平行世界の最弱の龍が重桜に『保護』されました。これより治療を始めます。 作:八意 颯人
「……ちっ!あの青二才が……この私を虚仮にして……」
「……情けない」
「……『彼方の
「ッ!?うるさいわね!少し予定外な事が起きたのよ!『彼方の
ユカリは自身の怒りをアカギとカガにぶつける様に怒鳴り散らすとアカギはユカリに呆れながら言った
「……なら、もう一度繋げて下さい、今度は私も行きます」
アカギはユカリに再度、隙間を展開する様に命令するとユカリは苛立ちながらアカギに言った
「無理よ!あの二人が隙間に『細工』を施しているのか、
「……チッ、こんな時に……使えないですね、ユカリさん……ん?あれは……」
「……これは……隙間?」
アカギは苛立ちながらユカリに悪態を吐くと『隙間の切れ目』を見付け、カガと共に切れ目に触れようとした途端……
「「セイッ!!」」
ドゴッ!
「「ブッ!」」
「アカギさん!?カガさん!?」
隙間の切れ目から二つの拳が突き出す様に現れ、突き出された拳はアカギとカガの顔面にめり込む様に当たり、二人は殴られた弾みで後ろに反り返り、そのまま地面に叩き着けられたのだ
そして、その隙間から二人を殴った犯人らしき二人の女性……もとい加賀と瑞鶴が自身の拳が何かに当たった様な軽い衝撃を感じたのか、首を傾げながら
「ん?上城さん、今私の拳に何かに……」
「私も……」
「……多分、アレに当たったんだ……加賀に瑞鶴……よぉ『平行世界の紫』に『屑の方の一航戦』さんよ」
「ッ!?一体どうやって『この世界』に!?それに何故、貴方も隙間を……」
「それは言えねぇな『平行世界の紫』……ほら、どうしたんだ?俺を殺さないのか二人共?『一航戦の誇り』の『誇り』は『
「……今の駄洒落は止めてくれないか上城さん……私に一番効く言葉だ……しかし此処は酷いな……この世界の佐世保鎮守府の執務室は……まるで牢屋……いや拷問部屋じゃないか……胸糞悪いな……」
「全くだ……さっさと壊してぇな」
「同感……多分無いと思うけど、アンタの所も『そういう悪趣味な部屋』があるの?」
「……まぁ有ったが俺が着任して、すぐにぶっ壊し『ガレージ』に改装した」
「……デスヨネー」
「ガレージって……まぁ『この部屋』よりかはマシか……」
瑞鶴は不快感を感じつつ、
「……誰が埃ですって!!殺してやる!!」
「……頭に来ました」
「お!?殺るのか?それじゃ……」
「
ガシッ!
ポイッ……
「「ちょ!?上城さん!?」」
「隙間閉鎖ァ!」
「ッ!?これは『閃光手榴弾』!?アカギさんにユカリさん!!今すぐに……」
そう、
カガは閃光手榴弾を投げ捨て、急いで目を瞑ろうとしたが……
ピカッ!!
「「「ッ!?」」」
……間に合わず、『閃光手榴弾』が爆発し、一瞬ではあるが部屋一面が大量の銀紙と強烈な光に包み込まれ、三人は閃光手榴弾から発せられた光を直視し、目を押さえ込み、もがきながら這いつくばっていた
「「「目が……目がァァァ!!」」」
三人は光によって、もがき続けていると隙間が現れ、隙間から
「お!?早速効いているな……『
「……チャフとフレアって……何ちゅう物を仕込ませたのよ……アッチの私は……」
「……全くだ」
「ちなみに『閃光手榴弾に仕込ませる方法』を教えたのは、この俺だ」
「「……馬鹿じゃないの?
「うっさいな……それじゃ……」
二人は
「……スペルカード……奪還『C-MOON』」
「ん?殺さないのか?」
「ああ、それに此処に来た目的はユカリの能力を『奪う為』に来ているだけだからな……それに、ユカリと此処の一航戦の三人は閃光手榴弾のせいで網膜が焼き溶けて『失明』……完全に『
「それで、どうするの?このままだと此処の艦娘達に……」
瑞鶴は
「それも考えてある、まずはユカリを『この世界の幻想郷』に返して……」
ポイッ……
「そして……俺の世界の佐世保鎮守府に保管している『アレ』を起動さるんだ……
「ほーい」
「分かりました……それと提督、ふざけないで下さい……北上さん、後ろを持って下さい」
「分かったよ……行くよ大井っち」
「はい北上さん、それじゃ……」
「「せぇーの!」」
ドン!
「台車に乗せてもクソ重いわね……『コレ』……」
「そうだね……提督、持ってきたよ」
「サンキュー二人とも……『コレ』を起動させるんだ」
ドスン!!
「「ッ!?こ……『コレ』は……まさか!?」」
その『取り出した物』とは……
「……御察しの通り♪『
「………ハァァァァ!?本物の
「上城さん!頼むから『ソレ』を起動させないでくれ!復讐の為とは言え、いくら何でも可哀想過ぎる!」
そう『
二人は
「安心しろ、中身は普通の催涙弾だ……よし!起動完了!さて……巻き込まれたく無いから退散しますか」
「ホッ……分かった」
「……本当にイカれているわ……アンタ……」
そして同時刻 『
「「「ただいま……」」」
「お帰り、どうだった?」
紫は
「アッチの紫の能力を奪い、幻想郷に帰した」
「上々ね♪」
「……後、アッチの艦娘達に『とんでもない置き土産』を渡したのよ……」
「とんでもない置き土産?」
勇人は瑞鶴が言った『置き土産』について聞くと、瑞鶴は呆れながら答えた
「……上城さんの世界から持ってきた『
「「「………はぁ!?り……リトルボーイ!?」」」
瑞鶴は
「いくら何でも『やり過ぎ』だよ!!今すぐ回収して!!」
「「そうよ!!
勇人……いや、加賀と瑞鶴そして紫以外全員が
「……安心しろ、中身は『普通の催涙弾』だ」
「……へ?催涙弾?」
勇人は
「ああ、しかも
「「「ホッ……良かった……」」」
「……上城様、その『
勇人達は
「……『姪っ子』と同じ声をしていて調子が狂うな……まぁ杉や檜等の花粉に含まれている花粉症の原因物質『アレルゲン』と玉葱を切った時に目が痛くなる原因物質『硫化アリル』の二つの物質を高濃度に凝縮し、それを大量に入れた」
「「「それはもう催涙弾じゃなくて『
「フフフ、流石勇人♪そんな物まで準備しているなんて♪」
「まぁ♪これは面白い事になりそうですわ♪」
「だろ?……後、これを渡しておくぞ大鳳」
紫と大鳳は笑みを溢しながら言うと、
「へぇ……此処が指揮官様の元居た………ん?上城様……この『Push』って言うのは?」
大鳳は受け取ったスマホの画面が『勇人が元居た世界の佐世保鎮守府執務室の今現在の映像』が流れ、画像の下に『Push』と描かれている所を指差しながら聞くと、
「
「「「き……起爆スイッチ!?」」」
「まぁ♡起爆スイッチでしたか……指揮官様を『こんな風にさせた愚か者達』に鉄槌を……この大鳳の手によって……ウフフ♡」
「あら?此処の赤城さんに押させるつもりじゃ無かったの?それにアッチは催涙弾を『本物の原子爆弾』だと思って相当焦っているわね……」
大鳳は自身の手で『彼方の艦娘達』に天罰を与える事に興奮し、紫は
「母さん達が遅いから大鳳に任せたんだ……どうする大鳳?」
「「「大鳳!!絶対押さないで!!そして
「え?大鳳さんって……そんなに『ヤバい人』なんですか?」
「「「そうよ!!特に
「え………えぇぇぇぇ!?こんな『お淑やかな人』が……ですか!?大鳳さん!落ち着いて下さい!今すぐスマホをアッチの僕に渡して下さい!」
勇人は大鳳の本性を知らないのか、首を傾げながら聞くと、大鳳と紫そして
「……上城様、本当に押しても良いのですか?」
「……さっさと押せ、どうせ重度の花粉症になってもも、アッチの一航戦以外全員『入渠』すれば治るんだし……そのまま鉄槌を下しな♪」
「ッ!?ウフフ♡この大鳳が……」
「だから大鳳さんを煽らないで!!」
「……さぁ……指揮官様を虐めた愚か者の皆さ~ん♡地獄を楽しみなさ~い♡」
Pi♪
ドン!
プシュー!
……起爆スイッチを押したのだ
大鳳は甘ったるい声を発しながら起爆スイッチを押すと、催涙弾の装甲が外れ、大量の黄色の粉……否、催涙弾の主成分である『アレルゲン』と『硫化アリル』が彼方の執務室全体に一気に広がり、部屋全体に充満しているのか、映像は黄色一色に染まったが彼方の艦娘達は『アレルゲン』と『硫化アリル』を吸引したせいで重度の花粉症になっているのか、鼻水を啜りながら阿鼻叫喚に泣き叫ぶ声が聞こえた
「「うわ……これは酷い……」」
「よし、起爆成功だな……大鳳、返してくれ」
「分かりましたわ……あぁ~♡快感でしたわ~♡」
「よぉ彼方の佐世保鎮守府の皆さん、俺は平行世界……『
「き……貴様ァ……ズズ……人間の分際で……ズズ……」
「ん?この声は……長門か?平行世界とは言え、瀕死の重傷を負わせた相手からの復讐は
「き……貴様………こ……殺してやる……」
「「「ッ!?
「な……長門様……」
「あれ?知らなかったのか?勇人は彼方の長門にリンチされ、死にかけた所を……」
「……私が連れてきたのよ、一応言っておくけど『
「そうだ、あの『
「……そんな経緯が有ったとは……そして上城さん、何ナチュラルに彼方を煽っているんだ……」
「ッ!?貴様ァ!!!こんな物ごときに私達が屈する筈が無い!艤装展開!!破壊してやる!!!ハァッ!!」
「「あーあ……
加賀は『ナガトの行い』に怒りを感じると共に勇人が此処に来た経緯の細部を知り納得すると、ナガトは二人の『クサレ戦艦』と『
何故なら……
ドカーン!!
「「「ッ!?ば……爆発した!?」」」
ナガトが催涙弾を殴った弾みで、何故か彼方の執務室が突如爆発したのだ
そして
「へ!?ちょ!?博霊さん!?アレに火薬まで仕込んでいたの!?凄い威力だったわよ!?」
「んな訳ねぇだろ……大量の花粉による『粉塵爆発』が起きたんだ」
「へ?粉塵爆発って……あの……粉と火花だけで爆発する『アレ』の事?」
「そう、アレの事だ……多分、殴った所が配線部だったから、それが破壊され、火花が飛び散り、粉塵爆発が起きた切欠になった……という訳さ……さて、紫……時間が無いから次の作戦に移るから宜しく」
「はーい♪」
その『一言』とは……
「最後に言っておく……近い内に俺の方の
『