オリキャラ、いよいよ登場!
それでは、どうぞ!
王族妖精との出会い
ここは
世界一栄える都市だ。毎日様々な種族が行き交う。ヒューマンは勿論、ドアーフ、アマゾネス、パルゥム、獣人……そして、エルフ。
今日も
翡翠色の髪と金色に輝く瞳。背丈は164セルチほど。質の良い素材でできた
「こ、ここがオラリオ……」
彼女はオラリオの活気の良さと大きさに驚いていた。少女自信、オラリオは世界一と聞いていたのだが、それでも圧倒されている。
「……よしっ、えっと…一番にやることは……ファミリアの入団!…どこか入らせてくれるファミリアあるかな…」
不安そうに歩みを進める少女。
「駄目ならお姉様のファミリアに行けばいいんだけど、やっぱりここまで来たなら自分で探したいし!…厄介事に巻き込まれないと良いんだけど……」
その言葉は、いわゆる、フラグだった。
「お嬢ちゃん、おじさん達と楽しいことしないかい?」
「あっ、ぇっと、そのっ……」
巻き込まれちゃった……と少女は内心で焦っていた。
その数分後。少女は路地裏で胡散臭そうな冒険者達に絡まれて……ナンパされていた。人数は六人。ファルナを授かっていない彼女ではどうしようもない。
「いいだろぉ、俺達と遊ぼうぜぇ」
「可愛いな……エルフはオレの好みだぜ…」
「………ぁ…ぇと……」
迫ってくる彼らに足が震え、目を潤ませる少女。
「た、助け……」
叫ぼうとしても怖くて声が出ない。
もうダメだ。そう思って目を瞑った、その時。
『何をしてる』
男たちの向こうからぶっきらぼうな声が聞こえた。
「ああん?誰だ小僧」
『……何をしてるんだ』
「お前には関係ねぇよ!おとと行きやがれ!」
そう言われても少年は物怖じせずに質問を続ける。
「……言えないことでもやってるのか?……」
「うるせえぞ!!このガキ!痛い目に会わされたくなかったら、とっとと失せろ!」
「……馬耳東風、か…」
「いい加減にしねえと殺…」
「ピーピー喚くな、お前の方がうるせえよ」
一人の男の言葉を完全無視し彼はその男を吹き飛ばした。
「…カハッ……!?」
「……はあ?」
何が起こったか分からず呆然とする男たち。
「…さて、次は……誰だ?」
少年は冷たく言い放った。
「……てめえ、何して……!?」
「…ああ、お前だな?」
頭らしき人物が何かを言おうとしたが、その前に
「…らあッ!!」
右足で蹴られて吹き飛び、
「ひぐぅッ!?」
意識を刈り取られた。
「や、やべえよ!一番強えお頭がやられるなんてッ、逃げるぞぉっ!?」
「う、うわあああッ!?」
それを見た他の男たちは尻尾をまいて逃げていった。
「………」
それを見ていた少女は見とれていた。
空色の長い髪に蒼紫の瞳、整った顔。すらっとしていて、背が高い。軽装備で、左腰には片手剣。
彼___彼女だと思っているが____の美しさに。そして、凛々しい姿に。
彼女は知らない。
いつの間にか、自分の頬がほんのりと赤く染まっていることを。
これが、少女___マナ・リヨス・アールヴと少年___ルキア・クラネルの出会いだった。
「………」
翡翠色の髪のエルフがルキアを穴が開くほど見つめてくる。
「…おい。大丈夫か」
「…ぇ?」
ルキアはへたりこんでいたエルフに手を伸ばす。
「……ぇあっ、は、はひぃっ!?」
彼女はその手を咄嗟に取り、立ち上がった。
エルフという種族は大抵潔癖じみた性格がある。初対面の相手は勿論、知り合いでも肌を触れさせない。それができるのは気を許した者のみ。そして、気の許せる者がほとんどいないのも潔癖が原因だ。
だが、彼女は違った。
「えっとっそのっ、あありがとうございますっ⁉︎」
「……いや…お前を見た時、ここにきた頃の俺を思い出した、から……何となくだ」
視線を逸らしながらルキアは少女に言い訳をする。
『俺』というルキアの一人称に小首を傾げるマナ。
「ほ、本当にありがとうございます。お強いんですね」
「いや、冒険者になってそんなに経ってない。まだ下っ端も下っ端だ」
「いえ!そんなことありませんよ!貴女は……とても、かっこよかった、です……」
「………?」
最後に溢れた呟きわを聞き取れず、首をかしげるルキア。
「あっ、貴女は冒険者でいらっしゃるんですか?」
「ああ。それがどうかしたか?」
「あ、あの……貴女のファミリアに入れてくれませんかっ?」
マナはルキアにファミリアの入団をお願いした。
「……」
「駄目、でしょうか?」
「………俺の入ってるファミリアは零細ファミリアだぞ。ホームだって、地下室だ。本当にいいのか?」
「いいんです!私は、その……貴女の入っているファミリアに入りたいんです」
「………まあ、俺としては断る理由もない、か。取り敢えず、ホームへ行く。ついてきてくれ」
「は、はいっ!」
受け入れてくれたことに嬉しくなり、つい声が大きくなるマナ。
「それで、名前は?」
「えっと、私の名前はマナ・リヨス・アールヴです!よ、よろしくお願いいたしますっ!」
「マナ………俺はルキア・クラネルだ。よろしく、な」
「ルキア、クラネル……よろしくお願いします、ルキアさん!」
2人は自己紹介をして、エオスファミリアのホームに向かった。
次回『少年と王族少女』