GATE 大日本帝国 彼の地にて、斯く戦えり   作:人斬り抜刀斎

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第4章総撃編
抵抗者


1946年2月26日午前7時30分

夜明け前の静寂を火砲が劈き100両を越す日本軍の戦車や装甲戦闘車両が帝国軍陣営に進撃を開始した。総司令官今村均大将がアルヌスに迫る帝国軍を食い止めにかかったのだ。今村大将の計画は2万5千から成る南方軍集団が南から進撃し同時に北方軍集団が北部から攻め込むと言うものだった。スタンレービンの街を南北で挟み撃ちにし何万と言う帝国軍兵士を包囲し時を見計らって一斉攻撃を仕掛け全滅させるのだ。

 

「くそ!騎馬じゃないケンタウロスだ」

 

「帝国兵は一人もいないぞ」

 

「怪異をいくら倒しても埒が明きませんよ」

 

「こいつらをけしかけてる敵本隊を撃破しないとな」

 

上空では、「S-51J」と「春嵐改」数機が兵士数十名と共に飛行している。

 

"まるで炎龍がふっかつしたみたいだ"

 

日本軍は村々にいる怪異を片っ端から掃討していく。ヘリの中には日本軍に同行している従軍記者も一緒にいてその風景を映像やカメラに収めていた。

 

「村々が燃えています。動くものは全く何も見えません一面田園風景は燃え盛る戦場と化しています!」

 

この状況をリポートしている記者は開戦を促す記者達とは違い独立したジャーナリストな上軍人嫌いの古村崎哲郎が取材をしている。

 

「同行する記者お前の妹だと思ってたんだけどなぁ」

 

「なんでかなぁ最近俺らってこんな任務ばかり 偵察班がする事じゃないだろ」

 

と同行する記者が栗林の妹でない事に不満を漏らすも栗林本人は任務に対する不満を漏らす。

 

「目標到達まで後三分前!準備はいいか?今度こそ奴等の本隊を見つけ出してぶっ潰すぞ!」

 

「「「「「オッス!」」」」

 

「いい返事だ。よし!弾込めっ降下用意!」

 

『1番機2番機目標進入』

 

『降下開始!』

 

「行くぞ野郎ども!行け行けー!」

 

戦闘航空団の空挺部隊が目標の村に近付くと搭乗していた日本兵らは一斉にヘリから降りていく。

 

『降下完了』

 

「おいっ ちょっと待て!今すぐ着陸しろっ」

 

『下の安全が確認出来たら着陸する』

 

「それじゃあ遅いんだよ。緊迫した画が撮れないだろがっ俺達を降ろせ!」

 

「なら、このまま飛び降りるか?」

 

「・・・・チッ仕方がねえなぁ。これだから兵隊は」

 

そんな時自分も乗り遅れまいと古村崎が自分達も降ろせと諭すが諦める事にした。

 

「富田よぉ。あの従軍記者な記事の所為で事故起こされたら敵わないぜ。頼むぜ」

 

「すまん」

 

古村崎の悪態に頭を悩ませる兵士に富田は謝罪する。そして日本兵達は村に突入するとそこにあったのは夥しい数のこの村の住人であろう人達の亡骸だった。

 

「死体だらけだ」

 

「才谷、お前の熱源探知装置で調べてくれ」

 

「熱源が多過ぎてダメです。死体もまだ熱を持ってて」

 

「死体が温かいのは殺されてからまだ時間が経ってないってことだろう。敵を警戒しろ慎重に前進!生存者の捜索も怠らな」

 

すると、無線機が鳴り始めた。

 

「なんだ!?」

 

『こちら3番機不審な馬車二輌封鎖線突破南に逃走』

 

『指揮官機より歩兵隊そちらに行くぞ臨検しろ』

 

「了解した」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

情報にあった不審な馬車を日本兵達は止めに掛かる。

 

ヒ ヒ イ イ ン

 

「全員!馬車から降りろ!手を頭の後ろに組んめ!」

 

「な、何事ですか?私らは旅の商人で・・・」

 

「なら 何故逃げたんだ?警告したのに止まらなかった」

 

「・・・そりゃ、こんな死体だらけの所で見知らぬ兵隊に会えば誰だって逃げますって なぁ?」

 

「全員通行証をだせ!身分証もだ」

 

「え?」

 

「この辺の商人ならフォルマル家の通行証を持っている筈だ?馬車の荷物も調べさせて貰うぞ」

 

そう言って日本兵らは荷車の積荷を調べる。

 

「その辺の家から取って来た様な品ばかりですねぇ」

 

「どうぞ 許可証です。戦争中でしょ?燃えてしまうより人に売る方がましじゃないてすか」

 

と渡された許可書を見る。

 

「グレゴルー・ベントン?」

 

「グレゴルー・ハー・ベントンです」

 

が身分証に載っている写真の人物と目の前の人物とは明らかに別人だった。更に通行証には僅かに血痕が付いていた。そして日本兵は確信したこの通行証は目の前の男の物ではなく元の持ち主を殺して奪ったのだと。

 

「こいつら全員偽物だ」

 

そう言うと日本兵は一斉に偽物の商人に銃を構える。

 

「あの・・・何か・・・・?」

 

「「「「ウ オ オ」」」」

 

正体を見破られて焦り出した偽物らは一斉に腰に隠し持っていた短剣を抜き日本兵に襲いかかって来た。

 

バ ア ン

 

ダダダダダ

 

日本軍は空かさず三八式歩兵銃とMP40短機関銃で偽物らを射殺する。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「福島死体は撮るな 背景にちょっと映ってればいいだよ」

 

「は、はい、すみません」

 

「そんなの撮ったってなあどうせ載せられないんだから」

 

するとけたたましい銃声が聞こえて来た。

 

「お前らこっちだ」

 

「あっちょっと!」

 

と古村崎は銃声がした方に走って行き同伴者も彼を追って行く。

 

『こちら歩兵第二中隊不審馬車は敵便衣兵に襲撃された為反撃し捕虜一名を捕縛』

 

「了解着陸地点まで連行しろ」

 

そして古村崎が銃声がした場所に着くと其処には日本兵が射殺したと思われる数人の死体が転がっていた。古村崎は驚き唖然とした。

 

「こ、これは、一体何が!?お前ら何してるんだ!?民間人を虐殺したのか!?」

 

「こいつらは帝国の便衣兵だ」

 

「分隊長 通行証の持ち主や村人を襲ったのはこいつらですよ」

 

と兵士の一人が便衣兵の所持品から血の付いた短剣を取り出した。

 

「剣に血痕が付いたままですし、見てくださいこれ帝国軍の紋章です」

 

短剣の柄頭には帝国の紋章である双頭の龍の刻印が刻まれていた。

 

「死体を撮れ顔もしっかりとな!皇軍と同じフレームに収まるんだ!!」

 

「よし、馬車の荷を検める(ニュースで説明全部使われんのか?)」

 

「皇軍と最前線で同行取材の古村崎です。帝国軍の便衣兵の男達が帝国陸軍兵と交戦した場面に遭遇しました。帝国陸軍兵が捕らえた捕虜と共に彼らの荷車を調べています」

 

そして荷車から出て来たのは

 

「これは・・・陸軍の軍衣を真似たものですね。帝国兵はこれを着て帝国陸軍兵を装い村を掠奪していたのでしょう」

 

「分隊長。馬車の下にこんな物が隠されていました!」

 

荷車を徹底的に調べると日本軍の服装を真似て作られた服と兜の他には小銃に見立てて作られたクロスボウや先端に短剣をくくりつけただけの木の棒などが出て来た。

 

「皇軍は荷車から帝国軍の盗品を押収しています。帝国の崩壊までは後一歩 帝国南部には日本兵が溢れています。帝国は最早壊滅状態です。帝国陸海軍は帝国軍の断頭に容赦ない攻撃を浴びせます。異世界人にかつてない戦争の恐怖を味合わせています。しかし、彼等を殺害する必要性はあったのでしょうか?皇軍の方針に・・・・我々はの目が・・・・」

 

「俺らは警察じゃないもんな。捕らえたってどうせイタリカ送りだ」

 

「自分らが襲われる立場になるって考えた事ないでしょ」

 

そんな中日本軍が荷車の中を調べているとロープで二重に縛られた箱が見つかった。

 

「開けろ!さっき動いた様な気がする」

 

「は、はい」

 

「いいかゆっくりだぞ」

 

中を確認すると其処には異種族の女の子が入っていた。

 

「名前は?」

 

「・・・クーシ」

 

「誰か!手拭いを持って来てくれ!」

 

日本軍はその女の子を保護する事にした。そして日本兵は首謀者を睨みつけながら言い放った。

 

「貴様らの根城が何処か洗いざらい吐いて貰うぞ。協定でイタリカのフォルマル家に引き渡す犯罪者としてな」

 

「・・・・っ」

 

「捕虜を連れて行け!」

 

捕虜は連行され顔が真っ青になっていた。そんな時ヘリから無線が入る。

 

『此方春嵐一番機 座標442035に黒妖犬多数 約五十以上だ。第二中隊のいる集落に西から接近中』

 

「食い付いたな敵の化物兵は遠くから操れるもんじゃない。こいつらが放たれた辺りに敵本隊があるはずだ。当該座標一帯に砲撃を要請。中隊は敵の突撃方向を避け左右からこれを叩く」

 

『黒妖犬多数が接近中!?』

 

「了解合流します」

 

「こくようけん?」

 

と『黒妖犬』と言う初めて耳にする単語に古村崎が首を傾げる。

 

「特地2種害獣 通称『黒妖犬』。虎並にみでかい犬の化物だ。そいつが大群で向かって来てる。こいつらはすばしこい上に群れで行動するから余計に危険だ。ヘリを呼んだのでそれに乗って避難を。富田軍曹 栗林軍曹は記者を戸津上等兵と東上等兵は俺と残りの二人につく」

 

「バカ野郎 そんなおいしい場面を逃すわけないだろう。福島 松崎!行くぞ!」

 

「おい待て何処に行くつもりだ!これから此処は戦場になるんだぞ!」

 

「これだから軍人は!どけよ。報道の最大限の便宜を図るのがお前ら軍人の義務だろ?」

 

「栗林軍曹!捕虜と押収品にこの子を頼む」

 

「はい」

 

「特地に入る時軍からの説明で契約書にサインしたのだろう?危険が及ぶ状況では我が軍の指示に従うとあった筈だ」

 

 

ズズム ズム ズム ズズム

 

ズシ ズシ ズシ

 

ドン ドン ドン

 

丘の向こうでは既に交戦が始まった。近付いてくるジャイアントオーガに向かって日本軍迫撃砲隊が応戦する。それを見た古村崎は、

 

「くそっ始まっちまったじゃないか!空からじゃいい映像と写真が撮れねぇと言ってるだろう!」

 

それでも強引に行こうとする古村崎に苛立った日本軍将校は、

 

「止まれ!」

 

バ ン

 

と拳銃を空に向かって撃ち威嚇射撃をする。

 

「我々の任務はあんたら記者の護衛だから付いていなきゃならない。その子も戦闘に巻き込む気か?」

 

そう言われて何も言い返せず黙り込む古村崎を余所に春嵐改が飛んで来た。

 

「あ、来た!」

 

「ならその子供だけヘリに乗せればいいこっちは取材を続けさせて貰う!お前らこっちだ!」

 

「ちょ、古村崎さん?」

 

結局古村崎はヘリには乗らず取材を続行する事にして戦地に近付いて行く。戦場の上空ではS-51JがR4Mと機関銃で黒妖犬に攻撃をし地上部隊も小銃や機関銃で応戦する。

 

「急げ急げ!次の砲撃が始まるぞ!」

 

「栗林軍曹、その子を連れてヘリに乗れ援護しろ」

 

「え?自分が!?」

 

「仁科伍長、受けてくれるか?」

 

ゴク

 

「あのどうなっても自分責任は取りませんよ。全ては自己責任で」

 

「伊丹隊長が言っただろ。俺達は国民に愛される正義の軍隊大日本帝国軍だよって 頼んだぞ」

 

そう言われて栗林は女の子を抱えてヘリに搭乗する。その頃古村崎は同伴者と数人の日本兵を連れて集落の家に身を潜める。

 

「この隙間から撮影だ。しっかり撮れよ」

 

「ヤバイですよ!真正面ですよ。ニオイで此処にいる事がバレますって」

 

「大丈夫だって。此処には死体があるから大丈夫だろ?」

 

と古村崎は死体を盾にする不謹慎な事を言っていると壁から大きな衝撃と音が響く。

 

ドシィン ドスン

 

「ヒイッ」

 

「黒妖犬だ。囲まれたぞ」

 

家の周りを黒妖犬数匹が取り囲んで突入を試みていた。上空ではヘリから機関銃や小銃で援護している。

 

ド ド ド ド ド

 

ダダダダダダダダダダ

 

「突っ立てないでバリケード作れよ兵隊さんよ!松崎も手伝え!でかい家具を下にかますんだ。ジャーナリスト魂を舐めるなよっ」

 

日本兵と古村崎は家の中にあった家具をこれでもかっと入口の前に置きバリケードを作る。すると仁科が鳥人の死体を見詰める。

 

(鳥人とヒトの恋人か この辺じゃ珍しいんじゃ?気の毒に・・・・)

 

しかしその倒れている鳥人の顔ををよく見ると驚愕した。

 

「お おい 富田軍曹・・・」

 

「何んすか?」

 

「これ・・・テュワルじゃないのか!?」

 




『S-51J』(日本名:雷隼)
•全長:12.5m
•全高:3.9m
•重量:2.184kg
•最高速度:145km/h
•航続距離:451km
•巡航高度:3.000m
•武装:エリコン社製20mm機関銃1基、R4Mロケット弾

帝国の国歌を描こうと思うんですがどれを参考にしたらいいですかね?

  • 『廃墟からの復活』
  • 『皇帝陛下万歳』
  • 『神よ、皇帝フランツを守り給え』
  • どれでも良い
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