平行世界の最弱の龍が重桜に『保護』されました。これより治療を始めます。   作:八意 颯人

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第4話「新たな仲間(家族)……」

1200 佐世保鎮守府内の一室にて

 

「此処が指揮官の私室だ……」

 

「ッ!?」

 

三笠は勇人、一航戦そして明石を連れて鎮守府内部を案内していたのだ

 

そして勇人は三笠の案内で勇人の私室に来ると、勇人は元いた世界の私室よりも綺麗に、そして見栄え良く整理整頓されており寝床(ベット)、机等の家具が一通り揃っている『ごく一般的』な部屋だった、だがそれは、三笠達……否、民間人にとっては『ごく当たり前な部屋』であったが勇人にとっては、その部屋が()()()()()()()()()()()()()()()()の様に映っていたいたのか、感動し、それと同時に艦女達(三笠達)みたいに()()()()()()()()()()()()()にとって勿体無さ過ぎる境遇に戸惑いながら言った

 

「これが僕の部屋ですか!?僕には勿体無い部屋です……」

 

「勿体無くは無いわ、此処は指揮官様と私の()()s()……」

 

「はいストップ!これ以上は言うニャ()!」

 

「……」

 

赤城は勇人の気持ち(言葉)を一掃し、興奮しながら『とんでもない発言』を発しようしたが明石に止められ、少し不貞腐れていると、三笠は勇人が元居た世界の境遇を察したのか一瞬俯いたが、すぐに今の勇人の本心を察し、赤城の暴走に苦笑しながら言った

 

「そ……そうか、まぁ少し寝床付近は汚れてはいるが……それは後々……」

 

「いえいえ、これ位、僕がやりますよ」

 

「ッ!?三笠大先輩!今から赤城達が掃除を!」

 

「え!?赤城さんまで……此処は僕が……」

 

赤城は三笠の言葉を聞き、鼻息を荒くし、すぐに掃除を行う事を提案すると勇人は謙遜し、加賀は呆れながら赤城に言った

 

「指揮官、部下である私達に気を使わなくて良いぞ、後、掃除なら姉さん1人でやってくれ……私は止めておく」

 

「しかし……」

 

「加賀の言う通りニャ、指揮官の過去(境遇)は分かるが、此処は赤城に任せるニャ……」

 

「あら?明石は兎も角、加賀はやりなさい、命令よ」

 

赤城は乗り気ではない加賀と明石を睨み付けながら言うと、加賀は部屋のシーツに付いた染みを指差しながら赤城に言った

 

「嫌なモノは嫌だ、ってか部屋……特にベットシーツを汚したのは姉さんが原因だろ!!毎晩、独りで……」

 

「これ以上言わせないニャ!!二人共!指揮官が困惑しているニャ」

 

「あははは……何と無く察しました……」

 

そう、勇人の私室予定である部屋のベットシーツに付いた染みを含め、ベット周りが散らかっている原因を作ったのは赤城だったのだ

 

勇人は赤城がベット付近を汚した原因を察したのか、苦笑いすると赤城は赤面し、恥ずかしそうに俯くと、それを聞いた三笠が呆れながら赤城に言った

 

「……後で()()()だ、赤城」

 

「……ごめんなさい」

 

「何か()()()()()()()()()()()()()()とは程遠い性格ですね……容姿もですが……」

 

勇人は赤城と三笠の会話を聞いて、『艦娘の方の一航戦』と『今の一航戦』との容姿や性格全てに於て()()()()()()事に戸惑いを隠せないまま明石に言うと、明石は勇人の悲しい境遇に再び触れたく無いのか、笑顔で勇人の疑問を一言で答えた

 

()()()()()()()()()()()()()()ニャ、」

 

「『艦娘(アッチ)艦娘(アッチ)』……『艦女(明石さん)艦女(明石さん)』……か……」

 

「うむ!その通りだ!さて……ん?もうこんな時間か……そろそろ昼食だ……食堂へ向かうぞ」

 

三笠は腹を空かせているのか、腹部を触りながら四人を連れて食堂へ向かった

 

 

 

 

 

 

そして数分後 食堂にて

 

ワイワイ……

 

ガヤガヤ……

 

「凄い賑やかですね……僕、追い出されないのかな……『あの時』みたいに……」

 

勇人は元居た世界の鎮守府の食堂と比べているのか、活気に満ち溢れている食堂を見て驚愕するのと同時に、自身が入る事により迫害されないか不安になっていると、赤城は勇人の呟きを聞いたのか、微笑みながら言った

 

「それは有り得ませんわ、ささっ!指揮官様は赤城の隣に……」

 

赤城は自身の席の隣に勇人をエスコートをすると、勇人は「ありがとうございます」と礼を言い、席に座ると、丁度、昼食を取りに来たのであろう『勇人と同じ白い軍服』を着用したミニスカートの女性が勇人と目が合い、赤城に聞いた

 

「ん?赤城殿、この御方……あの時の?」

 

女性は勇人を見て赤城に質問すると赤城は勇人の隣に座っている事に興奮し、意気揚々と答えた

 

「ええ、そうですわ……」

 

「そうか……ご無事で何よりだ……えーっと……すまぬが貴殿の名は?」

 

女性は勇人を見て安堵しつつ、勇人に聞くと、勇人は女性の発言から『自身を助けてくれた恩人の1人』と察したのか、助けて貰った御礼も兼ねて、自己紹介を始めた

 

「上城勇人です、先程は助けて頂き、ありがとうございます」

 

「気にするでない、拙者は『()()』だ……宜しく頼むぞ……上城殿」

 

「ッ!?た……高雄……」

 

「ん?どうかしたのか?傷が開いたのか?」

 

勇人は目の前にいる女性……否『重巡 高雄』を精霊化した艦女『高雄』の名を聞き、身体を震わせ、顔を青ざめると高雄は勇人の様子を察し、心配しながら勇人の容態を確認しに近付いて来ると、勇人は少し息を荒くし、高雄に謝罪した

 

「す……すみません……ちょっと嫌な事を思い出したので……ご心配を御掛けしてすみませんでした……」

 

「ん?そうか?まぁ無理はするな……所で赤城殿、何故、上城殿は拙者と同じ軍服を着ているのだ?」

 

高雄は勇人の言葉を聞き、疑問を残しつつ赤城に質問をすると、赤城は興奮から冷めないのか、声を高々に言った

 

「簡単な事ですわ!本日付で赤城達の()()()になった御方ですわ!」

 

「そうか………え!?あ……赤城殿、今何と?」

 

女性は赤城の言葉に耳を疑ったのか、再度質問をすると、赤城は興奮しながら女性の質問に答えた

 

だが、それは高雄だけではなく、食堂に居る全員に対しての吉報だった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だから……上城様が本日付で赤城達の『()()()()』として()()したの!」

 

 

 

ガタッ!

 

ブーッ!!

 

私に……指揮官が!

 

ヒャッハー!!宴だぁ!!

 

 

 

 

赤城の発言に食堂に居た全員が驚愕すると共に歓喜の声が食堂全体に鳴り響いていると、高雄もまた赤城の発言に驚愕し、喜ばしい感情を抑えながら勇人に聞いた

 

「なっ!?それは(まこと)か!?上城殿!!」

 

「あ……はい……」

 

勇人は高雄の質問に戸惑いながら答えると偶々、傍に居た『侍に似た衣装を着たポニーテールの女性』と『白に近い銀髪の女性』が赤城に言った

 

「まさか……先輩が上城さんを拐ってきたんじゃ……」

 

「有り得るわね……あの赤城先輩なら……」

 

「してないわよ!!『瑞鶴』に『翔鶴』!!」

 

「それは無い、拙者達が重傷の上城殿……いや指揮官殿を保護したからな」

 

赤城はポニーテールの女性と銀髪の女性……否『空母 瑞鶴』を精霊化した艦女『瑞鶴』と『空母 翔鶴』を精霊化した艦女『翔鶴』の言葉に頭に来たのか、怒鳴りながら否定し、高雄も二人の言葉を否定し、簡潔ながら経緯を説明すると二人は高雄の言葉を信用し、安堵しながら呟いた

 

「「なら良かった……」」

 

「オイ五航戦、今の言葉を撤回しなさい!」

 

「赤城殿の場合は……()()()()()のせいかと……」

 

「……泣けますわ」

 

それ俺のセリフだ!

 

「ん?指揮官、何か言ったか?」

 

赤城は高雄の言葉に反論出来ないのか、嘆く様に呟くと三笠は勇人と同じ声が聞こえたのか、勇人に聞くと、勇人もまた自身と同じ声が聞こえたのか、首を傾げながら答えた

 

「いえ、この声は()()()()()()()()

 

「指揮官では……ッ!?」

 

三笠は勇人の言葉に首を傾げたが、三笠の視線の先に勇人と同じ白い軍服を着た()()()()()()()()と目が合い、男と軍服を着た二人の女性が慌てながら言った

 

「あ!?ヤバッ!?」

 

「ッ!?()()()()!!逃げますよ!!」

 

「分かっている!鹿島ァ!香取ィ!逃げるぞ!」

 

「「はい!」」

 

「ッ!?嘘だろ……何故、此処に……()()()が……それに……誰なんだ……あの人……」

 

「指揮官に……()()()だ……アイツは一体……」

 

「ッ!?あれが……艦娘……なら『殺害(ソウジ)』しないと!」

 

「侵入者だ!!皆の者!艤装を展開せよ!!」

 

勇人は男の同行者の二人を見て顔面蒼白になり、加賀は男の顔を見て驚愕し、三笠と赤城は三人を捕まえる為に艤装を展開すると、三人は急いで食堂から出て行き、二人もまた三人を追跡する為に走って食堂から出て行った

 

「提督さん!!早く隙間を出して下さい!!」

 

「今、接触すると色々と問題になります!特に『アッチの赤城さん』に接触したら艤装を持ってきてない私達が殺されます!!」

 

「言われなくても分かっている!!取り敢えず障害者用のトイレに入れ!!個室で展開する!」

 

「「はい!!」」

 

「逃がさないわ!!」

 

三人は障害者用のトイレに入り、施錠をすると二人は三人が入ったトイレの前に立ち、少し息切れしながら呟いた

 

「はぁ……はぁ……自ら『袋の鼠』になるとは……」

 

「三笠……はぁ……大先輩……彼女達は……指揮官様が言っていた……はぁ……()()ですわ……」

 

「ッ!?何……だと……なら、あの艦娘を指揮していた男と共に根性を叩き直してやる!!」

 

ドカッ!

 

赤城は息切れしながら三笠に報告をすると、三笠も息切れをしつつも驚き、施錠された障害者用のトイレの扉を艦女の力を使って扉を破壊するが……

 

 

「あれ?()()()()()……」

 

「な!?何処に隠れているのだ!?」

 

「まさか……赤城達は幻影を……」

 

二人は三人が消えた事に驚愕し、個室を見て回ったが()()()()()()()()のか、赤城は見間違いをしたと判断し、三笠は三人の捜索を諦め、赤城に言った

 

「……取り敢えず戻るぞ……指揮官が心配だ」

 

「……そうですね」

 

二人は三人の探索を諦め、食堂に急いで戻った

 

 

 

 

そして、平行世界の佐世保鎮守府にて……

 

「危なかった……」

 

「提督さん!!何でアッチの赤城さんにツッコミを入れるのですか!?『アッチの提督さん』が鹿島達を見て顔面蒼白(グロッキー)になっていましたよ!本来なら()()()()()()()()()()()()()()()()だけで終わってたのに!悪化したら、どうするのですか!!」

 

「しかも、アッチの赤城さんに殺されそうになりましたよ!!」

 

三人の内の一人で、軍服を着たツインテールの女性『鹿島』と金髪の女性『香取』が勇人に瓜二つの男に叱ると、男は気不味そうに答えた

 

「いや~……つい()で……」

 

「……その()、直した方が良いですよ」

 

「……泣けるぜ」

 

「……『アッチの提督』は私達を見てトラウマを発症……いえ、()()しなければ良いのですが……」

 

香取は勇人の事を心配しながらソファーに座り、デスクワークに取り掛かった

 

まさか、香取の心配事が的中するとは……




これを執筆している私が言うのも変ですが、読者様の代表として、これだけは言わせて下さい……

余計な事をしてくれたな!平行世界のオリ主!せっかく勇人が治りかけているのに!!

ハァ……ハァ……

読者様の皆様、先程はお見苦しい所をお見せしてスミマセンでしたm(_ _)m

次回は勇人のトラウマ回ですので、おふざけ等はありませんので、ご理解の程、お願いします(;´・ω・`)

では、次回に会いましょうm(_ _)m
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