで放つ「風王鉄槌」をその肉体に打ち据え、幾重にも重なった暴風の一撃で肉体をはるか彼方に吹き飛ばす。
「え、は・・・かりぎゅ、おじ・・・え・・・え・・・・ええ・・・?」
「あら、消滅ですかね。でもまあ、いいですか。皇帝陛下。敵の将カリギュラの首、アルトリア様が見事討ち取りました。ご検分くださいませ」
アルトリアの一撃からわずか20秒も満たない間に自分が知る限り武人としてもすぐれていたカリギュラがあっさり死んだこと。より苦境に立たされるかと思ったらまさかの展開に流石に理解が追い付いていないネロに退去が始まっているカリギュラの首を見せるために着地してすぐに生首を両手でつかんでまざまざと見せつけていく。
「あ、う・・・うむ! 大儀である! この軍を追い返し、まさかあのカリギュラも討ち取るとはローマの意地を見せられたというもの! この戦、余たちの勝利であるぞ!」
なんで首が光の粒になって消えかかっているのかとか、いろいろ言いたいことはあるがまずはこの勝利を近衛兵たちに伝えること、勲功者を称えるべきだとどうにか意識を切り替えて戦からの汗かこの状況の切代わりに対する汗かわからない汗を流したままとりあえずは勝鬨をあげる。
「ほほう! そなたがカナたちの主であるか! うむうむ。余の美しさには劣るが素晴らしい美しさ! やはり美少女はいいな! 3000の、しかも狼やイノシシの軍もいい! 総督のみならず余の親衛隊、閨の相手にでもどうだ? 褒美も名誉も弾むぞ」
「お戯れを陛下・・・さすがに新参の私たちがその待遇では周りが大変です。しかし、そのような状況なのですね」
首の検分が終わり、カリギュラの退去を見届けてからしばらく。カルデアから到着したオルガマリーを先頭にした銀嶺隊3000の到着。これにはは華奈たちの援軍が嘘ではなく、しかも狼の軍隊であり誰もが精強であることがわかるほどの風格と圧を感じ取らせてくれるもので困惑気味だったネロも声をあげて喜び、オルガマリーの手を取って感謝を述べてくれた。
そしてその後はオルガマリーは花子に乗り、ネロは栗毛に乗って悠々と凱旋がてら皇帝直々のスカウトに困惑している状況。
「しかしまあ・・・ローマが二つに割れていると・・・で、今は軍を3つに分けて対応していたけども左翼が崩れ、そこから突破した軍が一度散開してから奥地で集合。バラバラに散ったのは追っ手をかく乱するためだったのでしょうけども・・・それをネロ陛下直々に食い止めていたところを私たちが到着したと」
「うまい戦術だけど、歩兵の足でそれをやり、こうまで士気を保つことが出来る兵士ね・・・はい、おしまい。次の人ー・・・どういう指揮官なのかしらね?」
華奈はといえばギャラハッドと自分の直属兵のいくらかをカルデアに残してほぼすべての兵士を出した状況。ちょうどいいと敵兵から奪った槍や道具、そこら辺の木材を加工して用意した大型の馬車の上で移動しながら兵士たちの傷の治療をアンナと行い、同時に兵士たちからの情報収集、頭の整理を始める。
(私たちの時代やそれより少し前にローマは2つだったか4つにわかれましたが・・・そのうえで相争う。納得は出来ましたが、これは少し厄介ですね。現状の軍の状態も見ておかねば)
ネロ陛下が治める正当ローマ帝国とカリギュラなどのかつてのローマ皇帝たちが率いる連合ローマ帝国。この二つがぶつかり合い、正当ローマはすでに国土を半分も失っているときた。ネロ陛下の配下の総督や将軍でもじり貧にようやく持ち込めている。そして、その総督や将軍。いわゆる将校となれる人材も相当数が減っている事実。
総督にオルガマリーが任命されるのも納得の状況。この状況では連合ローマに寝返る輩もいるだろうし、貴重な軍を率いて劣勢を助けた。どれほどネロ陛下がこの状況での助けの手で救われたのかが感じられる。彼女の奔放な性格ゆえの思い切った采配の可能性も捨てきれないが。
ともあれ、こうして現地の人間。しかも国のトップに関わり、協力関係を持てたのは幸い。これからの戦いの土台がしっかりできている点ではフランス以上だろう。
「ふぅ・・・ふぅう・・・ようやく、落ち着いてきた・・・」
「ところで、そこの少年・・・藤丸だったか? 顔色がよくないが貴族の子弟、もしくは初陣だったか? 顔色がよくないようだが・・・」
「ああ、陛下。それは大丈夫です。少し長旅の疲れが出ているようなので。少ししたら慣れます。で、なんですがよければ都に戻った後、私の部隊の・・・ヤマジ、信長、アルトリアが戦略に優れています。よければ、今のローマの状態を教えてはくれませんか?」
(さすがに私でも思わず血の気が引いたほどだもの。人同士の殺し合いはさすがに藤丸も応えるわよね・・・華奈は気にしてない・・・というか問題なしと考えているみたいだけど・・・今はこの方やローマの在り方を学ぶチャンス・・・現場のことは、深く言いすぎないようにするのもトップの在り方・・・なのかしらね)
まだ戦の様子を見て熱気、狂気、あり方になれず顔が青いままに馬に乗られている藤丸を心配するネロをオルガマリーがフォローし自身も映像越しですら吐き気を覚えたことを思い出し、仕方ないと思ってしまう。ドロドロした暗闘、命の取り合いもあり得る魔術の世界で生きている彼女もさすがに今回は応えた。特異点の経験を積んだ藤丸でもさすがに人同士はきついものがあるのだろう。
ただ、それでも落ち着いた、といえるあたり成長はしており、エミヤにクー・フーリンが励まし、宥め、清姫にマシュとジャンヌたちが側にいてくれる。もう少しすれば回復していつも通りになってくれているはず。
「もちろんだ。総督の地位につけたのだ。知らねば今後の働きもできないしな。さ、見えてきたぞ! これぞ華の都、だれもが憧れ望み、ここのような街が欲しいと目指すであろう至高かつ豪華絢爛の首都、ローマである!!」
ネロが声を上げ、目に入る街の景色。豪華さと機能美、外見を兼ね備えた建築物の数々。街から延びる整備しつくされた見事な道はあらゆる場所へと延びてその先が見えないほど水道を敷かれ、公衆便所もあることからもインフラや清潔に関する意識もしっかりとある。その上を歩く人の波といえば常にどこかには誰かがいるほどであり、多少の数の差はあれどその波は途切れることがない。
ローマが滅びて以降も誰もが憧れ、いくつもの諸国がこの帝国の後継者を名乗るというのもわかるというもの。約2000年ほど前の都市とはとても思えない。人のだれもが戦時中、それも劣勢の中であっても笑顔を失わず往来を自分たちの笑顔や笑い声、賑やかさで彩っていく。理想の形の一つ言っても相違ないほど。
「はぁ・・・(ブリテン時代、引退前に遠征していくらか沿岸部を荒しましたが、やはりふざけたレベルの都市、技術ですね)」
「町のシステムとか現代と何ら変わりないレベルだぞ。主要道路の整備に下水・・・建物もつくりが遠目でもしっかりしているのがわかる・・・まじかこれ」
「んお? 遠くにいくらかの小都市もあるが・・・城壁やらしっかりしているなこれ・・・え、まじ? こんなのがいくつもあんの?」
「戦時中で・・・この状態でもなおこの活気・・・ブリテンとは・・・ブリテンとは・・・」
反応は様々ながら、皆この都市の威容に驚いているのは確かで、それをみたネロもうれしい反応だったのだろう。うんうんと頷いて笑顔がますます輝く。
「ふふふ! さあ、今からみな英雄として称えられるのだ! そして余の客将。もてなしは最高のものを用意しよう! 驚くだけではなく存分に喝采を受け、励んでほしい! さあ、ローマ市民よ! 余は帰ってきたぞ!」
「陛下!? あの窮地を切り返したのですか!?」
「さすがはネロ陛下! ネロ陛下がいればこの国も負けるわけがない!」
「「「「「ネロ陛下! 皇帝陛下万歳! ローマ万歳!」」」」」
万雷を思わせるほどの声、身体が震えているのではないかと感じるほどの喝采を浴び、バラの花吹雪を受けながら意気揚々、これが当然。しかし感謝と笑顔を忘れないネロを先頭に銀嶺隊、カルデア一行も喝采を受けて街の中を通る。
「あ、あの・・・これを・・・」
「え? おれに? どうも」
「あんな小さな子も・・・というかこんな軍隊いたかしら?」
「あらら。見た目での判断は危険よ?」
「ウホッ! いい男・・・・・」
「ほほう。ローマにもわかる男がいるようだ」
行く先々で果実やら贈答品をもらい、またはいきなり増えた大軍に驚く街の人々。それでも皆が声をあげないのはネロのカリスマ、彼女が背中を預けて一緒にいることからだろう。
「今回の戦では負けるところであった。だが、このカルデアという場所からの救援もあって被害少なく切り返し、勝利することが出来た。その功績とこの国を思っての行動に報いるために彼らを今後は客将、総督として迎え入れる。喜ぶとよい! 余の近衛兵も認める精鋭ぞろいだぞ!」
ネロの一言でさらに地響きが起きたような歓声が上がる始末。それからは少しの間、隣同士の会話も難しいほどの声の嵐と熱気に包まれることとなる。
「さて、一通りの歓迎と、もてなしができたとは思いたいが・・・本当に良いのか? 華奈たちは入れずとも」
市民たちからの歓迎を受けてもてなしを受けた後にヤマジとダンカンらガチホモとおかまがネロの公認の下に男漁りに出かけたり、華奈とアルトリアにもネロの側室的な誘いがあって思わずアルトリアがエクスカリバーをぶっ放そうとしたりと些細なことがありつつも夜になり、ネロの宮殿にはオルガマリー、クー・フーリン、ジャンヌダルク、信長、紫式部、アルトリア、ヤマジ、アンナがネロとともにちょっとした大きな机の前に集まり、みな顔を突き合わせて机の上の地図と駒に視線を向ける。
そこにあるのは赤と青で色分けされたローマの地図と、軍を示す駒、施設などなどの位置情報が細かに記され、現在の戦況、その推移を示したもの。行うのはもちろん軍議。ただ、それで藤丸はともかく、経験豊富そうであり、皆の反応を見ても将であるはずの華奈、歴戦の勇士の空気を持つストーム1、ジークフリートらがいないことにネロは疑問の声を上げてしまう。
「ええ、姉上はどちらかといえば戦術家ですし、戦略も新参の私たちとネロ陛下のずれや地力が理解できない状態では噛み合うかもわかりません。ぶっちゃけ、本人も嫌がるでしょう。なので」
『戦場で相手の威圧感、土の様子や空気を感じて動ける作戦を考えてくると言っていましたね。後方の理解もあるのですが、現場主義、小隊で自由に動かすほうが華奈は強いのですよ。陛下』
「ふぅむ・・・まあ、そちらの魔術の腕はよく理解したし、そういうのならいいが・・・何というか、うれしすぎてな。すぐにでも抱きしめて、余自らの食事会をもう一度・・・」
新参ゆえの呼吸の合わせ方、連携が取れるかの不安、それも異常極まる敵の士気の高さ。これを知るために華奈たちは歓迎が終わるやすぐさま最前線に少数でローマを出発。相手の陣地の様子、空気を感じるためにと動いていた。
その前にメンバー全員の食事を用意し、ロマニとの通信技術を見せておいてオルガマリーに宮廷魔術師としての役割も与え、補佐に紫式部とアンナをつけて置いたりとやることはやっているので相変わらずの奔放さと手早さに皆あきれている様子。ネロに関しては救援からのこの一連の動きにすでにカルデア、銀嶺への信頼は厚いようでどうにも手元に置いておきたいようだ。
アルトリアはネロの発言にまた殺意が噴き出るが抑え、改めて地図に意識を向ける。
「ふむ・・・? 敵は軍を大きく分けて6つに分けておるのか。前線は3つ。後方も3つ。その隙間を埋めるように野営地やら防衛陣地がちらほら・・・後方の3つは・・・すべて城になるのか」
「その通り。前線の3軍は野戦を挑むために歩兵、騎兵で構成されているが、後方は堅牢な山・・・いや、樹木の城になっている。それと、配置は見た通りで、後軍の中央が大きく後ろになっていて城のように見えるが実は小さな道、関所のようなものらしい」
「・・・え? いや、待ってください陛下! 樹木の城!? まるで私には訳が・・・!」
樹木の城。いっていることにまるで理解が追い付かず、声を荒げるオルガマリー。華奈の深山やメディアの魔術なら確かに地形を少し変えるくらいはできる。が、華奈は砦一つの城壁を用意するのに数日係と聞いているし、そもそも難しいと言っていた。けど、相手は後方に樹木で軍を入れることが出来るほどのものができているという。しかも左右合わせて2つも。
信長、アルトリアたちもさすがにこれは驚きを隠せず、目が点になる。
「うむ・・・いかんせん、信じられないかもしれないが、連合ローマの拠点は、突如おびただしいほどの樹木があたりを埋め尽くし、変容して都市ができていったことから始まったのだ・・・それには余も書物、資料でしか見たことがないかつてのローマの町もあったりして、民草はみな慌てふためいた。そこからはあっという間に無数の兵士たちが各属州、都市を占拠し、その地域の兵士たちを吸収。今に至る」
「・・・なるほどです・・・そういうことからも今押されているわけですね・・・しかし・・・私にはどうにも荒事はわからないのですが・・・どうなのでしょう? 城はまだしも、前線のほうは私たちで勝てそうなのですか?」
突如現れた樹木の拠点と兵士、そして現地の兵士たちがあれほどの忠誠を誓うようなカリスマ。なるほど連合ローマがかつての皇帝たちが率いるというのも納得するだろう。神話時代の皇帝が英霊となればそれこそ何が起きても納得できてしまう。ただ、それに驚くだけでは終わっていけない。この軍に今からぶつかり、勝ちにいかないといけないのだから。
紫式部の言葉に驚きつつも一同目を通していく。前線のほうはどうにも不利な状況ではあるが、どうにか維持自体は出来ているようで、ローマ軍の左翼が一時崩壊した以外は中央、右翼は持ちこたえている。ただ、今度はローマの采配の様子に驚くこととなる。
(右翼の兵士は十数人・・・!? しかも、一番安定しているのがそこって一体・・・? 相手は1万とあるのに・・・)
(中央と左翼が分厚いな・・・ただ、中央の被害は嫌に多い・・・何があったんだ?)
「ネロ陛下。こちらの右翼はいったいどうなっているのですか? 嫌に人数が少ない気が・・・」
「それと、中央軍の被害の大きさだな。相手はどうも数は同じようだが、それほど強いのか?」
ヤマジ、アルトリアの疑問ももっともで、右翼はとてもではないが相手を食い止めるというには少なすぎるものであり、中央軍での被害は右翼の数倍は出ている。いったい何があったというのか。
「うむ。そこなのだが、まずは中央軍は相手の誘導や言葉で心を折ったりしてな・・・脱走兵、寝返る兵士が非常に多いのだ。被害自体はほかの客将のおかげでどうにか少ないのだが、その無事である兵士たちの心は砕かれる、あちらに傾いてしまうのだ・・・それと、右翼だが、客将の部隊が食い止めると言い出してな。無茶だと余も止めたのだが、聞かずに行って、ここ数日ひたすらに食い止めているので後方に部隊を厚くしていつでも救援にいけるようにしている」
「ほおう? 相当な勇者がいるようだな。右翼には。いつか戦ってみてえな。明日が楽しみだぜ」
「言っている場合じゃないぞ。クー・フーリンよ。これは少し面倒じゃ」
(この三軍も油断できないか・・・左右どちらかから崩してもすぐに樹木の城でとめられるし・・・野営地、砦で下手に奥に動いてもからめとられる。中央など狙えば四方から叩かれて即おしまい。まずは前線の軍を二つ以上食いつぶして失地回復・・・)
(とはいっても、元はローマの土地。再度の統治の移行、民の鎮撫にも意識を向けないといけないじゃろうなあ・・・それのためには一度相手の第一陣を押し返してから腰を据えてにらみ合いの用意。その間にも弱所を突くしか無かろう・・・問題は現在の戦力か。それを理解しなければわしらの戦力をどう割り振るかも決められん)
(俺たちの部隊がケツもちをしてやるのもいいが・・・いざという時は矢玉をぶっかけることも考えなければイケないな。クラークにも伝えておくか。よっぽどうまくハメてやらないとこの敵は倒せない。再度情報を洗い出さないと)
「・・・では、とりあえずそれぞれの部隊の将を教えてください。それぞれの特技、得意な戦いがわかれば私たちもそれに合わせて動きますから」
下手な奇策、不意打ちをしてもうまくいかない。まずは反撃と前線の軍を砕くしかないと結論が出たところで今度は3つの前線の軍の将たちの情報を聞いてより戦略を煮詰めることに。
そのさなか、聞いた一つの部隊、その正体に一同が驚き、すぐさまそれを起点に動くことを決定していく。後日その部隊を起点に軍を動かし、大きく戦線を揺り動かすこととなった。
「はぁ・・・・なんですかこの威圧感。遠くからでもここまで熱を感じるようなレベルとはいったいどのような準備と備え、指揮官がいるのでしょうか?」
何度心の中で思ったか、もしくは口から出たかわからない言葉を吐き、ハチに乗りながらこっそり前線視察に出ていた華奈。かがり火の見える相手の陣営から感じる威圧感はまるで円卓、それも士気最高潮でノリノリの時にも勝るとも劣らない。
遠目からも見える木々でできた重厚な防衛線とその設備の数々。こんな樹木の群れの上で人が過ごせるというのも、発生するのもおかしな話。これが移動中もロマニも言っていた今回の特異点修正の要点である連合ローマ、その誰かの宝具だとすれば規格外にもほどがある。どれほどの英霊、いや神霊レベルのものがいるというのか。
「全くです。先ほどヤマジからの連絡もありましたが、少し厄介なことになりそうです」
「わぁっ!? って・・・クラーク。すいません。ヤマジがそういうほどですか・・・幸いにも前線のほうは相手もぶつかってくるそうなので私たちの得意な野戦でうまくいけばどうにかできますが・・・問題はどこが弱いかですね」
「い、いえ・・・中央はもちろん。出来ればどこかからこちらが動き回れる場所さえあればそこから軍を挟撃して残りも狙えるのですけども」
夜の野営地に意識を向けている華奈の後ろから現れるクラーク。その強面に華奈も思わず驚き、すぐさま謝罪。クラークも仕方ないかと思い話を続行。ぱっと見ではこの場所、中央軍でも存分に銀嶺の速度は活かせそうだが、それだけでは何か足りない気がする。
確実に相手を屠る一撃、衝撃をもって敵を下し、今後の戦いでローマの軍が勢いづき連合ローマ相手でも問題ないほどのもの。そうなればまずは相手の心をうまく動かして脱走兵、寝返りを誘発させていく中央軍を叩くべきだが、どうしたものかと頭を抱える始末。
なにせただの野営地ですら水道、水洗トイレ、市場とちょっとした町、城壁や見張り塔が設置されている野営地ですらあるのだ。城攻めは魔獣を従える華奈たち銀嶺は不得手。やるにはアンナの部隊も必須だろう。
「カルデアの観測とストームの遊覧飛行での観測。後は本営の戦略に合わせて一応は策を練りますが・・・ストーム、どうですか?」
「おーマスター。いい夜だぜ。星は空を埋め尽くさんばかりだし下を見ればかがり火の景色が綺麗で綺麗で。戦じゃなければそのまま夜のデートにでも誘えば一発だろう」
通信を受け取り、無線に軽い返事を返すストーム1。上空からの相手の陣地の観測のために武装ヘリ、バゼラートを出して藤丸、ジークフリートを乗せて空をのんびりと動き、その様子をデータに入れながらまだ人の明かりが空の星の明かりを薄めるほどではない頃の夜空、炎の光が揺れ動いてそれで暖を取って集まる人々を楽しみながら仕事をこなしていた
『デートのためにまずは貴方が恋人を見つけないといけませんがね。深入りはしなくて結構です。何が起こるかわかりませんし。気をつけて帰ってきてくださいね?』
「了解。痛いところを言うねえ。うちのマスターも。ローマで彼女でも作ろうかねっと・・・さて、藤丸。マシュも気が楽になったか?」
無線を切って苦笑を浮かべ、視線を後ろに向けると藤丸、マシュ、ジークフリートが座り、それぞれに星や町、野営地の景色を眺めては感嘆の息を漏らす。
「はい。ありがとうございました。まさか空の旅になるとは思いもしませんでしたけど」
「人が小さく見えて、明かりもすごく奇麗でしたし・・・これが見れるだけでも私もローマに来てよかったと思えます。ありがとうございます。ストーム1さん」
「いいっていいって。ムサイ男二人の護衛付きでも楽しんでくれたら何よりだ。藤丸もマシュも、きついときは俺らに言いな。こういう戦場の経験は多いし、いろいろ馬鹿やっている分受け止められるかもだしな。現在進行形で馬鹿やりそうだけど」
「俺からもありがとう・・・ストーム1.竜はこういう景色も見ていたのだろうか・・・そして俺も藤丸たちの悩みはできる限り聞いていく。本来はこういう場所は慣れていくべきではないのだが・・・それを薄め、みんなで共有して乗り越えることはできるはずだ。つらいことはみんなで分け合って薄めていこう」
満面の笑みで感謝を述べる若人二人。それを見てストーム1、同じく空の景色を楽しんでいたジークフリートも優しい笑顔を浮かべ、戦場でのことのみならず悩みは言ってほしいと伝える。
こういう戦場を知らず、知らないでも大丈夫な青年がいる時代。その時代の少年少女をこうして戦争やりほうだいの時代に何度も引きずり出さざるを得ない現状からのせめてもの罪滅し、そしてできる限りは壊れてほしくないという真心からのアドバイスか。
ともかく、二人の言葉にはマシュと藤丸も少し気が楽になったか瞳に余裕の色の割合が増えて視線を改めて空から見える景色を楽しみ、明日への英気を蓄え始めた。
「ん? マスター・・・じゃなくてアルトリアか。どうした? 客将? ふむふむ・・・・・・・・! それ、マジか!・・・・?」
二人の様子を見て運転を続けていたストーム1。しかし、アルトリアからの連絡を聞いて声を荒げたストーム1の声とその内容を聞いて一同驚き、急いで空の旅は終了。華奈と合流して戦術を練り上げていくこととなる。
ローマはつるはしで戦争に勝つ。という言葉があるくらいには兵站管理、道、水道の用意に気を配りまくり作りまくりのローマ。野営地ですら市場やちょっとした設備、水道にトイレ完備とおそらく中世ヨーロッパでもかなりのレベルで整備された野営地の跡地や設計図もあるそうです。
施設も石造りで機能美、実用性と美しさの両立と本当にすごいものばかり。多分ダ・ヴィンチちゃんはカルデアのほうで必死に記録取って資料にしていそうです。
そして連合ローマの施設はあのお方の宝具を使用しての応用。これくらいは出来そうだなあと。
次回はまた新しいメンバーの参戦。そして銀嶺隊の変人どものちょっとした騒ぎも記せるように頑張ってみたいです。
フラムの絵も無事に完成しました。普段はこの上からローブなどを羽織っているものと考えてくださいませ。
【挿絵表示】
友人が仕事で忙しいのでもうきついと言っていたのでこれ以上は出ないかもしれません。ただ、気が向いたら、仕事が落ち着いたら大丈夫かもといっていたのでまた絵を描いてくれたらここで紹介できたらと思います。
それでは皆様また次回まで、さようなら。さようなら。