平行世界の最弱の龍が重桜に『保護』されました。これより治療を始めます。 作:八意 颯人
三笠達が『勇人が元居た世界の方の三笠』と接触した頃、佐世保鎮守府『緊急作戦室』にて
「……チッ、想像してた以上に厄介な事に……」
「……ええ、あのセイレーンが見知らぬ連中と手を組むなんて……」
「……」
「紫さんが言ってた『平行世界』に『隙間』……まさか!?三笠大先輩達は……指揮官の身を守る為にセイレーンと手を組んだ連中……『平行世界の朱里さん達』と接触した事を私達に悟られ無い様に、わざと……」
「ッ!?み……三笠様が……」
「だとしたら不味いわね……加賀に博霊さん、今すぐ飛龍を叩き起こして、軽傷の艦女と共に勇人を護衛して!アッチの八雲さんが来る前に!」
加賀の憶測に勇人は顔面蒼白になり、友伽里は眉を潜め、
「いや、今の艦女達はアッチの紫達には勝てない……」
「じゃ、どうやって……」
友伽里は
「
「……結局は『いつもの
「待て紫、これを勇人に渡してくれ」
一馬は紫に『ある物』を渡すと紫は一馬に渡された物を見て「フフッ♪成程ね♪」と微笑みながら受け取ると勇人達は何か『嫌な予感』を察したのか、焦りながら
「ま……まさか!?」
「ちょ!?アッチの僕!?いくら何でも『それ』は……」
「無理よ!それに危険だわ!今すぐ止めなさい!」
「……スゥ………」
勇人達が感じた『嫌な予感』である『
「………無駄ァ!!」
バリーン!!
「紫!捕まれ!!」
ガシッ!
「オッケーよ!」
「ドッセイ!!」
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「隙間閉鎖!」
シュン……
……そのまま自身の右の拳で結界を破壊し、そのまま自身の世界に右腕を伸ばすと、紫は隙間から出てきた
「「「……もう、全部アイツ一人で良いんじゃないのか?」」」
……と驚愕しながら呟いたのは言うまでもなかった
そして、
「皆さん、初めまして……私が『貴方達の指揮官を助けた方』の『八雲紫』よ、お見知り置きを……」
「あ……貴女が……ですか……あの時は本当にありがとうございます!お陰で助かりました!」
「「「ッ!?貴女が……
勇人達は慌てて紫に『勇人が、この世界に漂流させてくれた事』の御礼を言うと紫は「気にしないで♪私の気紛れでやった事だから♪」と微笑みながら言うと、
「……紫、今は……」
「……分かっているわよ、後、
「サンキュー、んで……親父から?何て?」
一馬から預かった『
「……『海軍元帥として、父親として
「「「な!?」」」
「フッ……」
……
「ちょ!?博霊さん!?貴方……指揮するだけではく、
「それに、
「……だから平行世界のアンタの息子だって……それに今は
「全くよ……」
「「……『平行世界の
「「「「ッ!?」」」」
「チッ!バレたのなら仕方無いわ!此処で死になさい!」
「ッ!?アッチの僕!?」
「上城さん!!」
「……あの馬鹿……」
二人は呆れながら加賀の後ろに隙間を展開させた本人である『平行世界の紫(以後 『ユカリ』)』に言うと、ユカリは隙間から現れ、直ぐ様、懐から
ガシッ!
「……泣けるぜ」
「「「ッ!?ナ……ナイフの刃の部分を
「ッ!?離しなさい!!」
……
「……こんな
バキッ!!
「「「ッ!?握力だけでナイフを
「なっ!?鬼でもさえ破壊出来なかった
「……相変わらず凄い馬鹿力ね……アンタ……」
紫は呆れ、紫以外『全員』が
「……なぁ平行世界の紫、平行世界の母さんと共に帰ってくれねぇか?平行世界とは言え、俺の手違いで身内を殺したくない」
「殺す?私を?貴方、面白い冗談を言うわね……私は『妖怪』で三笠さんは『艦娘』よ……
ユカリは
「……ハァ~……紫、この馬鹿を元の世界に返してやってくれ、話にならん」
「……そうね、では……招かざる人は、ご退場願いましょ……隙間オープン!」
クパァ……
「ちょ!?貴女!?隙間展開!」
紫は呆れながらユカリの足元に隙間を展開させると、ユカリは紫の隙間に落ちない様に咄嗟に自身の隙間を紫の隙間の上に展開し、その隙間を掴み、焦りながら言った
「危ないわね!アッチの私!私を落とs……」
「勇人、壊して」
「おう……さて!ご退場願おうか!!」
パリーン!
「ちょ!覚えてなさいぃぃぃぃ!!」
紫はユカリの言葉を遮り、
「………結構深いな、取り敢えず……境府『四重結界』っと……これなら『アッチの紫』は此処に現れる事は、まず無いな」
「……そうね」
「……す……凄い……僅か数分で……撤退させた……」
「博霊さん……貴方……本当に
「俺は……ん?待てよ………フッ……」
「ん?どうしたの?」
友伽里は
「それについては『
「ッ!?……成程……ねぇ……アンタ、意外と腹黒い事を考えるわね♪」
「お前に言われたくねぇが……分かっていると思うが、
「ええ♪勿論♪」
「ど……どうしたの?アッチの僕?」
「……『面白い作戦』と『勇人の治療法』を思い付いたんだ……乗るか?」
「「「?」」」
「え!?僕の
艦女達は
「まぁ今、思い付いた俺なりの荒療治だが……これが成功すれば、ある程度のPTSDの症状が緩和され……」
「……彼方の三笠が
二人は三流の悪党臭漂う不敵な笑みを溢しながら勇人達に聞くと、高雄は何となくだが、二人の作戦内容を察し、二人の雰囲気に少し臆しながら答えた
「も……もし、それが
高雄は二人が考えた作戦が失敗……『
「なぁに、
「そうそう♪それに『私の方の勇人』はゴキブリ並の
「「「………」」」
紫は微笑みながら再度、勇人達に聞くと、勇人達は二人を信用したのか、神妙な表情で答えた
「「「……作戦内容を御願いします」」」
「……分かった、では作戦内容を言うぞ……」
そして……
同時刻 同世界の佐世保鎮守府 警戒海域内にて
「……雑魚ねぇ……その言葉、そっくりそのまま返すわよ、アッチの私」
朱里は『平行世界の三笠(以後 ミカサ)』の挑発を嘲笑うかの様に微笑みながらミカサに挑発し返すと、ミカサは朱里の挑発に眉をピクリと動かし、少し怒りが籠った低い声で答えた
「……ほう、アッチの私は大層な自信家じゃないの……」
「……朱里殿、そろそろ我慢の限界が……」
三笠は今にも自身の怒りが爆発しそうなのか、殺気の籠った目でミカサを睨み付け、主砲をミカサに向けながら朱里に言うと、朱里もまた自身の怒りが爆発しない様に一呼吸を置き、神妙な表情で怒り心頭の三笠を窘めた
だが、それは……
「……怒りを爆発したい気持ちは分かるけど、少し落ち着いて……あの『
「「「!?」」」
「ちょ!?朱里殿!?そ……それは
「女子?私こう見えて子持ちの母よ、もう
「そういう問題ではない!!……聞いている此方が恥ずかしい……」
「「プッ!アッチの三笠大先輩やセイレーン達の事を『頭の悪い
「……教官、一応『平行世界』とは言え『貴女自身』なんだけど……」
「あんなヤリマ〇みたいな女共と一緒にしないで、ビスマルク」
……セイレーン達とミカサを女性として『卑猥極まりない侮辱発言』をしながら説得したのだ
朱里の下ネタが混じった説得に赤城、蒼龍は朱里の下ネタが自身のツボに入ったのか高々と笑い、ビスは呆れ、三笠は自身の貞操概念が古いのか赤面し、狼狽えながら呟きつつも、皆、少しではあるが冷静さを確実に取り戻したのだ
そして、それと同時に……
「貴様ァ!!この私を頭の悪い娼婦扱いにして!!許さん!!此処で殺してやる!!セイレーン達!行くわよ!!」
「「「ああ!!」」」
ミカサとセイレーン達の怒りが爆発したのだ
朱里は自身の挑発に乗ったミカサを見て、微笑み、気合いの入った声で三笠達に指示を出した
「あら?意外と煽り耐性が無いようね……皆、各自戦闘配置に着け!思う存分、暴れるわよ……さぁ!!掛かって来んかい!『
「「「「
「「「「此処で死ねぇ!!」」」」
ドカン!
朱里は三笠達に気合いの入った声で攻撃命令を出すとミカサ達は自身が率いているセイレーン達に怒りが籠った声で怒りを奮い起たせる様に命令し、朱里とミカサは互いの怒りをぶつける様に主砲に装填された弾をぶつけ始めた
そして佐世保鎮守府では……
ドカン!
「「「!?」」」
「……始まった様だな、では始めるぞ」
二人の砲撃音が鳴り響くと、
まるで、その『悪意の微笑み』が、この世界に災害をもたらすかの様に……