平行世界の最弱の龍が重桜に『保護』されました。これより治療を始めます。 作:八意 颯人
飛龍が
「クシュン!」
「ん?どうした『飛龍』、風邪引いたの?」
青みの掛かったツインテールの黒髪の女性は緑茶を飲みながらソファーに座り、嚔をした薄い橙色の道着を着た
「引いていないよ……所で『蒼龍』、提督はまた『アズールレーン』だっけ?その平行世界に行って何を?」
飛龍は黒髪の女性こと『艦娘 蒼龍』に聞くと、蒼龍は自身の提督である
「……平行世界の提督を治療しに行ったんだけど、彼方の私達に『侵入者』そして『彼方の提督が元居た世界の艦娘』と間違われて、彼方の私達に説得している所よ」
「彼方の提督が元居た艦娘に間違われるは兎も角、侵入者って……今度は何をしでかしたの……ウチの旦那は……」
飛龍は呆れながら蒼龍に言うと、蒼龍は朱里から事情を聞いていたのか、頭を抱えながら答えた
「……問題を起こしたのは提督ではなく赤城さんと加賀さんよ、提督が『艦女の方の赤城さん』に説得している時に、彼方の佐世保鎮守府の艦女達……確か『重桜』と呼ばれた艦隊の艦女全員を大破させたらしい……」
「……泣けるわ、マジで……」
「……同感だわ」
飛龍は簡潔ではあるが事の経緯を知り、二人の不始末を片付けている
「……すみません上城さん、飛龍!離してあげなさい!」
「そうですよ飛龍さん、アッチの僕……本当にごめん……」
「姉様の命令とは言えとも、嫌なモノは嫌です!!上城さんも指揮官と同じく『この世界』に残って下さい!!」
「「ッ!?」」
……そう、勇人と
飛龍と蒼龍は三人の声を聞き、覇気の無いリラックスした表情から神妙な表情に一転し、今、
「……蒼龍、今……」
「……うん、色んな意味で
二人は直ぐ様、艤装を展開し、走って食堂に向かった
場所は代わり、食堂にて
ガチャ!
「「三笠教官!提督に何か逢ったのですか!?」」
二人は『艦女の方の飛龍』の爆弾発言に頭を抱えている朱里に鬼気迫る勢いで聞くと、朱里は二人が来た事に溜め息を吐き、悪態を吐きつつ、答えた
「こんな時に、お前達が来るとは……タイミングが悪すぎる……ええ、今『最悪な事態』になっているわ……」
「最悪な事態に……ですか……」
飛龍は朱里の言葉に神妙な表情で聞き返すと、朱里は少し焦っているのか、眉を潜め、重い口調で答えた
「ええ、彼方の飛龍が勇人をアズールレーンの世界に在留させようとするのよ……只でさえ
「両方の世界の
蒼龍は朱里の言葉に首を傾げ、聞き返すと朱里の代わりに紫が『
その『問題』とは……
「そうよ、根本的に
「えーっと……つまり、
「……喩えるキャラは間違っているが……その通りよ……」
そう、
飛龍は紫に某奇妙な冒険のキャラに喩えながら簡潔に纏めると紫は呆れながら二人に言うと、二人は今起きている現実を受け止めるのに時間が掛かったのか、少し間を置き、鬼気迫る勢いで紫に聞いた
「「……かなり危険な状態じゃん!?それに提督は、
「……ええ、それを
紫は事の重大さに頭を抱え、困り果てていると飛龍は覚悟を決め、蒼龍に強い口調で言った
「……なら、今すぐ提督を此方に引き戻すよ!このままだと
飛龍は蒼龍に言うと、蒼龍は勇人が抱えている問題を思い出し、アズールレーンの世界に行こうとする飛龍を慌てて止めながら説得した
何故なら……
「って!?待ってよ飛龍!今私達が行ったら、彼方の提督がトラウマを再発してしまうよ!!」
「ッ!?なら、どうすれば良いのよ!!」
……そう、勇人が
飛龍は焦りながら言うと、食堂の隅でビールとボイルしたウインナーを堪能している金髪蒼目のドイツ人女性が紫達の話を『全て聞いていた』のか、ビールを一気飲みをし、自身の案を蒼龍と飛龍に言った
「……プファ……先程の事情を知る限り、彼方の
「「ビ……ビスマルクさんが!?」」
二人はビールを飲んでいたドイツ人女性……否『ドイツ藉の戦艦』こと『艦娘 ビスマルク』の発言に驚き、狼狽えながら言うと、紫はビスマルクの案を採決したのか、神妙な表情でビスマルクに言った
「……妥当ね……ビスマルク、勇人を御願い出来るかしら?」
紫はビスマルクに御願いすると、ビスマルクも事の重大さに気付いているのか、神妙な表情で「
「……それじゃ、連れ戻しに行ってくるわ」
「……御願いね」
ビスマルクは気合いを入れ直す様に軍帽を深く被り直し、アズールレーンに繋がっている隙間に入り、
まさかビスマルクの案が勇人にとって最善の