転生愉悦部の徒然日記 作:零課
華奈「ストーム。ジークフリート様。ヴリトラ様は現在困難キメているので大丈夫だと思いますので、伊吹童子様やほかの人たちへの施設紹介。あとはまあ、一部を除いて大体半裸で歩くのもあれですので召し物を用意できるようにうちの舞台に頼んでいるので作業場に誘導を」
ストーム1「あいあい。ついでに備品化によって部屋に欲しいものを。だな?」
華奈「ええ。私や元様、冬利様など日本生まれも多いのと日本通がわりといたおかげもあって畳とか座布団とかもあるのである程度は日本のリクエストも応えられるでしょう」
ジークフリート「了解した。ところで沖田、黒ひげ、女海賊組の皆は一度同じ部屋に集めさせたが、何をしているのだ?」
華奈「信長様に頼んで少しやってもらいたいことをしたくて。あちらは後でいいと思います」
ストーム1「で、マスターはどうするんだ?」
華奈「手癖の悪いおじさまにちょっと釘を刺してきます」
ジークフリート「・・・護衛は?」
華奈「アルトリア様、孔明さまに頼んで、必要なら陣を敷いてもらいます。大丈夫ですよ。ダ・ヴィンチちゃんもいますし、ふふ」
「さてと・・・その血液の予備。返してもらいますよ? モリアーティ様」
「はて? 何のことやらさっぱり」
強引にカルデアにやってきた皆様をさばいて、今はオルガマリー様、ストームたちに任せています。Wジャンヌをオルガマリー様に。ストームとジークフリート様でのんびりカルデア観光紹介&お引越し? の用意。ヤマジには引越しそば、クラークにはタオルを作ってもらっています。
そして私はモリアーティ様が盗んだメデューサ様の血液の予備。厳重に保管していたのですがどうやって盗んだのやら。
「・・・・・・・左胸の内ポケットに一つ。そしてベルトのバックルの中に一つ。匂いでわかりますしごまかしはなしですよ」
「すでに陣も張っている。わかるな・・・? 犯罪界のナポレオン」
「やれやれ・・・参ったヨ。ほら。返そう。しかし、銀狼騎士と言われていたがそれは戦いの鋭さや速さだけではなく本人もオオカミとは恐れ入る」
私が嗅覚で場所を嗅ぎ当て、孔明さまの陣で逃げをなくし、それでも何かしようものなら外に控えているアルトリア様の直感で突撃してもらう。ダ・ヴィンチちゃん様も一緒にいるので一応堅い守りです。
モリアーティ様も素直に血液の入った小さな瓶を返してくれたのでそれを受け取り、ダ・ヴィンチちゃんに渡して厳重に保管するためのボックスに収納。
「そりゃ、あちこち放浪した理科と思えば開拓しつつ新食材発見をしていれば嫌でも嗅覚や聴覚は鍛えられますって。で・・・何に使うつもりだったので?」
「これは華奈の所有物かつ、私でも流石に驚く劇物であり霊薬だ。マイガールと呼んでいる華奈のものをちょろまかすほどのものを考えていたのかい? ミスター・モリアーティ」
「うぐっ・・・それを言われると痛い・・・!」
何でかは知りませんがダ・ヴィンチちゃんの言葉にダメージをもらったモリアーティ様。「今」この血液は一つは劇毒。もう一つは万が一の解毒剤としての使用の用途だけ。毒の分は私しかもう持っていない。使用して見せたのもそれだけだ。
ただまあ、私が話した、やって見せたことで何か思いついていたとすればこの行動も分かりますが。
「・・・・・マイガール。華奈ちゃんの見せた。英霊としてのメデューサの血を怪物ゴルゴンとしての劇毒、そして霊薬の側面を引き出す技術。あれを見てカルデアの兵隊と資金を用意しようとしたのさ」
「やはり」
「はぁー・・・予想はついたけどね。おおよそ自室で調べた後にシミュレーターでテストするつもりだったね?」
「確かにそれならやりようでは私も軍を率いれるが・・・危ないとしか言えないぞ」
モリアーティ様の発言に皆頭を抱える始末。同時に私もそうですが、考えていたプランを一つ用意しようとしていたのに尚更この人の頭の回転に舌を巻く。
「つまりモリアーティ様は・・・メデューサの血の側面・・・毒、薬のどちらでもなく生み出す力、変容させる力を引き出そうとしたのですね?」
「その通り。この血液から天馬ペガサスが生まれ、そして無数の毒蛇に蠍が生まれた。その血は海へと流れれば石にされた哀れな被害者や石は赤サンゴ・・・おそらくは宝石サンゴだろうね。それに作り替えた」
「魔獣を生み出して使い捨ての雑兵を使い、そして宝石サンゴは確かに魔力を篭める触媒としては上々。カルデアの宝石魔術やマスターたちの緊急魔力補給の道具としても使える。確かにありがたいプランだよ? でも、同時にリスクが大きすぎるし、君一人だけでやるにはちょっと危ないからね。任せられない」
下手すれば神代時代の怪物たちをあのモリアーティ様に手綱を握らせるというのは危険だし、かと思えば宝石の方もNGカルデア内での闇取引とか、意思に何らかの細工をしてもおかしくないですよええ。
「しかし、だ。現在カルデアの防備に関してはマイガールの部隊によって守られているのが現状。つまりは銀嶺隊の戦力は常に制限を強いられたまま今後特異点で戦わないといけない。英霊は増えたが、連携は出来ない。ならばまあ、使える戦力。しかもいくらでも使えるものを用意しておきたいと思うのは私の、マスターを重んじる英霊として当然だと思うのだが?」
「痛いところを突くね君は。確かにそれは事実だ。だけど、それに関してもクー・フーリンや信長、ストーム2の参加で徐々に解消されている。しかも今回の大量参加であのアステリオスも来ている。犯罪界のナポレオンにしては理由付けが弱くないかな?」
モリアーティ様の発言ももっとも。英霊たちの強さは疑うべくもないけども同時に個々の連携に関しては我の強さゆえに出来るかの不安もあった。けどもダ・ヴィンチちゃんの言う通り歴戦の神話の怪物戦士たちの頂点であった勇士クー・フーリン様、弱兵、様々な生まれの将を束ねて邁進し続けた信長様。そして神話の英霊ですらドン引きしそうな戦争を戦い続け、その場その場の部隊と連携、協力し続けたストーム2様たち。
タフかつ経験豊富な一番槍、連携と不死身のタフさで支える中継ぎ。そしてそれを支持しつつ銃撃の嵐を叩き込めるジャイアントキリングのできる指揮官。そこに不意打ち奇襲の達人の海賊組、迷宮を使用して時間稼ぎもできるアステリオス様も言る。ダ・ヴィンチちゃんの言う通り人材不足も徐々に解消され、むしろモリアーティ様の行動のリスクの方が勝っているのが現状。
「まいったね。その通りだよ。イヤーちょっと魔がさして、もっと言えばマイガールのあのジャイアントキリングを見たらつい発想が浮かんでね」
「ああ。ヘラクレスをハメ殺したあの・・・でも、流石にダメですよそれは。毒の生物というだけでも危険なのに魔獣ともなれば英霊でも危ないですし、カルデアの職員はひとたまりもない」
「毒の危険さに関しては私もよく知っている。ミスター・モリアーティ。流石に今回は華奈の言葉もあってこの注意で済ませる。以後、気を付けてほしい。でないと」
「でないと?」
最強の英霊ですら生前の死因からは逃げられない。そしてそれを備えて、応用してやって見せた私の戦いを見て感心すると同時にこの工夫に入ってほしくないやる気スイッチONしちゃったと。
今回は未遂。同時にまあ惨事を引き起こさないように調整はするつもりだったであろうことは血液の量とストレス臭からわかる。なので罰は軽めに。
「私と銀嶺隊はモリアーティ様に料理を振るいませんし、今こうしているようにおじさまと呼びませんよ? 今後一切」
「ごめんなさい。許してください」
私たちの料理抜きと、おじさま呼び禁止発言をすればあっさりと。もはや条件反射レベルで頭を下げたモリアーティ様。いや、予想以上のダメージなんですけども。
「さすがにおじさんのガラスハートに華奈ちゃんにそう呼ばれないのとあの料理を味わえないのは大ダメージよ。あの美食に癒しは・・・」
「では、今後こう言う危険な実験や試みは許可を得て、もしくは特異点で相手をハメ殺す際に使うこと。よろしいですね?」
「こちらとしても流石に貴方を相手に気を張り続けるのは疲れるしそうしてほしい・・・戦場では手を貸すので尚更に」
「ああ。それと協力する際は私も呼んでよ? 敵への悪だくみなら一緒にしたっていいだろう? 華奈ちゃん以上の大天才の私がいるんだ。最高の協力者じゃないか」
釘を刺しつつも協力は惜しまないというお二人。まあ、実際あの探偵の代名詞であり象徴かつ頂点のホームズ、そしてホームズ以上の頭脳持ちと言われることもあるお兄さんにも中々尻尾をつかませなかった知識と発想。手際の良さは本当に頼もしく頼りになるんですよね。私もそれを踏まえたうえで呼びましたし。
「了解だよ。世界史に名を刻む芸術家と軍師の協力は確かにやりがいがあるとも」
「ふふ・・・それではモリアーティおじさま。ひとまずこれで失礼しますが、あとで紅茶とクッキーをお持ちしますのでね?」
「ハゥッ!! ふふ。待っているよマイガール」
ウィンクを飛ばして話は終わって席を立つ。その際にモリアーティ様は何か苦しそうでしたがすぐさま笑顔で手を振って私たちを見送るのでまあ、問題はないでしょう。
「で・・・華奈。実のところ魔獣生成に関してどうするつもりなの?」
「なしですね。藤丸様とマシュ様、ストームたちはいい気はしないでしょうし、制御もできるか不明。それよりは宝石サンゴを量産していざという時の特大宝具、もしくは連発用の弾薬、ガソリン代わりに使います」
「妥当な判断だと言える。道具作成に長けたメディア、私も参加していくのと元、フラムを呼んでほしい」
部屋を出てアルトリア様には無事終わったので休憩OKとハンドサインで伝えつつ三人で移動。実際に使うプランもありますが基本はなし。危険すぎるのと使い捨て、捨て駒の戦術は若いカルデアマスター組とストームには心象が悪いし、何より魔獣を利用されかねない。銀嶺隊は私の対魔力を使える上にそこから部隊の装備とかを用いて底上げが出来ますが、それも難しい血液製造の魔獣はもろ刃の刃かつなまくら。
使用用途も限られて威力もないうえに危険では流石に危ないとしか言えない。
それよりは魔力タンクの宝石を用意して貯蓄にしたほうがいい。ヴリトラ様、伊吹童子様という規格外も来た。どれだけあっても足りないかもしれないくらいだ。
「ふぅ・・・ひとまず、私は休んでからまた部屋割りや報告書、ちょっと備えておきたいものがあるので失礼しますよ」
色々あったドタバタ劇を終えてようやくひと段落。受肉しているので流石に疲労もたまりますねえ・・・気疲れが多いとは思いますが。ひとまず湯につかって、ご飯食べて、やることを皆さんに頼んでから眠る。そう決めて私はフラフラ歩いていきました
メデューサの血の使い方、側面を引き出せばあのアラフィフ興味示さないわけないよねと。今回はカルデアの頭脳陣営と用意していた本人にすぐ見抜かれちゃいましたが。
下手すればカルデア中で毒持ちの魔獣たちが暴れるという大惨事が起きていました。
それでは皆様また次回まで、さようなら。さようなら。