GATE 大日本帝国 彼の地にて、斯く戦えり 作:人斬り抜刀斎
マリウス北東 シャプレー川では、シュプレー川に架かる石橋をトロールやオークが破壊しようとしていた。橋が破壊されれば戦車や装甲車などの車両は川を横断する事が出来ないので、工兵隊が橋をかけるまで進軍は停止せざる終えないのだ。そこへ九七式側車付二輪車に乗った二人の偵察員が橋から少し離れた所から双眼鏡でオークが橋を破壊していることを無線で伝える。
「こちら斥候ボルメリウス橋現着、敵が橋梁を破壊中、急行されたし」
『了解!これより突入する!』
装輪装甲車が砲撃を開始して橋を破壊するトロールやオークを追い払ったが、橋は崩落してしまった。
「くそ!間に合わなかった!!橋が崩れた、架橋機材も限られてるのに」
レッキ北10km ソーレト川 ゾルザル軍上陸地点では、旧帝国軍の兵士や物資を船から降ろしていた。
「上陸を急がせろ!敵の攻勢が始まったそうだ」
「空から鉄竜の音!」
「何!?鉄竜が来るぞ!!退避ー!退避ー!退避ー!森に隠れろ!」
旧帝国軍兵士は、急いで森に身を隠そうとする。ソーレト川は、空襲に対して無防備だった。零戦は、ぎらつく太陽を背に回り込み旧帝国軍兵士や停泊中の船舶に忍び寄って行き、そして急降下し全力攻撃を開始し、R4Mロケット弾と機銃掃射を浴びせる。続いて、高い高度から九九式艦爆数機による爆撃隊の第二波が攻撃を開始し、川沿いは修羅場と化した。零戦隊と爆撃隊は停泊中の船舶20隻以上を破壊、森へ隠れている兵士達にも爆弾と機銃の雨を浴びせ敵兵の死傷者数百人となり、まさにカオス状態だった。船舶は沈没して乗っていた者は溺死した。ソーレト川は上陸地点としての機能を失った。日本軍は先端技術と巧みな戦術を使って無防備な敵の隙を突くことに成功、旧帝国軍の補給網を破壊した。
それと同じ頃、マーレスの森付近で馬車の中で寝ているティーレの耳が何かの音を拾った様にピクッと動いた。
「何の音?雷・・・?」
ティーレは、遠く離れた爆心地の音が聞こえた様だが他の物には、聞こえなかった様だ。
「いえ、何も聞こえませんが?」
「そう?今どの辺り?」
「もうすぐ、マーレスの森が見えますよ」
馬車は、着々とマーレス方面へと向かいつつあった。
その戦いの様子はラジオやテレビを通じてアルヌスや日本本土でも伝わっていた。
『大本営陸海軍部発表!昭和21年2月27日午前10時!去る一昨日2月25日未明より開始された特地派遣軍による帝都解放作戦、帝国正統政府軍を支援する目的の軍事介入により、各地で皇軍と旧帝国軍との大規模な戦闘が発生しており、敵軍対抗の拠点として旧帝国軍の頼むところであった各要塞も皇軍勇猛の攻撃を前にあえなく陥落、敵は各地に敗走。各地平原の敵を一掃した第一線部隊はなおも敵を急追して北進、帝都を目指して進撃しました』
と日本軍の活躍は大々的に伝えられて日本国民達を熱狂させて勝利に歓喜していた事は言うまでもなかった。
その頃、アルヌスの近くの湖で水浴びをして居る子供達の隣で得物であるハルバートの素振りをするロゥリィ
「ロゥリィお姉ちゃんだいじょーぶ?」
「んん・・・・まだ大丈夫よぉ・・・体の火照りが治らない」
子供達が心配する中、そう言ってロゥリィは素振りを終えると湖にうつ伏せ状態で浮いていた。
イタリカ近郊で健軍大佐率いる第四戦闘航空団のヘリと新政府軍兵士が出撃命令が出るのを待っていた。そして、フォルマルト伯爵家の屋敷では、新政府軍総大将ピニャと日本軍参謀の柳田中尉が、
「現在の戦況をご報告します。ピニャ殿下」
「始めてくれ、ヤナギダ殿」
と柳田中尉が、作戦地図の上からピニャに戦況を説明する。
「まずは、帝国正統政府軍ですが第一軍団の先鋒がマレ近辺まで前進、第二軍団マイモール閣下の隊は第四戦闘航空団と待機中です。空中機動の第二槌団となるデュラン陛下のエルベ藩軍は、我が軍の車両でマレまで先行中、第二軍団の主力も前進を開始、諸部族連合第三軍団はイタリカ周辺の守備についてます。なお、降伏したアルンハイム守備隊は正統政府軍の指揮下に入りました」
「ニホン軍の動きはどうか?」
「ゾルザル軍第四、第六軍団を撃破した第一と第二連隊はデュマ山脈西麓のラビカナ街道の線に到達。第一はロワノール狭谷、第二はハイリンゲへ前進予定。第三軍団は、ブレンナータ峠一帯で敵デュマ方面軍残存部隊と交戦中、第六連隊後衛として前進しつつ投降兵の収容を行なっております」
と柳田は現在の戦況を報告する。
「このままでは、ニホン軍が先にデュマ山脈を超えてしまうぞ」
「投降兵は現在七千人近くと報告が・・・」
「一時間で何十リーグも走るとらっくをもっとまわしてもらえぬか?」
など、新政府軍の将軍らは日本軍に先を越される事を危惧する者、兵士を輸送するトラックを増やして欲しいと愚痴る者など様々、
「柳田・・・」
すると、伝令がやって来て、柳田に聞こえるぐらいの声で話す。
「殿下、たった今第一軍団に同行している兵士よりマレ前面で敵と接触したとの報告です」
と柳田がそう言うと
「・・・・うむ!マイモールとケングン殿に伝えよ!!マレ城塞攻略に進発せよ!」
ピニャは、健軍大佐率いる第四戦闘航空団やヘリからの降下訓練を受けた新政府軍兵士の出撃命令を下す。
その頃、イタリカの路地裏では、倉田が交際を始めたペルシアにまた、新たに自身の給料を叩いて購入した短剣をプレゼントしていた。ペルシアは、鞘から刃渡り40cmくらいの短剣を抜き、その美しい刀身に見惚れていた。
「すごい・・・・きれいにゃ・・・・今までもらったのと格が違う・・・」
「わかる?結構有名な刀工の作でさ、本命と言うか他のナイフとま〜桁も二つくらい・・・・・・ペルシア・・・」
そう言うと、ペルシアが倉田に頬ずりをして来たので、倉田はそんなペルシアを抱き締める。そんな光景を遠くの影から見ている人物がいた。
「あいつか・・・・」
「行かないのか?愛娘が気になんだろ?」
「馬鹿野郎。いくら娘が心配だからって俺は、そこまで野暮じゃないぞ」
ペルシアの父だった。娘が惚れ込んだ男を見定めようと遠くから見ていたのだ。
「クラタ・・・・絶対帰ってくるにゃ」
「ああ、絶対生きて帰ってオヤジさんに会いに行かなくちゃ」
きっと帰ると誓い合う二人、
『倉田伍長!おい!倉田、今どこにいるだ!』
SCR-536無線電話から呼び出しが掛かる。
「倉田、今市内で情報収集中・・・」
『早く戻れ!出撃命令が出たぞ!』
「了解!じゃあ、ペルシア。行ってくるよ」
「お帰りをお待ちしてますにゃ」
そんな倉田をペルシアは、満面の笑みで見送る。
「ヒトにしては良さそうじゃないか?」
「むぅ」
走って行く倉田の姿を見るペルシアの父は、思い悩んでいると丁度娘ペルシアが来た。
「おとう!来てたなら先に会いに来るにゃ!」
「恩あるフォルマルト家の為に馳せ参じるのは当然だろ?」
「先の聞いてた・・・・?・・・クラタどう・・・・?」
「お前を大事に想っているのはわかった。お前が惚れた男だ、俺は何も言わんが・・・だがまず、戦を終わらせる方が先だな」
とペルシアの父は、そう言い倉田のペルシアへの愛は本物だと認め二人の関係を認めつつも戦いに専念すると改めて誓う。
そして、イタリカ郊外で待機していた健軍大佐率いる第四戦闘航空団の攻撃ヘリ、新政府軍の兵士を乗せた輸送ヘリ数十機がマレ要塞攻略の出撃の為、飛び立って行く。ピニャをはじめ、イタリカの住人たちが出撃して行くヘリを見届ける。
「ガハハハ、壮観だのぉ!征け!空駆ける騎兵隊よ!!」
ジープに乗ったデュラン国王が大空をかけて行くヘリを見てそう叫ぶ。
アッピア街道上マレ要塞
「支城が空からの攻撃で次々と・・・・」
「報告!に、西の空に!?」
兵に言われ、空を見ると海軍の零戦数機がマレ要塞に向け爆弾を投下して行く、
「わぁっ」
「敵襲ー!敵襲ー!総員戦闘配置!!」
爆弾を投下し終えた零戦は、基地へと帰投して行き、次に入れ替わる様に第四戦闘航空団のヘリによる機関銃とR4Mロケット弾の攻撃が始まった。攻撃ヘリがあらかた要塞への攻撃を終えると新政府軍兵士を乗せた輸送ヘリが要塞へと近づく、
「各班突入せよ!」
健軍大佐が突入の合図を出す。
『降下ぁ!』
合図が出て新政府軍の兵士たちは、ロープや縄梯子から要塞の主塔へと降りて行き、高い位置を陣取ってクロスボーで敵兵を狙撃して行く。
「敵が内部に空から侵入している!?」
「撃退するぞ!これ以上中に入れさせるな!!続け!」
旧帝国軍兵士も負けじと応戦する。それでも、ヘリは次々と降下して来て新政府軍を降ろして行く。
「続け!主塔を制圧せよ!」
そして、要塞を制圧する主力の重装歩兵隊がヘリから降りて出陣する。
帝国の国歌を描こうと思うんですがどれを参考にしたらいいですかね?
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『廃墟からの復活』
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『皇帝陛下万歳』
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『神よ、皇帝フランツを守り給え』
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どれでも良い