転生愉悦部の徒然日記   作:零課

94 / 222
 お恥ずかしながら戻ってまいりました。やっぱりちゃんと全部雑でも走り切らないといけないなあーと。


 今回のロンドンは超絶サクッと終わります。というのもある人物のせいですねえ。


 ストーム1に地球防衛軍6~9までの情報がアップデート。もっともっとやべー存在へ。もうグランドクラス級では?


裏技速攻攻略ロンドン
ロンドン攻略RTAスタート


 「みんなよく集まったね。次の特異点への準備が出来た」

 

 

 「今回向かう場所はイギリスはロンドン。時代としては産業革命の時代でこれまた人類史への大きな転換点となった場所だ」

 

 

 ロマニ様とダ・ヴィンチちゃんの説明で始まるブリーフィング。第四の特異点が早々に見つかった。そして観測も安定してレイシフトその準備も問題ないので皆さんを呼び出しました。

 

 

 「えーと・・・確かイギリスがメシマズの道を歩んだ転換点でしたっけ?」

 

 

 「言い方! とはいえまあ・・・その通りね。同時に大航海時代やあらゆる技術が生まれてきたともいえるわ」

 

 

 「華奈さんたちの郷土料理はおいしかったですものねえ」

 

 

 「話がずれちゃいますよ~まあ、そういうわけでして。恐らく行く場所としては。市内、街になるという感じですかね?」

 

 

 前の授業の話になりつつあったのでそこは軌道修正しつつ、今までとはまた違う場所になるのかと私が話を振ればロマニ様が咳払いをしてから頷く。

 

 

 「その通り。時代的にも既に発展して霧の都となっている場所になると思う。特異点だし、聖杯を取れば消える場所とはいえそこに住んでいる人たちも多いだろう。

 

 今までのオルレアン、セプテム、オケアノスのように派手に戦えばその被害は免れない」

 

 

 「つまりはまあ華奈ちゃんたち銀嶺隊やマシュちゃんの戦いはともかくストーム1や信長の戦いはちょっと周りを巻き込みすぎるかもしれないねって不安がある。まあ、そこを慮れる余裕があるかと言われれば分からないがその破壊が私達に有利になるとはわからない。とだけ言っておこう」

 

 

 ダ・ヴィンチちゃんの説明に私達も頷く。今回のブリーフィングにいるのは私、ストーム1、2の皆さん。モリアーティ様、信長様、沖田様、藤丸様、マシュ様、ロマニ様、ダ・ヴィンチ様、そしてオルガマリー様。みんな揃ってド派手にやりたい方してきた私たちを見ますが知らんぷり。人的被害は敵軍以外だしていませんもんね~

 

 

 「まあ、それなら話は早いです。私の方はストーム、そして軍曹・・・いえ、大尉様。一緒に行きましょう」

 

 

 「了解。今回はレンジャーかウィングダイバーで行くべきかね」

 

 

 「問題ない。市街戦、対人戦の経験もばっちりだ」

 

 

 「俺は・・・マシュと・・・」

 

 

 「あー藤丸様はマシュ様と二人でお願いしていいです? 市内での戦いとなる場合人が多すぎてもですしね。後はまあ、ちょっと不安点がありまして・・・」

 

 

 何せまあ、今回行く場所は霧の都の時代のロンドン。つまりはまあ工学スモックやら糞尿に汚れまくりの川水に品質最悪の食品まみれの時代かつ、そこに何を入れ込むかわからない特異点という場所。

 

 

 私たちの場合は英霊なのと装備も相まってある程度対処は出来るとはいえ藤丸様はマシュ様の、もといギャラハッドの加護もあるとはいえそれさえも超えうる毒やら仕込み、危険で魔力の消耗や体力の消耗を抑えつつ必要に応じて戦力を出して動く方がいいだろう。

 

 

 「あの時代、日本の高度経済成長期の公害とかが可愛く見えるレベル汚染具合だったしねえ。着るだけで死に至らしめる緑のドレスとかもあったし。ただ、そこは僕たち医療班とみんなで用意したものがあるんだ。じゃじゃーん」

 

 

 「ダ・ヴィンチちゃんとロマニ、そして良馬、フラムたちによって出来上がった専用のマフラーさ。マシュちゃんと、藤丸君二人分あるよ。ガスマスク効果と悪臭をシャットアウトできる機能をつけた魔術礼装。作り自体は簡単だけどそれを使えば毒ガスの中だって悠々過ごせる一品さ!」

 

 

 そしてこういう時にちゃんと前もって動いてくれるのが有能な私の友人たち。じゃじゃーんとどこかの青たぬ・・・もとい猫型ロボットのSEを出しそうな感じで取り出したシックな濃紺のマフラーを二つ分取り出して藤丸様達に渡してくれる。

 

 

 シンプルに出来がいいのも相まって二人ともそのマフラーをまいてみては喜んでくれるので私達も思わず頬が緩む。特異点前だというのに緩いのがいいですねえ。

 

 

 「さて、オルガマリー様は今回はゆるりと休んでくださってくれれば。それと、必要ならギアススクロールも用意しておきますので」

 

 

 「助かるわ。華奈・・・今回は甘えるわね」

 

 

 「あれ? 所長は参加しないんですか? 今までも付いてきてくれたのに」

 

 

 オルガマリー様は今回メンバーから外しているのですがそれに首をかしげるのは藤丸様とマシュ様。まあ、この二人がそう思うのも今までの頑張りを考えれば妥当。でも同時にロンドンに行くのはまた特異点とはいえ彼女の立場を考えればまた危険。

 

 

 「ん~・・・そうねえ・・・まあ、いいかしら。藤丸、マシュ。二人ともすっかり忘れているけど私、仮にも時計塔にもかかわりが深い魔術師のトップ、ロードの一族なの。で、今回の場所はそれがあるロンドン。魔術師の総本山ともいえる場所にこの状況とはいえ足を運ぶのはね・・・?」

 

 

 「この人理焼却事件が終わった後に監査官たちや審問官たちに今回の件を見てロンドン、時計塔に古くから所属する魔術師たちの一族の情報を探ったり政争に使える弱みとかを握ったりとか、家宝や魔術触媒になるものを盗んだり、奪ったりしていないかと余計な火種を作りたくないのさ。いやー今のロンドンはいい場所みたいだけど時計塔は華奈から聞くだけども蟲毒ってくらいが・・・」

 

 

 「ロマニ!」

 

 

 「は、はいっ! 黙ります黙ります!」

 

 

 「全く・・・まあ、そういうわけでこの状況で何を言っているのかと思うかもだけどこの戦いが終わった後もちゃんとここカルデアを存続させるためにも余計なことを今回は出来ないの・・・申し訳ないわ・・・ただ、必要ならギアススクロールで魔術たちの私物や私財を荒らさないし見ないと制約を課してでもすぐに行くわ。だから、とりあえず頑張っていってきなさい」

 

 

 申し訳なさそうに頭を下げるオルガマリー様に皆も頷く。少し前を思えば本当に成長したとしか言えないほどのふるまいと余裕。先を見ることが出来ているのに私も安心。マリスビリー様の愛娘はちゃんと成長していますよ。

 

 

 「そういうわけです。なので今回は私とストームたちが主になって支えます。アルトリア様もいざという時の備えに残ってもらいますので予備戦力は潤沢。ストームも市街戦の経験があれば大尉様達もEDF設立前から軍で紛争地域で市街戦を経験している手練れ。少数精鋭で手早く特異点を解決するつもりで行きますよ!」

 

 

 「「「「オオッ!」」」」

 

 

 私の声でみんなが気合を入れてすぐさまレイシフトへの準備へ移る。ドタバタとにわかに騒がしくなる中、私はオルガマリー様を手招きで呼ぶ。

 

 

 「オルガマリー様。アルトリア様達にこの手紙を。それと・・・・・・・・・・・・・という感じでお願いします」

 

 

 「え、ええ・・・分かったわ。華奈・・・頼んだわ。今の実働隊のトップは貴女よ」

 

 

 「ふふ。感謝します」

 

 

 「行くぞマスターレイシフトの準備OKだ」

 

 

 オルガマリー様に手紙をいくつか手渡してから耳打ちしてからストームの声に応えてコフィンに向かいつつ手を振ってから特異点へ。さあ、昔のロンドンへ。同時に私にとっては未来でもあったロンドンはどうなっているのやら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「オボロロロロロロロ・・・・・」

 

 

 「華奈さーん!!? だ、大丈夫ですか!!?」

 

 

 「うぅ・・・ストーム・・・水・・・後ミントガムください・・・ぃ・・・」

 

 

 特異点について早々、私はひどい悪臭に思わずゲロを吐いてしまう始末に。犬並みの嗅覚がここまで辛いなんて。化学物質と汚物とが入り混じって戦場でもそうそう嗅ぐことのない匂いでもう気分が憂鬱・・・

 

 

 「敵の気配はないが・・・いきなりこれとは大丈夫かマスター」

 

 

 「あはは・・・・あー・・・対策の礼装をつけてどうにか・・・ふぅ・・・吐き気もすぐ収まりますよ」

 

 

 『いやー・・・いきなり藤丸君たちには見せられないものを見せちゃったね・・・一応こっちの方でも観測しているが、人の動きもほぼないし、エネミーの気配もない、妙に静かすぎるくらいだ』

 

 

 『ヒロインがゲロする作品は名作といいますが流石に年上で、華奈さんヒロインというより姉さんですしねえ』

 

 

 「覚えていてくださいよ二人とも・・・ふぅ・・・」

 

 

 ロマニ様も良馬様も帰ったら辛うま料理で後日トイレの住人の刑にさせるのは確定として、その通り。特異点となったロンドンだというのに静かだ。いやに静かすぎる。ミントガムの糖分と香りでスッキリした思考と耳で周りを聞いても機械の音と人の声も家の中・・・・ん?

 

 

 「いや、敵が来る。何やら今回の相手は少し違うようだ。大尉」

 

 

 「ああ、この感じは・・・無人兵器、メカだ! マシュちゃん構えて。藤丸君は俺とマシュちゃんの後ろに」

 

 

 「チッ。メカですか。気配がないのは通りで」

 

 

 『こちらでも今観測した。エネミー! もとい魔力を纏った・・・いや、作られた? 機械とマネキンらしきものが近づいてきている。距離は100。囲まれる前に一度離れることもできる』

 

 

 人が動いている感じもないのに機械音だけが聞こえるのは変だと思っていましたがなるほど。敵の方が工場を制圧でもしてからこういう武器でも用意しましたか? シンプルに頑丈で叩きのめしやすい秋水といざという時は足場を作れるための深山を引き抜いて戦闘態勢。

 

 

 「一応この時代の町の地図はありますので一当たりしてから離れるのもありでしょう。ストーム。大尉様。スレイドを」

 

 

 「了解」

 

 

 「おう!」

 

 

 二人には最強のアサルトライフルと名高いMA10Eスレイドをもって大群対策への用意をしていく・・・が。不意に上空から気配が飛んできて私たちの前に着地。

 

 

 その存在はシンプルな皮と金属を合わせた軽装で片手には赤を基調とした両手剣ともう片手には小さめの金属でできたラウンドシールド。顔は仮面をかぶっているのでわからないが体つきと長い髪から女性と分かり美しいブロンドをポニーテールにまとめている。

 

 

 「そちらに敵意はない。少し待っていて欲しい」

 

 

 一度こちらに向き直りそうやって頭を下げた後にすぐさまその存在は霧の向こうからようやく見えてきた武骨なブリキのおもちゃとバケツをかぶせたような機械の兵士たちに突撃。その剣でまるでバターをナイフで切るようにばっさばっさと切り伏せ、大鉈のような刃は刃の腹を蹴り飛ばしてよけ、その剣を足場に飛んで機械兵を蹴り飛ばして同士討ち。川に投げ捨てたりとのやりたい放題。

 

 

 『ええ!? い、いきなり現れたと思えばなんだこの強さ!? て、敵がこちらで観測で来ていた分が次々と消えていくよ!? し、しかも・・・あの人サーヴァントじゃない!!』

 

 

 「ええ!? じゃ、じゃあ現地の人であの強さなんです!? えーと、ほら、ローマのネロ陛下みたいな」

 

 

 『その線もあるけど、この時代にここまでの超人的強さを誇る逸話の人はいないはずだよ! 何よりその魔力量がぶっ飛んでいる! 神代のそれだ!』

 

 

 「せ、先輩気を付けてください! 結構破片が飛んできて危ないです!」

 

 

 「あー・・・あれは・・・うふふ・・・」

 

 

 その戦いぶりに周りは驚くものの、私はすぐに合点がいった。その戦い方に、武器にすぐにおぼえがあったし千年以上たとうが忘れるわけがない相手。

 

 

 「伏せて(ろ)!」と二人同時に声をかけるやラウンドシールドの内側から飛び出してくる仕込みナイフがいくつもの機械兵たちに刺さり、盾とナイフを繋げるワイヤー越しに迸る赤い雷が走ったと思えば残りの機械兵たちをまとめてショートして破壊。

 

 

 こちらでも機械兵の音は遠くからやってくるのみなのを確認して頭を下げる前にその騎士は手を伸ばしてストップをかける。

 

 

 「セーフハウスがある。そこで一度話そう。それと・・・信頼のためにも自己紹介を。よっ・・・私の名前はモードレッド。元銀嶺隊の一員にして、オークニーの姫、ブリテンの後継国家の女王を一時的にしていたものだ。

 

 

 今回の騒動へは今の人類に任せるつもりだったのだが・・・この人も戦っているのにそれは不義理と思い参上した。なのでよければどうかご同行を願いたい」

 

 

 兜を脱げば私が昔分かれた時と変わらない。いや美しさは年月が磨いて落ち着きのある大人の女の色気。スタイルもアルトリア様やモルガン様達のいい所を手にしているようで親譲りのグラマラス。アヴァロンでも鍛えているようで先ほどの動きも緩みのないものだ。

 

 

 『ももも・・・モードレッド!!? 華奈の愛弟子にして宝剣クラレントなどをはじめにいくつもの武具を持つアーサー王にも認められた剣士にして銀嶺隊の遊撃部隊の隊長!! すごいビッグネームだぞ!』

 

 

 「ロマニ様声を抑えて抑えて・・・また機械兵の音が聞こえますし・・・それで、モードレッド様。そのセーフハウスにはこの大人数が来ても問題ないので?」

 

 

 「はい。華奈隊長とご同行している面々を入れても問題なく、一応数日分の食料も確保しているのでまず華奈隊長とそこの少年少女のカップルの分は問題ないです」

 

 

 「え!? あ、ちょっ・・・せ、先輩と私はそんな・・・!」

 

 

 「マシュとなら悪くないんだけどねー」

 

 

 「あ。えっと・・・そのぉ・・・」

 

 

 「はいはい。積もる話もレクリエーションの談話も移動しつつだ。俺が先導を助ける。モードレッド。それでいいか?」

 

 

 「ああ。華奈隊長が英霊として招いた人だ。よろしく頼む」

 

 

 「では私とストームが後ろを。マシュ様と藤丸様は緊急時に前後何方にも盾で蓋でも支援でもできるように真ん中に。行きましょう」

 

 

 本当に懐かしい、愛しい愛弟子であり頼もしい部隊長が帰ってきたことにモニターの向こうのカルデアでも大騒ぎ。特にモードレッド様の部隊の部下たちはそりゃあ鼻水も涙も垂れ流しの嗚咽を流しつつの歓喜の声だ。それでも静かに機械兵たちと会わないためのルートを選び、しばらく裏路地の細い道をうろうろぐるぐる回っていくように動いてから止まった建物の裏口に小さく魔術でかけたであろうロックを解除して中に溶けるように入っていくモードレッド様。

 

 

 「入るか。いやな気配も感じないし」

 

 

 「ええ。しかしまあよくもこんないいものを」

 

 

 そういってとりあえず私とストームから入っていき、整理された奇麗な居間を見た後、急に強い衝撃が襲い掛かり、その衝撃の正体、モードレッド様は大粒の涙をこぼして泣き笑いしながら私の胸に抱き着いていた。・・・・・・成長してはいるんですけど、やっぱり本質は変わってないかも?




 あの子というはモードレッド。華奈の教育を受けて成長をした大人版モードレッドですねえ~アヴァロンに住んでゆっくりと剣術に研鑽を積みつつ農家やっていたけど人理焼却騒ぎの余波を受けるわその解決に動く現人類の中に華奈がいるわで動くことを決意。


 ちなみにアヴァロンでのアルトリア達での農家としては肥料の整理やたい肥場の管理、好きな野菜はジャガイモと大豆。


 大体この子がカルデアに来る前から動いていたのでもうカルデアのやることが少ないというのが事実でしたとさ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。