バンドリ 〜THE amazing〜 作:JOKER1011
響「楽しかったね。初ライブ。」
響がこちらに目を向けずに携帯ゲーム機を操作しながら言う。
美波「え!?どうしたの、これ!?」
よく見ると響のギターにはアレンジが加えられていた。
ギターのヘッドがPS4のコントローラーの形になっていてネックには、そこから伸びたコードが描かれていたからだ。
爽「そんなに驚く事?」
そう言いながら出したベースはアレンジどころかベースの形をしておらず、ベースの長いネックを使ってスナイパーライフルの形をしていた。
美波「楽器に二人の趣味が‥ガチだ。」
まさかと思いバッと後ろを見る。
映美「♩〜」
碧「‥‥」
よかった、普通の楽器だ。
まあ、この二つはスタジオのレンタル品だから改造は不可能だよね。
自分もギターのチューニングなど諸々の準備を終え、練習を開始する。
もちろん私達が披露した3曲の【Masquerade】とカバー曲の【Get over】と父の曲【リバイバル ライトニング】だ。
練習の合間に次に私達はどんな曲をやりたいかを話し合う。
結果、カバー曲をやってみたいということで、後日やってみたい曲を各自3曲ずつ持ち寄る事にし、今日の練習はお開きとなった。
ライブハウスを出て、カフェでアイスティーを注文し、空いてる席に座る。
やってみたい曲を探し、めぼしいものをリストアップし、アイスティーを飲み干したところでカップをさげ、ある場所に向かう。
そこは墓地だ。
美波は歩き、永田家の墓の前に着く。
美波「お父さん、私バンド始めたよ。信頼できる仲間にも出会った。あとね!お父さんが遺してくれた曲も披露したんだよ。本当に‥ありがとう。」
もちろん返事が返ってくることはないが、ひとしきり言いたい事を伝え、墓地を後にした。
美波「ただいま。」
美波母「おかえり、美波。」
美波「今日お父さんのお墓に行ってきたよ。」
美波母「ちゃんと伝えられたのね?よかったわ。」
美波「お母さん。」
急に真面目なトーンで母の名を呼ぶ美波。
その変わりように母は動きを止め、美波を見た。
美波「私‥絶対お母さんの前からいなくならない!」
美波母「ふふ、そうね。でもお嫁にはちゃんと行くのよ?」
美波「もー!分かってるよ!」
二人で笑いあい、美波は二階の自分の部屋に上がっていった。
部屋に入り、背負っていたギターケースからギターを出し、立てかける。
そのまま、仰向けにベットへ寝転ぶ。
思えば、慌ただしく色んな出来事が過ぎていったなぁと考える。
アメイジング5のメンバーとの初のオフ会、私からみんなをバンドに誘った事、母に反対されたけど結果許してもらった事、父の死の真相を知った事、初ライブを成功させたこと。
色々あったな、ふふっ
美波「さて!いっちょ頑張りますか!」
The amazing バンドストーリー第1章 完