平行世界の最弱の龍が重桜に『保護』されました。これより治療を始めます。   作:八意 颯人

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どもども、艦これとデプラビアの投稿に『天城ちゃん』をゲット出来なかった私です( ;∀;)

実は此処で驚いた事がありますが、実は天城ちゃんが『食いしん坊』だと発覚しました(^O^)

この小説のキャラでの天城さんは病弱体質を完治した反動で『食いしん坊キャラ』にしたのですが、まさか本家本元が『天城ちゃん』だけではありますが、食いしん坊属性を着けてくるとは、大変驚いています(^_^;)

私個人での出来事は其処までにして、本編をどうぞ。




第26話「勇人、肉体改造をする part 1」

翌日 0915 佐世保鎮守府内のグラウンドにて……

 

「「「「ゼェ……ハァ……ゼェ……」」」」

 

「初っ端から……ゼェ……この動作……ハード過ぎませんか……少し休憩を……」

 

「「後3セットです。ラストスパートですよ。そして天城様、勝手に休まないで下さい」」

 

「そ……そんな……」

 

何故か勇人と蒼龍、天城そして一航戦の2人が咲夜と富崎の声援(叱喝?)を受けながら『怪しい体操』をしていたのだ。

 

何故、その様な事になったのは3時間前に遡る……

 

 

 

 

 

0615 佐世保鎮守府内の食堂にて……

 

「ふわぁぁ……おはよう、みんな……」

 

勇人は昨夜の夜ふかしのせいなのか、物凄く眠たそうに食堂に居る艦船達に挨拶をすると厨房に立っている鳳翔が微笑みながら勇人に挨拶をした。

 

「おはよう御座います旦那様。朝食は洋食と和食、どっちにしますか?」

 

鳳翔は微笑みながら勇人に朝食のリクエストを聞くと勇人は眠たそうに答えた。

 

「……洋食でお願いします」

 

「分かりました。出来たら御呼びしますので、好きな席に座って下さい」

 

鳳翔は微笑みながら勇人に言うと、勇人は「ありがとうございます」と一礼し、空いている席を探すと偶々、先に朝食の和食メニューである『カレーうどん』を豪快に、そして麺に付いたカレースープを飛び散らかせ無いように箸で挟みながら啜っている蒼龍と目が合い、蒼龍は湯気で曇った眼鏡をハンカチで拭き、微笑みながら勇人を誘った。

 

「ズルルル……あら!?おはようございます指揮官。もし良かったら隣、どうですか?」

 

「おはよう御座います蒼龍さん。では失礼します」

 

勇人は蒼龍に勧められ、そのまま右隣に座ると蒼龍は麺が無くなったカレーうどんを隣に置いていた白米をカレースープに投入し、雑炊として食べながら勇人に聞いた。

 

「指揮官は何を?」

 

「洋食ですよ。蒼龍さんって、あまり食べ無いんですね……」

 

勇人は蒼龍のカレーうどんの食べ方を見て内心「和食(コッチ)にすれば良かったな……」と少し後悔しながらも自身が知っている『艦娘側の蒼龍』と違って少食だと知り、その事について触れると蒼龍は苦笑しながら答えた。

 

「……彼方の私が『食べ過ぎ』なんですよ」

 

「そうですね……所で『飛龍』さんは?」

 

勇人は宴会時に見た『博霊側の蒼龍』の食べっぷりを思い出し、苦笑しながら聞くと蒼龍は飛龍が居ない理由について少し困惑しながら答えた。

 

「……私も含め『非番(休み)』だから自室で寝ています……ったく、非番(休み)とは言え、艦船たる者が訓練を疎かにするなんて……瑞鶴を見習って欲しいです」

 

「ハハッ、良いじゃないですか。休日位は身体を休んでも……休む事も立派な訓練ですよ」

 

勇人は今だにベットの上で熟睡中であろう飛龍を休ませる為に微笑みながら蒼龍を窘めると蒼龍は勇人の意見に少し不服なのか、少し顰めながらも「指揮官がそう言うのなら……」と渋々、了承すると一航戦の2人が食堂に入り、加賀は少し眠たそうに、赤城は蒼龍の隣に座っている勇人を見て、少し不機嫌そうに挨拶した。

 

「おはよう御座います指揮官様……何故、私では無く蒼龍の隣に?」

 

「おはよう指揮官……」

 

赤城は不機嫌そうに聞くと勇人は赤城と加賀に挨拶し、呆気羅漢に答えた。

 

「おはよう御座います赤城さんに加賀さん。蒼龍さんに誘われたんですよ」

 

「……他意はありませんよ。私は上城さん一筋ですから」

 

「僕も『上城』ですが……」

 

「……『艦(これ)』の方ですよ指揮官」

 

蒼龍は勇人の説明に付け足す様に呆れながら答えると赤城は蒼龍の説明に納得し、先程までの不機嫌な表情が消え、軽い溜め息を零しながら答えた。

 

「……それもそうね。品行方正で上城様一筋な貴女が指揮官様を口説く筈がありませんからね……鳳翔さん。私にも指揮官様と同じ物を」

 

「……私は和食を」

 

「分かりました」

 

赤城は蒼龍に申し訳無さそうに言いながら蒼龍と赤城で勇人を挟む様に座り、加賀は赤城の嫉妬深さに呆れながら向かい側の席に座ると加賀は先程まで2人が会話してた内容について聞いた。

 

「所で何を話していたんだ?上城さんの所の蒼龍がどうとか言ってたが?」

 

「彼方と私の食事の量についてです」

 

蒼龍は加賀の質問に簡潔に答えると、一航戦の2人は勇人と蒼龍の会話内容を察したのか、物凄く呆れながら答えた。

 

「あ……そう言う事か……それに関しては私の方も一緒だ」

 

「彼方の空母勢は天城姉様みたいに大食艦(大食らい)が多いですからね……」

 

「「あははは……ッ!?あ……赤城さん……後ろ……」」

 

「ん?後ろ?」

 

2人は赤城の後ろから小さな殺気が放たれている事に気付き、少し強張りながら赤城に忠告すると、何時の間にか赤城の後ろにいた天城が眉をピクピクと痙攣しながらも微笑みながら言った。

 

「……赤城?誰が『()()()()』ですって?」

 

「ピャッ!?あ……天城……ねねねね……姉様……い……何時から、こ……此処に?」

 

赤城はドス黒いオーラを放しながら微笑んでいる天城を見て可愛らしい声を発し、挙動不審になりながら聞くと、天城は更にドス黒いオーラを濃くし、気味悪い位の笑顔を見せながら答えた。

 

「指揮官様が蒼龍の隣に座った辺りから居ました。それで、誰か『()()()()』ですって?言ってみなさい」

 

天城は微笑みながら赤城を問い詰めると赤城は負けを認めるかの様に顔面蒼白になりながら答えた。

 

「ごめんなさい天城姉様!!私が悪かったです!!」

 

赤城は慌てて天城に頭を下げると天城は笑みが消え、物凄く呆れながら答えた。

 

「……ったく、言葉には気を付けなさい。所で指揮官様『演習の件』ですが、日程はどう致しますか?既に御決まりでしたら軍曹に御伝えしますが?」

 

天城は昨夜の『演習に関する会議』で触れなかった『演習を行う日』について軽く触れると勇人は昨夜の『博霊のアドバイス』である『相手の時差ボケを使った短期戦(武士道に反する卑怯極まり無い戦法)』を参考にしたのか、微笑みながら答えた。

 

「それなら『1週間後』で良いですか?此方の準備もありますからね」

 

「……1週間もですか……確かに、それ位の期間があれは万全を期す事ができますが……それと同時に彼方(ロイヤル)にも対策を練る期間を与えてしまう事になってしまいますが……」

 

天城は一週間も期間が空いている事に重桜(自分自身)だけでは無く、彼方(ロイヤル)にも対策を練られる猶予期間を与えている事を示唆すると勇人は微笑みながら答えた。

 

「其処も考えて居ますよ。彼方(ロイヤル)には演習日の『2日前』に演習日を伝えれば解決しますよ」

 

「2日前……フフッ、成程……指揮官様は『彼方(ロイヤル)の指揮官様と艦船達』が『時差ボケによる体調不良』を起こさせる為に敢えて……指揮官様も中々、悪知恵を働きますね……」

 

「博霊さんの『入り知恵(アドバイス)』だけどね」

 

天城は勇人の作戦の真意を察し、勇人の作戦(悪巧み)に乗るかの様に北叟微笑みながら言うと赤城は2人の様子を見て、何かを懸念しているのか、神妙な表情で勇人に言った。

 

「……なら、演習日までに指揮官様を()()()()()()()()()()()()

 

「仕上げる?一体何を?」

 

勇人は赤城の言葉に怪奇そうに首を傾げながら聞くと赤城は自身が懸念している事を勇人に伝えた。

 

「身体ですよ。確かに、その作戦は彼方(ロイヤル)にとって肉体だけでは無く精神的にも相当な負荷を掛ける()()()()()()()()()ですが、所詮『付焼(つけや)き刃』言わば、『根本的な対策』にはなっていないのですよ。もし、この作戦を察して此方(重桜)の時間に合わせて体内時計を変えられたら、この作戦の効力が激減します。だから最悪、私達の監視を掻い潜った『艦船達(メイド隊)』が指揮官様を襲っても安全に逃げ切る様に武術を会得させ、鍛える必要があるのです」

 

赤城はロイヤルに『この作戦の目的』を悟られた事を懸念し、勇人自身に護身術を会得させ、肉体を鍛えさせる必要がある事を伝えると勇人は赤城の意見を取り入れ、神妙な表情になりながら答えた。

 

「……1週間で上城さん並の強さを……か……」

 

「それは流石に無謀過ぎないか?姉様?」

 

「1週間で、あの筋骨隆々な肉体を……それは流石に無理なんじゃ……」

 

勇人と加賀そして蒼龍は赤城の伝え方(ニュアンス)が『1週間で博霊並の筋骨隆々な身体を作る』と捉えていたのか、神妙な表情で聞き返すと赤城は呆れながら答えた。

 

「誰も上城様みたいに『"筋骨隆々で屈強な男(筋肉モリモリマッチョマン)"になれ』とは言っておりませんわ。寧ろ折角、偽名を『中性的な名前』にしたのに『そんな身体』になったら偽名の意味が無くなります……」

 

「……つまり、指揮官様の痩せ細った身体を『細マッチョ』にする為に肉体改造をする……と言いたいの?赤城?」

 

天城は赤城の真意を汲み取り、その事を赤城に伝えると赤城は少し微笑みながら答えた。

 

「その通りですわ。細マッチョなら指揮官様の魅力の1つである『中性的な雰囲気』を壊さないまま彼方(メイド隊)を追い返せる体力と技量を備え付けれる事が可能ですわ……ただ……」

 

赤城は最初は微笑んでいたが、最後は言葉を濁らすかの様に消極的な口調で勇人に伝えると勇人は赤城が消極的になった理由を察し、答えた。

 

「その専門家である博霊さんが乗ってくれるかどうか……という訳ですね」

 

勇人は自身と同じ体質であり、肉体改造(トレーニング)に一番詳しい博霊がトレーナーとして参戦してくれるか否かについて赤城に聞くと赤城は勇人の発言が当たっているのか、少し俯いた表情で答えた。

 

「……そうです。本当なら上城様が『影武者』として参戦してくれれば万事解決しますが……何せ彼方も多忙ですからね……しかも咲夜様曰く、上城様は今『相当ヤバい問題』を抱えているらしいですからね……こればかりは私達で何とかしないと……」

 

「それなら……ッ!?」

 

勇人は赤城の言葉に一瞬、身体を震わせつつも目を赤く染めながら蒼龍と共に赤城を問い質した。

 

「……赤城さんは『博霊さんが抱えている問題』について何か知っているのですか?僕の時は言葉を濁らせて聞けなかったのですが……」

 

「上城さんが抱えている問題ですって!?赤城さん!それは一体……」

 

勇人と蒼龍は赤城が発言した『博霊が抱える問題』について触れると赤城は2人の要望に答えれないのか、申し訳無さそうに答えた。

 

「ごめんなさい。私も今朝『上城様が抱える問題』について霊夢様とビス様に聞いたのですが……」

 

()()()()()()()()()()()()……という訳ですね。仕方ありませんね……しかし喉乾いたな……」

 

「そうですね……あら?良い感じに米がふやけているわね……」

 

勇人と蒼龍は赤城が行った『聞き込み調査』の結果に神妙な表情で答え、勇人は赤目から日本人特有の茶色の目に戻りつつも喉を潤す為に備え付けてある紙コップに冷水を淹れ、水を飲もうとし、蒼龍はカレー雑炊を口に運んだ途端……

 

「皆様、おはよう御座います。食事を持って参りました」

 

「ウオッ!?さ……咲夜様!?いつの間に!?」」

 

「「ブフォ!!さ……咲夜さん!?」」

 

「ブッ!蒼龍に指揮官!!いきなり吹き出すな!!掛かっただろうが!!」

 

「ッ!?ベルファ……いえ咲夜様でしたか……いきなり現れるなんて心臓に悪いから止めて欲しいです……はい、オシボリ」

 

「ありがとうございます……」

 

勇人と赤城の朝食である『一晩寝かしたカレーライス』を持って来た咲夜が忍者の如く急に現れたのだ。

 

咲夜の登場に赤城は驚き、勇人と蒼龍は驚いたあまり口に含んでいる物を向かい側に座っている加賀に毒霧の様に掛け、天城は一瞬ベルファストと間違えて警戒したが、咲夜だと知り、優しく一喝しながら態々、スープ塗れになった加賀の所まで行き、上品にオシボリを渡すと咲夜は少し顔を青ざめ、物凄く申し訳無さそうに謝罪した。

 

「あ!?しまった……『何時もの癖』が……本当に申し訳御座いませんでしたァ!!驚かすつもりは全くありませんでしたァ!!」

 

咲夜は深々と勇人達に頭を下げると彼女の後に着いてきた富崎、雪野そして力也が各自、各々の朝食を持ちながら咲夜に呆れながら言った。

 

「……社長、少しは能力の使用を御控え下さい。でないと……」

 

「私達が着いて来れないです……あ、加賀様の朝食を御持ちしました。どうぞ」

 

「……だそうだ『さっきゅん』……お主は『ゆとり』という物を覚えんか」

 

上から富崎、雪野そして力也の順に呆れながら咲夜を叱ると咲夜は少々気まずそうに答えた。

 

「わ……分かったわ。今度から気を付けるわ……後、凩……私に『さっきゅん』と呼ぶな。それは御主人様一行しか許してない愛称だ。今度言ったら………」

 

 

シュッ!!

 

 

「ッ!?速い!?」

 

「「「なっ!?いつの間に!?」」」

 

「……『ナニ』と共に切り刻むわよ。この変態執事」

 

咲夜は最初は物凄く申し訳無さそうに謝罪したが、力也が発言した『さっきゅん(咲夜の愛称)』に癪に障ったのか、予備動作も無く瞬時に近付き、暗器の様に太腿に備え付けられている無数のサバイバルナイフを手に取り、ナイフを力也の首筋に当てると勇人達は咲夜の俊敏な動作に驚き、力也は自身の余裕を咲夜に見せつける様に高々と笑いながら答えた。

 

「プッ……フハハハハ!!流石は『ジャック・ザ・リッパー(切り裂きジャック)』として名を馳せた『祓魔師(エクソシスト)』だな!!メイドになっても俊敏さは健在だな」

 

「……貴方、喧嘩を売ってんの?本気になれば瞬きする間も無く細切れをする事も出来るわよ。それに私の黒歴史を掘り返さないでくれるかしら?でないと……切り殺すわよ」

 

「ほぅ……これは面白いッ!!なら……」

 

力也は咲夜の怒りを逆撫でするかの様に北叟微笑みながら言うと勇人は一触即発の2人の間に入り、慌てて仲裁に入った。

 

「ストップ、ストーップ!!今のは力也が悪いんですよ!!咲夜さんの『触れたく無い過去』に触れてしまったんですから!!それに咲夜さんも、そんな『物騒な物』を仕舞って下さい!!」

 

勇人は2人の強烈な殺気に臆しているのか、小鹿の様に足を震わせながらも自身を奮い立たせる様に物凄く強い口調で2人を止めると咲夜は勇人の言葉に我に返り、慌ててナイフを仕舞い、深々と頭を下げた。

 

「……ハッ!?わ……私とした事が……上城様、大変御見苦しい所を見せてしまい、申し訳御座いませんでした!!」

 

「……全く、最近の若い娘は……」

 

「「お前も上城様と社長に頭下げろ!!変態執事!!」」

 

 

 

ドガッ!!

 

 

「イッ!?何も躊躇無く金的を……流石に力也さんでも……」

 

富崎と雪野は勇人達に謝罪しない力也に激怒し、荒々しく力也の金的に向けて蹴り上げたが……

 

「フッ、効かぬッ!!小娘如きの蹴りで怯む私では無いわァ!!だが、そう言う『マニアックなプレイ(特殊訓練)』を所望なら……私は一向にかまわんッッ!!」

 

「へ!?嘘だろ!?金的食らっても平然としているとは……」

 

「……流石、上城さんの師匠だな。あの痛々しい攻撃に動じないなんて……」

 

「というより本当にメイドかしら?皆様、気性が荒過ぎますわ……」

 

……全く効いて無かったのだ。

 

それ所か2人の怒りを逆撫でるかの様に鼻で笑い、挑発し始めたのだ。

 

勇人と加賀……否、その場に居た艦船達全員が『3人のメイド(咲夜、富崎、雪野)』の『気性の荒さ(バイオレンス性)』と『力也のタフさ』に顔を引き攣りながら驚愕すると力也は笑いながら勇人に聞いた。

 

「所で上城殿。先程の『トレーニングの話』に戻るが、私や若みたいな『筋骨隆々な肉体』では無く『女性の様な靭やかさと若みたいな強靭さを兼ね備えた現代的な肉体』……確か『細マッチョ』だったな?その身体に作り上げる事を所望しておるのだな?」

 

「話を強引に戻して来た!? ま……まぁ……そうですけど……」

 

勇人は力也の強引な話に少し驚きながらも、力也の質問に肯定すると力也は北叟微笑みながら咲夜に言った。

 

「……なら咲夜、お前が上城様のトレーナーとして付き添え。お前が適任だ」

 

力也は咲夜を見下す様に命令すると咲夜は少し怒りながら答えた。

 

「誰に対して命令しているのかしら……と言いたいが貴方に任せると上城様が『変な方向』に鍛えてしまいそうだから仕方無く従うわ」

 

咲夜は力也に毒の入った言葉を入れながらも従うと勇人と一航戦の2人そして蒼龍は力也(変態)がトレーナーにならなかった事に物凄く安堵し、改めて咲夜に御願いした。

 

「「「「良かった。『変態執事(力也さん)』じゃなくて……では改めて宜しく御願いします。咲夜(さん)」」」」

 

「……私も御願いします」

 

4人は咲夜に改めて御願いすると咲夜は勇人兎も角、何故か一航戦の2人と天城そして蒼龍まで頭を下げた事に少し面を食らいながら聞いた。

 

「分かりました……ん?皆様も?」

 

咲夜は今回のトレーニングに何故、赤城達が参加する理由について彼女に聞くと、4人は勇人の前なのか恥ずかしそうに答えた。

 

「「「……人前では言えない事が昨晩、発覚したのよ。同じ女性として察して頂戴」」」

 

「……あの時の宴の後始末だ。これ以上、触れるな」

 

「あ……これは失礼致しました」

 

咲夜は4人の言葉に同じ女性として何かを察したのか、少し申し訳無さそうに答えると力也は悪意のある笑みを零しながら勇人に言った。

 

「フッ……他の者は『ダイエット』の為にか……まぁ良い。私は『別件』で出掛けるから真面目に行えよ。上城殿」

 

「「「ッ!? 人が隠していた事を……本当にデリカシーが無いですね……」」」

 

「……一発ぶん殴りたいな。あの変態に……」

 

力也は勇人に言い残し、堂々とした雰囲気を醸し出したまま食堂を後にすると蒼龍は力也の発言に恨めしそうに呟き、咲夜と富崎そして雪野が申し訳無さそうに謝罪した。

 

「「「申し訳御座いません皆様!あの変態は御主人様とは真逆で『女心』と言うのが分かっておりません!後で会長に報告し、キツく言っておきますので、どうか穏便にッ!!」」」

 

「……上城様だけでは無く貴女達も苦労しているのですね……はぁ〜……分かりましたよ。それで何時位になったらトレーニングを始めるのですか?」

 

赤城は力也に関して相当頭を悩ませている3人に同情しつつも許し、本題であるトレーニングの開始時間について聞くと咲夜は声を唸らせながら勇人達に聞いた。

 

「う〜ん……そうですね……皆様、今日の業務は何時位に終われますか?」

 

「今日は非番(休み)だから何時でも大丈夫ですよ。皆さんは?」

 

「大丈夫ですよ指揮官」

 

「大丈夫だ。問題無い」

 

「愚問ですわ指揮官様♡それに私が居なければ『他の艦船(ウジムシ)達』が指揮官様に集ってくるでしょ?」

 

「……この愚妹が何かやらかしそうだから、軍曹に頼んで非番にして貰いますので問題無いですよ。指揮官様」

 

勇人達は咲夜に釣られる様に微笑みながら答えると咲夜は少し考え、勇人と蒼龍に時間を伝えた。

 

「そうですか……なら0700(午前7時)にグラウンドに来て下さい。では……」

 

 

パチン……

 

 

咲夜は微笑みながら一礼し、指を鳴らすと富崎と雪野と共に消えると勇人は赤城と共に苦笑しながら会話した。

 

「……しかし咲夜さんが『元 祓魔師(エクソシスト)』だったとは……元ヤクザの博霊さんと言い、本当に彼方は『異色(ヤバ)過ぎる経歴を持った人』が活躍する世界なんですね……頂きます」

 

「そうですね。まぁ彼方だけでは無く此方としても、そのヤバさが頼りになりますからね……『1人(あの男)』を除いては……では、頂きます」

 

「……頂くとするか」

 

「フゥ……ごちそうさまでした。そうですね……では私は先に失礼します」

 

「……こんな時に博霊様が居れば、あの男を……すみません鳳翔さん。お替りを……」

 

勇人と一航戦の2人は苦笑しながらカレーを食べ始め、蒼龍は空になった丼を厨房に返した後、そそくさと自室に戻ると、天城は先程の力也の言葉に腹が立ったのか、カレーうどんの替え玉を注文し、自棄食いをした後に数十分後、3人は一目散に自室に戻り、運動服に着替えた後、4人は咲夜が待っているであろうグラウンドに向けて足を運んだ。

 

そして更に数分後、グラウンドにて……

 

「お待たせしました咲夜さん」

 

勇人は4人を代表として運動服姿の咲夜に声を掛けると咲夜は微笑みながら答えた。

 

「全員揃いましたか……では少し早いのですが、今から『自衛隊体操』を始めます」

 

「ん?自衛隊体操?普通の体操では無いのですか?」

 

赤城は咲夜が発言した『自衛隊体操』について初耳なのか、その事について触れると咲夜は笑みを崩さず、簡潔に説明した。

 

「はい。『自衛隊体操』とは普通の体操みたいに全身の筋肉を解すだけの緩い動作では無く、エクササイズみたいに全筋肉を激しく動かす動作も取り入れた『軍隊体操(ブートキャンプ)』の事です」

 

「成程……準備運動(ウォーミングアップ)も兼ねて『自衛隊体操』を今から行うのですね?」

 

「その通りです。富崎『アレ』を……」

 

「はい」

 

蒼龍は咲夜の思考を読み取り、自衛隊体操をする目的を聞くと、咲夜は微笑みながら答え、後ろに待機していた富崎を呼ぶと、富崎は少し重たそうにダンボール箱を持って来て、咲夜は4人に悪意丸出しの悪い笑みを零しながら言った。

 

「ふぅ……持ってきました」

 

「ありがとう。皆様には『コレ』を着けて体操をして下さい。普通の体操だけでは効果が薄いので……」

 

咲夜はダンボールの封を開け、中身を勇人達に見せると勇人は首を傾げながら聞いた。

 

「これは……『リストバンド』?」

 

「……何かしらの仕掛けを施しているのでは?何せ上城さんの世界(鎮守府)から持って来たリストバンドですからね」

 

勇人はダンボールの中身である『何も変哲も無いリストバンド』を見て首を傾げ、蒼龍は何かしら嫌な予感を感じ、躊躇いを見せると咲夜は悪意丸出しの怪しい笑みを零しながらリストバンドを掴み、蒼龍に渡した。

 

「良くお分かりで……では蒼龍様、試しに御主人様が使っている物を持ってみて下さい」

 

「え!? 上城さんが使っていたのを!? それじゃ遠慮無く……」

 

蒼龍は咲夜の発言を聞いて、自身の下心を顕にするかの様に興奮しながら咲夜から『飛龍が愛用している筋トレ用のリストバンド』を右手で受け取った途端、蒼龍は『とある感触』を感じたのだ。

 

それは……

 

 

ズシッ!!

 

 

「ッ!? お……『(オ"モ")いッ』……な……何なんですか……この『重量感』は……一体何キロあるんですか!?」

 

「「「「なっ!?」」」」

 

……只のリストバンドとは思えない程の『強烈過ぎる重量感(重さ)』を感じたのだ。

 

蒼龍は右手で受け取った『飛龍用のリストバンド』を受け取った途端、リストバンドの重量に身体ごと持ってかれそうになり、慌てて足幅を広げ、踏ん張りながら両手に持ち替え、驚愕しながら聞くと、咲夜は悪意ある笑みを崩さないまま蒼龍の質問に答えた。

 

「『20キロ』です。御主人様は毎日、その『重り(リストバンド)』を両腕、両足に装着して業務に勤しんでいます」

 

「「「両腕、両足って事は……『80キロ』の重りを着けて過ごしているのですか!?」」」

 

「その『リストバンド』を着ける事で提督業と並行して筋トレを行うとは……実に合理的だな。今度、真似してみようかな……」

 

「僕の倍近くの重りを着けているとは……ん?咲夜さんは重く感じなかったのですか?」

 

勇人は自身の体重の倍近くの重りを着けて生活している博霊に驚きながらも先程、咲夜が蒼龍にリストバンドを軽々と渡した事を思い出し、その事について触れると咲夜は微笑みながら勇人の質問に答えた。

 

「私も、それなりに鍛えていますので重くありませんよ。それでは皆様には『5キロのリストバンド』を御渡しするので『両腕』若しくは『両足』に着けて下さい」

 

咲夜は勇人の質問に答えつつ、ダンボールから『5人分(10個)のリストバンド』を取り出し、勇人達に手渡すと勇人達は外見に不似合いな重さを持つリストバンドに驚いた。

 

「ッ!? 何だコレ!? この見た目で……この重さはッ!?」

 

「結構ズッシリと来ますわね……」

 

「……コレの16倍の重さを博霊様が常日頃から……」

 

「……上城さんが何故、筋骨隆々(あんな身体)になった訳が分かった気がするぞ。5キロでも重いぞ」

 

「先程と比べれば軽いんですが……やはり見た目に似合わない重さですね……」

 

上から勇人、赤城、天城、加賀そして蒼龍の順にリストバンドの重さに驚きを隠せないまま咲夜の指示に従い、勇人と一航戦の2人は『両腕』に、天城と蒼龍は『両足』に着けると咲夜は5人が装着した事を確認し、微笑みながら言った。

 

「着けましたね。では今から自衛隊体操を始めますので、私の動作を()()()()()()()()()()。では富崎、号令を……」

 

咲夜は勇人達がリストバンドを装着した事を確認し、自身も勇人と『同じ"リストバンド(5キロの重り)"』を両腕、両足に装着しながら富崎に命令すると富崎は自身の身体を解す様に軽くストレッチしながら勇人達に言った。

 

「分かりました社長。では、この富崎が自衛隊体操(ブートキャンプ)の号令係をさせて頂きます……ゴホン、では……」

 

富崎は勇人達に言い、気持ちを切り替える様に軽く咳払いをし、先程までの静かで物腰柔らかいクラシカルなメイドな雰囲気から一転し、彼女の元ネタと同じ様に『猟犬メイド(〇ザリタ・チスネ〇ス)』に似た『気合い』と『闘争心』を全力で露にしたかの様な神経な表情になり、物凄く強い口調で自衛隊体操の内容を叫んだ。

 

そして、その言葉が……

 

「スゥ……自衛隊体操ッ!!『その場駆け足の運動』から『深呼吸』までッ!! 用意ッ!!始めッ!!」

 

「「「「「ッ!?」」」」」

 

勇人達の『地獄のトレーニング』が開始された瞬間でもあった……

 




この自衛隊体操は2人のオリ主の元ネタである私の友人が『元 自衛官』であり、今回は友人が経験した内容を、そのままトレースしてみました。

体験した友人曰く「まだビリーズブートキャンプをやった方がマシ」と言われる程でした(^_^;)

では、また次回に……
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