転生愉悦部の徒然日記 作:零課
X月Z日
私達銀嶺部隊に新たな仲間が増えました。農家から可能性を見出して私が引き抜いた、ダンカンという青年。小さな漁村に済む純朴な青年で、私達にカニを振る舞ってくれました。カニや貝の殻も砕いて肥料に出来るので、集めて纏めていたら肥料に出来るし、こちらで買い取ると伝えると皆様喜んで集め始めました。取りすぎて乱獲にならないようにちゃんと注意もしましたが・・・大丈夫でしょうか?
そして、もうひとりの青年は技師の子供で、独特な言い回しをするが、懐の深さと戦略への理解、そしてその技師としての腕は確かなので採用。名前はヤマジ。ブリテンではかなり変わった名前なので聞いたところ元々が大陸の端あたりに先祖を持ち、商売で流れ流れここについたとか。少し悪そうな顔つきですが、人当たりもいいですし、私の長い人生の勘も問題ないと感じているのでそのままに。ただ・・・時折メンバーを見て舌なめずりをするのは何故だろうか・・・イイ男に対して・・・
人間だとそれ以外にもソバの件を聞いて新たに10名ほどが参加。ダンカン、ヤマジを含めて37名の部隊になりました。そして、それだけでは増員は終わらず、ハチ、花子の伴侶とその子どもたちも参加。それぞれが5匹ずつ生んでいたので14匹の狼の参加、更には黒介の子も3頭入りイノシシは計5匹の参加。ハチたちには哨戒の手伝い、黒介達もキノコについてまだ知識や経験が足りない村での教育、散策に手を貸してもらう。人獣共に協力して国を栄えさせる。何とも愉快なこと。
取り敢えずは小狼達は親たちや部下の皆さんに付いて行ってやることを覚える。そして最近益々お腹が大きくなってきたモルガン様やそのお世話に奔走するイグレーヌ様の傍にいて護衛兼癒やし役になってもらいましょう。お腹が大きくなるごとにモルガン様は不安を口にしますが、それ以上に期待と楽しさ、そして生まれくる子になんて名前をつけようかと悩んでいます。良い悩みです。
安心して産めるように頑張ろう。私と銀嶺部隊の皆はそう誓い合って今日の仕事を頑張りました。
追伸 オオカミたちの遊び道具としてフリスビーを木で作ったところ、大変好評だったのだが、親子入り乱れての大乱戦になったために家族分作り、遊ぶことに。危うく喧嘩になるところでした。
☀月━(゚∀゚)━日
ついにモルガン様が第一子を生まれました。母子ともに無事でしかも男の子。これには国も沸き立ち、私達も思わず跳ね上がるほどに喜びました。
名前はガウェイン。占った結果太陽の祝福を受け取るだろうとモルガン様はおっしゃられました。国の後継者である第一子が生命の源であり、全てを照らす太陽の祝福を持つ。これはとても素晴らしいことではないでしょうか。
しかし太陽の加護・・・脳裏に向日葵の形をした渋い声でしゃべる妖精じみたものが「太陽おおおおおおお!!」と叫ぶ光景が思い浮かびましたが・・・関係ないでしょうね。別の世界の話でしょう。忘れちゃいましょう。
イグレーヌ様も自分の初孫を見て、子を無事に産めた娘のモルガン様をみて嬉しさのあまりに抱きしめて離さなかったり、ロット王に関しては普段のフランクさと冷静さは何処に行ったのか。これほどにない歓喜の声と滝のような涙を流して感動を体全体で表現したり城を爆走したりと誰よりも感情を爆発させていました。
この知らせには兵士たちも士気が跳ね上がり、本日の蛮族討伐はかなり楽になりました。
ガウェイン様。早く大きくなることが楽しみです。
☆ミ月=日
今朝、部員の時の記憶・・・つまり、二回目の人生での若い時の記憶が少しづつ思い出せるようになってきました。それに伴いアーサー王伝説も少しだけ思い出せるように。家族と同胞と王以外の記憶はわりかし曖昧だったので正直戻ることはないと思いましたが、僥倖です。この調子で色々な知識も戻ってくれば良いのですが・・・
最近、蛮族の討伐や農作物の裏作で収穫量が増えたことや、食品の増加、私なりの衛生管理方法を買われ、前々から草案に上がっていた各村への肥溜めの設置、下水システム等を採用することが決定となり、各村へ大工が派遣されることとなった。
そして、国に余裕が出てきたのが原因か、はたまたガウェイン様が誕生したせいか、ロット王がもの凄い子煩悩になっていました。具体的にはガウェイン様が泣けば私達以上に慌てふためき喋れば顔が溶けているのではないかと思うほどに破顔する。私にも護衛や世話役を頼み込むこともあるために遊び道具や人形も制作したりと、ドンドン仕事が増え、訓練はともかく哨戒に参加できる頻度が落ちている。ダンカンやヤマジを副官にして置かなければ大変だったでしょう。今の所動物たちからも部下の皆様からも異常の報告はない。
剣の腕も全盛期に戻って来ていますし、ある程度の対応は出来るのですが、一応は神代の時代。理不尽な災害にまでは備えきれないのが悲しい。今の所それは無いですが、ケルトやギリシャ等を思い出しても・・・頭が痛い。
そういえばダンカンが内陸の魚を試しに捕まえた中で鰻があったので、是非とも調理をしたいのだが、あのタレを用意できない以上別の調理方法になってしまう。ゼリー寄せ以外にいい方法を見つければ内陸でも美味しい魚料理がまた一つ出来るのだが・・・いけないいけない・・・ヨダレが。
_(:3」∠)_月B日
良いことというのは続く時はトコトン続くようで、モルガン様が二人目のお子様を出産。名はガヘリス。この方もアーサー王伝説の円卓に名を連ねるはずのお方。大変元気でよく泣いては皆を集めますが、その倍笑うお子様で、モルガン様達はいつも笑顔でおられます。ガウェイン様で経験を積んだことも大きいのでしょう。泣いても慌てることなくおしめを替えたり、食事を用意したりとパニックになることなく子育てを出来ています。
因みに、子育ては王族ともなれば従者が諸々をこなし、親は気構えや愛情を注ぐことが主。な場合が多いですが、モルガン様らは一緒に従者に混じって子育てに参加していきます。始めは従者の皆様も驚いていましたが、今では子育てに関しては従者も意見を出すことも多くなり、意見交換も行われています。そこにロット王が乱入しては大臣たちが追いかけてくるという光景もおまけ付きで。
農業面でも進展があり、商人様が持ってきてくれた葉野菜というもの。それの正体はビートの一種。日本だと甜菜、またはサトウダイコン。最近の農業での進展を見て持ってきてくれたのですが、葉は勿論食べられますが、根を絞り煮詰ると砂糖が取れる。出来なくても飼料や肥やしに出来るので問題はない。まだ品種改良をされる前で根もそこまで大きくはありませんが、これはおいおい研究するとして、早速種や苗、そしてサンプルの商品を幾つか購入。仕入れた情報の土壌を再現し栽培開始。上手く行けば砂糖を調味料としてこの国の資金調達源に出来るかもしれません。なにせ、貴族の間では幾つ虫歯があることが砂糖菓子や甘いものを食べているかという豊かさを示すパラメーターだった時代もありましたし、手札は多いに越したことはない。
欲を言えば蜂蜜、養蜂もしたいですが、場所がないですし、蜂故に危険、忌避感もあるでしょう。これはもう少し先延ばしになるでしょうね。養蜂箱の為にミツバチの採寸とスケッチ、朧げな記憶ですが設計もヤマジや大工の方々と相談せねば。
今回からオリキャラも出していこうかなと思い、副官登場。元ネタはまあ、すぐに分かるでしょうかね。
ヒントは鎌田吾作に自動車整備工です。
第二部開始に他にも諸々のせいで筆が進まず、短いですが、取り敢えずは出すことにしました。
そして、この間にお気入り件数55件、しおり、10件 UA3100超え。誠に感謝します。そして、評価をくれた方々も感謝します。これからもちゃんと書きますのでお願いします。