傍若無人、唯我独尊、悪虐非道
馴れ合いを拒み、群れを嫌う、風紀委員長という立場でありながら不良のトップとも呼ばれる
ヒバリ__雲雀恭弥
これは、そんな彼の"兄"の話である
Day,1
帰ってきた最凶
その日は穏やかな快晴で窓から入る光が
部屋をほのかに照らし暖かみをもたらした
このような日は決まって"彼"は特等席である屋上で
昼寝に勤しみながら空を眺めている
そこにいつもの野性的な彼はなく、
ただ1人の青年として、遥か遠くの国にいる
自分が唯一心をゆるせる兄を想うのであった
そして同時刻
空港に一人の男が降り立った。
ダークスーツを纏った屈強な男達が列をなし
その男を迎え入れる
何事かと目をやる野次馬と、関わりたくないとばかりに早足で去る者。
後者は利口である。なぜならそこにいるのは
警察を軽くあしらう程の権力と頭脳を備え持つ
最強にして最凶の男、
雲雀組 組長__
「
「……あぁ」
雲雀宗雅、雲雀恭弥の実兄である。
持っていたスーツケースを、彼の付き人である
服部に渡し車に乗り込む。
「出せ」
「事務所の方で?」
「あぁ…………いや、今日はやめとく
久々の帰国だからな、アイツの顔でも拝みに行くか」
「それは良いですね。お喜びになられると思いますよ
では夕食の方は本家の方でご用意致します」
兄弟水入らずで……なんて俺もアイツの柄でもねぇが
たまにはいいだろう。
咥えた煙草に火をつけ、ひっそりと笑う彼を乗せた車は
ゆっくりと走り出した。
見えてきた懐かしい街並み
一年前と変わらない、大なく小なく、ただただ平凡
それが彼の故郷、並盛町である
賑わう商店街、子供の声が溢れる公園、閑静な住宅街
そしてそれらを抜けた先にあるのが、
広い敷地に建立する、彼の母校公立並盛中学校だ
車は正門の前で止まらず、そのまま校内に乗り込み
玄関先で停車した。
それに気づいた教師達が注意しようと校舎から出てきた
「ちょっと、困りますよ!校内に車の進入は……」
「…すいませんが、用事があるので退いて頂けますか?
そこに立たれるとドアが__」
「服部よぉ、1年で教師が総入れ替えでもしたのかァ?」
「……あ、まさか、貴方は!!!」
服部の声を遮り、窓を開け声を掛けた宗雅を見た
教師達の顔から一斉に血の気が引き、真っ青に染まった
そして土下座でもするような勢いで謝罪すると
すぐさま車から離れた。
「ん、どうやら忘れられてるわけじゃねぇな
なら
_____早く俺様の眼前から消えろ」
「し、失礼いたしました!!!」
蜘蛛の子を散らすように逃げた教師達とそれを見ていた生徒達をを見て可笑しそうに笑い声を上げると
応接室にいるだろう、彼に会いに向かった。
ここに来るのは久方ぶりだが、一時期は通っていたこともある校舎を迷いなく進んでいくと
目的の場所からバタバタと暴れるような物音聞こえ
歩みを早めた
どうやら聞き間違えなどではなく、確かに何者かが中で争っているようであった。気配は5つ
そして感じた、荒々しい二つの殺気
そして一つは馴染みのある恭弥のものだ
「宗雅様、私が先に」
宗雅の前に出るように服部がドアを開くと、中では
恭弥のトンファーを十手で受け止める赤ん坊
そして何故かパンイチの茶髪の少年と気絶している2人の少年という
意味不明過ぎる状況が繰り広げられていた
これには宗雅と服部も目を丸くさせたが
その赤ん坊が手にしたモノを見て、瞬時に我に返り
恭弥を抱き込んだその瞬間
ドガァァンッ!!!!!
「2人とも!無事ですか?!」
「ゴホッ……」
爆煙の中から出てきた恭弥が目の前にいる男に目をやる
「……服部?なんでキミがここに……」
「俺の付き人だからに決まってんだろ?恭弥」
「……うそ、なんで?」
驚愕に彼の目がこれ以上ない程に見開かれる
それも仕方ないだろう、目の前に、ここにいるはずの無い人が現れたのだから
「宗雅、兄さん?帰ってきたの?」
「なんだ、いやなのか?折角今日はお前のために
ハンバーグでも作ってやろうと思ったのに」
そういって一年ぶりにみた兄の笑顔に
無意識に彼の顔もほころんだのだ
「……おかえり、兄さん」
「おー、ただいま」
雲雀宗雅(ソウガ)
22歳
雲雀組組長。1年程海外出張していた
弟のことは大事に思ってる
ヒバリ
ブラコン
それ以外は原作通り
服部
宗雅の幼馴染み兼側近。
メガネ