転生愉悦部の徒然日記 作:零課
モリアーティ「ああ、私の本領も発揮できそうなロンドンの特異点なのに米ガールにおいていかれた・・・もしかして前のこと怒っているのかなあ? どう謝るべきかネエ?」
オルガマリー「ミスター・モリアーティ? 華奈からの手紙が」
モリアーティ「マイガールが? どれ・・・・・ほほう? なるほど。了解した。感謝するよ所長さん。わざわざ来てくれたしちょっとお茶でも飲んでいくかい?」
オルガマリー「ふふふ。じゃあ、ちょっとほかのメンバーにも手紙があるから、渡し終える時に美味しいお茶をいただいても?」
モリアーティ「もちろんだとも」
孔明「ほほう・・・」
ジークフリート「ふむ・・・」
黒ひげ「なるほど」
沖田「かしこまりました!」
ストーム2(居残り組)「大将の大将の頼みだ。用意してやらないとな」
オルガマリー「一体、何を書いていたのかしらねえ」
「うぉぉおおぉお・・・先生だ! 先生・・・せんぜいぃい・・・~~・・・俺の師匠。もう会えないかと思っていたのに・・・叔母上の言うことは本当だった・・・!!」
「あーあーもう。さっきまでのカッコよさが台無しですよモードレッド様。ふふふ・・・私も会えてうれしいですよ。そして、ありがとう。助けてくれて」
「っっ・・!ん・・・んぐぅ・・・うっぉおああ・・・・」
先ほどまで毅然としていたモードレッド様がセーフハウスの中に入るや否やすぐさま抱き着いて泣いてしまう。千年の間に情緒は成長したかと思えば、アヴァロンに戻る前の、いえ、私の部隊長として過ごしていたころのじゃじゃ馬娘のころにもどっちゃいました。身体はすっかりたわわに実ったし魔力も増しているというのにもう。
「全く戻ってきたと思えば客を大量に引き連れて泣き喚くとは道化もしないことを。それにアーサー王伝説の当事者がその師匠で円卓の騎士を連れてきただと? トンチキかつぶっ飛んだことをするな! 絵本作家の仕事がなくなるわ!」
「まあまあアンデルセンさん。千年以上という私達では計り知れない間会え無かった相手です。多めに見てあげてください。おかえりモードレッド。そしてカルデアの皆さん。僕はジキル。どうぞよろしく」
「私はナーサリー。よろしくお願いするわ綺麗なお姉さんたち、おじ様たち、お兄さん」
「私はジャック。お母さんたち? なの? よろしく~」
「私はふらん。よろしく~」
「モードレッドの師匠か。ゴールデンではなくシルバーだが、うちの大将と同じ気配を感じるなあ。オイラは金時。ゴールデンと呼んでくれ!」
「(どひぇええええ!!? 何ですのこのイケ魂の集まりは!? あの黒髪の少年の魂は今まさに研摩中の原石! 宝石となるかは不明ですが磨き上げればまさしく最高の玉砂利、黒曜石のような滑らかな輝きと色気はまさしく可能性の塊! そしてモードレッドさんのお師匠さんはまさしく磨き上げた刀剣! その美貌のように美しい銀色ですが、傷や使い込まれた後もあるような部分もありますがそれがまた色気に磨きをかけている! はぁ・・・こ、これはぜひお近づきになりたい!!)・・・・・・ハッ! ああ、申し遅れました。私は玉藻の前。気軽にタマモちゃんとでも呼んでくださいませ♪ 金時さんと一緒にロンドン旅行と思いましたがこのありさまでしたけど皆様との縁が出来たことが何よりですわ♡」
ええ・・・・・・・英霊がすでに何名も。凄いことになっていますねえ。一体全体どーなっているのやら?
「私は船坂華奈。昔にオークニーの第三位の将軍であり、円卓の騎士の末席をいただくもので、モードレッド様とは師弟であり、隊長と部隊長との関係です。今はカルデアに席を置いていますがよろしくお願いします」
「僕は藤丸立夏。カルデアのマスターをしています。よろしくお願いします」
「私はマシュ・キリエライト。藤丸先輩のデミ・サーヴァントでありカルデア職員の一人です。皆様よろしくお願いします」
「華奈の英霊をしているストーム1だ。気楽にストームと呼んでほしい」
「軍曹でも、大尉でも気楽に呼んでほしい。ストーム1と一緒に華奈の英霊として戦っている。とりあえず、情報交換をしたい」
「フォウ!」
「おや、フォウ様も。ふふふ。では、ここは安心できるということで休憩しがてら皆さんでどうなっているのかを話し合いましょう。カルデアの方でも聞きたい人は今すぐモニター前に集合です」
『はいは~い♬ じゃあダ・ヴィンチちゃんがさっそくカルデアの質問を出していこう。皆よろしく頼むよ?』
カルデア、カルデアの現地メンバー、そして特異点の英霊組がそろったのでとりあえず質問会を開始と。えーと、お茶菓子は持ってきているのと、水もあるのですが・・・ジキル様にキッチンを借りていいか許可を取らないと・・・
「・・・ってわけだな。人理が焼けてしまって星の内海とか、あちこちの人の世界から繋がっている場所とかにも魔人柱やらなにやらがあふれたり大量の魔力リソースのかけら、いろんなものが急に溢れたりアヴァロンでも異変が起きたんだ。
で、その際に今いる人類の組織の支援をどうするかと、今の人類に余計な干渉をするべきなのかとカルデアを調べようとしてみれば懐かしい魔力があると母上が調べれば先生がいるもんでじゃあアヴァロンはヴォーティガーンのおじさんとガヘリス兄上、ガレス姉上と妖精さんたちにアヴァロンの守りは任せて俺らはカルデア救援のために特異点に出向いたってわけ」
「その際に現地人の僕と合流して魔術で安全な部屋に食料や諸々の備品の物資の都合の代りにその場所を貸してほしいと頼まれてね。そうしている間にあれよあれよと英霊たちと呼ばれる存在。ここの皆さんだね。を連れてきては情報収集とカルデアが来るまで守るべき拠点の警備としていたのさ」
「ふー・・・いい茶葉だ。まあ、英霊になったとはいえ只の物書き。戦闘力に期待するなよ! まあ、この子供を肉体労働させるほど鬼畜ではないと思いたいが、魔術師どもの組織。ろくなことにならんと考えておくが」
『なるほど。その中で何やら3魔人? という英霊たちが彼女たち、ナーサリーライムやかの切り裂きジャックをだまして町の人間を狩りつつこの魔力に満ちた霧で街を満たしていたと』
「う。ピーとか、エム? って名前の、変な人たちに・・・博士も、やられちゃった・・・」
なるほど。まあさっくりと言えば大体モードレッド様がカルデアの来る前にやることほぼ全部やってくれたし、戦力も整えてくれた。
「けど、この魔力を含んだ霧と機械兵の出どころや最後の魔人。まあ英霊でしょうね。の居場所をつかめずにとりあえず撃退していたらモードレッド様の魔力放出の赤雷とこの霧の魔力が触媒になって金時さまが、そして一緒に玉藻様も来てくれたと。
あ、クッキー焼けましたよ~それと紅茶に混ぜるためのイチゴジャムとレモン蜂蜜ソースできました~~」
「紅茶は私特製ブレンドですよ♪」
しかしまあ、この霧の中でここまで動きつつしかも英霊相手にこの大健闘。本当に成長しているのと聴覚を利用した居場所の察知とか色々教えていたのが功を奏しましたか。いやーよかったよかった。我が弟子の成長にちょっとおばさん泣きそうです。
「待ってましたあ! うまい・・・はぐ・・・うめえよぉ・・・・!!」
「モードレッドさん。あの、涙が。大丈夫ですか?」
「ん? お、サンキューマシュ。にしても・・・・・・・あいつ、こんな趣味していたのか・・・はぁふ。倒錯しちゃったかなあ」
「ほへ? 趣味? 倒錯?」
「えーと・・・・あー・・・・うーん・・・あとで教える。とりあえずありがとう。マシュも食べよう。先生のクッキーは母上に負けないほどうまいぞ!」
「はい! 昔からよくご馳走になっていますので楽しみです!」
「なんだと! クッソー!! おい、新作とかあるのなら教えてくれ! レビューしろぉ!!」
「ひえっ!? な、なんですか!?」
あっちではマシュ様とモードレッド様が仲良く騒いで
「よーしよしよし。いい子たちだあ。小さいのに頑張ったな。そら。おじさんがお菓子をあげよう」
「「わーい!!」」
「ふらんも―たっぷりのチョコをしょもうするー」
「あーそれなら。確か板チョコが何枚か。マスター用に用意したものだが、飯もあるようだしほれもってけ―」
「「「ありがとうストームおじさん!」」」
「こんな状況だが、子供たちの笑顔はいいものだなあ・・・」
「まったくだ大尉」
あっちでは子供組をストームチームであやして遊んでいる。
「ほほう! アークが本当にあったうえにしかもギリシャの英雄や海賊たちとドンパチしながらの船旅にダンジョン探索と来たか! なるほどばかげた話だがこの状況の中ではどんな話もマシだろう。さあ話せ! ここ最近は脳筋どもが敵を何体倒したとかの話しかなかったのでな。存分に聞かせてもらおうじゃないか! 全く円卓の騎士の手製茶菓子とお茶を飲みながらこれをできるとは出来れば生前にしたかったくらいだ!」
「え。えーとじゃあ。あ、口下手なのでできればロマニさん。カルデアの映像も見せていい?」
『あーまあーそうでないと離してくれなさそうだしねえ。いいよ。英霊の協力を得るための駄賃だと思おう』
藤丸様はアンデルセンさまに捕まって今までの特異点の事を根掘り葉掘り聞かされそうな様子。
「で、金時様達はとりあえずモードレッド様達の助太刀をしつつ食事の補給とか、あの機械兵とか人形とかとんで襲ってくるわエネルギー弾ぶっ放す本をしばきながら過ごしていたと。いやはや、感謝します」
「なあに。人類のピンチ、そして師匠の助けになろうと頑張るガールを助けるのは当たり前だし、実にゴールデンな戦士。助けないのは頼光四天王の名が泣くぜ! す・・・・んー・・・ゴールデン。このゴールデンなティー。味も最高だ・・・・」
「おほほほほ。いえいえ大和撫子が戦士の助けをするのは当然のことですわ。それよりも円卓の騎士のすさまじさは知っていたつもりですがまさか金時さんに負けないほどの大暴れをするモードレッド様も、そのお師匠様も来るとは意外でしたねえ」
私は私で日本英霊の皆さんと茶をしばきつつ保存食で持ってきていた駄菓子とか袋菓子も開いて座布団の上でのんびり。ロマニ様が『僕も欲しかった季節限定の日本のブラ〇クサンダー!!』と嘆いていたけどこの前ミーティングをさぼろうとしていた罰ですよ。分ける分はありません。
しかし、同時に気になることも出てくるというのもまた事実。というか不安要素と疑問点が出てきましたね。パンパンと強く手を叩いて一度みんなの話を切って私に注目させる。
「モードレッド様の情報とカルデアの話をまとめていったところ、こんな感じですよね?
・敵組織は英霊を束ねていて霧と機械兵(ヘルタースケルター?)を出しながら町を侵食。
・霧の範囲では察知がカルデアも難しいし、どうにもその霧の範囲内では敵がこちらを察知してくるようで長居すればするほど不利。
・その敵の内明確に分かっている数は3名で、うち2名はモードレッド様が倒している。
ここまでは分かります。で、今私達もこの特異点に来て1時間ちょいすぎたくらい。今から探索をする。この町の謎や情報を探るのは可能ですか? モードレッド様、ロマニ様。両真様」
遊ぶのも座談会ももう少ししたいけどとりあえず動くべきかそうでないか。それを決めてから動くべきだろうなあーということでひとまずサクッとまとめてみるとモードレッド様とジキル様がそろって首を横に振る。
「金時君、玉藻の前さんが来てくれたことでメンバーの安定感も上がったし、ジャックちゃんもいるからということで前もって昼と夜の危険度を調査したんだけど夜の方も動き回る頻度は変わらず、むしろ昼以上に視界も遮られるしで危なさが増す」
「ジャックのおかげで無事に逃げ切れたが相手も英霊。魔力リソースをどっかで安定的に確保して常に数を用意していやがる。しかもこれに関しては完全に俺の落ち度だけど敵の英霊を二騎倒したことで敵の警戒度とその二騎を維持するための魔力も回したんだろうな。前よりもずっとあの機械どもが増えていて下手に調査をしようにも気が付いたら囲まれるって状況がここしばらくだ」
「かといって派手に暴れれば隠れている人にも被害は出るだろうし、それに敵のいる場所への目星も全くつかめねえ。モグラ叩きっつーか、そもそもモグラの穴すらも分からねえって話だ」
『今一応アルトリア君の機材や道具でアップデートをしているけどそれでもエネミーの索敵範囲は今までと比べてかなり落ち込んでいる。正直なところ対策が完了するのを待つよりも動いて探したほうがいいかもしれないと思う』
うーん。敵からは霧の中に入ればこっちの場所は分かっちゃうのに、こちらは逆に探知能力が私もカルデアも鈍る。敵の将軍と言えるかもしれない英霊の数は減ったけど雑兵が増えて動きづらいし、本陣も分からない。
敵の場所と数がわかれば策を練ることもできるんですが、相手の場所がわからないとちょっと策が打てないですねえ。
「じゃあ、相手を倒すためにも策を練るためにも一度休むほうが正解。ってことですかねえ。とりあえず色々と整理をして考える時間が欲しいですし」
『僕も賛成だ。この戦力とは言え視界も悪いし大立ち回りもしづらい市街地。目標を定めずにこのロンドンで動き回って迷ってしまったりとかも怖い。
こっちも可能な限りその間にセンサーの性能などを上げられないか、センサーの方向性を変えて相手を早く捉えることが出来るように工夫をしてみる』
「それなら明日の探索用に僕の方で用意したロンドンの地図と現在地をマークしたものがあるからそれも用意だね」
「それなら、こっちだけわかるためのマーキングやしるしの用意とかもしておくべきかねえ」
「でしたら私の魔術を使えば宜しいでしょう。私キャスターですしこのくらいでしたらお手の物です」
とりあえず今は休んで夜を過ごしてから動く。そのための準備もサクッとできたのでロンドンに来て早々に休むことに。なんか、特異点に来たというよりもロンドン旅行に来た空気ですねえ。
「ふわぁ・・・・さて・・・早朝ですが、今日の方はどこに行きましょうかねえ?」
朝、とりあえず顔を洗って軽く歯磨きをしてから朝食を皆さん分作りつつとりあえずどうするか。
とはいえこの霧の中、特に行くべき場所もなければ既に行った場所にもヒントらしいものもなかったようで現地組、先行組はほぼ全員首をかしげる中意外な人が手を挙げた。
「それなら一つ行ってほしい場所がある。まあ、いわゆるお使いみたいなものだが、ついでにいいものでも拾えるのではないか?」
「ほほう? そこは?」
「魔術協会。時計塔と言えばいいか? そこだな。昨日から藤丸の話をずっと聞かせてもらっていたが英霊召喚の術式や、特異点のあれこれを聞いて気になったことがあったのでな。そしてこの魔力を含んだ霧だ。少し調べ物ついでに便利な小道具でもあればこのめんどくさい状況も変わるかもしれない。悪くないだろう?」
次の行き先は魔術協会での本の盗み見とちょっと泥棒・・・もとい拝借できる道具の散策ですか。まあ、悪くはないかも?
のんびりロンドン観光のノリになりそうなほどなカルデア御一行。まあモードレッドがあらかたどうにかしちゃったからね。仕方ないね。