GATE 大日本帝国 彼の地にて、斯く戦えり 作:人斬り抜刀斎
日本軍が銀座事件で帝国軍に捕らえられた日本人拉致被害者救出作戦を着々と進めている一方でクナップヌイを調査しに行っていた伊丹達一行は、テュカ、レレイ、ロゥリィ、ヤオ、ジゼル、菜々美が滝壺で水浴びをしていた。
「そんな陰で浸かってないでこっちに来たら?」
「え、水着着て無いし良いですよぉ」
「ティカも着てないわよぉ。それよりぃ如何したらそんな発育が良くなるわけぇ」
「異世界の特殊な種族かも知れない。調査しないと」
『やーっ』
「大人しく調査されなさぁい」
「わっすっご〜い」
とエロ親父みたいにやって来るロゥリィ、テュカ、レレイ達に菜々美は抗いながらも自身の実った乳房をロゥリィ達に揉まれ、そんな様子を傍で見ているジゼルとヤオ。ジゼルは、金平糖を頬張りヤオはその隣で静かに水浴びをしている。
「・・・・こんな事していて良いのか?」
「最終日ですしイタミ殿とオオバ殿には許可を貰っています。ピニャ殿とハミルトン殿も昨日来られましたし」
「・・・・なぁ、炎龍の件まだ根に持ってるか・・・・?」
「・・・・起きてしまった事をやり直すことは出来ません。折り合いを付けて今を進んでいくだけです。棄教も済ませましたし」
「・・・は?鞍替えしたのかどの神さんに?」
「ロゥリィ聖下です」
「・・・・へ?」
とヤオが棄教して新たにロゥリィを信仰する信徒になったと言うと、ジゼルは目を見開いて唖然とした。
「此の身が第一の信徒であり唯一の信徒です」
「いや、ちょっと待てよ!何かおかしいだろお前!!お姉サマはまだ亜神だぞなのに信徒って・・・・」
「いけませんか?」
「そう言う事じゃないくて!あーホラ〜ッえっ・・・・」
そんなヤオにジゼルは亜神であるロゥリィの信徒である事に待ったを掛け疑問を投げ掛けようとするが如何説明しようか上手く言葉が喉元から出ない様だった。そんな中
「皆さーん!!帰りますので上がって下さい!!」
ハミルトンが水浴びをしているロゥリィ達に帰るから戻る様伝えに来た。
その後、ヘリの前では伊丹と大場の前で兵士達が整列をしてこれからの予定を皆に伝える。
「あー皆聞け!今日でクナップヌイ調査を終える訳だが、アルヌスに直帰する予定が変更になった!!」
「俺たち、急遽タンスカへ向かう事になった!!」
「儂等を乗せたまま寄り道するのか?余程大事な用であろうな?」
「タンスカですか何があるんですか?」
「作戦行動中の部隊を拾えってさ、拉致被害者の救出作戦が進行中だ」
とアルヌスに帰還する前にタンスカに向かい拉致被害者を救出する意向を皆に伝えるといきなりの事に皆動揺する。
「ええ!?マジですか!?」
「戦闘になりますよ!?旋回機関銃も噴進弾も無いんですよ!?」
「ロゥリィ達も居るし何とかなるんじゃない?」
「こいつらも結構戦力になる」
「あー・・・」
いきなりの任務に大した武装もない事に兵士達は不安を口にするが伊丹と大場がロゥリィ達がいるから大丈夫と言い、皆何となく納得する。
「聞いた?拉致被害者救出だって!大スクープ!ピューリッツァー賞間違いなしかも」
「拾う人数が多いのでテントは後日回収する。じゃあ皆出発準備をしてくれ」
『はい!』
大人数を乗せるため少しでもスペースと重量を抑える為必要の無いテントや野営具を下ろして行き、幸いにもここは人っ子一人いない事もあって後日回収する事にした。
「ピニャ殿下、ハミルトン様手伝って頂けますか?」
「分かった。妾達は、クロカワを手伝おう」
「怪我人の手当てですね」
黒川は、拉致被害者や負傷した兵達を手当てするための薬品の整理をしてピニャ達にも手伝ってもらう様頼む。そして、伊丹と大場は申し訳なさそうに養鳴達に話そうとすると
「と言う事で先生方には申し訳ないですが」
「何を言う?儂等も手伝うぞ!拉致被害者救出とあらば日本人として手を拱いて見とるだけなど出来るか!」
「いやいやいや、戦闘になるかも知れないので、先生方に手伝って頂かなくても・・・・」
「それに、先生方に何かあったらこっちの首も危ういので・・・」
「フハハ!!ここは一つ知的な戦い方を見せてやろうではないかっ」
((聞いちゃいねぇ・・・))
だが、養鳴達は伊丹と大場の言葉に耳をかさずついて来る気満々だった。日本人として、拉致被害者を助けたいと思う気持ちはわかるがそれで戦闘で養鳴達に何かあったら上からお怒りを受けるのは当然伊丹達なのだから。それから、各員が武器の手入れや積荷の整理などをしていると、レレイが漏斗を並べ始める。
「レレイちゃんそれ何に使うの?」
倉田が何をしているのか聞くとレレイが漏斗に魔法を掛け浮かせる。
「こう使う」
「うおおっ・・・」
「うわぁ・・・レレイちゃんやる気満々の上に危険度倍増!!」
「待て倉田!それ以上はいけないっ」
「おお!何度見ても驚きだ!」
レレイの魔法に伊丹は倉田を制止させ様とし、養鳴は感心する。一方で、ロゥリィは戦闘になるかも知れないとあってかウキウキしていた。
「ジゼルゥ戦闘よぉ。羨ましいでしょお?あなたもぉ戦いたい?」
「う・・・主上サンの仰せもあるんで見ているだけにしておくぜ・・・・しておきます」
本心では、ジゼル自身も戦いたいがハーディからの言いつけがあるため戦闘には参加せず見るだけだったが、その顔は物凄く引きつっていた。
「土浦機長搭乗完了いつでもどうぞ」
「わかった。収容地点に十分な場所で連絡が有るまでは待機だ。敵はかなりの大部隊らしいぞ。航空支援が欲しいな」
「そんな余裕在ったら俺達に行けなんって言って来ないよ、さっさと行ってパッと拾って帰りましょう」
「やれやれクナップヌイの調査も終えたばかりなのに上も人使いが荒いな」
その後、ヘリはそのまま離陸して行き、ヘリはジゼルの配下の翼竜に先導される様な形でタンスカへと向かって行った。
一方、タンスカでは日が暮れ帝国兵達が小舟に乗って松明を燈ながら河を巡回して廻っていた。
「もういいだろう魚か何かが飛び跳ねたんだよ」
「もうちょっと・・・・魚にしては音が大きかった」
「いい加減にしろよ。巡回おわんねぇぞ!またこの辺の鳴子に触ってみろ、古参兵に大目玉食らっちまう」
「わかったよ。行こう」
不審な音が気になりながらも帝国兵は、去っていた。帝国兵が去って行くと河の中から草を鉄帽や軍服に付けて偽装した日本兵が数名現れ、更に数m先の丘には狙撃兵が待機していた。
「目標確認中央広場 約300m」
「確認捉えた」
「出雲少佐居ました!中央広場の檻の中です!!」
そう言われて出雲は双眼鏡を覗いて中央広場にある檻の中に囚われている人物を見るが相手は後ろを向いて体育座りをしていて顔が見えなかった。
「くそっ、顔が見えない」
「如何します?」
「本人と確認出来たら予定通り強襲する」
「それじゃあ朝になっちゃいますよ」
「我々の任務は拉致被害者本人の確実な救出だ!偽者の囮を掴ませる訳にはいかん!」
檻の中の人物が拉致被害者本人と確認出来ない事で少々焦っていると、後ろから日本軍の軍服を着たデリラが話しかけて来た。
「隊長のダンナ、アイツを起こせばいいんだろう?あたいに任せておくれよ。ちょっと柵越えて小突いて来るからさ」
「待て待て待て」
「ダメだって!」
と勝手な行動を取ろうとするデリラを止める。
「俺達は待ち伏せされてるんだ!!分かってんのか?」
「ちったぁ、自分の安全にも気を配れよ。お前がヘマやってこの作戦がおじゃんになったらどうする!!」
「けどさ、それは承知の事だろ?朝までここに座っているのかい?」
「蛮勇は一回きりだデリラ。松居冬樹だとはっきり分かれば俺達は動く」
「だからさぁ、あたいが行けば良いだろ?」
「何か勘違いしてないか?俺の言う"俺達"にはお前も入っているんだがな」
「え・・・じゃあ、あたい・・・あんた達の仲間なのかい?」
「違ったか?」
と出雲がデリラも自分達の仲間に含まれていると言うと、デリラはまるで子供の様な屈託のない笑顔を見せる。
「わかった!ここから起こせば良いんだろ?」
そう言うとデリラは、持っていた弓矢の先端の鏃を抜き取り矢を射る構えをとる。
「こいつを当てれば目を覚ますさ」
「頭に当てるな、結構デカい音がする」
「分かったよ」
そして、デリラは矢を放った。放たれた矢は見事に檻の中の人物の右肩にあたり、突然の事に檻の中にいた人物は辺りをキョロキョロと見回した事によって顔を判別せる事が出来き、直ぐに出雲は持っていた拉致被害者の顔写真と照合する。
「やつれてはいるが松居冬樹本人だ!間違いない。良くやったぞデリラ」
出雲がデリラを褒めると満足したのかここで満面の笑顔をする。
「的射と小菅はここで援護、よし行くぞ!」
出雲隊は二手に分かれ、片方の狙撃部隊は丘で隊の援護射撃を行い、もう片方が救出斑に分かれ鳴子に触れない様に気を付けながら前進する。
「いいか見廻は厳重に!!僅かな兆しにも目を配れ!異音、ちょっとした異常、何でも良い。気になった事はその目で確かめ報告せよ!!いいな?」
「魚が跳ねた音もですか?」
「そうだ!こんな時に跳ねる様な魚は獲って食うつもりで探せ!!」
『ハッハッハッ』
「何がおかしい?」
と百人隊長が笑った兵士達を睨んで威圧する。兵士達は、先までの笑いを吹き飛んで顔が真っ青になった。すると、一人の兵士が手を挙げて意見を述べる。
「し、首席百人隊長殿!さっきの巡回中気になる事が・・・・」
「何だ?兵卒テリーはっきり言えっ」
「み、見て頂きたい物があります」
そう言って兵は隊長を水路に連れて鳴子を繋いだ杭を見せる。
「鳴子を繋いだ杭が如何した?」
「昨日見張っていた時は水に浸からない様張ったのですが・・・・」
とそう言われて杭に繋いでいる数本の鳴子のロープが一本水に沈んでいるのだ。
「一本だけ緩むのは不自然だな」
「あと先程の巡回中西側の水路で魚にしては大きな音がしました」
「何だと!?何故それを先に言わんっ!!」
「も、申し訳ありません」
「いや、よく気付いた兵卒テリー」
「直ちに当番隊を呼集!敵が侵入しているぞ!長官閣下に報せろっ、大至急だ!」
と百人隊長が部下に兵の招集とゴダセンを呼ぶ様命令する。一方、デリラに先導されながら日本兵達は水路に浸かりながらタンスカ要塞に迫っていた。そしてある程度近付いたところで、双眼鏡で辺りを見回すとタンスカ要塞では警備兵達が行ったり来たりと騒がしくなっていた。
「まずいな。その内舟も出て来るぞ」
「構うことありません。強襲しましょう」
「帰りの事も考えろ槍田。デリラ聞き耳を立ててくれ」
「あいよ」
そう言われてデリラは、自身の聴覚を活かして帝国兵達の会話を盗聴してほのまま聞こえた事を日本兵達に伝える。
『ボルホス隊長配置完了しました』
『よし!舟を出して捜索を始めろ』
『こんな夜更けに何の騒ぎだ?首席百人隊長』
『ハッ、敵の侵入を察知しました!!ゴタセン閣下』
そんな時、丁度ゴダセン長官がやって来た。
「閣下?砦の司令官か?」
と出雲は、ゴダセンがタンスカ要塞の司令官だと推測する。
『侵入を察知?確かか?』
『部下が鳴子の異常を報告して参りました』
『君は馬鹿か?これは釣りだよ。君は釣りはするかね?』
『私は近衛軍団首席百人隊長を務める軍人です。釣りと言う軟弱な遊戯など』
とボルホスは釣りを軟弱な遊戯と馬鹿にして釣り好きの日本兵から怒りを買ってしまった事は知る由もない。
「ああん?釣り好きの俺に喧嘩売ってんのか?言ってくれるじゃねぇか!」
そんな中、同じく釣り好きのゴダセンはそんなボルホスに釣りに対しての定義を話す。
『儂は擬似餌の釣りが大好きでな何十年もやっておる。素人は魚が餌を突いた途端竿を立ててしまう。そこがいかん!餌の周りに剥き身の釣り針を並べたら魚は寄り付かぬ』
『魚を獲るなら網をかけた方が早いと私は愚考しますが』
『・・・君は近衛軍団に居た頃から無粋だな』
『先祖代々軍人の家系ですので』
『兎も角一旦兵を下がらせよ!!敵が餌を喉深く呑み込んだところで竿を立てるのだ』
『分かりました』
ゴダセンはボルホスの価値観と考えの違いに呆れ直ぐに兵士を引き下げる様に命令する。ボルホスは、ゴダセンに言われた通りにやれやれと言った感じで兵士達を兵舎に戻る様命令した。
「隊舎に戻れって?」
「何だよ」
「あーくそ!はっきりしろよ」
などと、兵達は悪態を突く。そんな兵士達の雑音が混じり合いデリラは、自慢の聴覚を活かせなくなった。
「ごめんよ騒がしくてもう聞き取れないや」
「もういい助かった。如何したもんかな」
「ここは予定通りに行きましょう!二斑が陽動攻撃の間に一斑が救出、上手く行きますよ」
「・・・・(あの指揮官かなり優秀だ。このまま強襲すれば作戦は成功しても隊の半数は帰れないだろう。犠牲を前提とした作戦は指揮官の怠慢・・・・・)聞いてくれ嫌な事を思い出させるかも知れんが試したい手がある」
出雲は、タンスカ要塞の指揮をとっているボルホスに優秀と評する一方で、強襲を掛けて拉致被害者を救出する事は出来るが、その間に一体何人の部下が戻って来れなくなるかと言う懸念もあった。そんな中、出雲は何やら禁じ手の奥の手を使う様だった。
帝国の国歌を描こうと思うんですがどれを参考にしたらいいですかね?
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『廃墟からの復活』
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『皇帝陛下万歳』
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『神よ、皇帝フランツを守り給え』
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どれでも良い