GATE 大日本帝国 彼の地にて、斯く戦えり   作:人斬り抜刀斎

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いざ、銀座へ

病室を抜け出し屋上からテュカの魔法で脱出を図る伊丹は、真下にさっきまで自分の病室を警備していた憲兵がいた。

 

(憲兵、なんでここに!?)

 

「きっついわぁ・・・・・・中尉がごろごろしているだけならともかく、法に引っ掛かりそうなのばっか見舞いに来るんだよ・・・・・」

 

(はよどっか行けーっ)

 

など、伊丹の見舞いに来るのテュカやロゥリィが見た目的にロリやペドの枠なので絵的に伊丹に対する愚痴を溢す。

 

「むっ、誰か?」

 

「!」

 

と憲兵が突然叫んだので、伊丹は気付かれたと思ったが憲兵は茂みに向けて懐中電灯で照らしつつStG44を構える。すると、茂みから出てきたなら一匹の野良猫だった。

 

「なんだ、猫か・・・・・お、なんだぁ?食い物ないかって?」

 

(今だテュカ!道路まで飛び越せないか?)

 

(やってみる、捕まって!)

 

憲兵が猫に気を取られている隙にそう小声で伊丹がそう言うと魔法で突風を引き起こす。

 

「おふっ、あららいっちゃった」

 

猫に逃げられて残念そうな顔をする憲兵、幸い伊丹とテュカは憲兵には気付かれることなく軍病院の施設の外へと出る事が出来た。

 

「あー、焦ったー」

 

「ありがとー」

 

「やったねヨウジ、脱出成功!高いところダメなんでしょ?怖くなかった?」

 

「焦ったせいで怖くなる前に降りられたよ。長い間お世話になりました、ホント迷惑かけてスンマセン。よし、富田と栗林に合流しよう」

 

そうして、伊丹とテュカの二人は富田と栗林に合流するべく指定していた洋食屋へと向かう。そして、洋食屋の前では富田と栗林が待っていた。

 

「お待たせー、梨沙に連絡ついた?」

 

「はい、びっくりしてましたよ」

 

「そりゃな、こっちにいるって伝えてないもん」

 

「えぇ?ひどくないですか?」

 

「仕方ないだろ、防秘扱いだったんだぜ」

 

伊丹がそう言うと、テュカが洋食屋を見ていた。

 

「シン、このお店は?」

 

「洋食屋、食堂だ」

 

栗林から食堂と聞いて、テュカは目をキラキラと輝かせて店の外観や入り口前の食品サンプルなどを見ていた。

 

「こんな遅くまでやってるんだ。どんな料理があるんだろ、入らないの?」

 

「時間の余裕がなぁ、また今度ね」

 

「えー」

 

(流石に目立つし)

 

伊丹達は、今回は洋食屋に食べに来たわけではないので入店しない事にテュカはがっかりし、更に今いるのは繁華街なので道ゆく人が時々テュカの方を見てくる。暫く洋食屋の前で待っていると一台のトヨタAAがやって来た。それは、伊丹が富田に頼んで呼んでもらった梨沙だった。

 

「お、来た来た」

 

車が到着すると伊丹は、扉を開けてそそくさと三人を車の後部座席に座らせる。

 

「はい、乗って乗って」

 

そして、三人乗ったのを確認すると伊丹は助手席に座り、車を発進させる。

 

「ここに行ってちょーだい」

 

「はいはい、え!?ゴルフ場?ーーで、説明してくれるんでしょーね?」

 

「そうよ、折角のお泊まりだったのにー」

 

そして、運転する梨沙に伊丹は地図を見せて行き先を指定する。伊丹が指定した場所がゴルフ場に梨沙は驚きながらも

 

「東郷外務大臣から電話があった。大臣の話だと・・・・・・東條英機総理がソ連大使からレレイの杖の写真を見せられたそうだ」

 

「・・・・・・へぇ?」

 

「どういうこと?」

 

「レレイが敵の工作員に拉致されたかもしれない」

 

と伊丹がそう言い、レレイがソ連の工作員に拉致されたと聞いて皆驚愕した。

 

「ーーーっ」

 

「でも隊長、俺達がアルヌスを出る時ちゃんと居ましたよね?」

 

「・・・・・・アルヌスに協力者が?」

 

「大臣もそうにらんでいる。武官が来た時取り込んだのかも」

 

「んで、どうすんの?」

 

「今銀座の『門』は暴徒に占領されて特地との連絡が取れない、だから直接アルヌスに戻って確かめる必要がある」

 

レレイが本当にソ連側に拉致されたか確かめる為、暴徒に占領された銀座の門を潜ってアルヌスへ戻りレレイの行方を探す。

 

「え!?そんな酷くなってんの銀座」

 

「テロとか暴動が起きたのは確実」

 

「まじか、誰かに広めようか?」

 

「してもいいけど、銀座に近寄るなよ」

 

「ロゥリィがいればよかったのに」

 

「また銀座を血の海にする気か?」

 

もし、この場にロゥリィを連れて来ていたら暴徒やテロリスト達を血祭りに上げ銀座が暴徒達の血で染まって行くのが目に見えていた。

 

「レレイは駐屯地に監禁されていると?」

 

「どうかな?総理はソ連側に連行された気になっちゃってるそうだけど、東郷さんはそうは思っていない。レレイはまだアルヌスにいる」

 

「大臣はレレイがソ連の手に渡ってないと見ている?」

 

「魂が囁くんだと」

 

「は?」

 

「連中の動きがそうじゃなけりゃ説明できないってさ。レレイがまだアルヌスにいるなら俺たちで助け出すんだ」

 

「で、大臣はどうやって耀司達を『門』に送り込むつもり?」

 

「ゴルフ場から・・・・・・ティーショットでかな?」

 

東郷はレレイは、ソ連側に渡っておらずまだアルヌスの何処かに拉致監禁されていると予想している。だから東郷は、伊丹にアルヌスへと行きレレイを救い出し拉致した奴をぶちのめす。

 

 

 

一方、フォマルト伯爵領内のイタリカでは街のあっちこっちの建物が炎に包まれる中、ファマルト家の屋敷の前の庭園には旧帝国軍ボウロ一味のハリョと新政府軍の兵士やフォマルト家に仕える亜人のメイドによる敵味方入り乱れての乱戦状態だった。

 

「行けぇ!扉を破れ!!」

 

破城槌で、扉を破り屋敷へ入り込もうとするハリョとそれを阻止しようとするペルシア達、

 

「東門が突破されたぞー!!」

 

「庭園にも侵入者!」

 

「裏庭にも誰か応援をっ」

 

「ニャ!?」

 

「どれだけいるのよ!」

 

次々と報告される戦線崩壊と敵の侵入など

 

「マミーナ!東門にゃ!」

 

「何人か一緒に来て!」

 

報告を受けたペルシアとマミーナの二人は、屋敷内の通路を走り突破された東門へと援軍として向かっていた。

 

「この分だと敵の数は百を超えてそうですね。我が方で戦える者は五十あまり、室内戦に備えてください」

 

とメイド長のカイネから指示で、このままでは数で押されいずれ敵が中に侵入してくるのも時間の問題そうなった場合に室内で戦えるようメイド達に指示を出していた。

そして、ペルシアとマミーナは東門に向かう道中中庭で侵入してきた敵と遭遇する。

 

「(二十・・・・・・いや、もっといるかも)マミーナ突っ込むにゃ!」

 

「一人三殺ね!」

 

(クラタごめんにゃ、もう会えないかも)

 

とペルシアは敵の攻撃をかわしながらもしかしたら倉田に会うことなく戦死する事を覚悟していた。そんな、ハリョとの乱戦の中、マミーナはある所に視線を向けた。そこには、メイドに馬乗りになりながらメイドの首を切り落としている女の亜人の姿を見て驚愕した。

 

「お前は・・・・・・っ」

 

その言葉と共に女が振り返り含みのある笑みを浮かべた、その正体は以前フォルマルト伯爵家のパーティーに潜入していた笛吹き男のノッラでマミーナがあの時取り逃した因縁の相手でもあった。

 

「あっ、待て!」

 

「ペルシア奴だ!人皮被って忍び込んでたジヴォージョニー!」

 

ノッラは、マミーナを見るや他のハリョらと共に立ち去るが、直ぐにペルシアとマミーナが追跡する。すると、二人の行手を塞ぐ様に立ちはだかるまだ幼さを残した二人の亜人がペルシアとマミーナに斬りかかる。

 

「(まだ子供、捨て駒か)あんた達バカにゃ」

 

その内の1人がペルシアの太ももを切り付ける。だが、それと同時にペルシアは、カウンターでナイフを振り翳し相手の右腕を切断すると同時にもう片方の握っていたナイフで背中から心臓を突き刺す。それは、致命傷だった。だが、それでも敵は気合いか最後の足掻きでペルシアに抱き付き彼女の足に噛みつきながらも次第に力つきその目を永遠に閉じた。もう一人もマミーナにより首を切断されて絶命した。

 

「ペルシア!奴ら前に逃げ出した地下入り口からーーぺ、ペルシア!?」

 

マミーナがそう言っていると、ペルシアメイド服のスカートを破いて丈を短くし始めた。突然の事に、マミーナは慌てふためく

 

「わわっ、ペルシアエロいよっ。メイド長に見つかったらやばいって!」

 

「しょうがないにゃ」

 

「クラタに見せたら喜ぶよ」

 

「クラタはこんな中途半端は喜ばないにゃあ」

 

今のペルシアの姿を見たら倉田が喜ぶと言うマミーナに対し、ペルシアはこれだけじゃ喜ばないと段々と倉田の趣味を理解し始めるペルシア。

 

 

 

一方、その頃伊丹達は東郷から指定されていたゴルフ場に来ていた。ゴルフ場には、一機のヘリと東郷が待っていた。

 

「と言うわけで、お前には占領されている駐屯地に行き・・・これを届けてもらいたい。今村大将にな」

 

と東郷は一枚の茶封筒を伊丹に渡し、それをアルヌスにいる今村大将に渡してくれと言うのだ。伊丹は、封筒を受け取る。

 

「レレイの件は?」

 

「それについてはーー、高度の柔軟性を維持しつつ臨機応変にお前の考えるように」

 

と東郷からそう言われ、伊丹は口角を上げる。すると、東郷の後ろに居た1人の男が前へ出る。

 

「紹介しよう、こいつは俺の伝手で来てもらった間所航空の河合元海軍中尉だ」

 

「よろしく、伊丹陸軍中尉。銀座上空一万三千フィートまでご案内します」

 

「は!?」

 

東郷は、河合と言う元海軍中尉で今は、民間航空働いているパイロットに来てもらっていた。

 

「秘書の野路と申します。伊丹中尉これをご覧ください」

 

そう言って秘書は、車のボンネットの上に銀座の門のドームの図面を広がる。

 

「大臣の伝手で陸軍省から入手した『門』を囲むドームの資料です。天頂部にある点検口、ここに降りられれば『門』の真上に侵入できます」

 

(ん?降りる?)

 

「懸垂下降用の装備と暗視装置。あと伊丹中尉の武器に、これを大臣の私物をロッカーごと拝借致しました。この後盗難届を出しますので決して特地から持ち帰らぬよう」

 

そう言って秘書はカバンから降下用の道具と暗視装置の他にイサカM37と大量の散弾銃の弾が覗いていた。

 

「テュカさんにはこれを」

 

「ありがとー」

 

そしてテュカには、洋弓の弓を手渡す。ふと、疑問に思った伊丹が

 

「・・・・・あの銀座のドームに降りろとは・・・・・?」

 

「鈍い奴だな、いや現実逃避か?」

 

「自由降下!?しかも夜間に!?タンデムで!?富田お前出来んの!?」

 

「わーい」

 

「実は自分も陸軍空挺章もってまして」

 

東郷からそう言われた伊丹の顔は、ムンクの叫びの様な顔になり

 

「お前陸軍空挺章保有者だったな、降下の達人でよかったぜ。これしか手がなくてなぁ」

 

「・・・・・・・」

 

「ヨウジくうていこうかイヤ?さっきは焦って怖くなかったって・・・・・」

 

東郷は、ガクガク震える伊丹の肩に手を置き伊丹が陸軍空挺章の保有者で良かったといい。テュカは、そんな伊丹を見て心配そうにそう言う。

 

「ああ、実はすごく怖かった」

 

「なのに頑張ってくれたのね!うれしい!」

 

伊丹が正直に怖かったと打ち明けると、テュカは頬を染めて伊丹の腕に抱き付いた。

 

「降下時間に合わせて銀座一帯が停電します。同時に特別警備隊が突入を開始します。その隙に『門』へ」

 

「では、行ってまいります」

 

「おう、任せたぞ」

 

「耀司・・・・・」

 

そう言って伊丹は、東郷に敬礼する。

 

「んじゃ、ありがとうね梨沙。体に気をつけろよ」

 

「今度帰ったら連絡ちょーだいよ。テュカ耀司をよろしくね」

 

と伊丹は梨沙に礼を言い、梨沙もそう言うと伊丹とテュカはグッドサインをして返す。そして、伊丹達がヘリに乗り込むとヘリは上昇して行き東郷達は、飛び立って行くヘリを見つめる。

帝国の国歌を描こうと思うんですがどれを参考にしたらいいですかね?

  • 『廃墟からの復活』
  • 『皇帝陛下万歳』
  • 『神よ、皇帝フランツを守り給え』
  • どれでも良い
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