GATE 大日本帝国 彼の地にて、斯く戦えり   作:人斬り抜刀斎

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秘密

養鳴とレレイの三次元討論の後の自由時間ヘリで寝そべっていり大好きな読書をしている時倉田が話しかけて来た。

 

「隊長達は、どうするんですか?」

 

「何が?」

 

「どうした?」

 

「門を閉める事になったらですよ。俺、こっちに残ってもいいですかね?」

 

と倉田が突然門が閉じる事になったらこの世界に残ると言ったのだ。突然の事に伊丹と大場は、うまく飲み込めない様だ。

 

「んん!?倉田?何を突然言い出すんだ!!」

 

「いきなりどうしたんだ!?」

 

「いや、そのペルシアとですね。最近結構いい感じなんですよ」

 

「何だ何だ惚気話か?」

 

「お熱いですこと」

 

「規則違反だぞ・・・・って富田もいるんだよな」

 

「地道な努力の賜物なんだぜ」

 

と倉田はペルシアと仲良くなる為に必死で特地語を話せる様にして更には読み書きを出来るまでマスターしていたのだ。

 

「特地語覚えて手紙攻勢してたもんな、まぁほとんど空振りだったけどな」

 

「あと贈り物に結構な額注ぎ込んでいたし」

 

「そうそう、女の子の好きなもの色々と工夫して贈ったんだけど・・・」

 

と倉田は愛も変わらずペルシアに猛烈アタックし続け、更にはプレゼントまで贈っていたのだ。

 

『すごーい!きれーい!』

 

と倉田がペルシアに色んな物をプレゼントしたのだが、贈ったプレゼントで一番喜ばれたのが刃渡り数十センチのコンバットナイフの様な短剣だったのだ。

 

「一番喜んでくれたのが、俺の給料数ヶ月分叩いて注ぎ込んで打ってもらった剣鉈で・・・なんか複雑な気分で」

 

「けどさぁ、それだけのために軍を除隊して特地に残んのか?」

 

「辞めたくはないですよ。日本には未練はありますけど、ペルシアと二度と会えない方がもっと嫌です」

 

と倉田は日本とペルシアを天秤に掛けて故郷に帰れないより愛する人に会えない方が耐えられないと言う倉田に周りは、やれやれと言った感じで口元の頬を少し上げる。

 

「たく、一丁前にかっこいいこと言うじやねぇか!」

 

「お前も男らしくなってきたじゃないか」

 

「・・・相手を養うとして生活はどうするんだ?軍を除隊すれば恩給は出るだろうが雀の涙ぐらいだろ?まさかペルシアさんが女中として働いているからってヒモにでもなるんじゃないだろうな!」

 

「いやならないスよ!そうだ!ファルマル家に雇ってもらうってのはダメですかね?日本の知識を提供すれば・・・・軍事とか農業とか」

 

倉田は、軍を除隊したらファルマル家で使用人として働き日本の知識をこの世界で活かせないかと言うと、伊丹が待ったをかける。

 

「甘いな倉田『未来』の知識で内政や軍事が出来ると思ったら大間違いだぞ。その知識は大体は俺達の世界の技術水準に基づくものだ。おまけにこの世界は日本ほどじゃないが身分階級社会伍長なんてこっちじゃ二倍給兵並だ。日本人だからって将軍や執政官が簡単に謁見して話を聞いてくれると思うか?さらに現地には現地の歴史と伝統と習慣がある。お前も南方作戦で欧米の植民地だった東南アジアを見たはずだ。未整備の土地を、成果を出すのにどれだけの歳月と労力を掛けているか知ったか?農業だってな水路一つ掘るのだって地元民を時間掛けて納得させるんだ。維持の仕方も教えないと台無しだそれを全部非営利でやるんだぞ・・・・とまあ、俺だって一通りの事は考えたんだよコダ村の連中に任せろなんて言っちまったからな。んで、やっぱ門外漢の俺には無理ってなったんだ」

 

「けど、アルヌスの組合はうまく行きましたよね?」

 

「あれは経済観念が特地と一緒だったからだよ。いい品を仕入れ高く売ってただけだ特権があったけどな、こっちに残るのは止めはしない好きにしろ。ただな倉田、女との契約が終わりじゃない始まりだ。部族社会に入っていきなり三行半を突き付けられる可能性も考えておけ」

 

「何か隊長が言うと説得力が違うスね」

 

「放っとけ!」

 

すると、倉田はある事に気付いた。

 

「・・・・って、隊長達も特地に残るんじゃ!?」

 

「どうしてそうなる?」

 

「訳が分かんねえよ!倉田!」

 

「え?だって・・・・おの娘達どうするんスか?」

 

「あと皇女様も」

 

「あ〜まぁそれは考えないとなぁ」

 

「俺は心当たりがないなぁ」

 

「隊長方・・・・あれだけ相手を本気にさせておいて逃げる気ですか?」

 

と倉田に二人があの四人から本気で好きなのに隊長の性格からして逃げ出すんじゃないかと呆れていた。

 

「・・・無理?」

 

「無理だな」

 

「無理でしょ」

 

「けど俺何もしてねぇよ(あ!仕掛けた事はあったな)そもそも俺婚約者が居るし、俺の本性知ったらあいつらだって・・・・まだ知られてないと思ってます?」

 

「俺は、婚約者はいないがそう言うのは当分いいと思うぜ」

 

「これだからまったく・・・」

 

「いい加減さっさと玉砕したらどうですか」

 

「何か風当たり良くないなぁ」

 

「笹川ぁ・・・・それ酷くない?」

 

と隊長なのに部下からボロクソ言われる始末、だが女をその気にさせてしまったのは事実なのでどうすることも出来ないが。

 

「酷いのは隊長でしょ。例えばあの金髪エルフ?炎龍の件以来どう見ても隊長の事好きでしょ」

 

「テュカは俺を行方不明の親父と重ねて和んでいるだけだ」

 

「銀髪黒エルフは?」

 

「ヤオは俺と大尉に仕えるのがケジメのつもりなんだよ」

 

「インテリ魔法少女は?」

 

「レレイはウブだからな麻疹・・・いや吊り橋効果みたいなものだ」

 

「はいから娘は?」

 

「外見的に手を出しちゃやばいだろ、もうちょい見た目が年嵩だったらなぁ。兎も角あいつは変な生き物でも見る感じで俺に興味持っているだけだ」

 

と結論からして二人は四人の好意に全く持って気づいていない様だった。そこで、倉田は二人に鎌をかけてみることにした。

 

「成る程・・・・じゃあ隊長達はもし俺達があの娘達の内の誰かを口説いたら、どうします?」

 

「ここは、第四戦闘航空団に配属する様命じたらいいのか?」

 

「な、なんだよお前ら・・・・」

 

「審議中です」

 

と倉田達が輪を作ってしばらく審議し始める。

 

「隊長方素直になりましょうよ!二人共はっきりしない態度が一番の罪です」

 

「ここは一つ腹を括って全員と付き合う根性見せてください」

 

「ここの世界なら一夫多妻が許されているんですから。光源氏みたいですね」

 

とそんな事を話していると見張り役をしていた黒川がやって来た。如何やら見張り役の交代の時間の様だ。

 

「そろそろ交代の時間です」

 

「お!次俺らだ」

 

「何の話し合いを?」

 

「いや門の件でな。これから考える事が多くなりそうだなーって」

 

「そうですね。けど、隊長貴方は逃げると言う考えが許されると本気で思ってるんですか?」

 

と屈託の無い笑みの黒川から釘を刺される。黒川は、笑ってはいるがその目は何故か笑っていなく怖く感じる。

 

 

帝都より北東に百五十リーグ大河ローの河畔帝都第二の都市テルタ…ゾルザル派はこの地を帝都に替わる拠点とした。宮殿の執務室ではゾルザルは自分こそが正統な帝国の統治者であるとして、諸外国が帝国正統政府側に付かない様に手紙を送っていた。

 

「父、皇帝モルトは我が元で療養中である。イタリカに逃れたと言う噂を信じてはならぬ!全ては元老院講和派が結託して流した嘘である。我が廃嫡され代わりにピニャ・コ・ラーダが皇太女に立てられたと言う噂も根も葉もない噂に過ぎない。既に承知している事と思うが我こそが正統の皇太子であり帝国の統治は我にある。貴国との関係も揺るぎないと信じるものである」

 

とゾルザルの言った事を隣でで羊皮紙に書取りをするテューレ。

 

「うむ」

 

書き取った羊皮紙にゾルザルの署名をして封蝋する。

 

「直ちにエルベ藩王国国王デュランに届けよ!」

 

「ハッ」

 

とエルベ藩国王デュランの元に手紙を届ける様命じる。

 

「殿下、デュランは帝国とは距離を置こうとしております。果たして・・・・」

 

「イタリカに付きさえしなければ今はそれで良い。次は属州カルパ総督宛だ。・・・・そう総督共だ!彼奴ら約束した兵と怪異を未だ送って寄こさん日和見どもが!離反は起こさぬだろうなアブサン?」

 

「ご安心を各属州にはオープリーチニアを派遣済みです」

 

「・・・しかしまさか、イタリカがこれ程早く挙兵するとはな。ヘルム将軍の作戦は当初はニホン軍には有効だった。だが、帝都への前進しか頭に無いイタリカ軍は避難民を無視して進んでくる。おかげでデュマ山脈周辺の放棄されている大昔の砦に兵を張り付ける羽目になった。遊撃戦どころじゃない、拠点も設けるそばからニホン軍に破壊される。何処ぞで情報が漏れているのでは無いか・・・・?」

 

ゾルザルとって予想外な事が続くばかりだ。イタリカの反ゾルザル派・講和派の挙兵の早さ。そして先の戦いで帝国軍は敗退し、怪異は全滅し帝国軍兵士の戦死や投降が相次ぐ始末、更に帝権擁護委員の隊員の多くが戦死或いは日本軍の手に落ちていった。既に帝国全土で悪名を轟かせていた帝権擁護委員には日本軍側も容赦なく、問答無用で処刑した。ゾルザルは情報の漏洩を疑う。

 

「・・・テューレ、イタリカに密偵を入れる事は出来たのか?」

 

「申し訳ございません。どういう仕組みなのか手の者が屋敷に入ると見破られ策を仕掛ける間もなく次々と失っております」

 

「フン、ここまでダメだとかえってさっぱりするな。敵が一枚も二枚も上手と言う訳だ」

 

「しかしアブサン様と図って一矢報いる策を・・・・」

 

コン コン

 

「入れ!」

 

「失礼します」

 

と古田が料理の載った台車を押して執務室に入ってきた。

 

「おおっもう飯の時間か」

 

 

「ニホンからさらった生き残りを囮にすると言う話だったな」

 

「はい、タンスカに一個軍団を配置済みです」

 

「あそこを使うのか?成果を期待しておるぞ」

 

「ハッ」

 

「さて飯だ」

 

「最近は食が減っておりますがだいぶお疲れのようですね」

 

「わかるか?どうも眠りが浅くてな、お前は侍医どもより俺の体調を把握している。さて中身は何だ?」

 

とゾルザルが鍋の蓋を取って中を見る。鍋の中身は豪勢な料理ではなく、一見するとお粥の様な質素なものだった。

 

「何だこれは!?病人食か?」

 

「取り敢えずお試しください」

 

と古田に勧められてゾルザルはスプーンで掬い上げて口に運ぶ。

 

「む・・・この味は・・・・こんなブルス食ったことがないぞ!!」

 

「十分に煮込んだ蓄獣の骨髄に沸騰しないように煮詰めた蓄乳と麦を加えました。味付けは岩塩のみです」

 

と古田がゾルザルの体調に合った料理の解説をしてゾルザルは、古田の料理を褒める。

 

「さすがフルタだ」

 

「あ!まだ他の皆さんに・・・・」

 

「んぐ・・・・しまった!手を付けてしまったのもこんなうまい物を作るフルタのせいだ!よって、死刑!」

 

とゾルザルが古田を褒めるが、古田が他の者に分ける前にゾルザルが手を付けてしまいそれが出来なくなった。すると、ゾルザルが古田にいきなりの『死刑』宣告を受けた。

 

「面白くなかったか?冗談だ」

 

「き、肝が冷えました」

 

「フン、最近は冗談も気軽に言えぬ。俺の顔色に気付いたのもフルタだけだ。これも権力者ゆえの悩みか。フルタお前は今のままでいろ。この鍋の分は俺が貰う。食が細いなんて言わせん」

 

とゾルザルが冗談だと言うと古田を始め周り側近や将軍達は胸を撫で下ろした。その後古田は執務室を出て廊下を歩いているとテューレに呼び止められた。

 

「待って!」

 

「どうしましたテューレさん?」

 

「殿下がおかわりをと」

 

「あれを全部食べてですか?強がっている様にも見えましたが・・・・分かりました。まだ何か?」

 

「お鍋をひっくり返さないか心配なので、一緒に行きます」

 

「はぁ」

 

そんなこんなで結局ついて来ることになり古田は、テューレと一緒に調理室に向かう。

 

「何よ・・・」

 

「いえ別に」

 

古田はテューレからの視線を感じてテューレの方に振り返る。当のテューレは、古田が振り向くとそっぽを向く。

 

「・・・・ジロジロ見ないで!イヤラシイ」

 

とテューレの胸を庇いながら恥じらう仕草に古田は、赤くなりながらも否定する。

 

「別に見ていません」

 

「うそ」

 

「いえ見ていたのはテューレさんの方では?」

 

「バカ言わないで!なんであんたなんか!!」

 

「・・・そうですよね勘違いですね。失礼しましたお許しを」

 

「ダメよ」

 

「では、どうしろと?前みたいにお話をお聞きすれば・・・」

 

「あれは忘れなさい!!」

 

「そうでした!忘れますっ忘れました!!」

 

とあの時の帝都でのテューレが涙を流しながら話をした時の事を掘り返すと物凄い剣幕で詰め寄って来て『忘れろ』と言ってくきて、古田は、勢いに押されて忘れる言った。

 

(喋り過ぎたわ。帝都から移動中身の上から同族に狙われている事、小汚い自分の部屋からゾルザルのアレな愚痴まで打ち明けてしまった。こいつどうしてくれよう・・・・けど、黙って話聞いてくれるし、言いふらしてんじゃないかと折に触れ見張ってたけども・・・・)

 

その後、古田が調理室でゾルザルに出したお粥をまた作っていた。古田の背後で見ていたテューレが突然声をかけて来た。

 

「今度は貴方の話をしなさい。聞いてあげてもよくってよ」

 

「今ですか?」

 

「そ、そうよ!殿下が貴方の店に興味をお持ちなの!雇い入れる店員とかは考えているの?」

 

「そうですね・・・・やっぱり・・・・テューレさんみたいな人ですね」

 

「わ、わた、わたし!?」

 

と古田がもし自分の店を開くとしたらどんな従業員がいいかとテューレに聞かれて、古田はテューレみたいな従業員が欲しいと答えテューレが戸惑う。

 

「雰囲気的に地元の料理には地元の人が居てくれたらって、テューレさんなら仕事も出来るしあしらい方もうまいし」

 

「だ、だめよ!!私は殿下の愛玩奴隷なのよっ」

 

「ですよね、諦めるしかないか」

 

と自分は、ゾルザルの奴隷だと戸惑いながら拒否し古田も諦めるしか無いかという感じになった。が、するとテューレがそうやって簡単に諦める古田に一喝する。

 

「・・・・なんでそこで諦めるのよ。こ、この根性なし!どうせなら拐って逃げるくらいやってみせなさいよ!」

 

「いや、あの店の従業員の話ですよね?」

 

「自分の店は王国だって言ったじゃない!ならば女将は女王!女王と結婚するくらいの気迫はないの!?」

 

「ま、まぁ、僕が考えている小料理屋なら大抵夫婦でやっているなぁ」

 

「ふっ・・・」

 

「はいこれ」

 

「・・・こんな下世話な話殿下にはお話出来ないわね。所詮夢物語だわ」

 

「下世話って・・・」

 

そんな事を話し古田は、鍋を持ってテューレと共にゾルザルに料理を持っていくべく執務室に向かう。しばらく沈黙が流れる廊下を歩いているとテューレが話しかけて来た。

 

「・・・ねぇ、なにか貴方の弱み教えてよ」

 

「はい!?」

 

「安心出来ないのよ不安なの貴方は私のことを知っているのに私は貴方のことを知らない・・・・フルタの秘密を知ってれば私の秘密も守られているって信じられるのよ!」

 

「さ、最近妙に絡むなと思ったらそんな事で・・・・」

 

「貴方言ったじゃない!助けを欲しい時は助けてって言えばいいって!力になるって言ったじゃない!助けてよっ。この不安なんとかしてよ・・・・」

 

「そうですね・・・・実は僕スパイなんですよ」

 

と古田はテューレの耳元で自分がスパイである事を自ら打ち明けた。

 

帝国の国歌を描こうと思うんですがどれを参考にしたらいいですかね?

  • 『廃墟からの復活』
  • 『皇帝陛下万歳』
  • 『神よ、皇帝フランツを守り給え』
  • どれでも良い
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