転生愉悦部の徒然日記   作:零課

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~図書館~

ジャンヌオルタ「よし・・・出目は6よ!」

紫式部「えっと・・・あ、イベントですね。企画でワールドカップ観戦。3マス進む」

ジャンヌオルタ「よしよしよし! これで私がゴール目前・・・」

紫式部「あ・・・イベント。実は罠だった。ブンブンの刑に処させる。ダイスを振った枚数カードを引いて鹿でした! が出るまで休み」

ジャンヌオルタ「何よそれ!?」

紫式部「ひえっ!? そ、そういわれましても・・・」

ジャンヌ「夜行バスのラインから抜け出せません・・・」

ストーム1「野生のシェフが現れた? ぬぐお。一回休み・・・」

ジャンヌオルタ「っていうかそもそも何なのよこのすごろく! 駒がそもそもなんで達磨と糸ようじとなんかわけのわからない小屋なのよ!! それ以外はカブと鹿にシェフ?」

紫式部「なんでも華奈さん自作のある番組のすごろくだそうで・・・」

信長「いや、というかすごろくを図書館で使用して騒ぐなというに」



~訓練所~

青髪の美女「藤丸君も戦場で見たわよね? 武器ってどうしても消耗するの。うちの大将やアルトリア様、副官の武器だって手入れは必須。戦場では本当に武器の用意は大切。だけど、緊急時で、剣はボロボロ。そんなときどうする?」

藤丸「次の武器を拾うとか・・・予備を使う? ですか?」

青髪の美女「それも正解。だけどね。同じ武器でも威力の質を変更出来て、かつ使いやすい方法があるの!」

マシュ「それはすごい! 一体何ですか!?」

青髪の美女「ふっふふふ・・・それはね。こうするのよ!!」
(抜いた剣を逆さにして思いっきり刃を握る。血がぷしゃー)

青髪の美女「おっほぉおおぉおおん♪ さいこおぉおー!!」

藤丸「うわぁあああぁあぁっ!!? 血が、血があ!!」

マシュ「ななななな! 突然何をするのですか!? あぶ、危ないですよ!」

青髪の美女「何を言うのよ! これはすごく合理的なのよ!? まずハンマーよりも小ぶりかつ柄などで殴るから衝撃の接地面が少ないから威力が集中して貫通力はあるし、振りやすい、刃こぼれした後もこうして使えるから予備の武器にうつるまでの時間もある。

基本的には剣に近しい動きでも使えないわけじゃないから戦闘スタイルの変化もそのままでもいい。そして何より・・・」

マシュ、藤丸「「な、何より・・・・?」」

青髪の美女「こうして仲間を守れつつも痛い思いができる。最高じゃないの! あひぃいい♡」
(思いきり握る)

マシュ、藤丸「「へ、変態だあああ!!!?」」


~食堂~

エミヤ「そういえば、今日の訓練、誰が行っているのだ? 確か銀嶺のメンバーはほぼ休んでいるだろう?」

アルトリア「えーと・・・あー・・・・・ティエシルですね。銀嶺隊内でもかなりのスタイルと美女ですが・・・」

エミヤ「ああ、あの包囲戦を切り抜けた女傑だったか。かなりの乱戦だろうとああも暴れるとはと驚いたよ」

アルトリア「いえ、その・・・・・・弩級のマゾなんですよね。そのせいで乱戦大好き、戦闘好き、頭もキレるのですが、いつもああなのですよ・・・」

エミヤ「・・・・・大丈夫か?」

アルトリア「・・・多分・・・いえ、ギャラハッドの250人将でしたし、仲間思いで腕は確かですから・・・大丈夫。きっと・・・必ず・・・」

エミヤ「視線を合わせて話をしてくれアルトリア・・・」


~ちびノブ詰め所~

通達「今回のローマでの緊急出張手当 一人当たり150万QP 休暇、交代制で三日支給 華奈、銀嶺隊より」

ちびノブたち「「ノブノブーっ!」」
(歓喜で踊り狂う)

ジークフリート「うむ。あの働きはまさしく素晴らしいもの、次回も励んでほしいとマスターも言っていたぞ」

ちびノブたち「「ノーブッ!」」
(敬礼)

ジークフリート「給料の受け取り場所は備品課のところだ。休暇とシフトの提出もそこになる。では。これで」


華奈 完全オフの日

 ローマに関する報告書を提出し、思い思いの休日を過ごすカルデアのマスターメンバーと英霊たち。

 

 藤丸にオルガマリーも報告書の提出は終わり、華奈も後日タブレットからの報告書と副官たちからの提出も完了。その後は思い思いの時間を過ごし、オルガマリーはアンナ、メディア、クー・フーリンと魔術の勉強と戦闘での応用。マスター、指揮官の自分はどう動くべきかを勉強。藤丸たちはローマでもブーディカたちの軍への救援をして目覚ましい活躍を見せた250人将ティエシルの変態的訓練で二人とも何度も絶叫と動揺を繰り返して精根削りつくされる始末。

 

 『ああ、こういうプレイはまだ早いか。はい。練習用のガントレット』と言われて刃を握るためのガントレットを使っての訓練は剣とガントレットの重さでの筋トレや銃の取り回しん訓練にはなったが、それ以上に目の前で手から血潮を吹き出してすんごくいい笑顔をしていた銀嶺の変人の様子に疲れ果て、ある意味戦場以上に疲れた顔をしていた。

 

 それは隣で歩いているマシュも同じだったようでとりあえずあの変態を束ねている華奈のもとでどう対応すればいいのかを聞きに行くために二人仲良くカルデアの廊下を歩く。

 

 「実際、盾を吹き飛ばすような攻撃を何度もしてきましたが・・・」

 

 「ダメージ受けるたびにすごいイキイキしてもっと殴ってきなさいとか・・・うん。怖かった」

 

 自らダメージを受け止めて悦ぶ人種という大問題な教官だったが割と訓練にはなっているのでどうしたらうまく付き合えるものかと考えているといつの間にやら華奈の部屋の前に到着。早速ドアをノックしてみるが反応はなく、マシュと一緒に藤丸は首をかしげる。

 

 「? どうしたんだろ」

 

 「いつもはドアがノックされる前に開くか、すぐ出るのですが・・・あ、開きましたね」

 

 華奈の反応がないことを疑問に思いつつもドアが開き、中に入る二人だが、ある意味先の訓練が薄まるほどの衝撃を受けてしまう。強烈な女の香りに散乱した衣服に心底幸せそうにベッドの上で眠る咲と華奈。二人ともシーツに隠れているが身を包むのは下着だけでそれも乱れている。

 

 「・・・んぇ・・・藤丸君・・・・? あれ、なんで・・・? ・・・・・まあ、いいか・・・ふたりともー」

 

 そしてフラフラと歩いてきたフラムもシャツで肌を隠すだけで残りは下着だけ、なにやらコーヒーとココアを持っているが自身も意識がはっきりしないのか、部屋に自分たち以外が来てもお構いなしに華奈たちのほうに歩いていく。

 

 「・・・」

 

 「・・・・・・・ハッ! 先輩は見ちゃだめです!」

 

 「ぐわぁあああああっ!!? 目が目がぁあ!!」

 

 しばし呆然としていた二人だが先に再起動したマシュが藤丸の目に見事な目つぶしをお見舞いし、それを喰らった藤丸は目を抑えてのたうち回る。

 

 「んふわにゃ・・・・・・どうしましたかぁー・・・・?」

 

 「あ・・・おはよ・・・姐さん・・・フラム・・・ん?」

 

 「うるさいですねえー・・・・・二人もモーニングティーでも・・・でも・・・?」

 

 さすがにこの声を聞けば華奈に咲も目を覚まし、目をこすりながらぼんやりと周りを見回す。フラムも寝ぼけていたのが少しづつ抜けていき

 

 「「「きゃあああぁあああっ!!!?」」」

 

 そのまままるで生娘のような悲鳴を上げた。華奈の悲鳴という珍しいものに、場所が場所。普段はいろんな英霊が遊びに来たり、漫画を読んだりと一つの詰め所のような場所。そこでの騒ぎともなれば誰も彼もが急いで駆けつけるわけで。

 

 「華奈さん!? ごぶ・・・じ・・・?」

 

 「マスター! どう、し・・・」

 

 「何よこの悲鳴! マスターに狼女! いったい・・・え・・・・」

 

 「なんじゃなんじゃ・・・ワーオ」

 

 「姉上!? いった・・・」

 

 この後もぞろぞろと来てはこの光景に絶句する始末、もしくはほほを真っ赤に染める。銀嶺隊に至っては何割かが涙で顔を濡らす始末だ。そして、さすがにこの状況には華奈も頭に血が上ってしまい。

 

 「出ていきなさああぁあい!!!!」

 

 ストーム1から預かっていた武装をぶっ放し、爆発がカルデア中に響いた。

 

 

 

 

 

 「はぁー・・・こんな目覚まし御免です・・・そして、何で扉が開いたのでしょう・・・?」

 

 その後、更に駆け付けた面々を100tハンマーで打ちのめし、着替えてこの状況に呆れつつ、同時にストーム1、藤丸以外には男性にこれを見られていないことを幸いに想いつつも疑問を浮かべる。ロックはしっかりしていたはずなのだが、なんで開いてしまったのだろう。と。フラムも咲もしっかりロックをかけたし、それについては自身の端末にも記録が入っていることは確認済み。

 

 「・・・あ、メンテナンスがあったみたいだね。責任者は・・・ロマニさん・・・」

 

 「・・・そうですかぁ・・・後で叱りましょうかねえ・・・ふわぁ・・・ぐぅ・・・」

 

 咲が即座に端末を調べるとその責任者はロマニ。フラムから引き継ぎはしたはずだが、仕事の後にロック状態の再セットを忘れたか。それを確認できるやいなやすぐに華奈はそのままベッドにもぐりこんで寝息を立てる。

 

 「あらあら・・・うふふ」

 

 「マスターの普段の警戒心や覇気がまるでないね。オフはこうなの?」

 

 ウィングダイバーのクラスにチェンジし、ヘルメットを外して華奈の様子を見るストーム1。ちなみに紫式部や藤丸たち以外はみな追い出され、ストーム1は女になるのならセーフという華奈のセリフからクラスチェンジして今に至る。

 

 「ええ、華奈は休日、特に連休だとこうなるの。普段の警戒も、覇気もぜーんぶ捨てて狼から一人の女になるの・・・ふふ・・・その時に甘えてくれるのが本当にうれしくて・・・可愛くて・・・♡」

 

 「なるほどねえ・・・確かに」

 

 すぴゅすぴょと寝息を立てて20歳ちょいにしてはやや童顔気味な顔が柔らかく微笑んでいるのを見るとなるほど確かに戦士の顔とは思えない。

 

 そしてそれは欲を抑えてもいないのだろう。おそらくはフラムや咲との行為や、今眠り始めた華奈のお腹がきゅぅーー・・・と鳴って目を覚ます様子を見て本当にこれがあの狼騎士なのかとストーム1は苦笑する。

 

 「とりあえず、着替えてから食道行くか」

 

 

 

 

 

 

 「むぅ・・・おいしい・・・ん・・・んむ・・・しゅる・・・」

 

 「姉上、口にソースがついていますよ」

 

 オルガマリーに事情を説明し、ロマニにはフラムの雷が落ちた後。華奈は空腹を満たすために簡素なシャツとズボンに着替えてからワイバーンのハンバーグをもそもそとほおばり、隣でおかわりを食べていたアルトリアがまるで幼子の世話をするように口を拭う。華奈も抵抗する気がないのかされるがまま。

 

 エミヤなどの英霊やカルデア職員のメンバーは驚くも、銀嶺隊のメンバーは驚かず、いつものことと流す。何でもブリテン時代半ばワーカーホリック状態の華奈は休むときは徹底的に休む。ということを周りから叩きこまれ、少なくとも休みの午前中はこの状態だという。

 

 「ふも・・・あら・・・? フラム様は・・・?」

 

 「まだ説教中だと。しかしまあ、大将がいよいよ結ばれるとは・・・」

 

 そして、フラムや咲の事を聞いて涙を流す銀嶺隊の面々。

 

 「女性同士・・・はまあ、銀嶺隊だからいいとして、どうしてそこまで泣くのだ?」

 

 エミヤの疑問にいつの間にやら用意されていたホワイトボード、というよりも日替わりメニューをかいている食堂内のホワイトボードに書き記していくとこんな感じ。

 

 ・モルガンの件をはじめとして基本結婚や色事でのトラブルが多く、結婚することで火種を増やすかもなことを回避。

 

 ・結婚を迫る男は大体が華奈の勇名や資産、銀嶺隊狙いでありそもそもいい出会いがまるでなかった。

 

 ・あの時代で同性婚は出来なかったし、そもそも華奈の立場が侍女でありながら将軍、そして義理とはいえ王家の姉扱いだったりでどのように扱うかで宮廷内でも意見が割れていた。

 

 ・神秘の減少が始まってからは仕事に殺されると思う程に多忙。色事のトラブル昼ドラ連発で結婚なんてそもそも頭に浮かびもしなかった。

 

 

 「というわけだよ。俺らからすれば待ち望んだ女の幸せ。ここでつかめたことに嬉しいのなんの・・・」

 

 「そ、そうか・・・赤飯でも今夜は炊くか?」

 

 「もう、それは勘弁ですよ。ふふ。気持ちだけで」

 

 男泣きするヤマジにくすくすとほほ笑む華奈。ようやく目が覚めてきたか、コンソメスープを一気に飲み干し、ほう。と息を吐く。

 

 「あー・・・そうです。藤丸様達は今日はどうしたのです?」

 

 「え、あ・・・えっと・・・あのティエシル? さんの操縦方法を聞けないかと・・・フリーダムすぎて」

 

 「訓練にはなりましたし、強いのですが・・・その、セルフダメージを負いながらイキイキ殴りかかってくるのが怖すぎて・・・」

 

 なんとなく同行していた藤丸たちもようやく相談内容を思い出し、あのドMをどうすればいいのかと切り出す。ちなみにストーム1と咲は部屋の片づけと爆発による損傷を修理していた。

 

 「諦めてください。実力はありますし気づかいもできますので慣れろとしか」

 

 「そ、そうですか・・・」

 

 「まあ、あとでおいおいやっておきますから。メンバーの中でまともな奴らを用意できるようしますから・・・ふわぁ・・・」

 

 眠そうにあくびをしつつ、藤丸の頭を撫で、クスリとほほ笑んだ後に食器を片付ける。

 

 「アルトリア様ー図書館行きませんか? 少し読書がしたくて」

 

 「いいですよ? そういえば今図書館でボードゲーム大会しているそうですので遊びに行きませんか?」

 

 「おお、ではダイスも確か用意していましたし、早速用意して遊びに行きましょう」

 

 その後、図書館にいたクー・フーリンとTRPGをした結果なぜか不運が周りにも波及してダイスので目が狂った結果あちこちで奇跡やファンブルの嵐が起こりまくったり、ストーム1の女の時の素顔の美人さに皆が最初ストーム1だと気づかずに困惑したり、沖田とジークフリート、ちびノブたちとご飯をつまんだりと愉快に過ごし、いつも以上に緩ーい華奈の様子に皆がリラックスできていると安心したそうな。

 

 最後にフラムからたんこぶを作ったロマニの写真が送られておしおきがされたことに華奈が苦笑したのも付け加える。




次回は召喚回。それなりに呼びます。あとはようやくいつも通りの長さに戻せるとは思います。

息抜きで始めたはずの華奈が対魔忍ワールドで過ごしている作品が筆が走ってこちらのプロットがいくつか忘れるわ筆が走らないという緊急事態が発生中です。作品の速度が落ちたり今回のように短いかもですが更新は続けるのでどうぞお願いします。

ストーム1のウィングダイバーの時の容姿は地球防衛軍の小説、ラムダチームのウィングダイバー青羽さんと同じものだと思ってくれると嬉しいです。

それでは皆様また次回まで、さようなら。さようなら。

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