龍剣物語 ~少年の歩む英雄譚~   作:クロス・アラベル

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こんにちは!クロス・アラベルです!
オリキャラ、いよいよ登場!
それでは、どうぞ!


第一章 Beginning
王族妖精との出会い


ここは迷宮都市(オラリオ)

世界一栄える都市だ。毎日様々な種族が行き交う。ヒューマンは勿論、ドアーフ、アマゾネス、パルゥム、獣人……そして、エルフ。

今日も(エルフ)が1人、オラリオにやってきた。

翡翠色の髪と金色に輝く瞳。背丈は164セルチほど。質の良い素材でできた王族妖精(ハイエルフ)の伝統衣装である特殊なローブを身にまとっている。

「こ、ここがオラリオ……」

彼女はオラリオの活気の良さと大きさに驚いていた。少女自信、オラリオは世界一と聞いていたのだが、それでも圧倒されている。

「……よしっ、えっと…一番にやることは……ファミリアの入団!…どこか入らせてくれるファミリアあるかな…」

不安そうに歩みを進める少女。

「駄目ならお姉様のファミリアに行けばいいんだけど、やっぱりここまで来たなら自分で探したいし!…厄介事に巻き込まれないと良いんだけど……」

その言葉は、いわゆる、フラグだった。

 

 

「お嬢ちゃん、おじさん達と楽しいことしないかい?」

「あっ、ぇっと、そのっ……」

巻き込まれちゃった……と少女は内心で焦っていた。

その数分後。少女は路地裏で胡散臭そうな冒険者達に絡まれて……ナンパされていた。人数は六人。ファルナを授かっていない彼女ではどうしようもない。

「いいだろぉ、俺達と遊ぼうぜぇ」

「可愛いな……エルフはオレの好みだぜ…」

「………ぁ…ぇと……」

迫ってくる彼らに足が震え、目を潤ませる少女。

「た、助け……」

叫ぼうとしても怖くて声が出ない。

もうダメだ。そう思って目を瞑った、その時。

 

『何をしてる』

 

男たちの向こうからぶっきらぼうな声が聞こえた。

「ああん?誰だ小僧」

『……何をしてるんだ』

「お前には関係ねぇよ!おとと行きやがれ!」

そう言われても少年は物怖じせずに質問を続ける。

「……言えないことでもやってるのか?……」

「うるせえぞ!!このガキ!痛い目に会わされたくなかったら、とっとと失せろ!」

「……馬耳東風、か…」

「いい加減にしねえと殺…」

「ピーピー喚くな、お前の方がうるせえよ」

一人の男の言葉を完全無視し彼はその男を吹き飛ばした。

「…カハッ……!?」

「……はあ?」

何が起こったか分からず呆然とする男たち。

「…さて、次は……誰だ?」

少年は冷たく言い放った。

「……てめえ、何して……!?」

「…ああ、お前だな?」

頭らしき人物が何かを言おうとしたが、その前に

「…らあッ!!」

右足で蹴られて吹き飛び、

「ひぐぅッ!?」

意識を刈り取られた。

「や、やべえよ!一番強えお頭がやられるなんてッ、逃げるぞぉっ!?」

「う、うわあああッ!?」

それを見た他の男たちは尻尾をまいて逃げていった。

「………」

それを見ていた少女は見とれていた。

 

空色の長い髪に蒼紫の瞳、整った顔。すらっとしていて、背が高い。軽装備で、左腰には片手剣。

彼___彼女だと思っているが____の美しさに。そして、凛々しい姿に。

彼女は知らない。

いつの間にか、自分の頬がほんのりと赤く染まっていることを。

 

これが、少女___マナ・リヨス・アールヴと少年___ルキア・クラネルの出会いだった。

 

 

「………」

翡翠色の髪のエルフがルキアを穴が開くほど見つめてくる。

「…おい。大丈夫か」

「…ぇ?」

ルキアはへたりこんでいたエルフに手を伸ばす。

「……ぇあっ、は、はひぃっ!?」

彼女はその手を咄嗟に取り、立ち上がった。

エルフという種族は大抵潔癖じみた性格がある。初対面の相手は勿論、知り合いでも肌を触れさせない。それができるのは気を許した者のみ。そして、気の許せる者がほとんどいないのも潔癖が原因だ。

だが、彼女は違った。

「えっとっそのっ、あありがとうございますっ⁉︎」

「……いや…お前を見た時、ここにきた頃の俺を思い出した、から……何となくだ」

視線を逸らしながらルキアは少女に言い訳をする。

『俺』というルキアの一人称に小首を傾げるマナ。

「ほ、本当にありがとうございます。お強いんですね」

「いや、冒険者になってそんなに経ってない。まだ下っ端も下っ端だ」

「いえ!そんなことありませんよ!貴女は……とても、かっこよかった、です……」

「………?」

最後に溢れた呟きわを聞き取れず、首をかしげるルキア。

「あっ、貴女は冒険者でいらっしゃるんですか?」

「ああ。それがどうかしたか?」

「あ、あの……貴女のファミリアに入れてくれませんかっ?」

マナはルキアにファミリアの入団をお願いした。

「……」

「駄目、でしょうか?」

「………俺の入ってるファミリアは零細ファミリアだぞ。ホームだって、地下室だ。本当にいいのか?」

「いいんです!私は、その……貴女の入っているファミリアに入りたいんです」

「………まあ、俺としては断る理由もない、か。取り敢えず、ホームへ行く。ついてきてくれ」

「は、はいっ!」

受け入れてくれたことに嬉しくなり、つい声が大きくなるマナ。

「それで、名前は?」

「えっと、私の名前はマナ・リヨス・アールヴです!よ、よろしくお願いいたしますっ!」

「マナ………俺はルキア・クラネルだ。よろしく、な」

「ルキア、クラネル……よろしくお願いします、ルキアさん!」

2人は自己紹介をして、エオスファミリアのホームに向かった。

 




次回『少年と王族少女』
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