バンドリ 〜THE amazing〜   作:JOKER1011

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第11話

美波「私バンド組みたい!」

 

美波母「絶対ダメよ。」

 

私は家に帰り、ママにそう伝えた。しかしママから返ってきた答えは反対だった。

 

美波「どうして?」

 

美波母「ダメな物はダメよ!」

 

美波「なんでよ!なんでやっちゃいけないのよ!」

 

美波母「いうことを聞きなさい!」

 

美波「ママなんか知らない!」と私は自分の部屋に走り、ベッドに突っ伏した。

 

そして泣いた。

 

なんでよ…なんで…いつもなら応援してくれるのに…

 

その日私はそのまま眠ってしまった。

 

次の日

 

学校が休みだった為、私が起きたのは10時だった。

 

私は頭を掻きながらリビングに降りると、誰もいなかった。

 

とりあえず水を飲み、ソファーに座って考える。

 

どうしてママは反対したんだろうか。

 

成績?いやいや自分は真ん中の方だ。

 

素行?うーん、それも多分違うな。

 

なんでだろう。

 

そ考えているとスマホが鳴ったため、出る。

 

響「今日遊ぼうよ。」

 

響だった。

 

いいよと返事を打ち、外に出た。

 

美波「おまたせ。」

 

響「いや?私も今来たところ。」

 

簡単な会話をし、二人で歩く。

 

響「ねえ。」

 

美波「何?」

 

響「なんかあったの?」

 

美波「うん、実はね?」

 

 

響「そっか。お母さんが反対をねー」

 

美波「うん。今までよっぽどの事がない限り、私のやる事に反対しなかったのに。」

 

響「まあ、そればっかりは介入できないや。ごめんね。」

 

美波「え?いやいや、話聞いてくれただけでも助かったよ。」

 

響「そうだ!演奏するとしたらやりたい曲があるんだ!この2曲なんだけどね?」

 

一つは海外のロックミュージシャンの曲だ。どうやら右利きのギターを左で持ってる姿がかっこよく見えたらしい。

 

響「これは本命だよ。」

 

そう言われ、イヤホンを耳に入れ、聴いてみた。

 

なんだろう、言葉にはできないけど、カッコいい。

 

美波「私この人の演奏聴きたい!」

 

響「その人ね?15年前に死んじゃったんだよね。交通事故で。」

 

美波「そう、残念。なんてバンドのなんて名前の人?」

 

響「サンダーボルツのケントって人だよ。」

 

と、言いながら写真を見せてきた。

 

あれ?この人‥見たことある‥どこでだろう?

 

響「はい、もしもし。お父さん?どうしたの?え?うん、わかった。」

 

響「ごめんね。お父さんに呼ばれちゃった。じゃあね。」と帰っていった。

 

だから私は自分の中の記憶にいるこの男が何者なのかを確かめるべく急いで家に帰った。

 

家に着き、パソコンを立ち上げる。

 

検索は勿論、サンダーボルツのケントだ。

 

調べた結果、分かった事を整理すると、

 

グループのギターボーカルで、作詞担当。

 

事故にあった当時、彼には妊娠した妻と1歳になる娘がいた。ということだ。

 

更にないかと調べると妻の写真は出てこなかったが、娘の写真は出てきた。

 

私だった。


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