GATE 大日本帝国 彼の地にて、斯く戦えり   作:人斬り抜刀斎

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どうもこの作品を始めてもう二年が経ちました。これからも頑張っていきますのでどうぞよろしくお願いします。


再会

上空約8000mの荒れる雲の中を伊丹達一行を乗せたヘリはクナップヌイを目指して飛行していた。

 

「真っ白になちゃった」

 

「雲の中に中に入ったからね」

 

機内での揺れにガタガタと震えてピニャに抱き着くハミルトンと平常心を保とうとするピニャ。そして窓から差し込む光に目が絡み窓の外を見てみた。

 

「ハミルトン窓の外を見ろ!」

 

「な、なんですか?」

 

『わあああ』

 

窓の外には、雲の上を飛行し辺り一面が白い純白の雲の絨毯を思わせる様な神秘的な光景が広がっていた。

 

「て 天界ってこんな風景だったんですね殿下!」

 

「うむっ まさに神々の住まう世界だ!」

 

「全然違うんだけどお・・・・」

 

「イタミ殿!イタミ殿!イタミ殿降ろしてたもれ妾はあの白いフワフワの上を歩いてみたい!」

 

と子供なら誰もが一度は言ってみたであろう"雲の上を歩いてみたい"とロマンチストな事をピニャが言うが伊丹からしてみれば現実的ではない。

 

「は?いや あれ雲ですよ?海の水が太陽の熱で蒸発して出来た水の結晶謂わば実体の無い蒸気ですよ。万が一雲に足を踏み出せば1リーグ近く地上に真っ逆さまに転落して一巻の終わりですよ」

 

「や やってみねばわからぬだろう?」

 

「分かりますよ。確実に死にます自殺と一緒。どうしてもやるってなら止めはしません。自分の見えない所でお願いします」

 

「くっ・・・天界は我ら俗人など受け入れてくれぬのか・・・・」

 

「あれ!?そんな深刻な事?あ 別に罵倒しているわけじゃ無いんですよ?」

 

伊丹がピニャを泣かした事から皆から冷たい視線が浴びせられた。更には、

 

「おい 倉田伍長、隊長がピニャ殿下を泣かしたぞ」

 

「しかも自殺をほのめかしていましたよ」

 

「おおいっ」

 

「最低だな」

 

「ひっどぉい」

 

と周りの皆から軽蔑の眼差しとヒソヒソと非難する。

 

「殿下も皇族なら翼竜で飛んだ事くらいあるでしょ?」

 

「翼竜は雛の頃から育てた者しか操れぬ。第一危ないからと父上が乗せてもくれなんだわ」

 

「・・・・分かりましたよ。だったら今度陸軍空挺部隊の降下訓練にでも参加してみますか?」

 

「こうかくんれん?」

 

「空から傘で飛び降りる軍事訓練ですよ。通常は落下傘一個につき一人なんですがピニャ殿下は初心者ですから教官をつけて一緒に飛んで貰いますが」

 

「ほほう!それは興味深いな!」

 

「やる!やります!」

 

「空の散歩楽しみにしてあるぞイタミ卿!」

 

「ちょっとぉ」

 

「「ピニャ達だけぇ」」「だけ?」

 

とピニャだけ贔屓されて嫉妬したロゥリィ とテュカとレレイが自分達も連れて行けと訴える目で見てくる。三人の押しに負けた伊丹は、

 

「わかったよお前たち参加出来るよう頼んでおくよ」

 

『やったぁ!』

 

(空から落ちるだけのどこが楽しいのかねぇ空という奈落を前に泣き叫ぶあいつらの顔を楽しみにしておくわ俺はぜってぇーなんないけどな)

 

その後、ヘリは途中で燃料補給の為陸地に降り輸送機から投下された燃料を補給し再び高度を上げて飛び立っていく。そしてクナップヌイに近付くにつれて雲が低くなり視界が利き辛くなりヘリは厚い雲の中を飛行を余儀なくされる。

 

「イタミ殿窓の外がまた真っ白になったぞ」

 

「高度を下げてるんです。もうすぐクナップヌイですよ」

 

 

「雲底は何メートルなんだ?」

 

「高度計に気をつけろよ。海軍さんの作った地形図を信じるしか無い」

 

そしてヘリは濃い雲を抜けいく。

 

「うおっ」

 

そして雲の中を抜けると、そこはアメリカの西部劇に登場しそうなモニュメントバレーの様な峡谷が姿を現した。

 

「なんだあれ」

 

「え?なに?」

 

そして窓から峡谷を見ると一部谷の間に白い霧とは正反対の黒い霧が立ち込めていた。その光景はまるで全てをも吸い込むブラックホールの様だった。

 

「有毒ガスでなければいいが」

 

「そうですね」

 

教授らは見たことの無い怪しい靄を毒性の類ではないかと推測する。そして気になった伊丹は操縦席に行き機長に事情を聞き行った。

 

「どうしました?」

 

「あの黒い霧だ。念の為予定の峡谷じゃなくて台地の上に降ろすぜ」

 

「土浦大尉にお任せしますんで」

 

「あぁそれは助かる」

 

航空知識に疎い伊丹は何処か着陸出来る場所を機長に任せる事にした。

 

「あの上なんかはどうですか?」

 

「いや、この辺はだめだ計器がおかしい」

 

「計器が?」

 

「磁場の影響か何かか?計器の数値と見た目が微妙にずれてる」

 

そして、ヘリは丁度良さそうな台地に着陸すると、直ぐ様数人の日本兵が小銃や短機関銃を構えながら降りて来た。すると、辺りからバサッバサッと空気を叩く様な音が聞こえて来た。

 

「た 隊長ぉっ」

 

すると、周りにはハーディの使徒ジゼルとそれを従える多くの翼竜に囲まれていた。

 

「お姉サマお待ちしておりました」

 

多くの翼竜に取り囲まれ皆焦りながらも戦闘態勢に入る。

 

「なんでだぁぁー!?」

 

「あの竜人は誰だ?」

 

「あ 危ないので後ろに立たないで、あの方は冥王ハーディの使徒ジゼル猊下です」

 

「なんとあの方が・・・」

 

下りてきたジゼルが周りの奴にガン飛ばしているとその時、ジゼルは見覚えのある奴に目を止めた。それは他でもない伊丹だった。

 

「てってめぇっ こ この前は世話になったなぁ!!こ こ こ ここ ここで会ったが千年目」

 

「帰るわよぉ」

 

「あっ 待ってくださいお姉サマ!ここで帰られたら主上さんに叱られちまいますーっ」

 

「だったらぁその言葉遣いとぉ態度改なさぁい。神官として緩み過ぎなのよぉ」

 

ロゥリィ にそう言われて、周りからは可哀想な目で見られていた。

 

「おらてめぇらなぁに見たんだっ」

 

「ジ ゼ ルゥ?」

 

「はい、気をつけますですはい・・・・」

 

そしてジゼルは、指笛で数体の翼竜を台地に下ろさせて下りてきた数体の翼竜の顔にに手綱を付ける。

 

「山を下りなきゃなんねぇ・・・・ですので、こいつらに乗ってくれー・・・・ください」

 

「これに乗れと!?」

 

「ギャーギャー言ってないでさっさとそのケツー あ いや、そいつらには言い聞かせておりまするゆえお気軽にお乗りおそばせなされませ」

 

ジゼルは、翼竜に乗るのに躊躇する奴に掴みかかるもロゥリィ から睨まれて慣れない敬語で話す。そして翼竜に乗る二組のメンバーは、じゃんけんで決められ伊丹&ヤオ 大場&レレイ ロゥリィ &テュカ ピニャ&ハミルトンと教授と数人の兵士などと言った感じで決まった。

 

「ヨウジ殿しっかり掴まっておられよ」

 

「お おうこうか?」

 

「あっ 胸なぞがっつり掴まれてもいいのだぞ?」

 

「バカ!んな余裕あるかっ」

 

「余裕?」

 

そしてロゥリィ とテュカはと言うと、

 

「ああ〜あんなにくっついてぇ〜」

 

「うらやましぃ〜」

 

伊丹とのペアに成れなかったロゥリィ とテュカは悔しがりる。

 

「またレレイとペアか。まぁ取り敢えずよろしくな」

 

「・・・・・」コク

 

一方のレレイは黙って頷く表情は顔に出てないが満足そうだった。

 

「よーい 行け!」

 

合図と共に、ジゼルを先頭に翼竜達が次々と台地から飛び立って行く。

 

「お気をつけて〜」

 

「晩飯作って待ってますから夕飯までには帰って下さーい」

 

と留守番組は飛び立っていく翼竜に乗る伊丹達を見送る。

 

「ヤオでよかったぜロゥリィ 達にしがみつく訳にもいかんし」

 

「こ この 此の身が良いと仰るか!?」

 

「ヤオだから言うけどな、俺 こーいうのだめなんだ」

 

「炎龍を討った御身が翼竜ごときを?」

 

「いや、そうじゃないワイバーン自体に抵抗がある訳じゃないこんなの羽の生えたデッカいトカゲと思えば割り切れるよ。触ったりするのは役得と思っているよ実際。・・・・いいか秘密だぞこの際言うけどなぁあいつらには言うなよ?絶対秘密にしろよ!俺 実は高い所はだめなんだよ」

 

「シュンランは平気なのに?」

 

伊丹が高い場所が苦手だとそれを聞いてヤオ意外そうな顔をして聞いて来た。

 

「ああいうのは平気なんだ。けど、こういう話の通じない獣で空を飛ぶのはな」

 

「任されよ此の身は運気が上向いている。聖下からいただいた護符もあるしー」

 

と首に厭勝銭の真ん中の穴に糸を通した首飾りを示す。と同時にヤオは隣を飛行しているロゥリィ とテュカの翼竜を見てみると

 

「主神エムロイあの者の罪をお許しあれ。あの女はぁ自分の行いを理解出来ていないのですぅ・・・」

 

「鎮まれ鎮まれあたしの右手・・・」

 

と般若の様な顔をしたロゥリィ と今にも魔法をかけそうなテュカがものすごい剣幕でこっちを見ていてヤオは一瞬青ざめたじろいだ。

 

「ああっ右手が勝手にー」

 

とテュカはわざとらしく手が滑った感を出しながら風の魔法をヤオの首飾り目掛けて放ち放たれた魔法は刃物の如くヤオの首飾りの紐を斬り裂き糸が斬られた厭勝銭は谷底へと落ちっていった。

 

「護符がーっ」

 

「おおい!?」

 

「ああーっ!!」

 

「バカ!早く手綱を取れ!」

 

「離してくれヨウジ殿!」

 

「だめだ諦めろ!」

 

「いやだ!あれがないと運がっ呪詛がっ」

 

厭勝銭を取りに行こうともがくヤオを落ちない様にヤオを掴み両足で翼竜の首に絡めながら支える伊丹であった。

 

「あれがないと悪い事が起きる不幸になる」

 

「滑る 転ぶ 落ちる。たった今俺が不幸になってんだよぉおっ!!落ちるヤバい 落ちるヤバい」

 

その後何とか目的地の黒い霧の近くまで来たがその間伊丹は只でさえ高い所が苦手なのに厭勝銭を無くし気力をなくしたヤオをずっとつかんでいたのでもうへとへとだった。そして一行は目的の黒い霧を見て言葉が出なかった、

 

「これですお姉サマ」

 

「こ これは・・・」

 

辺りを見渡せば辺り一面黒い霧が立ち込め広野を闇が覆っていた。この様な光景を見て

 

「ひどい・・・」

 

の一言しか出ない。

帝国の国歌を描こうと思うんですがどれを参考にしたらいいですかね?

  • 『廃墟からの復活』
  • 『皇帝陛下万歳』
  • 『神よ、皇帝フランツを守り給え』
  • どれでも良い
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