平行世界の最弱の龍が重桜に『保護』されました。これより治療を始めます。   作:八意 颯人

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第6話「からくり」

「ちょっ!?赤城さん!彼が……平行世界の()()()なんですか!?」

 

勇人は赤城の予想に驚愕しているのか、再度確認するかの様に同じ質問をすると、赤城もまた勇人と同じく驚きを隠せないのか、挙動不審になりながら答えた

 

「こ……この赤城でも、い……未だに頭の整理がお……追い付いていないのですわ……」

 

「そりゃ、そうだろ……何せ()()()()()()()()()()()が平行世界の此処の提督……じゃなかった、()()()()()()()()が現れているんだ……誰だって混乱するわな」

 

男……否『平行世界の勇人』は混乱している二人を見て苦笑すると赤城は混乱しつつも平行世界の勇人に質問した

 

「へ……平行世界の指揮官様……少し質問をしても?」

 

「ああ、それに『上城』で構わねぇよ……」

 

『平行世界の勇人』改め『上城』は混乱している赤城を冷静にさせる為、ラフな口調で答えると、赤城は自身を落ち着かせる為に深呼吸をし、一呼吸を置き、上城に質問をした

 

「スゥ……ハァ……ゴホン!では上城様、()()()()()()()()()()()()を教えて頂けませんか?」

 

赤城は上城の素性を知る為に、直球過ぎる質問をすると、上城はタバコの火を消し、赤城の質問に簡易的ではあるが答えた

 

「……『佐世保鎮守府総司令官』兼『軍医』……ちなみに階級は『海軍大将』だ」

 

「『軍医』!?それに……」

 

「か……『海軍大将』!?僕より上じゃないか!?」

 

二人は簡易的ではあるが、上城の素性を知ると、赤城は上城が『軍医』である事に、勇人は『平行世界の自分』が自身より階級が上だと言う事に驚愕すると、二人の驚愕した大声に反応した三笠が急いで来たのか、息を荒くし、ドアを開けた

 

「指揮官!赤城!大丈夫か……ッ!?貴様は、あの時の!!」

 

「よぉ……アッチの三笠さんよ」

 

上城は三笠を見て友達に会うかの様なラフな口調で挨拶をすると三笠は上城の態度に癪に触ったのか、激怒し、艤装を展開し、主砲を上城に向け、怒鳴った

 

「貴様ァ!侵入者の癖に、よく我らを虚仮に……」

 

「落ち着いて下さい三笠大先輩!彼は……指揮官様を助けた恩人の一人ですわ!」

 

「はぁ~……()()()()()だけは起こさないで欲しいモノだな……三笠さんよ」

 

「ッ!?何だと!!」

 

「「これ以上、煽らないで!!アッチの僕(上城様)!!それに落ち着いて下さい三笠さん(大先輩)!!」」

 

上城本人は挑発しているつもりは無いが、上城の言葉(挑発)に三笠が自身の堪忍袋が爆破したかの様に顔を赤くし、軍刀を抜くと、勇人と赤城は暴走した三笠を止める様に羽交い締めにすると、上城は無意識ではあるが、上城自身の『口の悪さ』が原因で三笠の怒りを爆発させる発言をしてしまった

 

その『発言』とは……

 

「……本当に『日本籍(重桜)の艦女の旗艦(ボス)』なのか?『母さん』とは違い、キレやすいな……落ち着いたらどうなんだ?三笠()()()

 

……そう、三笠を老婆扱いにしたのだ

 

「ッ!?上城様!それ『禁句』ですわ!!」

 

「アッチの僕!今すぐ謝るんだ!!」

 

「あぁ?禁句?それはどういう意味だ?」

 

二人は上城の言葉に反応し、慌てて上城に叱ると上城は間の抜けた声で赤城に聞くと、三笠は上城の言葉(挑発)に完全に激怒したのか軍刀を構え、更に艤装を展開し、主砲と軍刀を上城に向け、ドスの効いた怒鳴り声で上城に言った

 

「貴様ァ!!我の事を老婆と……許さん!!少し頭を冷やそうか!!主砲よ!放て!!」

 

「あ!?ヤベェ……」

 

ドカン!!

 

三笠は自身の怒りの感情を上城にぶつける様に弾を放し、上城に向けて何発、何十発もの砲撃を始めた

 

ドカン!

 

ドカン!!

 

「ちょ!?三笠大先輩!!落ち着いて下さい!!彼は人間なんですよ!!これ以上、砲撃したら上城様は死んでしまいますわ!!」

 

「三笠さん!!落ち着いて下さい!!これ以上やったら……」

 

勇人と赤城は怒りによって暴走した三笠を止める為に赤城は後ろから、勇人は三笠の前に立ち、三笠を羽交い締めにしようとしたが、三笠は上城の事が気に食わなかったのか、怒りの含んだドスの効いた声で砲撃を食らっている上城に言葉を吐き捨てた

 

「……チッ、我とした事が……この様な愚者の戯言に乗ってしまうとは……赤城、急いで明石を呼んで……」

 

三笠は二人の説得に応じ、砲撃を止め、苛つきながら軍刀を仕舞おうとした途端、砲撃による煙の中から上城は咳き込みつつも呆れながら『ある行動』を始めた

 

その行動とは……

 

「ゲホッゲホッ……危ネェ女だ……()()()……()()!!」

 

ドカン!

 

「なっ!?空砲を……それに……い……『生きている』……だと……しかも姿が……『変わっている』!?」

 

「か……上城様の御姿が……」

 

「嘘だろ……この姿は……」

 

そう、人間である上城が姿を変え、空砲を放ったのだ

 

三笠は上城が『空砲を放った事』そして『生存』していた事に驚愕し、煙は上城の空砲により割れたガラス窓から煙が強制的に放出され、上城の姿が見えると、三人は『今の上城の姿』を見て驚いた

 

その『姿』とは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『クラインフィールド』解除っと……俺じゃ無かったら死んでたぞ……三笠」

 

「こ……金剛様と同じ……()()に……」

 

「ッ!?『白い和装の上着』に『黒い袴』……それに三笠大先輩と同じ艤装……まさか!?平行世界の指揮官様は……」

 

「何!?あの男が『平行世界の指揮官』だと!?何故、艦女と同じ艤装を背負っているのだ!!」

 

そう、上城の服装は白い和装の上着に黒い袴そして三笠と同格の戦艦の艤装を装備した姿になっていたのだ

 

三笠は上城の姿を見て驚愕すると、上城は呆れながら答えた

 

「生憎、これについては特別防衛機密(トップシークレット)になっているから言えねぇな……艤装解除っと」

 

「『とっぷしーくれっと』?済まぬが、ちゃんとした日本語でお願い出来ぬか?外来語には慣れていないんだ」

 

三笠は外来語が分からなかったのか、上城に聞くと、上城は呆れながら答えた

 

「『特別防衛機密』という意味だ……アンタも聞いた事はあるだろ?」

 

「……」

 

三笠は上城の質問に赤面しながら黙って頷くと勇人は『色々とブッ飛んだ行動をする』上城に驚きながら質問した

 

「ちょ!?ちょっと待って!!何故アッチの僕が艦女……いや『艦娘様』と同じ事を……」

 

「だから、いくら『平行世界の俺(オメェ)』でも教えれねぇって!」

 

上城は三笠と同じ質問をした勇人に怒鳴りながら答えると、赤城は呆れながら次の質問を上城に問い掛けた

 

「……謎多き御方ですわ、ちなみに、そちらの秘書艦は?」

 

赤城は提督(指揮官)としての上城の相棒の艦娘……言わば『秘書艦』について聞くと、上城は溜め息を吐き、赤城の質問に答えた

 

「……『一航戦』……つまり平行世界(艦娘の方)の『赤城』と『加賀』だ……しかも仮初めだが、ほぼ艦娘全員と()()()()だ……」

 

「ッ!?何と!?上城様の秘書艦は……いえ、奥様が平行世界の……この『赤城』だったのですか!?指揮官様!今!この場で愛の営みを……」

 

「ちょ!?赤城さん!?彼が言っているのは『上限突破の儀式』である『ケッコンカッコカリ』の事を言っているのですよ!話が進まないので離して下さい!」

 

「……仮初めとは言え、節操が無いな……平行世界の指揮官は……」

 

赤城は上城の秘書艦()が『平行世界の赤城(艦娘の方の自分)』だと誤解し、三笠は上城に呆れ、勇人に抱き着くと上城は暴走した赤城を止める様に大声で怒鳴った

 

「ウルセェ……それに、いい加減落ち着け『万年発情狐』!!」

 

「なっ!?誰が『アバズレ(ヤリマ〇)女狐』ですか!?『筋肉モリモリマッチョマンの変態ハーレム男』の分際で!!」

 

「そこまで言ってねぇよ!!ってか、自覚あるんなら自粛しろ!!それに俺は()()()()だ!!変な性癖は持ち合わせていねぇ!!ハーレムは認めるが……」

 

「「そこ!?ってか、仮初めだが平行世界の艦女達(艦娘様達)を娶る時点で『変態男』確定だが……」」

 

「ウルセェ!!」

 

赤城は勇人の一喝に激怒し、反論すると、上城もまた赤城に反論し返し、三笠と勇人は上城にツッコミをすると……

 

ガチャ!

 

「もっもっ……ゴクン!提督!!何時まで油を売っている気ですか!?帰りますよ!!」

 

「モグモグ……ゴクン!提督、そろそろ帰りますよ……あ!?ご馳走様でした『アッチの私』……」

 

「………ハイ」

 

「ヒィッ!あ……『赤城様』に『加賀様』!?」

 

「……ちゃっかり御馳走になってんじゃねぇよ『赤城』に『加賀』……ってか、何故『勇人(艦女)の方の加賀』が大破してんだ?」

 

「二人で『やりました』」

 

「弱過ぎますね……()()()()()()は……」

 

「チッ……」

 

「経緯は分からんが重桜の連中をボコボコにするな……ったく……すまんな、アッチの加賀」

 

「……そう思っているのなら、もう帰ってくれ……」

 

扉から赤い袴風のスカートを履き、弓道の胴着らしき服を着た女性と色違いの青い袴風のスカートに弓道の胴着らしき服を着たサイドテールの女性……否、上城(艦娘)の方の『赤城』と『加賀』、そして上城(艦女)の方の加賀にボコボコにされた『勇人(艦女)の方の加賀』が現れ、上城に怒鳴り吐けると勇人は顔面蒼白になり、上城は顔を歪ませると三笠と勇人(艦女)の方の赤城は『上城(艦娘)の方の一航戦』に警戒しつつ質問をした

 

「何者だ貴様達は!!!」

 

「それに妹や仲間を……死ぬ覚悟は出来ていますの?」

 

三笠と赤城は重桜の連中を壊滅寸前まで追い込ませた『上城(艦娘)の方の一航戦』に殺意剥き出しのまま問い掛けると、二人は一礼し、自己紹介を始めた

 

「私?私は平行世界の勇人さんの『専属秘書艦』であり、艦娘『赤城』こと『上城 (さき)』です……旧姓は『藤田(ふじた)』です」

 

「同じく『専属秘書艦』の加賀こと『上城 結香(ゆか)』と申します……旧姓は『加賀美(かがみ)』です……後、()()()()()()()

 

「仮初めの夫婦だからって『俺の姓』で自己紹介をするな!それに謝れ!何、アッチの連中をボコボコにし、飯までゴチになってんだ!盗賊染みた事をしやがって!!!」

 

「「あれは正当防衛です!そして我慢出来ませんでした!」」

 

「いや、我慢しろよ!!それに俺は兎も角、此処では艦娘は『艦女の敵』だぞ!!艦女達(アイツら)俺達()を排除しに行うの至極当然だ!!だからアッチの俺や三笠達に詫びを入れろ!勇人(アッチの俺)が過呼吸を起こしかけているぞ!!」

 

「……そうでしたね、平行世界の提督に三笠さん達……先程は御無礼そして御騒がせをしてしまい、すみませんでした」

 

「すみませんでした……」

 

二人はドヤ顔で答えると、上城は怒鳴りながら二人を三笠達に頭を下げさせると勇人は『三人の関係』と『自身が味わった境遇』の相違点に戸惑いながら三人に質問をした

 

「な!?艦娘様が人間相手に()()()()()()()()()()()!?それに何故、この世界に来れたんだ!?」

 

「……オメェが知っている艦娘達(屑共)と一緒にするな、それは俺の『能力』で、この世界と『平行世界(俺の世界)』を繋いだんだ……こんな風にな……隙間解放」

 

パチン!

 

クパァ……

 

「「「ッ!?」」」

 

上城は勇人が元居た世界の艦娘達と一緒にされた事に少し苛ついたものの、上城が勇人が今居る世界に来れた『からくり』を説明する為、勇人を此処に漂流させた元凶の女性と同じ能力『隙間』を指を鳴らし、具現化させると勇人達は驚き、上城に質問をした

 

「これが『隙間』だ……この隙間の先には『俺の世界の舞鶴鎮守府』に繋がっている」

 

「え!?この『不気味な空間の先』が上城様の世界に……」

 

「凄すぎて頭が追い付かない……」

 

「我もだ……こんな非現実的な事が平行世界の指揮官……いや、上城殿の力で具現化するとは……」

 

「まさか、『コレ』を使って、僕を『この世界』に漂流させたのか?」

 

勇人は自身を漂流させた仕組みを理解した上で上城に聞くと、上城は微笑みながら答えた

 

「ああ、まぁオメェを漂流させたのは俺では無いけどな……覗いてみるか?」

 

「……止めておくよ、また気絶するかも知れないからね」

 

勇人は上城の勧めを断ると、上城は「残念だ」と少し落胆すると隙間から黒髪短髪の壮年の男性が隙間から現れ、上城に呆れながら言った

 

「勇人に一航戦、何時まで油を売っているんだ?帰るぞ」

 

「分かっているから此方に来るなよ……『()()』……話がややこしくなる」

 

「元帥、今出れば面倒臭い事に……」

 

上城は壮年の男性を『親父』と呼び『艦娘の方の赤城』改め『藤田』は男性を海軍の最高階級『元帥』と呼び、頭を抱えながら注意をすると勇人は男性を見て、驚愕し、声を震わせながら言った

 

何故、驚愕しているのかと言うと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お……お父さんが……生きている……だと……」

 

「ん?」

 

……亡くなった父『和馬』に瓜二つだったのだ

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