転生愉悦部の徒然日記   作:零課

79 / 222
息抜きのほうが進みすぎていましたが、こちらのほうも進めていきます。いつも読んでくださり、応援ありがとうございます。

今回は短め、少しスランプ? 気味です。


将軍の輝き

 「やれやれ・・・」

 

 レフによって呼び出された最後の切り札であろう英霊。それを見ているほぼ全員が圧倒されていた。褐色で細身の肌を持つ女性。白いベールやそれ以外には肌を隠すものを多くは纏ってはいない。どこか無機質な雰囲気を醸し出している。獲物であろう三色の色を持つ変わった意匠を凝らした剣は何度も戦をくぐったもの達にはすぐにわかる。あれはやばい。と。

 

 「な・・・え?」

 

 それは藤丸もこの特異点でいくつもの死線をくぐったせいで感じられたようで、マシュやクー・フーリン、沖田たちがいても尚心臓を直接つかまれているような感覚を覚えてしまう。少しでも目の前の女性が睨めば自分の心臓が握りつぶされる。そう感じるほどの圧を感じてしまう。

 

 「は、ははははは・・・・・・はっはははははははははっははぁはあっはははは!!!! 勝ったぞ! これで貴様らも終わりだ! 華奈、オルガ! このサーヴァントこそ破壊の化身! アルテラにはかなう道理もない! なぜならーー」

 

 「あ」

 

 「黙れ」

 

 さすがにこれほどの英霊を呼び出したことで勝利を確信したのか先ほどまでの怒りはどこへやら。饒舌に語りだすレフ。そしてアルテラの動きの意図を感じ取った華奈の小さな声の直後に動き出したアルテラの初動はレフに対して剣を一閃。

 

 「え?」

 

 まるでうるさい羽虫を払うかのようにレフはアルテラに両断されて死亡。結局、英霊たちのことを理解していない故の最後と言えるだろうか。

 

 「レフ・・・・・・」

 

 「アルテラ・・・あるてら・・・破壊の大王・・・え!? まさか、あの歴史の!?」

 

 「シッ! マシュ様!」

 

 レフの二度目の死亡に目をつぶり手をあわせるオルガマリー。そして動揺の中でもアルテラの正体に至る藤丸。それとは別にアルテラの威圧を受けてもどうにかひるまず、むしろその挙動を細かに見ていた華奈は即座に移動。宝具『妖精の宝石箱』から筋力と速度を上げるものをチョイスしつつアルテラに斬りかかりつつ聖杯を刀でひっかけてマシュに投げ渡す。さすがにこれをこの大英雄に持たせるのはまずい。

 

「なっ、華奈さん!?」

 

 「急いでそれを回収して! こんな傑物に持たせたらレフ以上に手に負え・・っ!?」

 

 「私を人は神の懲罰と呼ぶ・・・お前たちも砕いてみせよう」

 

 軽く振るったように見える一撃は華奈を軽々と吹き飛ばし、すぐさま魔力をほとばしらせるアルテラ。その破壊の奔流は華奈がいなくなったことで視界に映るマシュたちに向けられ

 

 「神の懲罰ですか・・・だとすれば信者も救うために戦っているはずのこの子たちに振るうのはとんだお門違いですねえ・・・」

 

 王宮の床、天井から石の槍が降り注ぎアルテラに襲い掛かる。それを防いだかと思えば斬撃の嵐が飛び交いアルテラを後ろに飛びのかせる。

 

 吹き飛ばされた先から傷が開いたか額から血を流しながらも華奈が戦闘態勢を整え、二振りの太刀を構えてアルテラの前に立ちはだかった。

 

 「ネロ陛下、正統ローマの兵士、そして連合ローマの市民たちの避難指示を、神祖がいない今皇帝は再びネロ陛下です。外の英霊の皆様に指示を」

 

 「何を言うか! これほどの危険な奴、皆で」

 

 「余計な被害を出すなと言っているのです!! ここもローマの一つでしょう、この戦いの巻き添えを喰らわせる気ですか?」

 

 あまり声を荒げず、圧を向けない華奈から向けられた、怒声に一瞬たじろぐもネロもすぐさま行動を開始、王宮の外に自身の勝利を伝え、ロムルスが倒れたことを宣言。周りもあれほどのカリスマ、存在感を誇る神祖がいないことに感づいたか、抵抗する声や怒声が嘘のように静かだ。

 

 「マシュ様たちはネロ陛下の護衛を、ストーム、アルトリア様は隙あらばアルテラを不意打ちできるように。沖田様は私の戦いを見ていてください。アルテラの剣筋を見切って、必要な時への切込みに」

 

 『正気ですか船坂さん!? アッティラ・・・あのフンヌの大王相手ですよ!』

 

 「だからこそです・・・私なら縮地での回避や離脱もたやすい。相手の札を見て、私が倒せずとも次につなげます。それに、このメンバーでの連携もまだしっかりできてはいませんからね。ま、それにまだ私が負けるわけじゃないでしょう?」

 

 「・・・マシュ、華奈さんの言うとおりに。多分、それが正しいし、それに・・・・・・信じたい」

 

 「華奈さん、先輩・・・了解しました!」

 

 『・・・了解しましたよ』

 

 良馬にマシュ、藤丸の同意を得て周りの英霊たちも納得したのか少し下がって巻き添えを喰らわないようにしてくれた。

 

 アルトリアとストーム1は華奈の意図への理解と、同時に退く気がないくらいに本人が戦意を高めていることを理解しているのか何も言わない。相棒と義妹の理解の良さに感謝しつつ、秋水と桜花を握る手に力を込める。

 

 「・・・まだ壊れないか。なら」

 

 「そうですね、一勝負行きましょうか!」

 

 ぶつかる剣と刀。轟音を響かせて始まるは破壊の大王と銀狼騎士の一騎打ち。けたたましい刃のぶつかり合い、そしてその余波によって砕ける王宮。

 

 「せい!!」

 

 「・・・」

 

 華奈が左右から大きさの違う、まるで蟹の鋏のような斬撃を二対飛ばすとアルテラは剣をまるで鞭のようにしならせ、伸ばしてそれをあっさりと弾き飛ばす。

 

 「ならっ・・・」

 

 4つの斬撃による時間差攻撃がだめならと今度は自身の速力を活かして高速で動きつつ床に斬撃を叩き込んで足元を崩す。いくら力があろうと武器があろうとも体勢を崩しては満足に振るえないはず。そう考えてアルテラがぐらついた瞬間を狙うがアルテラは剣を上に掲げ、また鞭のようにしなりながら剣を伸ばす。その剣先は天井に当たって軌道を変え、切り伏せようと切り込んでくる華奈の身体を串刺しにせんと襲う。

 

 「くだらん」

 

 「ちっ!」

 

 それに気づいた華奈は即座に身体をひねって回避。その反動を活かして地面を蹴って地面に突き刺さったアルテラの剣の腹に足を乗せて加速。そのままアルテラと再度切り結ばんと接近。

 

 華奈の相手の攻撃を受け流し、逸らす剣術とアルテラの何もかもを容赦なく粉砕する膂力、実戦仕込みの剣術と鞭のしなりと剣の鋭さを両立し立ち回りは激しいものとなり、斬撃の余波としなる剣があちこちに飛び交うせいで下手に入り込めばそれだけでずたずたに引き裂かれそうなほどのもの。

 

 「重いうえに不規則とか本当、つらい相手ですね・・・っ!」

 

 「中々に守りがうまいが、いつまで持つのやらな・・・」

 

 まるで超小型の台風でも発生したかのような戦いに先ほど言っていた華奈の言葉は正しかったのだろう。まだ始まったばかりだというのに王宮は先の二つの戦い以上にボロボロに砕かれていく。こんなものに巻き込まれればローマの兵士たちは愚か英霊たちですらも危険が伴う。

 

 「・・・華奈さん・・・!」

 

 「俺も入りたいが・・・これは確かに危険すぎる・・・」

 

 それを痛いほどに現在進行形で見せられている沖田とジークフリート。二人も剣士だからこそわかる。アルテラの膂力と鞭のように動く剣の威力、それを自由自在に動かして見せる技量。自分たちの持つ剣術とはまるで違う異色のもの。それを受け流して肉薄を続けることが出来ているのは紛れもなく華奈のふざけた剣術、いくつもの乱戦、死地を歩いたからこその経験で抑えている現状。

 

 助けになりたいのであればあの剣筋やクセを見抜いてから。そうでなければ自分たちのせいでいらぬ気を向けてその間にやられるとなりかねない。

 

 「大丈夫ですよ二人とも。神様だのなんだのは知りませんが、姉上は負けません」

 

 「ま、やばいときは俺がどうにかするさ。神様の何らかの加護があれば特攻も上乗せで吹き飛ばす」

 

 まるで気負いも心配も見せないアルトリアとストーム1。武器の用意はしている。けど、まるでそれを使うそぶりもなく戦闘を見据える。

 

 「ふむ・・・なるほど、こればかりは仕方ないですね」

 

 「しぶといな・・・貴様も、国も、人も何もかもを破壊する」

 

 一方で華奈とアルテラの戦闘は変化が見え始める。鞭のように変化し、剣の重さと固さをもって暴れる暴風。これを全ていなすのは無理。出来たとしても斬り返したりの反撃が出来ないと判断し10に1は体で喰らう。それもかすめる程度にはとどめるがアルテラの振るう剣だ。鎧だろうと切り裂かれ、その下布も肌も斬られて鮮血が舞う。

 

 アルテラも目の前で砕けないどころか明らかに膂力で勝り、武装でも勝っているはずの自分に食らいつくどころか反撃をし始めた目の前の女が理解できずに執拗に攻撃を繰り返していくばかり。

 

 しならせた打ち下ろしからの切り上げで剣を吹き飛ばしたのちに背後を突く攻撃は打ち下ろしを受け流され、背後の攻撃はまるで背中に目でもついているような反応速度で避けてそのまま側面に回り込んでいき死角を狙ってくる。

 

 破壊の一撃はまるで空を切るか水でも裂こうかというほどに流され、もし肉を切る感触をとらえたとしてもその次の瞬間にはこちらにも命を刈り取りかねない一撃が飛ぶ。

 

 煩わしい。そんな感情がアルテラにふと走る。目の前の女はなるほどいい武人だ。しかし、そんなものはいくつも砕いてきた。だというのに、まるでこれが通らない。国も、人も、町も、全て壊してきた自分の刃がまだ届かない。

 

 「・・・不思議ですか?」

 

 その感情の変化に差し込まれた一刀。戦闘を始めた時から何度も見た剣筋だというのにアルテラの身体は飛ばされ、肉薄していた両者は距離を取る形に。

 

 「っ・・・・」

 

 「貴女も率いてきた、そしてぶつかってきた類の人間ですがね。もしそれを感じられないほどに破壊を求めるのなら、私は砕けませんよ」

 

 「・・・・・・・その傷で吠えられるのも今のうちだけだ」

 

 強がりだろう。アルテラはそう考えて剣先に魔力をほとばしらせていき、魔力を放出。自分がもらったダメージはかすり傷程度。目の前の女はああは言うが額からの出血で既に視界の一部は不自由なもの。それ以外にも体のあらゆるところから血が流れ、消耗度合いも激しいもの。

 

 破壊できるまで近づいている。それは確かだと三色の光線を放つ。

 

 「どうでしょうか、ねっ!」

 

 華奈はそれをするりと流れるような動きで入り込み、また再接近。アルテラもこれくらいはするかとは考えていたので右からの袈裟懸けを振るうも、華奈の迎撃で繰り出した切り上げで剣を止められ、あまつさえ押し込まれる。

 

 (なぜだ・・・私のほうが力が上)

 

 それを押し返そうと剣に力を入れれば華奈の刀はすぐさま押し返され、そこからアルテラの振るう左からの横薙ぎであっさりと吹き飛ばされる。

 

 (速度も奴の消耗もあって互角・・・手数や多様さも負けてはいない)

 

 斬撃を飛ばしはしないが剣先からの光線に鞭のようにしなる剣での四方八方からの攻撃と剛力の組み合わせ。目の前の剣を受け止めただけではしなって肉を裂き、骨を断ち、命を穿つ。

 

 華奈の移動先を封じ、少しのタメを入れた上空からの回転斬りはその余波だけで新たに華奈に傷をつけ、衝撃でいくつもある傷から血が噴き出す。

 

 「ふっ!」

 

 「ぐぅっ・・・」

 

 だというのに、返される一撃が異様なほどに重く、アルテラの持つ天性の肉体のスキルをもってしてもはじき返すことが叶わない。

 

 (なぜだ・・・)

 

 『・・・めちゃくちゃだ! 華奈のステータスや出力は消耗して万全じゃないのに、なんで万全のアルテラと切り結んで、破壊の大王と一騎打ちできているんだ!! 華奈の剣術の技量だけであの一撃は理解できないよ!』

 

 「・・・・・だろうな。あれは理屈とか技術じゃねえ」

 

 カルデアから機器を通して華奈のバイタルチェックをしているロマニが目の前の光景に叫ぶ。消耗に応じて華奈の英霊としての出力は少しづつではあるが落ちつつある。それだというのに、アルテラにほぼすべてのステータスを上回られて、相手の土俵で戦って尚も反撃を行える。このことにロマニは疑問を浮かべるが、クー・フーリンやジークフリートら英霊、特に戦士たる英霊たちはその光景に見入り始め、マシュも釘付けとなる。

 

 「なんででしょう・・・なんだか、何かこう・・・凄く見ていて、惹かれます・・・? なんで・・・?」

 

 「俺もだよ・・・」

 

 ボロボロになってくはずの華奈を見て、すぐにでも動き出すべき場面のはず。なのに、もう少しだけこの戦いを見ていたい、まるで、大切な何かを見ているような気持をマシュは抱き、同時に疑問を抱く。藤丸はそれがとてもかっこよく映り、血まみれのはずの華奈がとても美しく見えた。

 

 「・・・藤丸様、マシュ様、オルガマリー様。私が考えていた一つの考えを聞いてください」

 

 「・・・?」

 

 まだ戦闘は続き、斬り合うたびに身体に新たな傷を増やしていく華奈。激しい剣戟、轟音。だというのに不思議とよく通る声だ。

 

 「このアルテラのように、本当にすさまじい大王やダ・ヴィンチちゃんのような世界に影響を与えた偉大な人物。この方々に比べたら人類に与えた影響は少ないはずの武将、将軍がなぜ英霊になり、彼らと同様に座に登録されたか、私なりの理由の一つの考えです」

 

 剣を振るうたびに血が噴き出し、鎧のかけらがこぼれる。だが、その一刀、一撃がアルテラの剣をはじき返し、その肉体に傷をつけていく。

 

 「将軍は、あくまでも役職の一つ・・・まあ、今風に言えば公務員の階級ですよ。もっと言えばただの名称・・・特異な才能や、人の世を進めた人たちに比べたら人殺しの才能が秀でた、最も悍ましいもの。ですが、その場所につけるのは一握りの一つまみの人間・・・数多の死地を越え、数多の屍を築き、多大な武功を挙げたものが届く場所」

 

 瓦礫の山が朱に濡れ、自身の血で銀の髪が濡れはじめても振るう剣は止まらず、アルテラに何度も斬りつけられようとも止まらない。

 

 「結果、将軍たちが手にするのは幾千幾万の人の血肉を握りしめてぶつけ合い、敵兵を、土地を、国家を相手取り、殺し、奪い、戦う責務と自分と部下の背後にある多くの民草、そして主、愛するもの達・・・ひいては国家、その文化や文明、歴史そのものを背負うことも珍しくない。それをこなしたことによる絶大な栄誉・・・・・」

 

 華奈の顔の半分は血にまみれ、鎧もボロボロ。足もおぼつかない。そのはずなのに尚も破壊の剣と渡り合い続け、致命傷とはいかずとも大きな傷がアルテラの身体にも目立ち始める。自身はもっと傷ついているはずなのにその一撃の重さは増していくことを知らない。

 

 「だからこそその存在は重く、戦友をはじめとした多くの想いが双肩に宿る一撃は理屈ではない。その輝きは時に使える主すらも越えるほどのものを放ち・・・そして、皆が認める英傑として、世界の絵巻に永く刻まれていく・・・!」

 

 とうとう華奈の剣がアルテラの剣を完全にとらえ、合わせることにも出来てきたのか剣の状態、鞭のような動きにもすべて合わせはじめ、フェイント、魔力を使った衝撃波すらも、間合い全てを理解して追い詰めていく。

 

 「・・・なぜそこまで戦える、なぜ・・・倒れぬのだ・・・何者だ・・・」

 

 「っふふ・・・貴女の下にもいたでしょう・・・? 『将軍』や『隊長』の一人ですよ・・・♪ どうです? 文明や人の守り手となるものの強さは、簡単に壊れないでしょう?」

 

 「・・・・・ッ!?」

 

 にっこりと、いつも見せる柔和な笑みを浮かべる華奈。いつものような破壊、そしてそれを行う自分に対して微笑みかけてすら来た。華奈の言葉や意味に理解が及ばずに不気味なものを抱えたまま魔力を使った衝撃波で華奈を吹き飛ばす。

 

 「訳の分からぬことを・・・そんなもの、いくらでも壊してきた! そしてこれからも・・・・!」

 

 「いえいえ・・・コホッ・・・とりあえず、今はこれで打ち止めを・・・『奥義・因果断裂・四門』・・・」

 

 これ以上の問答は無用だと宝具を開帳しようとするアルテラの動きを完全に見切っていた華奈は戦闘開始時から着けていた敏捷強化の指輪を用いた速度でアルテラの目の前に移動し、そっと切っ先でアルテラの剣を逸らした後に自身の剣技を昇華させた宝具を開帳。代わる代わる振るわれる超高速の4刀の乱舞。その刃がアルテラの肉体を通るたびに魔力のラインを切り、霊核を砕き、スキルを切り離し、概念と肉体両方を切り刻んでいく。

 

 「・・・けほっ・・・ゴホ・・・・打ち止め、ですよぉー・・・・」

 

 その技が終わった後に華奈自身もガタガタに振るえた手からガチャリと刀を取りこぼし、最後に秋水を杖代わりにしてどうにか立ち、アルテラを見つめる。まだやるか・・・? そんな警戒を抱いていたが、すぐに退去の光がアルテラを包む。

 

 「ここまでか・・・・・・将軍というのは、かくも砕きづらいものだったとはな・・・この剣でもまだ壊し切れず・・・か」

 

 「私の知っている武将は誰も彼も一筋縄じゃ行きませんでしたよ・・・ふふ。今度機会があればうちの部隊とも話しますか? 私以上のタフな奴が多いので」

 

 「そうか・・・それは少し興味がある・・・ああ、破壊されないものがある・・・これが嬉しい、とはな・・・」

 

 無機質な印象を抱いた破壊の大王は最後に少女らしい、優しい笑顔を浮かべながら退去。

 

 「聖杯確保・・・イレギュラーの対応完了・・・あー・・・・・・・もう・・・・レフのアクシデントもありましたが・・・これでおしまい・・・あ、アンナ様呼んできてください・・・血が・・・」

 

 それを見届けた後に完全に気が抜けた華奈はふらりと崩れ落ち、頭からクジラの潮吹きのように血を流しながら地面に転がる。衝撃の余波だけで肉を切られたり吹き飛ばされたり無理に切り結んだせいで体のあちこちがボロボロのがたがた。指輪も上等なものを使っていたので割と消費もシャレにならないという落ち。

 

 これを見て勝負に見入っていたカルデアのメンバーもようやく動き始め、ロマニたちもそのバイタルのひどさにまた悲鳴を上げる始末。

 

 外で避難を済ませていた英霊たちやローマの兵士たちがこれを見て更に悲鳴を上げるというなんともまあ締まらない、かつやかましい中でローマ最後の戦闘は幕を閉じた。




アルテラさんと華奈の勝負も終了。ローマも次回で帰還でしょうか。

民族の玉つき事故を起してもいたらしい、本当規格外すぎるアルテラさん。ちなみにこれに近いことをしたのはシャカ・ズールー。偉大な大英帝国の軍相手に槍と弓矢、少しの銃で渡り合って勝利もつかむとかどんだけ強いのやら。そりゃあ某時間泥棒なゲームでも戦闘狂なわけです。

息抜きで始めたもう一つのほうが思った以上に砕けて書いているのでついついあちらが早くなるかと思いますが今後もしっかりと続けていきたいです。

皆様もどうか年末の寒さに負けず、風邪をひかないようお過ごしくだされば幸いです。

それでは皆様また次回まで、さようなら。さようなら。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。