GATE 大日本帝国 彼の地にて、斯く戦えり   作:人斬り抜刀斎

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待ち伏せ

アルヌス郊外の小さな丘でキャットピープルのメイアが三角座りで街道上を走る日本軍の軍用車両を見ていた。

 

「第三連隊が山脈を越えたそうだぜ」

 

「これが終わったら帰れるんだよな?」

 

「帝都進軍って語感がいい、俺も第二か第三所属だったらな。転属願い出そうかな?」

 

「あ、メイアちゃん。おはよう」

 

と挨拶をする日本兵に

 

「おはようございますにゃあ」

 

メイアは、笑顔で返す。

 

「銀座の仇を帝都でか、奴らの皇城か国会議事堂に天皇陛下から賜った名誉ある勝利の連隊旗掲げて銀座での雪辱を晴らすとか」

 

「そうなれば、そんな大役どの連隊が一番乗り出来るか競い合うぞ。にしても、派遣軍増強して一気にカタつけりゃいいのに」

 

など、日本兵二人は帝都で輝かしい戦績の話をすれば派遣軍を増強して一気に蹴りを付けたいと愚痴る。

 

「これが、終わったら・・・・かぁ・・・・・」

 

メイアは、大きく溜息を吐きながら遠くを見詰めながら呟いた。

 

 

その後、メイアがPXに戻り私服からメイド服に着替えて他の従業員と一緒に店の中央に集められた。彼女らの前には、支店長とレレイ、カトー老師がいた。

 

「帝国とニホンの講和条約が発効すると、アルヌスを中心に100リーグがニホン領になる。アルヌスの街の住人で希望する者には、ニホン国籍か永住権が与えられる。『門』の向こうのニホンへ移住も可能」

 

とレレイがそう言うと従業員達は、唖然とした。講和条約が発効すればアルヌスは正式に大日本帝国の領土となりその街に住まう住人は本人が望めば日本国籍を取得して正式に日本人となるのだ。

 

「えええ!?あたしニホン人になるのにゃ!?」

 

「『門』の向こうに住めるの?」

 

「あたしがニホン人ねぇ」

 

様々な反応する従業員にカトー老師は、

 

「あくまで希望すればじゃ、お前たちはイタリカの領民でもあるから永住権でも良いのじゃぞ」

 

そもそも帰化と永住の違いは、帰化した外国人が日本国籍を取得して日本人になる事。対して、永住は日本での永住権を取得して日本に永久に住める権利の事で国籍はそのまま。メイア達がイタリカの領民でいたいのなら永住権で済む話だ。

 

「なお、『門』が閉じれる事になれば、日本軍や街の住民の大幅な減少が予想される為・・・・他の部署への配属転換や別のPX支店への異動があることを覚えておいてほしい。希望すればイタリカの元職へ復帰もできる。取り敢えず、順番に溜まった有給休暇を消化してもらう」

 

とレレイが言うとメイア達が血相を変える。

 

「り、りすとらにゃ!?たくさんのニホン人も食べさせられているおいしくないやつにゃー!」

 

「あの歴戦の戦士も勝てない恐ろしい魔法!?」

 

「とうとう、りすとらの波がアルヌスにも・・・・」

 

リストラについて何か勘違いをしているのか彼女達は慌てふためく。

 

「彼女達何か勘違いしているのかな?それと、どこでリストラなんて言葉を覚えたんですかねぇ」

 

「PXに入れとる週刊誌かのぉ」

 

「大丈夫、うちはリストラしない」

 

とレレイは、キッパリとアルヌスの協同組合はリストラはしないと断言する。

 

 

その後、メイア達は、自分達の宿舎のバルコニーでお茶していた。

 

「そう言われてもねぇ」

 

「どうする?異動で他の街に行かされちゃったら」

 

「どうって・・・・・亜人をまともに扱ってくれるところあると思う?」

 

未だに帝国には、ヒト種至上主義が多く存在し亜人に対する差別意識も根強い事から彼女の異動先が心配になるのも当然だった。

 

「帝都はまだいいよ。悪所もあるし、他の街は・・・・ねぇ」

 

「ロンデルやベルナーゴに支店あれはよかったのににゃあ、イタリカに帰ろうかなー」

 

お茶会が終わるとメイアはまた、先の丘で座りながら

 

「終わっちゃたら、あの人も帰っちゃうのかにゃ・・・・」

 

と溜息を吐きながらメイアは想い人を想いながら遠くを見詰めながらそう呟く。

 

 

 

デュマ山脈東麓マーレス、このマーレスの森では爆発が起きていた。加茂大佐の第一連隊の自走砲が支援砲撃を加える。更に観測ヘリが森の上空を飛んで航空隊に攻撃目標地を指示する。

 

「観測班より目標マーク、敵陣地090から進入せよ」

 

「了解、そらいけ!」

 

観測ヘリの指示した場所に神子田中佐と久里浜中佐の零戦は、爆弾を投下した。

 

「命中したか?」

 

「二次爆発でもあればいいんだけどな、指示されたところに落とすしか無い」

 

「まるっきり支那事変のゲリラ掃討みたいだぜ」

 

「こう手応えがないとなぁ」

 

とそう言って、攻撃し終えた二人の零戦は基地へと飛び去って行った。そして、地上では加茂大佐の第一連隊が鎮座していて、加茂大佐はティーガー1のキューポラから体を出して双眼鏡でマーレスの森を見渡した。

 

「マーレスの森・・・・まるでアルデンヌの森だな」

 

「偵察情報ではテルタからの増援二個軍団を含め、マーレスからベッサ一帯に一万五千から二万が展開している模様です。主力は、第二連隊と合流してベッサに南に迂回すればいいんですが・・・・」

 

「後方にこれだけの敵を残すわけにはいかん、組織的抵抗を撃滅する」

 

『各中隊、準備射撃の延伸に合わせ前進せよ』

 

そして、装輪装甲車と装甲兵員輸送車がマーレスの森に入って行く。

 

「ドイツのトイトブルクの森みたいだ」

 

「トイトブルク?」

 

「古代ローマ帝国の三個軍団がゲルマン民族にやられた森」

 

「おいやめろよ、縁起でもねぇ」

 

『前方道路上に障害物、工兵前へ。各車停止、周辺と樹上を警戒』

 

すると、前方の路上に巨大な大木が倒れていて通り道を塞いでいた。

 

「見事な大木だなぁ」

 

「爆破で啓開しよう」

  

と、工兵が大木の下に爆薬を仕掛け始める。

 

「しかし、どうやって倒したんだ?」

 

「そりゃ、斧かノコで」

 

「それにしちゃ、切り口が妙に高くないか?」

 

その時、森の中からオーガーが数体が姿を現した。

 

「眼鏡犬!待ち伏せだ!」

 

「うっ、うわぁ」

 

『偵察と工兵下がれ!中隊前へ!応戦しろ!!』

 

日本兵らは、直ぐに手持ちの銃で応戦し、装輪装甲車のブローニングM2や20mm機銃で応戦する。

 

「パンツァーファウストを持って来い!!早くこっちだ!」

 

「後方よし!」

 

「ちょい待て!」

 

パンツァーファウストをオーガーに向けて撃とうとした時、森の奥へと逃げって行った。

 

『眼鏡犬後退!中隊射撃待て、その場で待機!』

 

『本部、こちら第一中隊、眼鏡犬五体と遭遇。応射したところ後退していきました。中迫砲撃要請座標・・・・・今の内に急ぎ障害物を爆破する』

 

第一中隊は、急いで大木に爆薬をセットし、導火線に点火して大木を吹き飛ばし前進する。

 

『第二中隊接敵、交戦後敵は後退』

 

『弾着修正北に二〇〇』

 

『眼鏡犬一体撃破』

 

『第三中隊敵の待ち伏せに遭遇!敵は北に後退』

 

『観測班より眼鏡犬は北へ移動中』

 

『各中隊敵と接敵交戦中』

 

『敵は森の深部へ誘因を図っているな』

 

『深追いには気をつけろ』

 

と各中隊が森の中で敵と交戦との報告が上がってくる。加茂大佐は、眉を顰めて

 

「ここだったんだ、罠は・・・・・各隊慎重に前進せよ」

 

と加茂大佐はそう言い、森を進む日本兵達はどこから帝国兵が現れるかわからない中、マーレスの森に入った日本兵達は周囲を警戒していた。日本兵達の手には警察のジュラルミン製のライオットシールドや旧帝国軍から鹵獲したスクトゥムを手にしていた。

 

「小隊止まれ、擲弾用意」

 

すると突然、

 

「があっ」

 

「いてっ」

 

「ひゃぁ」

 

「木の上だ!!」

 

木の上に隠れていた敵兵が弓矢を飛ばして日本兵達を負傷させていく。日本兵は、木の影に隠れたり、ライオットシールドとスクトゥムで矢を防ごうとする。

 

「馬鹿野郎!応戦しろ!!」

 

日本兵も、負けじと敵兵が潜んでいる木の上に向けて手持ちの三八式歩兵銃、四式自動小銃、スオミKP/31、MP40短機関銃で応戦する。日本兵が木の上の敵を掃討していると

 

「兵士よ、今だ!!突撃!!」

 

隊長の突撃合図と共に今まで森と同化してカモフラージュしていた旧帝国兵達が姿を現した。旧帝国軍は、敵の間近で兵士を配備する抱擁作戦に出た。つまり究極の接近戦だ。こうなると日本軍は大砲も爆撃機も使えなくなる味方に当たるかもしれないからだ。こうした地形は防衛する方が有利だった、特に機動性に優れた日本軍を迎え撃つ旧帝国軍に有利だった。旧帝国軍は、日本軍の大砲や爆撃を受けない安全圏に入り込む必要があると考えたのだ、これが所謂敵を抱擁する作戦で、剣や槍が届くほど間近に兵士を配備させたのだ。旧帝国軍は、日本軍と野卑な喧嘩をしたいと望んでいたので旧帝国軍は彼等を上手く嗾けた。

 

「左右にも伏兵!」

 

「後退!包囲されるぞ!!」

 

「擲弾!10時の敵兵距離150各個に撃て!」

 

ところが更に悪いことに此処で地面に隠れていたオーガーまでもが姿を現し、近くに居た日本兵を斬殺した。

 

「うわわぁっ」

 

「畜生!化け物がぁ!これでも喰らえ!!」

 

日本兵達は、直ぐにパンツァーファウストをジャイアントオーガーに向けて発射し、オーガを無力化した。

 

「怯むな!槍を放て!」

 

それでも敵は、臆する事なく向かってくる。

 

「方陣を組め!手榴弾投擲!」

 

「おらあ!!さぁ、来やがれ!古代ローマの亡霊ども!!地獄を見せてやる!!」

 

「槍と剣で戦う原始人どもめ!死にたい奴から掛かって来やがれ!!」

 

日本兵達は装輪装甲車を中心に密集隊系を取り、手持ちの小銃や短機関銃で戦う者もいれば拳銃や手榴弾、地雷、軍刀、銃剣、刃先を研いだシャベルで接近してくる敵兵に白兵戦を仕掛ける。だが、接近戦は日本軍の得意とするところだ。

帝国の国歌を描こうと思うんですがどれを参考にしたらいいですかね?

  • 『廃墟からの復活』
  • 『皇帝陛下万歳』
  • 『神よ、皇帝フランツを守り給え』
  • どれでも良い
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