GATE 大日本帝国 彼の地にて、斯く戦えり   作:人斬り抜刀斎

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色々と忙しくて投稿が遅れてしまいました。申し訳ありません。


罪滅ぼし

ヘリから飛び降りたロゥリィは、愛用のハルバートで周りにいる兵士や怪異達を一刀両断していく。

 

「あれは・・・ロゥリィ・マーキュリー!?なぜ!?」

 

遠くから見ていたボルホスは、突然のエムロイの使徒のロゥリィの乱入に驚く。

 

「ロゥリィを援護だ!救出部隊はどこだ?どこにいる?」

 

「いた!二時の方向距離三百!」

 

「出るぞ!用意!!」

 

「進めぇ!!」

 

そして、ヘリが地面スレスレまで降下すると伊丹達は、ヘリから降りて短機関銃を乱射しながら突撃を敢行していく、ティカとヤオは、得意の弓矢で敵兵を仕留めて行く。帝国兵達も負けじとクロスボーや弓矢で応戦してくる。

 

「矢が来るぞ!気をつけろっ」

 

「行け!」

 

すると、レレイが漏斗に爆轟魔法をかけ降り掛かる矢の大群に向けて飛ばし空中で爆破して矢の大群を相殺する。

 

「倉田 笹川行くぞ!」

 

すると、伊丹は養鳴達がヘリから勝手に出て出雲達の下に向かっているのが目に入った。

 

「ちょっ教授付いてきちゃダメですって!!」

 

「何を言うかっ儂らも戦うと言ったろうが!」

 

そう養鳴教授が言い、敵の手前まで来ると敵に傘を向けて指し視界を遮ると、白位がカメラのフラッシュで敵の目を眩ます。

 

「うっ」

 

「目が、目がぁっ」

 

そして、トドメに漆畑が鞄からオイルライターと殺虫スプレーを取り出して、点火したライターにスプレーを噴射し殺虫剤にライターの火が引火して火炎放射の要領で敵兵を焼いて行く。

 

「そりゃっ運ぶぞ!」

 

「ほいさっ」

 

「え、誰?」

 

養鳴達に初めて会う出雲達は戸惑うが、養鳴達は、そんな事お構い無しに拉致被害者を乗せた担架を担いで行く。

 

「あっ救出された拉致被害者と帝国陸軍が見えました!!」

 

と菜々美は、戦闘が行われている状況下ヘリの外に出て取材を敢行する。その為、日本軍の流れ弾や帝国軍の流れ矢が飛んでくる事もある。

 

「キャッ」

 

「危ないから機内に入って!」

 

「おやっさん人数確認!」

 

伊丹達が援護している間に出雲達救出隊は、負傷兵を担ぎながらヘリに乗っていく。そして、レレイが爆轟魔法で漏斗を飛ばして辺り一面を吹き飛ばす。

 

「全員乗れ!ロゥリィ!」

 

伊丹は、それを見て伊丹は全員にヘリに搭乗する様指示、そして、爆発の中からロゥリィが現れヘリに向かって走って行く。

 

「搭乗完了!」

 

最後にロゥリィが、ヘリに乗り込むとヘリはゆっくりと上昇し始めようとしていた。

 

「あの回る羽に網を絡めるんだ!」

 

と帝国兵は、逃がさんとばかりにヘリ対策の為に用意して置いた、網を持ち出して来て、ヘリのローターに網を掛けようとしていた。

 

「くそ!逃げられるぞ!」

 

そんな時、対向の山の向こうから複数の翼竜がこっちに向かって飛んでくるのが見えて来た。

 

「ボルホス隊長あれを!竜騎兵です!」

 

「なに!?全隊デュマ方面に送った筈だぞ?どこの隊・・・」

 

その瞬間、飛んで来た翼竜の大群が上昇しようとしていたヘリに網を掛けようとしている帝国兵等に襲い掛かっていく。

 

「わあっ」

 

「ギャアアッ」

 

兵士達は、翼竜の鋭い牙や爪で八つ裂きにされていった。

 

「野生の翼竜!?」

 

「まるで誰かに操られている様だぞ!?」

 

「くっ・・・この屈辱忘れんぞ・・・」

 

ボルホスは、飛び去って行くヘリに向かってそう言い放った。

 

 

 

一方、無事飛び立ったヘリ機内の中では、

 

「・・・・ジゼルゥ?」

 

「け、眷属が勝手にエサ狩ってるだけスから・・・」

 

と目を逸らして口笛を吹いて誤魔化すジゼル。一方では、黒川は、負傷兵達の腕の静脈に点滴の針を刺して行く。

 

「はい次!はい次!」

 

「これは何をしてるのだ?クロカワ」

 

「点滴ラインを確保しているんです。ハミルトンさんは、そっちの奴の止血を!」

 

「はい!」

 

ピニャやハミルトンは、黒川の指示でガーゼや綺麗な布で圧迫止血を施して行く。

 

「よぉ伊丹、俺の下にいた時より随分と働き者になった様に見えるぜ?」

 

「出雲少佐お久しぶりです。今回は民間人と報道陣も連れて来てますからね。それに部下の前なんでねぇ〜かっこいいところ見てもらわないと」

 

「流石二重橋の英雄」

 

「やめてくださいよそれ」

 

「素直じゃ無いな伊丹は」

 

出雲もは、伊丹の肩を組んで称賛するが伊丹は謙遜する。そんな様子を周りは、笑顔で眺める。そんな時、

 

「イタミのダンナ久しぶり!」

 

「デリラ!?」

 

とデリラが、満面の笑みを浮かべながら伊丹に抱きついて来た。

 

「あたいを騙した奴らいっぱいやっつけてやったよ!」

 

「柳田中尉が特別な温情措置とかで其奴使えってな。裁判の後柳田中尉のところでやっかいになってたそうだ」

 

「あいつのとこに?デリラ身体はいいのか?」

 

「ダメ、腰から下が傷物になっちゃった。けど、ニホンのお医者が治してくれたんだよ。歩けるまでに一ヶ月掛かっちゃった。まだたまに痛むけど、店にいた時みたいに撫でてみるかい?」

 

とデリラがズボンを少し下ろして下着をチラつかせ誘ってくる。

 

「待て待て待て!!んな事してねーだろ!!」

 

とそんな事はしていないと全力で否定するが、後ろの方ではロゥリィ達がまた何やらヒソヒソと話していた。

 

「って一ヶ月で?すげぇな5、6発9mm食らったって。大した再生力だな」

 

「ヤナギダのダンナよりマシさ。あたいは・・・一生かけてダンナに償いをするんだ」

 

とあの死闘で今でも車椅子生活を送っている柳田への彼女なりの罪滅ぼしのつもりだった。そんなデリラを伊丹は、察してか何も言わずに黙って見つめた。そんな時、菜々美が担架で寝ている拉致被害者の松居にインタビューをする。

 

「お名前は言えますか?」

 

「・・・ま、松居冬樹・・・です」

 

「日本に帰ったら何を食べたいですか?」

 

とそう聞くと松居は、目を見開き、

 

「ぼ、僕は・・・・帰れるんですか?」

 

「あ、帰ったら・・・・」

 

「家に・・・日本に・・・・帰れるんですね?夢じゃ無いんですね?夢じゃ・・・」

 

松居は、生きて日本に帰れる事に嬉しさのあまり目から涙を流した。彼の心情を察した菜々美はマイクを片隅に置き

 

「・・・はい、帰れるんですよ。日本に・・・」

 

と菜々美は、松居の手を両手で優しく握りそう言う。

 

帝国の国歌を描こうと思うんですがどれを参考にしたらいいですかね?

  • 『廃墟からの復活』
  • 『皇帝陛下万歳』
  • 『神よ、皇帝フランツを守り給え』
  • どれでも良い

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