転生愉悦部の徒然日記 作:零課
淫夢の名作は本当に良いものなんですねえ。名君の描き方や王ゆえの家族への愛の示し方とか、参考になります。後絵面が地獄絵図なのに感動出来たり見入るからすごい。
今回のグダグダ。銀嶺隊なら米でいろいろ作った挙句に騒ぎと祭りを作り上げている絵面を想像しました。
~船倉~
華奈「ん~? 気配。んー・・・あ。アステリオス様、これ」
(砲弾を渡す)
アステリオス「う? なにこれ・・・」
(運搬手伝い中)
華奈「そうですねえー・・・私が合図した時に悪い人たちにぶん投げるといいものですよ」
アステリオス「おお。ありが、とう」
華奈「どういたしまして。えーと。冬利様、咲様。良馬様」
良馬『どうしました?』
華奈「モリアーティー様を念のために呼ぶのと、冬利様たちは一部ロマニ様から観測モニターを借りてこの視点から見れません?」
冬利「んー・・・一応、観測出来てはいるが、そっちとの差異はある。ま、それでいいならしますよ」
咲「頑張るね!」
華奈「ありがとうございます(さてさて、一応これで後は鬼が出るか蛇が出るか)」
「姉御! 前方に一隻の船! 俺たちを追い回していた例の船でさあ!」
「ああ! アタシらを追い回していたアレか!」
船上ではにわかに騒がしくなっている。どうにもドレイク様達と因縁のある相手が来ているようで、周りもすぐに大砲を出せるようにしていったりでドタバタとなり始めました。私もアステリオス様と積み込みと掃除をしていたのですが、すぐにでも上がるほうがいいでしょうねえ。
「しかし、帆船にしては早い足じゃな。英霊の宝具じゃないかの?」
「ドレイク船長、知っているんですか?」
「この変な海に来てからちょっかいを出されてねえ。ここであったが百年目! 地平線の彼方へ吹っ飛ばしてやる!!」
「んー・・・? この海賊旗。確か・・・あったあった。マスターのくれた著名海賊旗百選・・・マジ?」
「よっしょ・・大砲の準備よし。あらあら。あの方ですか」
船倉から出てきて甲板でも大砲を用意して、火薬をセットしていたら見えてきた船にストームが驚いていました。私が用意した冊子に乗っているものとなれば大海賊、名のある方なんでしょう。
『うぇ!? みんな、あの船は宝具だ! 船乗りの英霊。それ以外にも数基の英霊が確認できる。足場を崩すことも難しいと思えるほどの強度を船が持っているし、まずは使い手を狙う方向で対処したほうがいい』
「ストームでも難しいかもですか。やれやれ。それにまあ、私もなんか嫌な気配を感じますし、藤丸様、マシュ様、ドレイク様のそばに」
「はい!」
「おい華奈。そこまでおんぶにだっこをされるつもりはないよ?」
「申し訳ないですが、どうにも油断できそうにないので、そちらは吹っ飛ばすチャンスをうかがってください。ちょっかい受けた分を百倍返しできるように」
とりあえず、海賊、船乗り、海軍の人間が相手であるうえに更には船の差も大きい。ドレイク様にいざという時の指揮を頼む余裕を作らせておくようにしつつ見えてきた相手の船の船員。
「男二人、女二人。英霊じゃな。しかし一人は幼子か? 海賊の娘とかじゃなかろうな」
「少年兵ならぬ少女兵ですか・・・敵であれば切りますが、あまりいい気はしませんね」
「英霊の幼い姿かもしれませんよ。顔の傷と、武器の持ち方もなれているものです」
ぼさぼさの髪の毛に豊かな黒いひげを蓄え、コートを羽織った偉丈夫。金髪の美しい女性と顔の傷が特徴的な銀髪の少女。金髪の女性は銃を。銀糸の女性はカトラスを。後ろで槍を持っている。あごひげと何か油断ならぬ空気を感じる男。
信長様の見立て通りその4人が英霊と見て間違いないと私の感じる感覚も訴えてきている。
「おいヒゲ! 聞こえてんだろ! また何しに来やがった!」
『華奈、相手は世界最高レベルの知名度を誇る海賊! 気を抜かないで』
「もちろん。ですが・・・」
私も見えるあの海賊旗と風貌ならまさしく私のよく知る方。だからこそ、怖いんですよね。気を抜く云々含めて・・・
「はぁあ~? BBAの声なんぞ全く聞こえませんが?」
挑発するように耳に手を当ててこちらに向けて声を投げかける黒ひげ。ティーチ氏。
『・・・え?』
「・・・・・・・」
この一言で場の緊張した空気は一気に霧散。代わりに、へんてこな空間、具体的には信長様達の騒ぎに巻き込まれたときと近い空気が場を支配したと思います。
「だーかーら! BBAはお呼びじゃないっての! 何よその無駄乳ぃ! ふざけてんの? せめてロりBBAならいいけどさーあ、でも刀傷はグッド。そういう属性となんか滾る感じは良いですぞwww せめて半分の年齢なら拙者のストライクゾーンに入ったのにW あ、でも若作りはNGでww」
「フォォー・・・」
「―――・・・」
「おぉーう・・・なんつーか、あれじゃな。利家とかサルと仲良くできそうじゃ」
そこからの利く人が聞けば異次元の言葉、別の国の言葉を離したとしか思えない言葉でまくしたてるティーチ氏。うーん相変わらず。ほんと、この一連の流れがまた恐ろしいんですよね。
「アレよアレ! 私たちを追い回していたしゃべるゴミは!」
「ちょっ!? エウリュアレさん!? あの変態のターゲットたるあなたが出てきたらむしろ逆効果です!」
「エウリュアレ氏! エウリュアレ氏ではござらぬか!」
嫌でも目立つ、場の空気を握っているティーチ氏の出す空気に耐えきれず、エウリュアレ様が我慢弱いのもあるのでしょうけど。ともかくエウリュアレ様を見てティーチ氏のテンションがアゲアゲに。
「ウヒョォオオォオオォ!!! エウリュアレ氏! 拙者ですぞ、黒ひげですぞ~! こうしてまた出会えるとは運命、まさしく拙者たちの宿命でござるよ。さあ、そこのBBAに奴隷にされてしまう前に拙者がお救いしてそこからひたすらにprprして。そりゃあもう最高の気分を提供しますぞデュフフフフwwww」
「ぅうう・・・も、もうやだぁ・・・!」
「ぅう・・・!」
ちょうどいいのでこの後もどうなるか、あの方のやり方を見ておきたいので礼装を付けて後ろに私はフェードアウト。で、そこに入れ替わり、エウリュアレ様を守るように立つアステリオス様。私があげた砲弾もいつでも投げられるようにしつつ歯をむき出しにして守る。いいナイトです。
「は!? ちょっと~男子ぃ。邪魔でござるよ。エウリュアレ氏のあんなところやこんなところを隠しちゃうなんて無粋な。さっさと無修正のエウリュアレ氏を出すでござるよ。ほれほれ。拙者抜きげーでの異種族のサイズ差はいいでござるけどリアルでこうしてNTRは勘弁でござる。思わず船ごと沈めちゃうくらいには」
で、まあしれっとあほなこと言いつつも強硬策をするための用意も怠らない。こっそり大砲を用意して火薬の匂いも強くなった当たり、本気でやって私たちを沈めた後にさらう用意も合図一つでできそうですし。
「ん・・・・? その盾の女の子・・・」
「な、なんですか・・・?」
ひとしきり色々パッションをぶつけまくりつつ、周りを見渡しているティーチ氏。その際にマシュ様に目が止まったようでして。
「・・・・・・〇! ごーかく! そこの紫メカクレちゃん! 名前を名乗るでござる! さもないと・・・」
「さ、さもないと・・・・?」
「今夜眠るとき、君の夢を見ちゃうぞ♪」
バチコーン! と強烈なウィンクを飛ばしながらニマニマするティーチ氏にゾゾゾッ! と体を震わせながら盾を握る手に力を入れつつさりげなく身体を盾で隠すマシュ様。
「マシュ・キリエライトです! デミ・サーヴァントです!」
「んんー・・・マンダム。これはいいですぞ。サーヴァントの新属性に鎧の癖に誘うデザインにそのボディー・・・むっつり属性からのはまった後が楽しみですなあ・・・片目メカクレはたしか・・・バーソロミューが好きでしたかな? いやあ、ここに呼ばれていればお誘いして同盟を組めたかもなのに、デュフフフフフゥwwwwww」
「はぁ・・・」
おそらく、エウリュアレ様とアステリオス様に関しては既に正体も力も把握済み。ドレイク様とも一当たりして力量を計っていた。で、信長様と沖田様、ストーム様は自身の知識やほかのメンツも首を突っ込まないから日本。けどそれ以外では多くは知らないからひとまず放置。でないと信長様なんて普通にティーチ氏の好みのスタイルに美貌ですし。
そのなかで私はまあ、視界に入り切る前に隠れましたし、残ったマシュ様。西洋の鎧に盾を主兵装にした英霊は少ない。それに釜ひっかけてしれっと英霊の亜種の可能性を見抜いて、同時にマシュ様の力量を計りつつ肉壁にできる相手もすぐに目星をつけた。
これ、更にはマシュ様が持っている英霊の力、真名を探るために自分の今の回りの評価も利用して道化しつつ制圧する際の優先順位と殺しやすさを計っているんですからほんとおっかない。
「ええい! さっきからごちゃごちゃ訳の分からんことをくっさい息と一緒にまき散らしているんじゃないよ! 野郎ども大砲の用意だ! あの屑海の藻屑に変えてやる! 撃て!」
「デュフw ババアおこなの? おこなの?」
「あーはいはい。そこまでそこまで。ティーチ氏~」
再起動して早速海戦の用意を始めるドレイク様と、ふざけつつも合図を出して応戦の用意を見せるティーチ氏。もう、いろいろとあれな感じですが散々煽った挙句に冷静な判断を奪ってあちらの有利な海戦でこちらを潰そうとしているティーチ氏の好きにはさせたくないので礼装で気配遮断を解いて彼の視界にうつることに。
「ん~ BBAのヒステリックさとは裏腹に駄目な攻撃をしようだなんて最初のぶつかりから学んでいませんな~デュフwww お・・・あれは・・・ちゅーし! 応戦中止!」
そうすればあっという間にティーチ氏も攻撃をやめてしまい、先ほどまで船から感じていた攻撃の気配もぱったりとやみました。
「おぉおぉ・・・サバフェスの暴走作家。神運営。悶絶性癖調教者の華奈氏まで出会えるとは・・・拙者。もうこれだけでも死んでいいでござる」
「じゃ死んでくれない? あ、船はちゃんとあの船につけてからね。でないとそのまま海にドボンだし」
「そうですわね。あっちの方が楽しそうですから」
「ひどくない!?」
それからはあちらは何やら女性のお二方と漫才しながらも交戦停止の旗を掲げてから接舷。此方もドレイク様を抑えさせてからの島での話し合いとなりました。
「ワーハッハッハッハ!!! ・・・・ビールだこれ! あ”あ”~やはり銀嶺印のキンキンに冷えたビールは極上ですぞ。しかもスパイスたっぷりの鳥皮フライをつまめる。これ極楽」
「んぐっ・・ぷは・・・・はー・・・久しぶりですねえ。ティーチ氏。かれこれ・・・サバフェスでお会いして以来ですし、3年ぶりくらいでしょうか?」
「ですなあ。いやあ、華奈氏の作品はいつも心待ちにして、拙者慣れない貯金も毎年頑張ってあの季節になるとそわそわしていたものですぞ」
海岸でうちの部隊の用意した野営地とカルデアにローマで作らせて用意していたビールを樽で用意して飲み会開始。
ドレイク様もちょっかいを出されて、先ほどの挑発からも誘われていたことを理解して反省しつついつでも動けるようにしていたのですがビールとつまみの味を堪能。
「ふーん・・・? 藤丸君っていうんだ。かわいいし、綺麗な身体をしている。鍛えられているし」
「そうですわねえ。しかもあの銀嶺隊。メアリーの軍隊にも狼の旗を掲げた部隊も多かったそうですし、うふふ・・・掘り出し物かしら?」
「う・・・あ、あの・・・怖いです」
「あの海賊のお二人とは思いませんでしたが、これ以上先輩に近づかないでください。まだ敵である以上、マスターに危害を加えさせません」
「ん? ああ。それももういいよ。あのあほ・・・一応黒ひげ船長が停戦を言ったし、それにこのうまい酒と飯。心地いい場所をくれたんだ。戦う理由はないよ。それに、海賊や海の世界は海軍から海賊、それから船乗りになって高官の護衛なんてのも普通の世界。昨日の敵は今日の友なんて当たり前さ」
「そうそう。ですから、私たちは今は同じ樽の酒・・・は飲んでいないですが同じ鍋の料理を食べた仲。警戒せずに一緒に仲良くしましょ? マシュちゃんでしたか? 藤丸君を好きなのはわかるけど、彼も私達で気持ちよくさせるのも一興ですわよ?」
で、藤丸様とマシュ様、メアリー様とアン様は何やら藤丸様の事を気に入ったらしいのでそのまま食べよう(意味深)としているのをマシュ様が止め、そのままマシュ様も巻き込んだものにしようとしています。
あ、信長様と沖田様が割って入ったのでなんだかいい空気に。あちらは問題なさそうですね。
「さてと、こうして停戦してくれましたし、こちらもそのお礼というか、報酬を渡しましょう。香子様。私の本棚の一番左の棚。そこに入っている青いビニール袋を此方に送ってください」
『え? あ、はい・・・かしこまりました』
「何をするのです? 姉上」
こちらはこちらでティーチ氏と私、それぞれの背後にストームとアルトリア様、ランサーらしき中年のどこか読み切れない男を護衛代わりにしつつ呑んでいました。
で、ティーチ氏とはサバフェスで私の作品を愛読してくれるファンの一人。行列の整理をしたり、おつりがいらないように小銭をしっかり用意したりとマナーを守ってくれる良い方なのもありうちのオフ会、サービスをたびたびしていた関係。これがまさか生きるとは思いませんでしたが。
『あ、華奈さん。送りますね?』
「ええ。さて、ティーチ氏。まだまだこの状況故にサバフェスの見通しも立ちませんが、長く応援してくれているファンへのサービスです。どうぞ」
「こ、こここここ・・・これはぁああ・・・!」
無事に送られたビニール袋。それをそのままティーチ氏に渡し、ティーチ氏も手を洗い、しっかり手を拭いてから見れば目が驚愕に染まりました。
中身は私が今まで描いた漫画でティーチ氏が好きだと言ってくれたキャラクターの絵が入った色紙。私個人とキャラからの一言を入れた色紙を計十数枚。他にもファンやサークルの方々用に用意しているのですが、こうして喜んでくれて嬉しいことです。サバフェスだとサークル同士の挨拶も軽いもので終わらせがちですし。
「うふふ。よかったよかった」
『なんだか海賊の戦いから一転して飲み屋さんでのお宅とサークル主の会話になっているけどさ、どういうこと?』
「ん? なんだか拙者たちと似たような空気を感じる声に免じて教えますが華奈氏はサバフェスの運営の管理員の一人であり作家のひとり。そりゃあ様々なジャンルを書くのでマルチ、幅広い人気で上位を手堅くキープする作家。同時に・・・いわゆる裏作品。それも相当えげつない作品を時折描くことで有名なのですぞ」
「あはは・・・あー・・・今回はありませんからね? 今まで描けなかったものを書いただけですから」
流石にこの状況にロマニ様もツッコミを入れざるを得ず、ティーチ氏はカミングアウトを開始。
「生えた女の子同士のレスリングとか、修道院に訳アリで入った男の娘同士のくんずほぐれつや女性に食べられたりとか、あれ過ぎる本におもちゃを開発する平賀〇内(一部史実)とそれを買いに来る歌舞伎役者の皆さんのあれこれとか、野郎の三角コメディホモ作品とか、一度出るととりあえずその濃厚さでいろいろ場を騒がす上に割と歴史から基づいて作るので勉強になったり興奮したりで・・・拙者、女一筋だったのにこれで男の娘もいけちゃう口に・・・」
「あはははは。私が深酒したり、酔った際にぶち上げてしまった話をうちの部隊の皆が聞いて、それを後日聞かされるとネタを思い浮かぶのでR18で作るんですよねえ。・・・私の現役時代もそういうネタ事欠きませんでしたからね。ええ」
うちの部隊員もあって本当そっちのネタを思い浮かぶ土壌は私含めて事欠かないんですよねえ。私自身がレズよりですし、そこらへんは大漁。
『うわぁ・・・うん。何というか、色々アブノーマルな性癖に刺さるものだってのは分かったよ!』
『うーん。流石変態国家JYAPAN そして円卓屈指の変態、変人ぞろいの銀嶺隊。流石に何処から突っ込みを入れればいいかわからないネー』
『い、色々とあるのですね・・・(まさか華奈さんの見落とし作品があるとは・・・あとで教えてもらいましょう・・・(平安時代最大手のエロ小説作家並感))』
「いやあーおじさんには色々ぶっ飛んだ話過ぎてついていけないねえ。このうまい酒と飯があるだけいいけど」
「そうですね。しかしまあ・・・うん、修道院云々は・・・絶対銀嶺隊のあの子の入隊の経緯ですよね・・・」
なんかいろいろ反論できないですが失礼な事を言われつつ、へらへらしていたランサー様がなにやら周りをうかがっている様子。あれですよねえ。へらへらしていますが持っている武装や空気、ティーチ氏含めて一番武の匂いがしますし、レベルがワンランク違う・・・神代の、相当な手練れの人ですし、酒を楽しむといいながら英霊の作った酒なのをしって酔わないようにとつまみをよく食べて一見食べているようにごまかしていますし。
「おかげでいろいろ華奈先生の作品にはまり、すっかりのファンの一人に。海賊なのに性癖を侵略されて財宝を略奪(払う)なんてもう先生の方が海賊でござるよ。このスケベ! バイセクシャル!(あー華奈先生。華奈先生。ちょっと、後ろのヘクトール氏怪しいので組みませんかな?)」
「む。なんだかこうして言われるのは何か来ます。ふふ。ま、機会があればノーマルなものもアブノーマルなのも見せますよ。草案含めて(了解。ストーム、用意。モリアーティ様。どうです?)」
「そうかい? できれば文字が大きければいいなあ。おじさん、老眼が気になっちゃって(常に警戒しているねえ。鎧の事も含めて、狼に睨まれた気分だ。そばの二人も面倒だし、黒ひげの旦那も油断できねえ。仕込みもあるし、つぶし合いも難しそう。こりゃー一度引くべきだなあ)」
『おじさん、娘のいけない気分を見た気分だよ~ああ、それとね。華奈ちゃん。いいと思うよ(黒ひげと組むほうが良し。後ろの方はやりなさい)』
ティーチ氏が酒を飲みつつ酔ったふりをしながらアイコンタクト、ハンドサインでされた提案を見てこちらもこっそり前もって決めていた合図をみんなに通達。
モリアーティ様の言葉を聞いてちょうどいいと陽炎をつかっての居合抜刀。斬撃を飛ばし、それにティーチ氏も一呼吸遅れつつもこちらもとんでもない早撃ちで後ろにいたランサーに攻撃。
「ぬおっ!? おいおい。何の冗談かな? おじさん、味方だろう?」
「はん、ハナからお前なんぞ信用してねえよ。何をたくらんでるかしらねえが、聖杯持っているBBAよりもエウリュアレ氏の方に目をぎらつかせているからずっと気になっていたんだ。拙者の宝具のほうが海で動けるのを除いても、こうもへりくだって下に来ちゃア警戒もするってもの。何をしたいか話してもらうでござるよ? ヘクトール氏」
「いやあ、神代の時代、武器を作ったり、生み出される瞬間を見たりしていたせいで目利きは利く方ですからね。これほどの英傑が、何で海賊の配下になってまで求めているものがあるかと思っていたのでこちらの目で探らせていたのですよ。そうじゃなくても欲に素直な海賊との航海。油断はできませんでしたから」
それを防がれますが、ティーチ氏の攻撃と私の攻撃でギリシャの大英雄。トロイア戦争のヘクトールが敵だと理解してすぐさま臨戦態勢にうつる皆さん。
『兜輝くヘクトールとはね。まあ、おじさんそういう相手の機微を見抜いて利用したり潰したりするのが大得意だからね。しかもまあ、こっちは姿も見せずに好き放題見れる。華奈ちゃんの言う通り見ていればいつでも黒ひげを殺せるように構えていたじゃないの。ご丁寧にドレイク船長と黒ひげの船に爆弾まで仕掛けておいて』
「いやあ。これは困った。船長一人ごまかすのも怪しかったのに、ちょっとであっただけで裏切る気満々なの見抜かれちゃっていた?」
「ティーチ氏の合図あってこそですがね。さてと・・・エウリュアレ様にアステリオス様、ヘクトール様も来た。神代時代の英傑に住人。女神。何が来てもおかしくないですが・・・目標は何です?」
「へいへい・・・降参降参。おじさんの負けですよ・・・それじゃあ、こっちの目標は・・・」
降参しましたよと両手を上げて立ち上がるヘクトール。しかし、その後に起きるドレイク様、ティーチ氏の船の爆発。
「なっ!?」
「え? 拙者の船にまで!? しっかり部下に見せたはずなのに!」
「紙切れサイズでも爆弾になる便利な魔術を使ってね。接舷の際に落として、波で船のお腹にくっつけば後はタイミングを見計らうという訳」
「・・・ち。あの気配」
これで船の、少なくてもドレイク様と私たちは足を使えない。で、余裕を持っていたのとこうもあっさり引くのはそれがいいということ。それと、逃げられる手段を持っているから。その手段も今来ているようで。
「■■■■ー!!!」
「ぁぐっ!?」
「は? アステリオス!!? っ・・・なによ・・・これ!」
突如後ろに現れた巌のような身体、とても人じゃあ振り回せないような大きな斧を振るうその何もかも恐ろしく、見る者の戦意を削ぐ。
アステリオス様もすさまじい剛力の持ち主のはずなんですが、それさえも子供の用に吹き飛ばすパワーを見せつけ、エウリュアレ様に襲い掛かる人の形をした台風。
「うおっと! わしらを舐めてはおらんかの? ・・・む? 効きはすごいはずじゃが・・・まるで止まらん!?」
「いやいやいや!? 人ですかこれ!? 怪物というほうが正し・・・ぐぅっ! ノブ、早く華奈さんの所に! 私も数合打ち合えば手が馬鹿になります!」
「うあぁあお! えうりゅあれに、手を出す、な・・・!」
それを阻むために信長様が銃弾の雨あられを降らせ、致命傷を与えたはずですがそれも聞かないと言わんばかりに爆走。沖田様が切りかかることで再び食い止め、信長様がその間にエウリュアレ様を抱えて走りますがあの怪力の前では受け流し切れずに本当に数合で吹っ飛ばされる。
しかしそのカバーにアステリオス様が砲弾を投げ、爆発したすきに斧を振るい一度押し返すことに成功。
「ご苦労さん。ヘラクレス。任務は失敗したが、これ以上は望めない。とりあえず怒られはするが帰還するとしよう」
「ぐっ・・・くそっ・・・今度は人の形をした怪物だあ? いや・・・ヘラクレスとくれば・・・あの・・・」
「まさか、これほどの陣容を見せるとは・・・ヘクトールにヘラクレス・・・これを指揮する立場となれば・・・」
「アキレウス・・・は無理でしょうね。因縁的に。ケイローン、イアソン、アスクレピオス・・・縁のある方で、聖杯を望むのならそちらでしょうけど、神様を欲しがるのは・・・? うーん? ギリシャって、どこも神様の被害受けているようなものですし」
こちらがヘラクレスの繰り出す攻撃の余波、吹っ飛ぶドレイク様の部下を助けていればいつの間にやらティーチ氏から聖杯をかすめ取っていたヘクトール。ヘラクレスにもアステリオス様との戦闘をやめさせてそこに守るようにヘラクレスが来てしまい、更に斧を地面を削るように一閃。
「うぉっと!? ぐ・・・! 本当に、半神とかいろいろ見てきましたがこの剛力はふざけすぎでしょう」
「ぐへぁ! 拙者に石を押し付けやがって! 拙者のほっぺにくっつけていいのは美少女のちっぱ・・・ぶへぁ!?」
そのせいであたりの砂粒はショットガン。石は砲弾となって飛んでくるのでこれを対処しているうちにティーチ氏の船につけていた小舟を使い二人は脱出。
「くっそ・・・! アタシの船はどうだ!?」
「駄目でさあ! どてっぱらに穴が開いていて修理しないと動けやせん! 修理用の資材はありますが、追いかけるのはとても・・・!」
「僕らもダメだね。船長がのびちゃったせいで船が出せない」
「かといって追跡が可能なのは・・・アルトリア様とストーム。それと私、銀嶺隊」
あの二人だけでもやばいのに、更に未知数。というよりはおそらくギリシャの神代時代を生きたやべーやつらが待ち構えている中でこの人数で殴りこんでも大変ですし、追跡は無理。
「駄目じゃな。わしの神性特攻も必要だろうし、戦う場所が船の上ともなればなおさら用意をしたい。聖杯は取られたが本命は無事。どうせぶつかるのなら用意してからじゃよ」
「一度、備えつつですねえ。というか、ティーチ氏聖杯持っていたんですか」
「いやあ、拙者幸運の男ですし? だからこうしていられますからね。デュフw で、まあ、これからどうするかだが」
信長様の言葉がまさにその通りなので皆も追撃をという色気を出さずに終わり、私のつぶやきを拾いながらティーチ氏も復活。相変わらずのタフさです。
そしてまあ、今後。ギリシャの英霊たちとのガチンコバトル。しかもまあ、オリオンとか、そこら辺も味方になったら怖すぎですしねえ・・・聖杯も欲しいですし・・・多分、ドレイク様のではなくあの聖杯がこの特異点の原因かもですから。確実に取り返したい。そのためには船足と戦力・・・よし
「ドレイク様」
「あん?」
「ティーチ氏」
「おう」
「海賊同盟、組みませんか?」
呉越同舟。敵の敵と手を組んで一緒にぶっ飛ばす。これがいいでしょう。問題は、ドレイク様をどう説得させるかですが、そこは商人。ローマ以外の大陸に、国、ブリテンやオークニーの交易で国家予算を稼ぎまくった銀嶺の手腕の見せ所です。
黒ひげ、サバフェスに参加していれば華奈との面識はありますよねえと。あのシャツの礼装。出ませんかね? 後彼と一緒にサバフェスを回るイベント来てほしいです。
平賀源内の戯作で「風流志道軒伝」というガリバー旅行記を下ネタ加工したような作品は本当にあったり。女性用の大人のおもちゃを作っていたりで、そこら辺も手広いお方。
紫式部の作品も読んでみると割とエロかったり色んな性癖の女性取り揃えたり。60代のおばちゃんを30ちょいのナイスミドルと20代になるかどうかのイケメンが取り合った話やロリコンもあるってのが。枕草子といい、平安時代も変わらない日本。歌でもいろいろ調べるとあれなものも多いです。
前田利家。側室もロリだったり、まつを12歳で妊娠させていたり仲良しな秀吉は男とのくんずほぐれつが無かったことで周りの皆さんから心配されていたりドン引きされていたりで黄金の趣味以外でも色々ぶっ飛んだ性癖で引かれている部分があるといろいろ仲良し。ねねとまつはともに才女で内助の功で夫を支えた部分もあるのでそこら辺も色々似ています。調べると面白すぎる人物。
次回、海賊同盟結成から。
それでは皆様また次回まで、さようなら。さようなら。