平行世界の最弱の龍が重桜に『保護』されました。これより治療を始めます。   作:八意 颯人

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プロローグ
プロローグ レッドアクシズ編


20XX 日本海海軍基地の一つ『佐世保鎮守府』にて

 

此処は日本の海軍基地の一つ『佐世保鎮守府』

 

この海域は軍艦が精霊した女性……通称『艦女』により統治された海域の一つで、ドイツ艦と日本艦によって結成された艦隊『レッドアクシズ』内で日本艦によって結成された艦隊『重桜(じゅうおう)』の艦隊が人類の敵『セイレーン』から守る為に佐世保……否、日本海海域を統治、防海し、日本の平和に一役を買っていた

 

 

ただ、この由緒正しき佐世保鎮守府は他の鎮守府とは()()()()()()()()()があったのだ……

 

それは……

 

 

 

 

 

「ああ……何故、佐世保に指揮官様が()()()のかしら……私達はどうなるのかしら……」

 

黒と赤をベースの和装に某九尾の式神と思わせる黒色の九尾、そして妖艶な雰囲気のある女性がお茶を飲み、嘆く様に呟いた

 

そう、この佐世保鎮守府は艦女を指揮する人『指揮官』が居ないのだ

 

そして、何故『指揮官』が居ない理由を()()()()()彼女の妹分であろう白と青をベースの和装そして嘆いた女性と同じく銀色の九尾を持った銀髪の女性が呆れながら答えた

 

「……それは姉さんの『狂った求愛』のせいかと……」

 

そう、佐世保鎮守府に指揮官が居ない理由は、元凶である黒色の九尾の女性でもあり『一航戦 赤城』を精霊化した艦女『赤城』が歴代の指揮官に強いアプローチ(求愛)をかけていたが、歴代の指揮官達は、そのアプローチ(求愛)に耐えきれず、()()()()()で身の危険を感じ取り、そのまま鎮守府を去って行ったのだ

 

そして赤城は妹分であろう『銀髪の女性』の言葉に気が触れ、怒鳴りながら返した

 

「ッ!?『狂った』とは何ですか『加賀』!?私は指揮官様と……」

 

「そこがいけないんだ!!『悪人面ヤンデレ空母』!!」

 

「ヤンデレは認めますが『悪人面』とは何です!?戦闘馬鹿が!!」

 

「あぁ?」

 

銀髪の女性……否『一航戦 加賀』を精霊化した艦女『加賀』が赤城に一喝されると、加賀は赤城の言葉に気が触れ、二人は、そのまま姉妹喧嘩を始めようとした途端、部屋に待機していた茶色の軍服を着た水牛を思わせる角が生えた女性が二人に一喝した

 

「二人共!また下らぬ喧嘩をして!!少しは艦女の自覚を持たんか!!情けない……」

 

「「み……三笠大先輩!?す……すみませんでした!!」」

 

軍服の女性……否『戦艦三笠』の艦女『三笠』が一喝すると、一航戦の二人は三笠に醜態を晒してしまったのか、恥ずかしそうに謝罪すると、三笠は溜め息を吐き、二人に言った

 

「……分かれば宜しい……しかし赤城の言う通り、このまま指揮官が居ないのでは……我らが指揮官のいない『烏合の衆』になってしまうな……一応、横須賀に懇願して募集しているのだが……集まらないんだ……みんな、赤城の事が……」

 

三笠は頭を抱えながら言うと加賀は「そうですね」と同意し、溜め息を吐くと、赤城は気不味そうに「……改善致します」と答えると委託任務が終わったであろう子供位の背丈の艦女と犬耳を着けた女性が部屋に入り、三笠に敬礼し、報告した

 

「失礼します、綾波と愛宕です……『大型船団護衛』任務から戻りました」

 

「他の艦女の損傷及び異常はありませんでしたわ……」

 

「そうか、では他の者と共に部屋に休m……「ただ……」……ん?」

 

三笠は犬耳が特徴の白い軍服の女性……『重巡 愛宕』が精霊化した艦女『愛宕』と銀髪の少女……『駆逐艦 綾波』が精霊化した艦女『綾波』を労うと、愛宕は委託中に不可解な事が起きたのか、少し戸惑いながら報告した

 

その報告内容は……

 

「……帰還中、意識不明の男性を保護したわ」

 

「「「……は?」」」

 

愛宕の報告に三人は思考が止まり、もう一度、頭を整理するかの様に再度、愛宕に聞き返すと愛宕と綾波は混乱しながらも、三人に報告した

 

「だから!()()()()()()()を保護したのよ!!」

 

「しかも、()()()()()を負っています」

 

二人の報告に三笠は焦りながら指示を出した

 

「……赤城!今すぐに明石を呼べ!加賀は我と共に保護した殿方に応急処置を!」

 

「分かりましたわ!!」

 

「分かった!」

 

一航戦の二人は三笠の指示に従い、急いで部屋から出てくと、三笠もまた部屋に置いてある救急箱を手に取り、急いで男の元へ向かった

 

「……何か嫌な予感がするわ、杞憂であれば良いのですが……」

 

「……そうですね」

 

部屋に残された愛宕と綾波は保護した男に嫌な予感を感じながら急いで他の艦女を呼びに向かった

 

まさか、本当に()()()()()()するとは……

 

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