平行世界の最弱の龍が重桜に『保護』されました。これより治療を始めます。 作:八意 颯人
今現在、私はコロナとは違う理由で身体を崩してしまい、絶賛リハビリ中で御座います。
理由につきましては交通事故に巻き込まれ、入院しているからです。
暫くは、リハビリに専念する為に投稿頻度を落とす事になりますので御理解の程、宜しくお願い致します。
1345 佐世保鎮守府内の売店兼工房『明石屋』にて……
「はぁ……暇ニャ……お!?『ル○ア 深淵ノ紅』に『リー○ 来光』が出たニャ」
明石は暇そうに『
「……何サボり決めているの明石。御会計」
熊野は自身が注文した小説『デプラビア』を店のカウンターに置くと明石は先程のボヤきを返すかの様に呆れながら答えた。
「加賀だけでは無く熊野も『この小説』を読むニャンて……溜まっているニャ?」
明石は熊野が持ってきた小説を見て、誂うかの様に北叟微笑みながら聞くと熊野は『購入しようとしている小説のジャンル』を知っているのか少し赤面し、狼狽えながら反論した。
「なっ!? そ……そそそ……そんな訳、無いでしょ!!今回は鈴谷の『お使い』で来ているの!!」
「……なら何故『2冊』も?」
明石は意地悪な笑みを溢しながら聞くと、熊野は更に赤面し、先程以上に狼狽えながら答えた。
「其処で立ち読みを決めている『アッチの鈴谷』の分!!」
熊野は書籍コーナーの方角に指差しながら答えると、熊野とは少しジャンルが違うが『薄い緑髪にブレザーを着たギャル系の女子高生チックな艦娘』と『同じブレザーを着た御嬢様系の女子高生チックな茶髪の艦娘』こと『KC鈴谷』と『KC熊野』が熊野に指を差された事に気付き、首を傾げながら聞いた。
だが2人の答えが……
「ん?どうしたのアッチの熊野?『目的の本』が買えなかったの?」
「あら?これは貴女が欲しがってた本ですわね?何故、買わないの?」
「な……何バラしてんの!!」
……遠回しで熊野の主張を完全否定したからだ。
2人は熊野に首を傾げながら聞くと熊野は完全に動揺し、ついうっかり
「……だろうと思ったニャ。最初から正直に言えば良いのに……お代は『2000ダイヤ』ニャ。勿論『愛しの上城さん』には黙っておくニャ」
明石はニヤニヤと微笑みながら熊野に聞くと、熊野はダイヤを払いながらも動揺し、物凄く恥ずかしそうに答えた。
「はいよ……って!? 何故、熊野が『カミちゃん』の事が好きって知っているの……」
「フフフ……鈴谷から聞いたニャ♪しかも夜な夜なトイレで『カミちゃんの写真』を持って行き……」
明石はゲスな笑みを溢しながら熊野を弄り始めるとKC鈴谷は色んな意味で危機感を募らせ、慌てて制止させた。
「ストーップ!! これ以上言わないで!! 運営から一発で垢バンされるし、アッチの熊野が泣いているじゃん!!」
「元々は鈴谷達のせいでしょ……」
「ゴメン遊ばせ、アッチの私………ん?ヤバいですわ……」
KC鈴谷は物凄くメタい内容で明石に一喝し、熊野は恥ずかしさのあまり赤面しながら半泣きになっているとKC熊野は熊野を慰めつつも売店に向かって来る勇人達に気付き、少し慌てながらKC鈴谷に報告した。
「鈴谷、少尉達が此方に向かって来ますわ!早く隠れますわよ!」
「え!? マジで!? 明石、少しだけ隠れさせて!このままだと少尉が鈴谷達を見て、トラウマが再発してしまう恐れがあるから!」
2人は少し慌てながら明石に御願いすると明石は、何故『2人が佐世保鎮守府に来た本来の目的』である『隠れながら勇人を護衛する事』を完全に把握しており、軽い溜め息を溢しながら答えた。
「ヤレヤレ……仕方無いニャ、奥の倉庫を使ってニャ」
「サンキュー!! 早く隠れるよ熊野!!」
「分かりましたわ!!」
2人は明石からの承諾を貰い、すぐに倉庫に隠れると同時に勇人達が入店し、勇人は何故か半泣きになっている熊野に首を傾げながら優しく聞いた。
「お邪魔します……ん?どうしたのですか熊野さん?何かあったのですか?」
勇人は優しく熊野に聞くと熊野は涙を拭き、何時も通りの女子高生らしい溌剌とした口調で答えた。
「何でも無いよ……熊野の事を心配してくれてんの?」
「でなきゃ聞きませんよ。どうしたのですか?」
「ッ!?そ……それは……その……」
勇人は熊野に微笑みながら答えながら聞くと熊野は狼狽え、勇人の後に入店した車椅子に乗った加賀と、それを押している瑞鶴が熊野が購入した小説『デプラビア』を見て、熊野が泣いた経緯を大まかではあるが察し、呆れながら勇人に言った。
「あ……そう言う事か……指揮官、其処に関しては触れるな。傷口に塩を塗り付けてしまうのと同じだからな」
「……同感よ。だって、その本は……ねぇ……」
2人は呆れながら言うと、勇人は熊野が『デプラビア』を購入した事を知り、小説について首を傾げながら聞いた。
「え?この本が?この本って……この前、加賀さんが読んでいた『人間と堕天使達との
「そ……それは……まぁ……
勇人は昨夜、加賀が同じ小説を読んでいた事を思い出し、怪奇そうに聞くと何時の間にか入店してた三笠が『デプラビア』を見て取り上げ、赤面しながら怒鳴った。
そして、その『
「なっ!? く……くくく……熊野ォ!! 御主、指揮官の前で、しかも白昼堂々と『破廉恥極まり無い本』を買おうとしているのだ!! しかも2冊も!! 夜まで没収だ!!」
「寄りによって三笠大先輩に……泣けるよ……トホホ……」
『
熊野は三笠に取り上げられ、意気消沈していると勇人は申し訳無さそうに言った。
「あ〜……大体分かりました。これ以上は聞きません。ゴメンナサイ、熊野さん」
「ってか、三笠様も読んでいたのですね。邪魔するわ明石」
「ハァ〜……」
勇人は三笠の一喝により『デプラビアの本当の内容』が『破廉恥極まり無い小説』もとい『
「指揮官、いらっしゃいニャ……何か御探しで?」
明石はカオス極まり無い空気を変える為に、ぎこち無い作り笑顔を作りながら勇人に聞くと、勇人は此処に来た目的を簡潔に説明した。
「僕の私服を買いに来たのですよ。博霊さんのだと複数の意味合いで合わなかったのですよ」
「それに指揮官の要望は『大正浪漫』の服装だそうだ。何か無いのか?」
「大正浪漫……ちょっと待って欲しいニャ……」
三笠は勇人の
そして数分後……
「……合ったニャ。これが大正浪漫に関する『カタログ』ニャ」
明石は『Men'sエ○グ』や『メンズノ○ノ』『SE○SE』等の有名な男性ファッション誌をカウンターに広げながら置くと勇人と熊野は明石が持ってきた大量のファッション誌を見て、少し驚きながら言った。
「凄い量ですね……しかも全部『最新刊』だ……」
「まさか指揮官の為に態々、滅多に手に入らない『最新のメンズ雑誌』を取り寄せたの?」
熊野は少し驚きながら明石に聞くと、明石は自慢げになりながら答えた。
「勿論ニャ!
明石は倉庫に隠れているKC鈴谷達に聞こえる様に言うと三笠は明石の言葉を聞いて呆れながら言った。
「明石、それは流石にマズいのでは?彼女達からの許可を貰わずに……」
「それなら……」
三笠は呆れながら聞くと、明石は倉庫に隠れているKC鈴谷達に聞くと、二人は明石の意思を読み取り、笑みを溢しているかの様な優しい口調で答えた。
「問題無いですわ。こう見えて高給取りですから」
「何なら全員の分を奢っちゃうよ」
「「「「え!? 本当に!?」」」」
二人はサムズアップした右手を勇人達に見せると三笠は平行世界とは言え、後輩に奢られる事に少なからず抵抗感があり、それを露にするかの様に渋りながら言った。
「……しかしだな。赤城達なら兎も角、平行世界とは言え『お主達の先輩』である我まで奢って貰うのは、ちょっとなぁ……気持ちは嬉しいが……」
「……先輩というより『
「何か言ったか?明石?」
「ニャニヤッ!?な……何でも無いニャ!!」
三笠は悪態を吐いた明石に一喝するとKC鈴谷は少し考えながら三笠が無意識に抱えているであろう『先輩としての
「う〜ん……此方も『提督の面子』を立てないといけないし………そうだ!なら『ほんの少しだけ』出して頂戴ね♪三笠さん♪」
「ちょ!? 鈴谷!? そんな事をしたら提督に……」
KC熊野はKC鈴谷の発言に狼狽えながら異議を唱えるとKC鈴谷は微笑みながら答えた。
「大丈夫だって♪鈴谷に良い案があるから♪」
「何か不安になりますわ……その台詞……」
KC熊野はKC鈴谷の言葉を聞き、一種の不安感を募らせると三笠は2人の主張である『博霊の面子』を尊重し、仕方無しに承諾した。
「……分かった。そこまで言うのなら仕方無い」
三笠は少し不服そうに答えると興味本位で
「う〜ん……大正浪漫に関する情報が入って無い……」
勇人は悩みながら呟くと瑞鶴は勇人が読んでいる2冊の
「……指揮官『メンズノ○ノ』は兎も角『Men'sエ○グ』は上城さん向けのパリピ雑誌だから載ってないよ」
「え!? そうなんですか?てっきり僕みたいな華奢な人がモデルとして撮られていたから……」
勇人は瑞鶴の
「……なら『コスプレ雑誌』はどう?アレなら大正浪漫系ファッションも載っているよ」
「え?コスプレ雑誌にですか?ちょっと拝借します……どれどれ……」
熊野は
そして数分後、勇人は大正浪漫系ファッションの項目を見付け、自身の好みの服装が見付かった事を瑞鶴に言った。
「……お!? コレ良いかも……『るろ○に剣○』の『○村剣心』みたいで……瑞鶴さん、この服装なら重桜に馴染みますか?」
勇人は大正浪漫系ファッションの中から『黒の袴』に『紅い着物』そして『黒のロングブーツ』と言った『王道過ぎる大正浪漫系ファッション』に着目し、その事を瑞鶴に聞くと、瑞鶴は勇人が選んだ服装が『
何故なら、勇人が偶々選んだ『そのキャラクター』が……
「た……確かに此処に馴染む服装だけど……流石に『デプラビアに出てくる東洋人』の戦闘服『紅蓮華』の『コスプレ』は……」
……先程、三笠が言ってた『
瑞鶴は勇人が選んだ服装に軽い不安感を募らせていると三笠は勇人の言葉に賛成し、笑みを溢しながら明石に言った。
「ほぅ……良い所に目を着けたな指揮官。明石、コレを指揮官の体格に合わせて仕立て直してくれぬか?」
三笠は微笑みながら明石に聞くと、明石は首を傾げ、神妙な表情になりながら答えた。
「う〜ん……それ位なら良いけど……今、在庫が無いから後日『取り寄せ』になるニャ」
「そうでしたか……」
勇人は明石の発言に少し残念そうに呟くと訓練帰りなのか普段の陸軍風の黄緑色の軍服では無く剣道着を着た銀髪の艦船『鬼怒』が首に掛けているタオルで汗を拭きながら入店した。
「邪魔するぞ明石……ん?指揮官?何故、此処に?」
鬼怒は不思議そうに聞くと勇人は此処に来た目的を簡潔に答えた。
「服を買いに来たんですよ。ただ、その服が在庫切れで……」
勇人は残念そうに答えると鬼怒は勇人に同情し、軽い溜め息を溢しながら慰めつつも勇人が購入しようとしている服について触れた。
「……そうか。それは残念だったな……ちなみに、どんな服を買おうとしたんだ?」
「この『緋○剣心』みたいな服が欲しかったんですよ。これなら場所に困りませんからね」
勇人は
何故なら……
「……寄りによって
……自身が注文した服こそが勇人が選んだ服装『紅蓮華』だったからだ。
鬼怒は残念そうに溜め息を溢しながら明石に言うと、明石と勇人は鬼怒の言葉に申し訳無さそうに聞いた。
「良いのかニャ?無理してないニャ?」
「それに在庫が無いんですよ……本当に良いんですか?」
2人は申し訳無さそうに聞くと、鬼怒は神妙な表情になりながら答えた。
「大丈夫だ。また注文すれば良いからな……それに長良から聞いたが指揮官は赤城さんとの逢引準備の為に来たんだろ?なら
鬼怒は最初は神妙な表情にはなっていたが、最後は勇人達を応援するかの様に微笑みながら答えると勇人と赤城は深々と頭を下げながら感謝の意を伝えた。
「ほ……本当に有難う御座います!この御礼は必ず返します!」
「無理言わせてゴメンナサイね鬼怒。助かったわ」
「フフッ、なら後日、
鬼怒は2人を誂う様に微笑みながら言うと、勇人は『あの訓練』の事を思い浮かべたのか苦笑しながら「なら、お手柔らかに……」と答え、加賀は勇人の準備が終わった事に微笑みながら明石に自身の目的である『虫に食われまくった赤城のμ兵装の再仕立て』について勇人と赤城に聞かれない様に小声で聞いた。
「なぁ明石、もう一つ相談があるんだが……ついでに姉様のμ兵装を仕立て直してくれないか?」
加賀は赤城に黙って持って来た『綺麗に折り畳んだ彼女のμ兵装』を自身の両袖から取り出し、御願いすると、明石は加賀の発言に『赤城がμ兵装を着て、勇人と逢引する事』と察し、微笑みながら小声で返した。
「あ……成程、大体分かったニャ。後日、直しておくから『替え』を持って行くと良いニャ」
「……助かる」
加賀は明石の気遣いに頭を下げながら『替えのμ兵装』を貰うと明石は微笑みながら一航戦の2人に言った。
「さて、今から指揮官をコーディネートをするから鬼怒以外の連中は御退店願おうかニャ」
「……分かった。楽しみにしてっから♪指揮官♪」
「「感謝するぞ鬼怒に明石……では指揮官、また後ほど……」」
「指揮官様に劣情を抱かないでね鬼怒……それでは後ほど……」
「「お邪魔しました」」
上から熊野、加賀、三笠、赤城そして五航戦は明石に言われ、微笑みながら店を後にすると勇人は鬼怒の御厚意によって目的の品が手に入った事に安堵し、再度、鬼怒に感謝の意を伝えた。
「本当にありがとうございます鬼怒さん。助かりました……」
勇人は深々と頭を下げると鬼怒は然程、気にしていないのか、微笑みながら答えた。
「フッ……土産話、楽しみにしているぞ指揮官……では仕付けを始めるか……と、その前に……」
「その前に?」
鬼怒は微笑みながら勇人をコーディネートしに『
「……コソコソと隠れて無いで出て来い侵入者!
「「ッ!?」」
鬼怒は勇人を護衛するか様に前に移動し、竹刀を構えながら倉庫に隠れている2人に威嚇すると勇人は慌てて鬼怒を説得し始めた。
「き……鬼怒さん!彼処に隠れているのは博霊さん所の艦娘達ですよ!僕に気を使って隠れているんですよ!」
「……へ?そうだったのか。これは失礼した」
鬼怒は勇人の説明に構えを解き、勇人の為に隠れているKC熊野とKC鈴谷に少し申し訳無さそうに謝罪するとKC鈴谷もまた少し気まずそうに答えた。
「コッチこそ驚かせてゴメン……鈴谷達も、まさか少尉達が来るとは思ってもいなかったから……」
KC鈴谷は姿は見せないものの、申し訳無さそうな落ち込んだ声を出すと鬼怒は二人に同情するかの様に溜め息を溢しながら言った。
「……分かった。指揮官の視界に入らない様に退店してくれないか?指揮官は後ろを……」
「分かりました」
「ゴメン鬼怒……」
「お邪魔しましたわ……」
二人は勇人が後ろを向いた途端、そそくさと退店すると明石は苦笑しながらも巻尺を取り、何処かから現れた『雛みたいな妖精』こと『饅頭』と共に勇人の身体の寸法を図り始めた。
「さて、今から指揮官の身体を図るから、ジッとしててニャ……まずは肩幅は……フムフム……」
明石は饅頭と共に勇人の身体を図り始めると勇人は突如として現れた饅頭に少し驚きながら鬼怒に聞いた。
「な!?き……鬼怒さん、この雛達は一体?」
「ん?『饅頭』の事か?コイツラは
鬼怒は呆気羅漢に答えると勇人は『嘗て居た世界の妖精』に、あまり良い思い出がなかったのか、少し俯きながら小さく呟いた。
「『妖精』か……あまり良い印象が無かったな……艦娘様達に半殺しされる僕を見て『我関せず』と言わんばかりに僕の助けを無視してたからね……」
「「「ッ!!」」」
勇人は当時の事を思い出し、小さく呟くと饅頭達は勇人の呟きを聞いて自身のプライドが傷付いたのか、寸法測定を一時止め、勇人に強く反論するかの様に激怒しながら身振り手振りで伝えていると勇人は戸惑いながら二人に聞いた。
「え!?ちょ!?一体どうしたのですか!?」
勇人は突然怒り出した饅頭達に戸惑いながら明石と鬼怒に聞くと、二人は怒り出した饅頭達を窘めながら聞いた。
「ちょ!?落ち着いて欲しいニャ!一体何が……」
「……何故、怒っているんだ?訳を話せ」
「「………」」
饅頭達は二人の質問に答えるかの様に身振り手振りで伝えると、二人は饅頭達が怒った理由を知り、その事を勇人に伝えた。
「あー……これは指揮官が悪いニャ……悪気が無ったとは言え、指揮官が
「ああ。しかも『あんなクソッタレな連中と一緒にすんな!!ストライキ起こしてやらぁ!!』と言いながら完全にキレているな……」
二人は饅頭達が怒った理由である『勇人が元居た世界の妖精と一緒にした事』を伝えると、勇人は悪気が無かったとは言え、鎮守府の為に影で働いている饅頭達を怒らせてしまった事に申し訳無さそうに謝罪した。
「そうだったのですか……ゴメンナサイ、そのつもりで言ったんじゃないですよ……」
「「………」」
勇人は物凄く申し訳無さそうに俯きながら謝罪すると饅頭達もまた少し言い過ぎたのか、少し申し訳無さそうに俯きながら頭を下げ、再び寸法測定を再開すると明石は申し訳無さそうに俯いている勇人を慰めながら饅頭達の性格について説明した。
「……指揮官、この饅頭達は他の
「分かりました。以後、気を付けます……」
勇人は本当に申し訳無さそうに俯きながら答えると、饅頭達もまた勇人に対して「大人気無い事をしてしまったな指揮官……」と言わんばかりに申し訳無さそうに俯きながらも再び寸法測定を再開し始めた。
そして、その事を店の外で聞いていたKC鈴谷と熊野は……
「『
「鈴谷、気持ちは分かるけど今は落ち着いて……今は……」
影の世界の妖精達の悪行を聞き、顔を歪ませ、憎悪と怒りを顕にしていたのだ。
熊野は怒り狂っているKC鈴谷を窘めているとKC鈴谷は熊野によって窘められた事に我に返り、自身を落ち着かせる為に深呼吸しながら答えた。
「スゥ……ハァ……そうだったね。今は『少尉の初デート』を川内に伝えないと……」
KC鈴谷は今現在、佐世保鎮守府周辺地域を警備している綾香に一報を入れようとスマホを取り出した途端、KC熊野は少し呆れながら言った。
「……それなら、もう入れましたわ。後、川内からの伝言で『鉄血のプリンツ・オイゲンとの接触は避けろ』と言っておりましたわ」
「え?それ、どういう事?同じ陣営なのに?」
KC熊野は綾香の伝言を二人に伝えるとKC鈴谷は怪奇そうに首を傾げ、熊野は何か分かったのか、神妙な表情で自身の憶測を二人に言った。
「あ〜……多分、プリンツ・オイゲンが二人の恋路を茶化すからね……勿論『悪い意味』で……」
熊野は自身の憶測である『小悪魔気質なプリンツ・オイゲンが二人に悪い意味で、ちょっかいを出す事』を二人に伝えると、二人は……
「……前途多難だわ、コリャ……」
「……泣けますわね」
……頭を軽く抱え、物凄く嫌そうに嘆いたのは言うまでも無かった。