GATE 大日本帝国 彼の地にて、斯く戦えり 作:人斬り抜刀斎
西暦1946年2月南部戦線大日本帝国軍は帝国軍に大規模な機甲部隊による攻撃を仕掛けた。科学技術力で大きな比肩を劣る帝国軍は日本軍の攻撃を必死で食い止めようとする。日本軍は日本の勢力圏の土地から帝国軍を完全に追い出す為に大規模な攻撃を仕掛けた。帝国南部では南方軍集団が襲い掛かる鉄の鎧を身に纏ったジャイアントオーガに攻撃を仕掛けて居た。
「デカブツに当たっているのに止まらねぇ!この距離じゃ7.92mmなんて豆鉄砲だ」
ドゥロロロロロー
とMG42やM2で応戦するも効かず。
「50口径残弾なし!」
『こちらも向かって来るぞ。パンツァーシュレックでオーガを狙え』
機関銃では効果が無いと判断して日本軍はパンツァーシュレックを構えてオーガに向けて発射する。何発かはオーガに命中するも鉄の鎧とオーガと屈強なボディで足止め程度にしかならず致命的とまではいかなかった。
「爆撃を要請する。第四〇三中隊敵進路は確保か?」
『三偵と記者が進路上の家の中に。従軍記者が指示を無視して取材に走った』
「了解した。帰ったら其奴ら叩き出してやる。三偵と従軍記者の脱出を急がせろ」
上空では爆撃機が来るまで春嵐改が機関銃で地上部隊の援護する。
「うおっ 回避!」
そして時にはオーガ春嵐改に向かって棍棒を投げて来るのを回避して行く。そんな日本軍とオーガの戦闘を家の中から見ていた古村崎は不敵な笑みを浮かべて居た。
「どうだ福島。こんな画大東亜戦争でも銀座でも撮った奴はいねぇぞ」
「そ そうですねスゴイっス!」
そんな彼等を余所に三偵の日本兵達は家の中に倒れているテュワルを見詰める。
「なんで悪所にいたテュワルがこんな所に!?東上等兵なんか聞いているか?」
「倉田伍長ならなにかーーあ。黒川軍曹が彼氏がどうのって言ってたような」
「じゃあ」
「そこに倒れてるのってーー」
兵士達はテュワルの隣で腹をナイフで刺されて死んでいるテュワルの恋人ならしき男を見ながら憐れんだ。
「おい!テュワル!テュワル!」
テュワルの頬をペチペチと叩いて呼び掛けると、
『コホッ』
微かに生きていた。
「息はあります。脈が大分弱いようですが」
「よかった」
『三偵っ仁科伍長何したんだ!爆撃が始まるぞさっさとそこからずらかれ!』
「りょ 了解」
爆撃が始まると知らされ仁科達三偵の兵士達は急いでここから離れる為ヘリに拾ってもらうことにした。
「こちら三偵、生存者を発見した負傷している。降下して収容してくれ。東上等兵 テュワルを頼む」
そうしていると又もや古村崎が難癖を付けてきた。
「ちょっと待てよ!今から外に出るってのか!?俺達を危険に晒しといてその鳥女を先に助けるのかよ!優先順位として日本国民の俺達が先じゃねぇの?ったくこれだから軍隊って奴は目的の為なら何だってやるだな」
と自分の勝手な行動して招いた事態を日本兵のせいにして自分は被害者面をする日本兵らは腹が立ち睨みつける。
「あんたが何処の軍隊の事を言ってるのかさっぱり理解出来ないが 俺達は皇軍だ。目的の為なら国民の命をも顧みないソ連軍や帝国軍と一緒にするな」
「だからどうした。俺達には危険を冒して記録した真実を報道する義務がある。どっちが大事かって言ってんだよ」
「無論人命だ。俺達帝国軍人は礼節と武士道を重んじている」
「・・・っ 何を偉そうに若造が・・・・」
ズン ズズ ウウン
「仁科伍長 天井に穴開けられます」
「わかったやってくれ。収容は負傷者 民間人 俺達の順だ」
その後春嵐改が仁科達がいる家の上空に到達すると穴が開けられた屋根に縄梯子を降ろす。
「この梁を外せば・・・」
「おいおいおい家全体が揺れてないか?」
そうしている時黒妖犬が壁をぶち破って頭を入れてきた。
バリン ガウッ
「わあっ」
日本兵はすかさずMP40短機関銃で黒妖犬に向け発砲する。
ドタタタタタタ
そして最初に東上等兵がテュワルを担いで縄梯子を登っていく。そして次に従軍記者の番になった。
「松崎 福島 お前らが先だ」
「古村崎さんは!?」
「俺は責任者として最後に決まってる。上からちゃんと撮れよーーん?」
すると外からドドドと音が聞こえて来た古村崎が音のする方を見た次の瞬間、
バ キ
とサイの様な一角を持った怪異が壁をぶち破って入って来たのだ。
「ど どうにかしろ兵隊さんよ!崩れるぞっ」
すかさず日本兵MP40短機関銃で応対する。そして次に穴の開いた壁に向かってゴブリンをはじめとした怪異が一挙に迫って来た。
ドタタタタタタ
「腹を狙え!」
「装填!」
又腰に携帯する拳銃ワルサーP38も絶大な威力を誇った。日本兵が怪異を相手にしている間に古村崎は縄梯子に掴まる。
「はっ 早く上げろぉっ いっ ひいっ」
「残りは仁科伍長以下二名 ロープで離脱する」
仁科達にはロープが降ろされそれを腰に巻いて引き上げてもらう。
「いいぞ!」
ロープで引き上げられる仁科達は数個の九七式手榴弾を怪異の頭上に投げ捨てる。そして手榴弾の爆発と共に春嵐改の頭上から応援要請を受けたユンカースJu87急降下爆撃機"スツーカ"3機がやって来て怪異の群れに向かって爆弾を投下し、S-51が搭載されているR4Mを爆撃から逃れたジャイアントオーガに向けて発射する。航空支援を受けた地上部隊は前進して行く。
「四〇三中隊前進 前へ!」
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その頃森の森林地帯には帝国軍の兵士達が身を隠していた。
「森の奥へ逃げよ!迂闊に散るでないぞ!」
その帝国軍の兵士達は行く先々の村から略奪した物を担いでいる者までいた。
「補助兵より格下の怪異使い頼みとは、情けない事だ」
「今日の戦いでこの方面の怪異の主力はほぼすり潰してしまいました。」
「ニホン軍の対応が早すぎる。ギンザではあれ程ではなかった。」
「大量の難民を押し付ける事は出来ましたが・・・」
そんな時
「仕方あるまい」
ヘルム子爵が一つの笛を吹き出した。
「! 此処で使ってしまうのですか!?」
「一つだけだ。我々がこの先生き残る為に少しでも敵の足止めをするのだ」
"毒は埋伏できた"
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その頃春嵐改の中では日本軍に救助されたクーシがピクンと何かに反応を示した。そんな事を誰も気付かず日本兵と従軍記者は助かったと言う安堵感に包まれていた。
「・・・どうだ?見たかよ」
「・・・わかったよ。軍隊は国民を守らない これは俺の信念だから譲るつもりはねぇ。だがお前らは確かにーー『皇軍』だ」
少しではあるが古村崎と日本軍の間で信頼が生まれた。そんな時古村崎の部下の福島が映写機で撮っている事に気付いた。
「いつまで撮ってんだよ福島。もう撮らなくていいんだよ・・・福島?」
と古村崎は言うが何やら様子がおかしい様だった。すると次の瞬間福島が突然吐血し倒れたのだ。
『福島!?』
見ると福島後ろでは背中を鋭い爪で一突されていた。
「がふっ ぶっ」 ビクン ビクン
「うわっ なんだこいつ!?」
福島を襲ったのはさっきまで大人しそうな少女だったのがいつの間にか凶暴な狼人間が其処に立っていたのだ。その姿を見た兵士や記者らは目を丸くして恐怖した。すると狼人間は側にいた古村崎のもう一人の部下松崎をヘリから突き落とした。
「どうした!?」
「うおっ なんだそいつ!?」
ガルルルルル
「あ あひ・・・」
狼人間はゆっくりと古村崎に近づいて行き襲い掛かろうとした所を間一髪のところで栗林軍曹が三十年式銃剣を構えて古村崎と狼人間の間に割って入る。
「栗林!?」
「軍曹!」
栗林軍曹の突然の行動に周りの兵士達は仰天した。
「あの餓鬼の正体がこんな化け物だったとはなぁ」
栗林軍曹はあの大人しそうな少女が化け物だったと知り興奮と緊張で息を荒げ汗をかていた。
帝国の国歌を描こうと思うんですがどれを参考にしたらいいですかね?
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『廃墟からの復活』
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『皇帝陛下万歳』
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『神よ、皇帝フランツを守り給え』
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どれでも良い