転生愉悦部の徒然日記 作:零課
華奈「ってわけでして~そのために皆さんの力が必要なんですよ。お願いできますか?」
ストーム2(ゴリさん)「任せな! ただ、そんなことが起きかねないのか・・・全く、俺たちの戦いはいつもこんなんだ」
玉藻「ほほう。なるほどなるほど。かしこまりました。しかしまあ・・・・・・・よくこんなことを考え付きましたね?」
モリアーティ「いやはや、君の考え方とその方向性は大変愉快で結構! 面白いとも。計算は既に済ませてある。設置の方も速やかにしておこう。あーそうそう。孔明君と沖田君、黒ひげ君も既に君の言うとおりにしているようだ」
ジークフリート「マスターたちのためにこうして力を振るえるとは嬉しい。が、同時に一緒に行かなくていいのか?」
華奈「ええ。それにこの人数の英霊で、戦闘のプロも多数。こっちに意識が向けばその間にこちらで叩きます。合図をするにも難しいでしょうし、玉藻様。私とストームの視界の一部を玉藻様とジーク様に一部共有してください。そうすればすぐに動けるでしょう。
そっちはどうですか?」
伊吹童子『はいはーい♬ お姉さんもばっちり。何時でも行けるわ♡』
ヴリトラ『くひひ・・・いい困難を味合わせてもらった。どれ。軽く手を貸してやろうではないか。合図があればいつでも言え』
華奈「感謝します。ではでは、先に行ってきます」
「ふーむ・・・驚くほど敵がいない。なんか拍子抜けだなあ」
「敵がいないほうがいいよ。力を残していけるし」
『ヘルタースケルターは愚か魔本も使わない。そのわずかな魔力も残しておきたいのか、相当な自信があるのか。どっちにせよ、相手は立ち向かうかもだね』
「一応上の方にも既に英霊の皆様を待機させております。何か動きがあれば、あるいは敵が逃げればすぐに追跡に動けるように頼んでおります。頑張りましょう」
上での打ち合わせを終えて急いで合流して藤丸様と話しつつ前を警戒しつつ地下を降りていく私達。ストームがフェンサーになってもらっているので私がバウンドガンを借りていざという時には手数は切らさないようにしているのですが拍子抜けと不気味さをどこか残している。
『ああ、そのためにさっき英霊たちを呼んでいたのか。じゃあ、あれは何かの準備ってこと?』
「そういうことです。とりあえず、ジグザグと降りて・・・もう少しですか。流石に霧の方に悪臭が混ざらないので気持ちも楽です」
「お? マジだ。いやー・・・ほんっとうにひどい匂いだったからなあ。毒、汚物の浄化やろ過システムをまるで用意していないのがもう・・・」
「先輩、お母さん。そろそろ地下の最奥につきます。ただ、どうやら開けているようで・・・・・・? な・・・これは・・・!!」
たどり着いたその場所は私達特異点踏破勢にはデジャヴを感じるようなもの。狭い道を抜けてみればそれは冬木の特異点で見たような大聖杯の置いている場所。
違うのはそこには巨大な霧を生み出している機械と常に濃密な魔力の霧を生み出していること。そしてそこの前に鎮座する一人の男性がいることだ。
「奇しくもパラケルススの言葉通りになったか。悪逆を成すものは、善を成すものによって阻まれないとならぬ。と・・・」
その男はコートに身を包んだ赤い瞳と青い髪がワカメのようなウェーブのかかっているのが特徴的な青年。
「巨大蒸気機関アングルボダ。これは我等が悪逆の形であり、希望でもある。ここでお前たちの道は終わりだ。貴様らの善は、我が悪逆によって駆逐されるのだから」
「いやいや・・・ここまで追い詰められておいてそれは滑稽すぎますよ。策へのアフターケアもしない。備えも作らない三流の戦術を弄しておいて。それにまあ、私にとっては過去であり未来でもあるイギリスの時代を滅茶苦茶にされるのは一応円卓の騎士の末席としても許せません。ホモビ出演と素材にされるくらいは覚悟しておきなさい」
「先生。色々とひどい目に合わせるのは分かるけどサクッと始末にしておこう」
「文化汚染爆弾として使えそうだなあ・・・概念武装にできないか?」
ストームの意見を採用。とりあえず淫夢動画にこの録画した音声でも使えないか考えておきましょう。ホモビに出せなくてもまぜるだけで効果はある。お前もファミリーだ。
「私は円卓の騎士船坂華奈。そちらはなんとおっしゃるので?」
「・・・・我が名はマキリ・ゾォルケン。この『魔霧計画』における最初の主ど・・・へぶばっ!!」
「「おやじギャグじゃ(ねーか!!)ないですか!!」」
『いったー!!? 思いっきりいったー!!! いやいいけどね!? 黒幕だけどね!? 名乗りをさせておいてまさかのグーパン!?』
この胡散臭い、陰気で到着早々にげろ吐いてしまうほどに臭いこのロンドンに足を運んで愛弟子と子供たちを巻き込んでいた悪役の目的がまさかの自分の名前と計画を合わせたものだと確認して即座にストームと一緒に縮地とブーストでのWパンチ。
思いっきり殴って宙を舞うマキリとそれに呆然とする皆。カルデアでは驚くロマニ様と爆笑して腹を抱えているダ・ヴィンチちゃん。魔術師が、しかもどうにも名前に覚えがあるようで頭が痛そうにしているオルガマリー様と反応は様々。
「なるほどマキリ。あなたの魂の腐れ落ちっぷりはよーくわかりました」
「分かったの!? 今の一瞬で!?」
「先輩あきらめましょう。お母さん戦闘モードに入っています・・・・・」
「マシュまで!? 何か力が目覚めてからツッコミを少し放棄していない!?」
「大丈夫です先輩。マシュ・キリエライトは通常運転です!!」
いやもうね。こんなのに手を出すわろくでもない使い方するわ。あーも・・・聖杯戦争のシステムで魔術師のあれさ加減は10年前もさっきも再確認したのにもう一度見せつけてくるなんて元サーヴァントの私への当てつけか何かですかねえ?
「ぐぶ・・・ごほ・・・こ、の・・・滅茶苦茶なやつめ・・・アングルボダの魔力と霧の一部よ。わが身に宿れ・・・!」
『我が名は、バルバトス。我が悪逆の写し身にて何時を滅ぼさん・・・・・!』
そして変身。あーこれが切り札ですかあ・・・・ローマの時から何も学んでいませんね? でかくなるだけ意味がないというのに・・・何というか・・・このアングルボダ、もとい聖杯の安置場所にも罠らしい罠も無し。無数に伸びていた地下通路に伏兵を忍ばせての奇策もしない。
「はぁー・・・・・・」
『なんだそのため息は! その傲慢。善を成そうとしようとしないのなら我が――・・・・!!!』
「ストーム、大尉様から、あとは金時とモードレッド様。マシュは守りを。それで終わります」
あの無数の目で凝視をしてそこから放たれる魔力、高熱によって焼き殺そうとしたのでしょうけど、既に私の攻撃は終わっている。高速二刀流居合抜刀。しかも陽炎の魔や悪に対する特攻も乗せた飛ぶ斬撃でゾォルケン。いえバルバトスの目はあらかた潰した。
ただ眼を潰しただけですぐ再生するであろう軽いものだけど、そこの切り傷は浅く広く。目印に、そして広げてえぐり深く突きさすにはもってこいな程度。
「油断しているのはお前さんらの方だ!」
ストーム1はフェンサーの持つ最強のハンドガトリング。FGZFハンドガトリングを両手でぶっ放して片方だけでもかなりの弾幕を誇るそれで容赦なくバルバトスの目も、魔力も押しつぶしていく勢いで乱射。肉に弾丸がめり込み何かが破裂する音が心地よく響く。
「おぞましい姿だ・・・ただ、的が大きくなったのならこれが活きる!」
更には大尉のバスターショットを乱発し、ストームがこじ開けた弾痕に更にぶち込んで、中でさらに爆発してともうズタボロ。
「いよっしゃ! もう一発行くぞ金時! もうむかつくこの町の状況事吹っ飛ばすぞ!」
「おうよ! そのでかい柱真っ二つにしてやる!!」
そしてそこに更にはW雷撃の斬撃でぶち込まれるという完全なコンボ。で、その間にアングルボダとバルバトスの残った肉体にCA90爆弾を投げ込んで起爆。盛大な大爆発が起こってバルバトスは爆発四散。アングルボダも半壊。
「くぅううっ・・・! お、お母さんちょっとやり過ぎでは!!」
「すみません念には念をです」
汚い肉片花火となったそれはまあ―四方八方に飛んできますがそこはマシュ、そしてギャラハッドの守りの力で見事余波を防いで完勝。半分むかつきですが、子供と善人を悪用しようとした罰です。結局バルバトスは何も言い残せずにご退場。あ・・・ホモビの刑忘れていました・・・
「フォォー・・・(流石にやめてあげようよ)」
ですかあーまあ、しょうがないですねえ。とりあえず、あとはアングルボダの中身であろう聖杯をぶっこ抜けばこれで一件落着・・・あれ・・・?
「あーロマニ様。アングルボダ。なんか動いていませんか?」
『え? あ、ほんとだ! サーヴァント召喚反応あり! アングルボダを起点に呼びされる!』
「はぁ!? ちょいと待て! 今魔術師はふっ飛ばしたぞ!」
「マキリは死んだはず!」
「うーん・・・多分バックアップ。若しくは・・・バルバトスへと変わる際の術式と、この魔力を含んだ霧が召喚の手伝いをした。あるいは自分が危うくなった時に任意ですぐ呼べるようにしていたのかも? ・・・・変なところで変な備えをしてしまいますねえ魔術師というのは。途中で心配になったのでしょうか?」
「英霊を呼び出せるほどの霧だし、最初から呼び出して戦力にすればもう少しましだったろうになあー・・・」
「いっている場合かマスター! ストーム!」
大気が震え、地響きが聞こえる。召喚される英霊次第では仕掛けを早急に切らないといけないのですが、どーにもこの術式の空気と感覚に見覚えがある。なんだろうか。と頭を少しひねると思い浮かんだ答えが案外直近のものでした。
これ・・・・フランスで見た狂化の術式混じっていませんかね? うーん。
『ちょっ! 華奈!? 近づいたらまずいって! 今すごい勢いのマナが、魔力が収束しているんだ! それに英霊が呼び出された際にいきなりー・・・』
「ほっ!」
む。少し部厚い。でも手ごたえあり。ですね。狂化の部分はとりあえず斬り捨ててみたので一度後ろに下がってみてしばらく。
「ははははははははははははは!!!!! ははははははははははははははははははは!!」
イケボがこの大空洞全域に反響するほどに鳴り響いた。
「諸君! 君たちとこうして出会えることへの幸運に感謝と、この状態にしてくれたことへの敬意を払おう!!
その上で君たちに聞こう。神とはなんだ! 神話で出てくる神とは!!」
そしてまあー筋骨隆々な身体に片方の腕には何やら機械らしきものを装備しており背中にはマント。ナイスガイでアメコミの主人公を張っていそうなほどの男が出てくるや私達に問いかけてきた。神様ですかあ。
「自然現象が形を成した存在がルールな個性豊かな方々」(華奈)
「自分の大ポカのせいで勝手に滅ぼしにかかる裏ワザ使いの生き恥野郎」(ストーム1)
「おぞましい破壊者・・・か?」(ストーム2、大尉)
「神話体系にてカタチを持つ、与えられる大いなる存在。ですかね?」(マシュ)
「祈りをささげる超常の存在?」(藤丸)
「たまに暴走するご近所さん」(モードレッド)
「んー・・・敬意と畏怖を同時に持つ存在。か?」(金時)
「うぬぼれる読者と編集。いや、あれは勝手な思い込みで筆者を追い込む輩か!」(アンデルセン)
「イエスのお父さん。かなあ」(ジキル)
と、まあ一通り皆さんの意見を出してみましたがそれらを聞いてフムフムと顎に手を当てて考えた後にその手を掲げてナイスガイは叫ぶ。
「実にいい意見。しかし答えは否! 否! イナである!! そう、神とは・・・・雷である!!
ゼウス、サンダーバード、インドラと世界に名だたる神々はみな雷霆、雷電を持ち空から振る舞うその比類なき力、輝きはまさしく神であった! しかし、その雷を手にした私こそ現代に現れた雷神!! 人類史の新たなる神話。そう。それは我が名!
ニコラ・テスラである!!」
ドン!!! と大きな何かがみえたり聞こえそうなほど啖呵を切っての登場に半分は引く、半分は本当に驚くと反応は様々。ただ、引いていた中ですぐさまアンデルセン様とジキル様はこの口上から情報を纏えてすぐに驚愕へと変わる。
『ニコラ・テスラ!! 電気の分野において交流電流を生み出して人類の電気文明、科学技術を大いに飛躍させた孤高の大天才!!』
『このカルデアの技術は愚か今の家電製品、いや、彼の技術が関わっていないものはほぼほぼないと言えるほどの開発と発想をもって人類史の発展を大いに加速させた。つまりは私やドレイクと同じ星の開拓者の資格を持つものだね』
まさしく神による力や加護ではなく、運命や神託もなく「人の力」で新たなステージ、未来への道を切り開く傑物。
「ふふふふ。いやはや、とんでもない方が来ましたねえ。して、早速本題ですがやり合いますか?」
「ははは! 美しき騎士よ。その答えはノーだと言っておこう。確かに我を呼んだ召喚者にはこのロンドンを覆う魔霧を扱い雷霆で森羅万象を焼き払うという使命を帯びていた。ご丁寧にそれを確実に実行するために狂化の術式までつけていたようだな。
だが我が幸運は尽きなかった。何やら心地よい金属音とともにその狂化の術式が切り払われ、令呪を使用するマスターもいない今その使命を執行する気もさらさらない!」
あーやっぱり。フランスで見た。狂化の術式だったと。それを私が召喚の間にスパッと斬り捨てたのでシラフ。もとい正常な状態で来たし、無理やり令呪で動かすマスターもいない。なのでいわゆる野良英霊。召喚時このような状態できちゃったと。
「ふーむ・・・ならまあ、この特異点もすぐに終わらせますし、かといってこの縁をすぐ終わらせるのは申し訳ない。どうでしょう? 契約してカルデアに来ませんか? 現代の科学技術と魔術のハイブリットの最高峰。
あと、さらにはとんでも武装多数のストーム1の武器とか、本もたっぷりありますよ~そのついでに人類史を救う。ニコラ様の神話、英雄譚に一つ話も追加できますけど」
「どうも。現代の英霊になっているストーム1です」
「あ、私現代の科学の力もあって生まれた英霊で人間です? マシュ・キリエライトです」
「ん? あー・・・一応宇宙規模で野菜を出荷している農家のモードレッドだ」
「ほほう・・・・・ほほう!! はははははははははははは!!! 素敵なレディ。いや騎士殿! 最高の契約条件だ! 我が雷電の技術の最先端を見聞きして触れさせて、あまつさえさらにはその最高レベルの武装を見れるだとぉお!!! 更には宇宙! いやレディ。モードレッド殿の野菜はおいしくいただいている。食生活も確保とは天国ではないか!!!!
更には我が雷神の神話に人類史救済の旅路に参加せよとは! 誠剛毅!! そうでなくては!! よかろう! この大天才ニコラ・テスラ。交流の電気技術をもってカルデアをより切り開いてみせよう!」
やったぜ大天才。私の招きたかった英霊と仮契約成功。
「では私の名前は船坂 華奈。好きな呼び方でどうぞ」
「ではマスター。早速其方のカルデアに行こう・・・!」
「まて、大天才よ。あの雷霆を完全にものにしただと? その話を是非是非しっかりたっぷりと話してもらおうじゃないか。なあに。退去、この特異点が消えるまでまだ時間はあるはず。さあ、話してもらおうじゃないか」
「あ、僕も是非是非。しかも今の時代の家電、生活にほぼ使われるほどのものを。後学、顕学のためにも是非是非」
このまま聖杯を確保してからカルデアに帰還。とはいかずニコラ様は早速アンデルセン様とジキルさまに捕まってしまい取材モードの二人に囲まれてしまう。
「あっちゃぁー・・・・・始まったあ・・・」
「まあま、いいじゃないですか。戦いで時間を作るよりはよっぽど」
「そういうこった。ハッピーエンドのままで絞めるにはこれくらいがいいってな」
『ははは。違いないね。あ、聖杯の反応はアングルボダの中からある。そこからも見える金色に光っている部分。あれで間違いないよ。回収して早いところ帰還しよう』
金時さまが見事締めて私とマシュもアングルボダから聖杯を取りに。
ということで蟲爺は何もできずに殴られてふっ飛ばされて退場。ホモビの刑にならずにマシだったかも? ニコラ・テスラは見事仲間になった。
次回はあの人登場~