GATE 大日本帝国 彼の地にて、斯く戦えり 作:人斬り抜刀斎
テュカ達が伊丹が入院している軍病院に見舞いに行っている頃、アルヌスでは夕食時になっても姿を見せないレレイを心配し
「じゃあ、レレイ探しに行くからぁ」
「飯時にも帰ってこんとは、どこ行ったんじゃ」
「ヤオは、食堂やPX探してみてぇ。ミューティにも伝えてみて」
「はいっ」
ロゥリィはヤオを連れてレレイを探す事にした。
「カトー、ここは任せたわぁ」
「うむ、日が暮れてもえらい騒がしいがニホン軍は何をしとるんだ?」
カトーはビールを飲みながら日本軍が基地としているアルヌスの駐屯地の方を見て状況を知らないカトーはそう呟く。そして、ヤオはまずレレイが何時も書類仕事で利用しているガストンのレストランへ足を運びウェイトレスとして仕事しているジゼルにレレイの居場所を聞いてみた。
「レレイ?見てねーぜ?つっても夕時まで倉庫の整理でみんなこっちにいなかったからな。ウニオムに埋もれてたし、料理長に聞いてみな」
ジゼルは知らないといい。次にヤオは、料理長のガストンにも聞いたが
「しばらく書類いじってから帰ったぞ」
そう言い。仕方なくヤオはハーピーの二人でレレイが行きそうな所を探す事にした。
「此の身は他の軽食屋まわっでまるから、ミューティー殿はPXの方を見てきてくれ」
「りょーかい」
その後もヤオ達は、アルヌスの街あっちこっち聞き込みしながらレレイを探し回ったが手掛かりゼロだった。ヤオ達がレレイを探し回っている間もアルヌスの丘の日本軍の駐屯地には続々と車輌や飛行機が集まって行く様子をロゥリィは眺めていた。
一方、その頃日本の軍病院の伊丹の病室ではベッドの上でテュカの手作り弁当を食べ終えた伊丹が両手を合わせて合掌していた。
「ごちそうさま」
「おいしかった?」
「うまかったよ。テュカがおにぎり作ってきたのか」
「うん、いっぱい作っちゃったから。レレイと練習したんだけどね、上手く作れなくて。ヨウジのお弁当は本見ながら作ってみたの」
「今度はテュカがにぎったおにぎりも食ってみたいなぁ」
「わかったまーかせて!」
と親子と言うより最早恋人のようなそんな微笑ましい光景を尻目に、病室に敷布団の入ったカートを押しながら黒川が入って来た。
「食事は終わりましたか?隊長と富田はこれ使って下さい。栗林くんは布団が足りなかったからテュカと一緒にベッドを」
「ちょっちょっ、待て待て!?テュカと同じベッドで寝ろってか!?男女七歳にして席を同じゅうせずだろ。それに隊長が使ったベッドに女寝かせる」
栗林は、テュカと同衾する事に対して異議を申し立てる。実際、アルヌスで過ごしている内にテュカは栗林に恋愛感情は抱いていないが実の兄の様に慕っている。
「そんな事気にするのか、妹とは一緒に寝たりしただろ」
「それとこれとは別!?」
「別じゃない、病院と言う神聖な場で男女の同衾が許されると?シーツは替えてあげるからそれでいいだろ」
「仕方ないなぁ、俺だけ寝る場所がないのもな」
ガタイの良い二人と一緒寝ても狭いだけだし、体格的にも小柄な栗林ならテュカとベッドで二人寝ても余裕と言う事で了承した。
「はい、出来ました」
「わーい」
「おい、テュカ!」
テュカがベッドにダイブしたので、注意しようとした栗林を聞かずテュカが突然身に付けていた服を脱ぎ捨てる。
「ちょっとテュカ、何やってんだ!?」
「えー?何って、寝る用意してるだけよ?」
さも当たり前みたいに言うテュカに、栗林は顔を赤くして
「だっだっだっだからって、なんで裸!?もっと自分を大事にしろよ!!」
「?何か変?ほら、シンも早く!」
「うわっ、俺テュカの今後が心配になってきたんだけど!?た、隊長ぉっ」
「こっちだって中世じゃ寝る時裸だったそうだぞ」
「いや、そういう事じゃなくてさっ」
「テュカは寝つきいいから、黙ってされるがままでいろ。んじゃ、俺らもそろそろ寝るか」
「そっスね」
「「それじゃ、おやすみお兄ちゃん」」
「ぶち殺すぞ、テメェら!!」
と、伊丹と富田が栗林を揶揄いながらそう言ってきたので栗林は二人に向かって中指を立てながらそう言った。
「ではみなさん、大人しくしてて下さい。我々看護師の望みは静寂なる夜です。平和なる夜勤だったと日勤者に申し送る事・・・・・・」
黒川は、目を細めて病室の電気を消してそう言いながら扉をゆっくりと閉めた。
「たいちょ〜、あのテュカって・・・・・・」
「結構甘えん坊だろ?寝ついたらそんなもんだ」
「だけど、抱きついてきてすごい感触が伝わって・・・・・・って、隊長もされてたんでしたっけ?」
「ま〜、うん。俺の時と一緒」
栗林は、伊丹にテュカと寝る時はいつもこうなのかと経験者の伊丹に聞き、伊丹も肯定する。
「事案起こしてないですよね」
「起こしてねーよっ。あの時俺は、テュカに父親と思われてたんだぞ?そんな関係になってたまるかいっ」
よくテュカと添い寝している伊丹に行為に及んで男女の肉体関係になってないか聞く富田だが、伊丹は即座に否定する。
「質問、隊長はその状況どう耐えてたんですか?」
「そういや富田、ボーゼスと・・・・・」
「そうだな・・・・・・相手の気持ちに答えようとする気持ちが、強固な意思を形作るんだ。あれを連日朝まで耐えたからこそ今の関係があるんだよ」
と富田が参考までに経験者の伊丹の意見を尋ねる。だが、あんな曖昧な関係では逆に心配になる。
「尊敬に値すると思いますが、心配になってくると言うか・・・・・・・」
「隊長、創作物以外にもちゃんと興味あります?」
「あのな、俺がもう直ぐ妻帯者になるの忘れたか?そういう事は経験済みだっての。俺をなんだと思っているんだ」
「それでも悶々しなかったと」
「・・・・・・確かにお互いそう言う気持ちになればしたっていいだろうさ、だけどあの時はそうじゃなかった。俺は代償ですらなかったんだ、下手すりゃ父親と行為に及んだと言う記憶を植え付けてしまう」
お互い愛して合意の上であればしたが、だがテュカの場合は違う。もしテュカと行為に及べば最悪テュカは父親と行為に及んだ事で精神的に崩壊してしまう恐れがある。
「じゃあ隊長は、テュカに対して何も感じなかったと?」
「失敬な、今日だってグッときたし!」
「仮装の方がもっと良かったと言うことスね」
「浅い、浅いぞ富田。エルフがこっちの服着てるだけで充分威力があるんだよ」
「とにかくいいですか!!今のテュカは真剣に隊長を見てるんですから、そう言うことはちゃんと向かい合って言って下さい。レレイもロゥリィも心配してるですから!」
「何ムキになってんだ?」
と栗林から言われた伊丹は、眠りにつこうとした時病室に設置された黒電話が鳴り出した。伊丹は、電話が鳴った事に驚きながらも寝ているみんなを起こしちゃ悪いと思いすぐに受話器を取る。
「電話、誰だよ?こんな時間に梨沙じゃないよな。・・・・・・・・はい、伊丹です。あっ、どうもどうしたんですか突然?今から寝る所でしたよ。えぇまぁ、一生分くらい寝ましたけど、はい。ええ!?TVやラジオじゃなにも・・・・・・はっ!?・・・・・・・はい、わかりました。とにかくそうします」
電話の主は、なんと外務大臣東郷茂徳からだった。そして、一通り話し終えた受話器を切ると、伊丹はアルヌスの司令部に掛ける。
「伊丹中尉、病室内での通話時間はとっくに・・・・・」
「しっ」
警備兵からの注意を無視し、電話に集中するがアルヌスの司令部に一向に繋がらなかった。伊丹は受話器を切るとポケットから手帳を取り出し何かを書き始め、伊丹は富田の布団に通りかかると警備兵に気付かれないように手帳の切れ端を折り畳んで富田に手渡す。受け取った富田は紙を開きそこには『病室出たらリサに車寄越す様連絡』と電話番号が書かれていた。
「伊丹中尉?」
「へへ・・・・・・・う〜ん、どうしようかなー」
伊丹は警備兵の呼び掛けに対して、不敵な笑みを浮かべ天井に設置されている真空管監視カメラを見る。
「ん?」
「何?」
「病室の様子が・・・・・・」
その様子を別室から監視カメラからテレビで見ていた警備兵は病室の異変に気付き食い入る様に見る。
「テュカー」
「あ、なぁに?」
伊丹に呼び起こさされたテュカは、目をこすりながら伊丹の方に振り返るといきなり伊丹がテュカをベッドから抱き上げ、それによりテュカの裸体が顕になる。
「え!?えっ、えー!?」
「隊長ぉ!?」
突然の伊丹の行動にテュカは顔を赤くして困惑し、栗林、富田、警備兵までもが目を見開いた。
「やっぱり起きてた。テュカの寝息は『スー』じゃなくて『くうくう』だもんな、心配だったらなんで直接聞かないんだ?」
「だって・・・・・・恥ずかしいし、レレイやロゥリィの前で聞けると思う?」
「聞かなくてもわかるだろ?」
「わかるわけない!ちゃんと言ってくれなきゃ!」
「しょうがないなぁ」
そう言って伊丹は、テュカをベッドの上に降ろす。そして、何事かと外の入り口を張っていた兵がドアを開け中に入ってくる。
「伊丹中尉何をー」
「俺ってさ、腹ん中に異世界の化け物飼ってるかもしれないでしょ?いつどうなるかわからないよ。俺を想ってくれる娘が気持ちを確かめに来てくれたんだ、最後の思い出作りをさせてくれてもいいじゃい」
そう言って伊丹は、テュカをベッドに押し倒す。その隙に富田と栗林は荷物を持ってそそくさと病室から出て行った。
「おいおいおい、マジか!?あいつ、また・・・・」
「あれで百六十すぎだってんだろ?」
すると、テレビに映っていた病室の映像が切れて砂嵐だけになった。
「え?」
「あれ?カメラ焼きついた?」
病室のカメラは、テュカが魔法で破壊した。
「伊丹中尉早まるな!」
「自分らが見ている前で始めるのか!?」
自分達の前で行為に及ぼうする伊丹に慌てふためく警備兵達
「どうするテュカ、あの人ら仕事上見続けなくちゃいけないんだけど」
「ヨウジの好きにして・・・・・・・あっ、やっぱりダメ。お願い見ないで・・・・・・・初めてなの」
伊丹は、テュカにキスをしてテュカに警備兵に見られながらするか聞く。テュカは上目でそう言い、言われた警備兵二人は居づらくなったのか病室から出て行く。
「・・・・・・行ったか、流石に前回みたいに踏み込んだろ。よし、テュカ」
「うん・・・・・・やっと二人っきりになれたね・・・・・・ヨウジ」
「えっ?」
「えっ!?」
警備兵が病室から出て行ったのを見てほくそ笑む伊丹を他所にテュカは続きをしようと誘いを掛けるが、なにやら食い違いが発生した為中止になり、伊丹はテュカに訳を話す。
「じゃあ何!?お芝居だったって言うの!?本気にさせといて!」
「だから『門』とレレイが大変なんだって!ここから脱出しなきゃいけないの、それに芝居って訳でも」
「そーですか、そーですか。ちゃんと説明してよね!あとお芝居の続きも!」
とその気にさせておいて実は警備兵を外に追い払う演技だった事に不貞腐れながら服を着るテュカ。
「・・・・・・おい」
伊丹が病室の扉をちょっと開けて、外にいた富田、栗林、黒川を呼び
「抜け出すぞ、手伝ってくれ。銀座の『門』がやばい、駐屯地が敵に占領された。銀座に向かう」
「本当ですか!?やります」
「右に同じく」
「仕方ないですね。下に同じ」
「下って誰だよ」
「勿論、二人です」
「「・・・・・・・」」
伊丹から銀座の今の状況を知らされ軍病院を抜け出すと言われ、富田と栗林はやると即答し、黒川は少し迷いながらも了承した。
別室では、兵士達が画面が映らないテレビを修理していた。
「光暈なおんねぇな、誰かカメラ見に行けよ」
「無理言うな、今覗きに行くのすげー気まずい」
「あれ、お前ら何してんの!?立ち番は?」
すると、病室の警備をしていた二人の兵士が戻ってきた。その表情は物凄く疲れた顔だった。
「・・・・・・最期の思い出だの、初めてだからだの。そんなん面と向かって言われて耐えられるか?」
「だが、軍務規定違反だぞ」
「隊長!」
「そうだな、二時間だ。二時間後に規定の配置についてるか確認するぞ。今すぐ配置に戻れ!」
「はいっ」
警備隊長にそう言われて兵士達は早足で部屋を出る。
その頃、伊丹の病室へと繋がる病棟の出入り口から寝具の入ったカートを押す黒川に続いて栗林と富田が出てきた。
「汚れ物です。病人一人とは言え、出る物は出るので」
「あとの二人は?」
「察しろ」
「大衆食堂か喫茶店かどっか行って時間潰してきます」
黒川は汚れた寝具の片付け、栗林と富田は病室でテュカと伊丹が淫らな行為をしている側で寝られる訳が無いから外で時間を潰すと理由を付けて出る。警備兵も状況を察して二人を咎めると事はしなかった。そして、黒川が人気のない場所まだ来るとカートの中から軍服に着替えた伊丹とテュカの二人が出てきてそのまま病院の屋上まだやって来た。
「私が出来るのはここまでです。後ほど報酬をし請求ますので、必ず戻って来て下さい」
「わ、わかったよ」
「またね、クロ」
「さてと降下具で・・・・・」
「じゃあ、行こ!ヨウジ」
「え!?」
黒川からそう言われた後、伊丹は降下具で屋上から降りる前にテュカに腕を掴まれながら屋上から飛び降りた。それと同時にテュカが呪文を唱えると、落下の速度は弱まりその場で止まりながら
「さっきのお返し」
とテュカからそう言われて伊丹がを見たら
(げ、憲兵なんで!?)
そこには真下に憲兵が立っていたので驚く伊丹。しかし、憲兵は瞼を閉じて俯いている為二人に気付いていない。
帝国の国歌を描こうと思うんですがどれを参考にしたらいいですかね?
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『廃墟からの復活』
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『皇帝陛下万歳』
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『神よ、皇帝フランツを守り給え』
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どれでも良い