ゆらぎ荘の転生者は仮面ライダーになる   作:アルティメットルパン三世

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中学生の少年一之瀬戦兎。
父、母、妹との四人家族である彼の日常は…終わりを迎えた。別世界からやって来た悪の秘密結社によって…


OP『レッツゴー!!ライダーキック』(仮面ライダーop第1主題歌)



EPISODE 0.1 変身 (Aパート)

 

《此処で仮面ライダーのサブタイトル音が入る》

 

 

 

一之瀬戦兎が生まれてから13年経った。

父『一之瀬勇吾』と母『一之瀬由紀子』、妹『一之瀬百合子』の四人家族であり生活も辛くはなかった。

 

父は科学者で現在は仕事でなかなか帰ってこれなかった。

父がいない間は母が家事や買い物等を全てこなし戦兎と百合子を育ててきた。

百合子とはよく遊んでいたりしており兄妹喧嘩も少なかった。

 

いつまでも幸せ時間を過ごしたい

 

戦兎はそう願った。

 

だがしかし…幸せな時はガラスのように崩れ落ちる。

 

 

 

戦兎Side

 

それは突然起きた。

俺が学校から帰っていた時、流れ星を見つけた。

また夕方なのに流れ星なんて見えるはずないと思ったその時無数の流れ星らしきものが町に落ちていった。

 

「「「「「イーッ!!」」」」」

ドカ-ン!!ドォ-ン!!

「ま、街が…!」

 

その流れ星らしきものは人だった。

黒マスクを被り骨の絵が描かれた全身黒タイツの奴らがロケットのように飛びそのまま家を、森を、町を破壊しつくていった。

なんとか家に着いた。だが、家は見るからに破壊されていた。

 

「母さん!百合子!何処だ!」

「お兄ちゃん!コッチ!」

 

妹の声がし俺は声のする方に向かった。

そして妹と母さんを見つけたが母さんは瓦礫の山に埋められていた。

 

「大丈夫か母さん!」

「お兄ちゃん!お母さんが!」

「解ってる、母さん!今助けるから!」

 

母さんを助けるため俺は瓦礫を一つ一つ取って置いていくが瓦礫はめっきり減ることは無かった。

ましてや俺1人では瓦礫を運ぶにしても1分もかかる。百合子に手伝わすことは出来なかった。

そして瓦礫を必死に置いていく俺を見た母さんは…

 

「戦兎…私はもう助からない…百合子を連れて逃げて…!」

「何言ってんだよ!母さんが死んだら父さんが悲しむだろ!俺は諦めない!」

「聞きなさい戦兎!私の最後のお願いよ、、、2人とも生きて…!」

「ッ!……………わかった、百合子行くぞ!」

「えっ!?待ってお兄ちゃん!まだお母さんが!」

「百合子!!」

「ッ!?……」

 

俺は妹をおんぶして走り出した。

その時妹は「お母さああああああん!!!」と泣き叫んでおり俺も涙が止まらなかった。何も出来ず母さんを見殺しにした自分を許せなかった。

 

 

 

 

 

走り出して数分経った。

サッカー部で鍛えた足も流石に疲れてきたので俺は建物の陰に隠れ妹を降ろした。

 

「暫くは此処で休もう。此処なら誰も見つけにくい。」

「うん…」

 

妹は元気がなかった。無理もない、目の前で母さんを亡くしたんだ。

 

「……ゴメンな百合子、俺に力があれば母さんを助ける事が出来たかもしれないのに…」

「ううん…お兄ちゃんは悪くないよ。だから落ち込まないで?」

「百合子…」

 

百合子は無理やり笑顔を作り俺を責めずに慰めてくれた。

 

「百合子、そろそろ行こう。早くこの町から出ないと…」

「うん、わかった。」

 

俺は再び妹をおんぶして走り出そうとしたその時…

 

「イーッ!イーッ!」

「ッ!?コイツらさっきの…!」

 

俺が見た黒タイツの奴らが俺達を見つけ追いかけてくる。

捕まったらまずいと察した俺は妹を背負いながら全力で走り出す。

 

「はあ…はあ…何だよアイツら…普通の人間じゃねぇぞ!」

 

それでも捕まらないために俺は走り続けた。

もうちょっとで町から出れる。そう思いながら曲がり角を曲がった瞬間

 

「…………嘘だろ。」

 

俺が見た光景は

 

「ギィイイイイイ!!」「フェッフェッフェッ!!」

「グルルルルル……」「「「「キキーッ!!」」」」

 

先程の黒タイツとはまったく違う奴らが行く手を阻んだ。

コブラや蠍を模した人型の怪物、明らかに地球上の生き物とは違う緑色の化け物、全身がステンドグラスのような体を持つ怪物、巨大な蜘蛛やイトマキエイ、カニのバケモノの他にも沢山いた。

 

こうして俺と妹は奴らに捕まった。

 

 

 

戦兎Side end

 

 

 

目が覚めると戦兎は牢屋の中にいた。

しかも両手と両足は鎖で拘束され身動きができない状態であった。

 

「何だよコレ…っ!そうだ百合子は!」

「目が覚めたか一之瀬戦兎。」

 

妹がいないことに気づいた戦兎は首を動かしたが自分以外は誰もいなかった。そして、男の声がし牢屋の向こうを見た。

そこに居たのは赤いマントを羽織っている中年男性が先程の怪物を引き連れて現れた。

 

「大ショッカーへようこそ一之瀬戦兎君、我々は君を歓迎する。」

「…人を牢屋に入れて拘束しといて何が歓迎するだ…!」

「おぉ怖い怖い。自己紹介がまだだったね?私の名は大ショッカーの首領だ。宜しく頼むよ?」

「宜しくもねぇんだよ!」

「貴様!首領に楯突くとは無礼者が!」ドガッ!

「グフッ!?」

 

首領と名乗った男(以後首領)に戦兎は叫んだが軍人の格好をした男が戦兎の腹を殴った。腹を殴られた戦兎は少し吐いてしまう。

 

「やめたまえゾル大佐。」

「し、しかし首領!この愚か者が首領を「やめろと言ったのが聞こえなかったのか?」…失礼しました。」

 

首領は軍人…ゾル大佐を退かせた後先程の黒タイツ2人が俺に近づき鎖を外していく。

 

「先程はすまなかったね、私の部下が失礼な事をした。」

「俺をどうするつもりだ?普通は殺してる所だろ。」

「嫌、君を殺す気は無い。言っただろう?歓迎すると。」

 

そう言うと首領は花束を持ち叫んだ。

 

「おめでとう一之瀬戦兎君!!君は我々大ショッカー最強の怪人として選ばれた!!!!」

 

首領の言葉に周りの奴らは一斉に拍手した。先程のゾル大佐も嫌な顔をしながら拍手をしていた。

 

「どういう事だ!!」

「簡単に言おう…君は我々大ショッカーの仲間として選ばれた。ただそれだけだ。」

 

戦兎は心の中で怒った。巫山戯るな!俺達の住んでた町を壊し母さんを殺した癖に!死んでもゴメンだ!

 

「言っておくけど君には拒否権は無い。もし断ると言うなら…君の可愛い妹は死ぬ事になるよー?」

「ッ!?妹に何しやがった!」

「何もしてないよー。只、今のところはね。戦闘員くんアレ持ってきて。」

 

戦闘員と呼ばれた黒タイツの奴らはテレビのモニターを運んできた。電源を入れ画面が映るとそこには

 

「…百合子!?」

 

十字架に張り付けられた町の人達。その中に妹がいたのだ。そして大勢の戦闘員が銃を構えて立っていた。

 

「断ったら君の住んでた町の人達と妹は皆殺しだ。つまり君は我々の仲間になるしか選択肢はないのだ!」

 

外道め…!

戦兎は首領に対してこの一言を言いたかった。妹や町の人達を人質に取られ反抗したくても出来なかったのだった。

 

「………俺がお前らの仲間になれば妹や皆を助けてくれるのか。」

「あぁ、勿論。君が我々の仲間になれば彼らを解放しよう。」

 

首領の言葉に戦兎は悔しかったが皆を助けられるならなると決めた。

 

「わかった。お前らの仲間になる。」

「………ククッようこそ我々の組織へ。お前の望み通り彼らは解放してあげよう……殺れ」

 

首領の合図に戦闘員達は

 

 

『ズガガガガガガガガガガガガガガッ!! 』

 

 

マシンガンで妹や町の人達を殺しのだった。戦闘員達は弾が無くなるまで撃ち続け撃たれた人達から大量の血飛沫が飛び散り地面を血の海にしていった。

 

 

 

 

その光景を見た戦兎は何が起こったのか理解出来なかった。そして溜めていた怒りを首領にぶつけた。

 

「…何のまねだ。」

「……………」

「何のまねだって言ってんだ!!何故殺した!?約束が違うだろうがぁ!!」

 

俺の怒りを見た首領は気が狂ったように笑い出した。

 

「ヒャハハハハハハハ!!私は解放してあげただけだよぉ?そう!魂はね?イヒヒヒヒヒヒ!!ギィャハハハハハハハハハハハハハハハ!!」

 

騙された戦兎は膝を床につけ倒れ涙を流した。

母さんの願いを絶った自分を、この男を許さない

そして泣きながら戦兎は首領に殴りかかった。

 

「うああああああ!!」

「………遅い。」

 

戦兎は何かに殴られた、緑色の蛇のようなものに。

そして殴られたあと壁にぶつかり倒れ込んでしまう。

なんとか起き上がり首領のほうを見た戦兎は恐怖を感じた。

 

「何だよその姿…!」

 

首領の頭部に無数の蛇が絡まっておりその真ん中には充血した一つ目が血走らせていた。それに恐怖している戦兎を見て首領は不敵な笑いを浮かばせる。

 

「クックックッ…怖いか?コレが私の本当の姿だ。本来ならこの姿を見た奴は殺す気だが今回は君の仲間入りに免じてやろう。」

「巫山戯るな…!約束を破ったくせに!」

「オイオイ言ったはずだ、解放するって。別に助けるとは言ってないだろ?」

 

この男の言ったとおり(解放する)は言ったが(助ける)とは言ってない。その言葉に戦兎は完全に心が折れた。

戦兎の様子を見て首領は人間の顔に戻す。

 

「…ふぅ、やっとおとなしくなったか。お前ら鍵をしとけよ。」

『イーッ!』

 

戦首領と怪人達が出ていき最後に戦闘員が牢屋に南京錠で鍵をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、戦兎が世界を守る使命を託された日が来たのだった。

 

戦兎が大ショッカーに捕えられて数日たった…

大ショッカーの手術室。

そこでは戦兎が手術台に仰向けで両手両足に拘束具を付けられていた。そして大ショッカーのシンボルマークである鷲のレリーフのランプが緑色に点滅し首領が喋り出す。

 

《ではこれより改造手術を開始する!》

「止めろ!俺はお前らの様な姿になる気は無い!俺を自由にしろおおおおおお!」

《フハハハ!!足掻いても無駄だ!お前は人間を捨てて我が大ショッカーの最強怪人として世界征服に献上するのだああああああ!!科学者達よ、直ちに始めよ!》

 

首領の命令により白マスクを被り白衣を着たショッカーの科学者が手術を始めようとしたその時

 

ドオォォォン!!!

 

突如爆発が起きてアジト中にサイレンが鳴り響く。

 

「どうした!何があった!?」

「イーッ!何者かに発電機がやられました!」

「何ッ!?ただちに首領に報告せねば!」

 

科学者達は全員手術室から出ていく。

奴らが出ていくのを見計らい何者が手術室に入ってきた。

 

「だ、誰だ!」

「私だ、戦兎。」

 

入ってきた人物は戦兎の父である勇吾だった!

 

「父さん!?何で此処にいるんだよ!」

「話は後だ、今は私についてきてくれ!」

 

こうして戦兎は勇吾に助けられ2人はアジトから脱走した。

 

 

 

「何い!一之瀬戦兎が脱走しただと!!この役たたず共めがああああ!!」

「「「「「イーッ!!?」」」」」ドガ-ン!!

 

戦兎を脱走した事を科学者達が首領に報告したがそれに怒りを買い殺されてしまった。

 

「こうなれば…蜘蛛男!」

「ウウウウ…お呼びでしょうか首領。」

「蜘蛛男よ!ただちに裏切り者の一之瀬戦兎を抹殺せよ!偉大なる大ショッカーの為に!」

「かしこまりました。では直ちに!」

 

首領はショッカーの怪人『蜘蛛男』を呼び出し戦兎の抹殺命令を受け蜘蛛男はすぐさま追いかけた。

 

 

 

 

アジトから脱出し2人はバイクに乗っていた。

勇吾がバイクを運転し戦兎は勇吾の後ろの方に乗っていた。

 

「父さん、これからどうするんだ?」

「私の研究施設があるからまずはそこに向かう。お前に渡したい物があるんだ。」

「渡したい物?何だよそれ?」

「見ればわかる。少し飛ばすぞ!」

 

そう言い勇吾はバイクをフルスロットルで走らせた。

 

 

 

(此処で仮面ライダーのアイキャッチが入る)





今回はここまで、次回は戦兎が仮面ライダーの力を本当の意味で手にするBパートをお送りします。
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